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映画『アンネの追憶』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アンネの追憶』の概要:「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの壮絶な人生について、彼女の親友ハネリへのインタビューを基に書き起こした『もうひとつの「アンネの日記」』を映像化。歴史的事実と関係者の想像を豊かに織り交ぜながら、戦争の悲惨さを訴えかける。

映画『アンネの追憶』の作品情報

アンネの追憶

製作年:2009年
上映時間:99分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史、戦争
監督:アルベルト・ネグリン
キャスト:ロザベル・ラウレンティ・セラーズ、エミリオ・ソルフリッツィ、モーニ・オヴァディア、バコニー・チッラ etc

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映画『アンネの追憶』の登場人物(キャスト)

アンネ・フランク(ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)
オランダに住む、ユダヤ人の少女。ユーモアセンスに富み、将来の夢は作家。プレゼントに日記帳やノートを贈られる程、書くことが大好き。
ハネリ・ホスラー(スルディ・パンナ)
アンネの親友。将来は看護師としてイスラエルに移住し、たくさんの子や孫に囲まれた幸せなおばあさんになる事が夢。アンネの良き理解者。
オットー・フランク(エミリオ・ソルフリッツィ)
アンネの父。第1次大戦中はドイツ軍少尉だった。現在は会社勤め。理性的で、何よりも家族を愛し、隣人を愛する人格者。終戦後は、娘やユダヤ人の話を世に広める活動に勤しむ。
ラビ(モーニ・オヴァディア)
ユダヤ教聖職者で、大学教授。哲学を教えている。子供達の事を特に気にかけ、収容所でも神の存在や希望を信じる事を忘れない。ドイツ軍人にも命がけで良心を説く。
ピーター・ファン・ペルス(ガスパール・メセス)
ユダヤ人の少年。アンネの家族と共に、隠れ家に住む。年下だがいつも明るいアンネに好意を持ち、将来の結婚を誓う。収容生活でも彼女への想いを忘れないが、ドイツ軍撤収の際に行方知れずに。

映画『アンネの追憶』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンネの追憶』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンネの追憶』のあらすじ【起】

1935年。後に「アンネの日記」で世に知られるユダヤ人の少女アンネ・フランクが、親友のハネリ・ホスラーと出会った。アムステルダムに暮らす幼い少女達の友情は時と共に深まり、数年後にはいつも一緒の親友になっていたアンネとハネリ。アンネの夢は作家になる事で、ハネリの夢はイスラエルでたくさんの孫に囲まれる事だ。

1942年。ユダヤ人への風当たりが強くなってくる。アンネの父・オットーは、ドイツ軍からの出頭命令に背き、勤め先の会社の隠し部屋に一家で移り住む。アンネの友人・ピーターの家族も一緒だ。従業員のミープが、この二家族を匿い、世話をする。会社や学校には、スイスに逃げたと知らせておいた。ハネリもそれを信じ、アンネとの突然の別れを悲しんだ。

1943年。町中のユダヤ人が連行された。ハネリの一家もそうだ。彼らは、イスラエルに渡る手続きを済ませてあったのに、認められなかった。アンネはこのニュースを隠れ家で知り、ハネリを連れてこなかった責任を感じた。しかし、狭い隠れ家は二家族でいっぱいだ。失意のアンネを、ささやかな誕生日パーティーで祝う。ほんの数年前、アンネが父から日記帳を貰った賑やかな誕生日パーティーが嘘のようだ。

1944年。連合軍による、ベルギー解放のニュースが入った。終戦の予感に湧きたつフランク家。しかし、8月4日、ドイツ軍は突然やってきた。アンネが、貴重な紙に一生懸命物語を綴っている時だった。彼らはアンネの作品を床にばらまき、家族から金目の物を巻き上げ、収容所行の列車に押し込んだ。ミープはゲシュタポ本部にまで講義に乗り込むが、全くの無駄足だった。アンネの帰りを信じ、彼女の日記を拾い集めるミープ。

映画『アンネの追憶』のあらすじ【承】

どこへ行かされるかわからない列車の中で、恐怖に怯える人々。空を行くアメリカ軍機に助けを求め、神の存在を疑う。アンネは不安に襲われたピーターの手を取り、楽しい空想に心を落ち着ける。ピーターは、生きて帰れたら結婚しようと約束した。しかし、二人が幸せに微笑み合った瞬間、列車が急停車した。アウシュビッツ収容所に、到着したのだ。

場違いに賑やかな演奏の中、降車するユダヤ人。彼らは男と女、大人と子供に分けられ、白衣のドイツ軍人が年老いた者や弱った者をピックアップする。教師のラビは子供達との同行を求めるが引き離され、オットーは指揮官に金時計を握らせるが、無視された。

服を脱がされ、髪を刈られたアンネは、寝所へ向かう途中の柵越しに集められた子供達を見かける。先に老人達が入れられた「シャワー室」の順番待ちをしているらしい。管理者に、ラビと会わせてあげてと頼むが、お前も子供達と一緒に行くかと聞かれると答えられない。子供達に歌を歌わせるのが、精一杯だ。やがて、シャワー室へ消えていく子供達。女囚の看守にあの建物は何かと聞くと、多数の煙突から立ち上る煙を指さされ、戦慄を覚えるアンネ。

飢餓と労働の日々の中、文字を書きたいという欲求に苦しむアンネ。薄氷の霜に父宛のメッセージを書き、看守に目をつけられるほどだ。母親は娘の為に危険を冒して紙と鉛筆を手に入れる。

オットーやピーターも、他の男達と共につらい労働の日々だ。唯一ラビだけが、時折違う仕事に連れ出される。ドイツ軍人の中に試験勉強中の者がいて、哲学の授業をさせられているのだ。良心とは、善人とは、道徳とは。若いドイツ人の心を揺さぶるラビ。

映画『アンネの追憶』のあらすじ【転】

ドイツの敗戦は、もうすぐそこまで迫っている。ロシア軍が来る前に、収容所の痕跡は無くさなければならないと焦るドイツ軍。アウシュビッツでも、最後の「選抜」が行われた。ここで労働力として認められなければ、軍医に選び出され、仲間達の元へ帰る事はない。発熱が続いていたピーターは弱気になるが、彼が選ばれそうになったその瞬間、ラビが声を上げた。子供達の元へ行きたいと願い出て、連行されるラビ。生徒だったドイツ軍人を、君はまだ若いと励まし、シャワー室へ消えていく。

一方アンネは、せっかく母が手に入れてくれた紙も没収され、姉と共に謎の行進に参加させられる。別作業にあたる母やピーターを目にし、彼らの名を叫びながらも歩かされるアンネ。辿り着いたのは、ベルゲンベルゼン特別収容所だった。

ベルゲンベルゼンには、ハネリも父と妹と共に収容されていた。病で働けない者達が、ただ隔離され、放置されている収容所。逮捕前3歳だった妹は、ケーキもチョコレートも、甘いという感覚さえ知らない少女に育っていた。

アンネ達が収容所の即席テントに収監されたその夜、先に収容された者達が柵越しに様子を探りに行く。新たな囚人がオランダ出身と聞き、飛び出し名を告げるハネリ。ピーターの母がその声を聴き、慌ててアンネを連れ出した。アンネとハネリは暗闇の中再会を喜び、監視レーダーの隙を見て柵に駆け寄った。垣根を素手で掘りながら、お互いの姿を求める二人。しかし、対面は叶うはずもなく、それぞれのエリアに引き戻されてしまう。

映画『アンネの追憶』の結末・ラスト(ネタバレ)

いよいよ、ドイツ軍の撤退が始まった。ベルゲンベルゼンでは、解放に間に合わず、ハネリの父もアンネの姉も、病と衰弱で死んだ後だった。アウシュビッツでは、男達に行進が命じられる。オットーは、靴が壊れたピーターに自分の靴を与えた。ドイツ軍が証拠隠滅に走る中、最たる証拠である自分達ユダヤ人が無事でいられるわけがないと考えたオットー。彼は、行くも危険、残るも危険な状況の下、収容所に残る事を決めた。生き延びたらアンネと結婚すると誓うピーターを息子と呼び、去る人々を送り出す。

残った男達もまた、庭へ並ばされる。機関銃が設置される様子に死を覚悟するが、ロシア軍の進軍スピードがドイツ軍の予想を上回った。彼らはユダヤ人を捨て置き、撤退に専念した。

1月27日。オットー達生き残ったユダヤ人は、ロシア軍の手で解放された。オットーは必死で家族を探すが、わかったのは妻が死んでしまった事だけ。娘達は行方知れずだ。4月になり、アムステルダムに帰るオットー。入院中のハネリを訪ね、アンネとの再会の話を聞く。その後の娘達の消息は不明だが、オットーの心に希望の光が差した。

オットーは、ミープの待つ会社に復帰した。ある日、職場宛に書簡が届く。それを見て、娘達の死を知ったオットー。泣き崩れる彼に、ミープが隠しておいた紙の束を差し出した。アンネの書き残したものだった。

後日、オットーはハネリをパレスチナに送る手配をした。娘を亡くしたオットーは、父を亡くしたハネリと妹を娘のように思っていた。飛行場で彼女達に別れを告げながら、オットーは小包を贈る。ハネリの家族が写った写真を集めたアルバムと、アンネの作品だ。ハネリは、アンネが夢を叶えたと思う事にした。そして自らも、イスラエルでたくさんの孫に囲まれるという夢を叶えた。オットーもまた、自分が生き延びた意味を問い続け、語り手として生き続ける事を選んだ。

映画『アンネの追憶』の感想・評価・レビュー

「アンネの日記」の名前は知っているし、なんとなく彼女がどんな人生を歩んでいるのか知っているつもりだった。しかし、改めて作品を通してアンネの人生を知ると、想像以上に悲惨で残酷で何とも言えない苦しさが残った。突然収容所に入れられ、家族とも引き離され、怖い思いをたくさんしたと思う。もし彼女が夢を叶えて作家になっていれば、明るくて楽しい作品をたくさん世に生み出していたのだろうと思うと残念でならない。(女性 30代)


映画や小説、漫画など様々な形式で描かれている「アンネ・フランク」ですが、この映画はアンネをよく知らない若い世代にもとてもわかりやすく表現されていて、すごく見やすいと感じました。
「ユダヤ人迫害」と言うテーマ。同じ人間同士なのにどうしてこんなことが出来るのか。子供の頃に読んだ伝記はとても衝撃的でしたが、大人になって映像で見ても、その衝撃は変わらずものすごくショックでした。
その人の人生の中で植え付けられてしまった価値観は、なかなか変えられるものでは無いのだと思い知らされました。(女性 30代)

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