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映画『ある愛へと続く旅』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ある愛へと続く旅』の概要:ボスニア紛争の最中、愛する夫の子供を熱望するジェンマは、皮肉にも真実の愛を見失ってしまう。しかし16年の時を経て、過酷な現実と真実の愛を知ることになる。ペネロペ・クルスが、不妊や戦争に翻弄される女性を熱演している。

映画『ある愛へと続く旅』の作品情報

ある愛へと続く旅

製作年:2012年
上映時間:129分
ジャンル:ラブストーリー、戦争、ヒューマンドラマ
監督:セルジオ・カステリット
キャスト:ペネロペ・クルス、エミール・ハーシュ、アドナン・ハスコヴィッチ、サーデット・アクソイ etc

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映画『ある愛へと続く旅』の登場人物(キャスト)

ジェンマ(ペネロペ・クルス)
大学時代、詩を研究するためサラエボを訪れたイタリア人女性。サラエボでディエゴと出会い、恋に落ちる。ディエゴの子供を産みたいと熱望している。
ディエゴ(エミール・ハーシュ)
アメリカ人の写真家。繊細な心の持ち主だが、普段はそれを隠して陽気に振る舞っている。薬物使用による逮捕歴がある。
ゴイコ(アドナン・ハスコヴィッチ)
サラエボでジェンマの通訳兼ガイドを担当し、ジェンマやディエゴと親交を深めていく。ジェンマに想いを寄せていた。
アスカ(サーデット・アクソイ)
サラエボで祖母と暮らすクロアチア人女性。ニルヴァーナ好きのトランペット奏者。ロンドンで音楽をやりたいという夢があり、お金のためにジェンマの代理母を申し出る。
ピエトロ(ピエトロ・カステリット)
16歳になるジェンマの息子。イタリア育ちの今時の若者。育ての父親(ジェンマの再婚相手)に冷たいジェンマに反感を持っている。

映画『ある愛へと続く旅』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ある愛へと続く旅』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ある愛へと続く旅』のあらすじ【起】

イタリアのローマで、将校の夫と息子のピエトロと暮らしているジェンマは、ゴイコという旧友から連絡をもらう。ジェンマとゴイコは昔サラエボで知り合い、その後音信が途絶えていた。ゴイコは大使館を通じてジェンマを捜し出し、サラエボ砲撃の犠牲者を偲ぶ展覧会に来て欲しいと彼女を誘う。展覧会には、ジェンマのかつての夫でピエトロの実の父親であるディエゴの写真も展示されるという。

ジェンマは迷った末、ピエトロを連れてサラエボへ向かう。ジェンマとゴイコは再会を喜び、昔のことを回想していく。

ジェンマが初めてサラエボを訪れたのは、大学生の頃だった。詩の研究をしていた彼女は、この国の詩人について調べるため、数日間の予定でボスニアへ来た。その時ガイドをしてくれたのがゴイコだった。

ゴイコはジェンマを山荘へ連れて行き、仲間を紹介する。その中には、アメリカ人の写真家のディエゴもいて、2人はすぐに意気投合する。ジェンマにはイタリアに婚約者がいたが、ディエゴの強引なアプローチに負け、彼と結ばれる。

その後ジェンマはイタリアに帰国して婚約者と結婚するが、結婚生活はすぐに破綻する。ディエゴは突然ジェンマの自宅までやってきて、彼女を食事に誘う。ジェンマの父親は、陽気で自由なディエゴのことを気に入っていた。

ジェンマはディエゴのプロポーズを受け入れ、ディエゴが友人に借りた船の中で新婚生活を始める。将来への不安はあったが、2人は熱烈に愛し合っていた。1度ディエゴの子供を流産していたジェンマは、彼の子供を熱望し、ディエゴもそれを望んでいた。

映画『ある愛へと続く旅』のあらすじ【承】

ジェンマはめでたく妊娠し、赤ちゃんの誕生を心待ちにする。しかし再びジェンマは流産してしまい、ディエゴはちゃんとした家への引越しを決める。

ジェンマは本格的に子作りをするため、病院で検査を受ける。その結果、ジェンマの卵子には不具合があり、妊娠は不可能だと言われてしまう。2人は悩んだ末、養子をもらう決意をする。

ジェンマは子供を持つことに強迫観念を持っており、子供でディエゴを繋ぎとめようとしている自分に自己嫌悪を感じていた。ディエゴは長い間、暴力的な父親へのトラウマに苦しみ、薬物使用で逮捕された過去があった。このディエゴの前科が仇となり、2人は里親になる資格がないと判断されてしまう。

妊娠もできず、養子をもらうという希望もなくなり、ジェンマは荒れていく。ジェンマは嫉妬深くなり、事実無根の浮気を疑って、ディエゴを失望させる。2人の関係に亀裂が生じ始めた頃、ボスニア紛争が深刻化していく。2人はゴイコと連絡を取り、仲間に物資を届けるため、サラエボへ向かう。

ゴイコたちはサラエボの共同住宅で暮らしており、ジェンマとディエゴを歓迎してくれる。サラエボはまだ爆撃されておらず、比較的平和だった。ジェンマはゴイコに、自分が子供を産めない体なのだと打ち明ける。

サラエボの演奏会で出会ったアスカという女性トランペット奏者は、赤い髪をしたパンキッシュな音楽家で、ロンドンへ行きたがっていた。彼女はコイゴからジェンマの話を聞き、お金が必要なので代理母をやりたいと申し出てくる。ジェンマは一抹の不安を感じつつもアスカの申し出を受け、アスカは人工授精を受けることになる。

映画『ある愛へと続く旅』のあらすじ【転】

ところが、この頃からサラエボへの爆撃が始まり、人工授精どころではなくなってしまう。アスカは自然な方法でも構わないと言い出し、ジェンマも葛藤の末、それを承認する。

アスカとディエゴはある農家の2階を借り、子作りをすることになる。翌朝、青ざめた顔で帰ってきたディエゴは、“アスカとはできなかった”とジェンマに謝る。ジェンマはどこかでホッとして、帰国することに決める。

イタリアは平和だった。しかしあの日以来、ディエゴの様子がおかしく、ジェンマは嫌な予感がする。悪い予感は的中し、ディエゴは黙って姿を消してしまう。

ディエゴはバイクでサラエボへ向かっていた。サラエボの戦況は激しくなり、ゴイコの仲間も次々と殺されてしまう。ジェンマは居ても立ってもいられず、ディエゴを追いかけてサラエボへ行く。

ディエゴは密かにアスカを匿い、彼女の世話をしていた。アスカのお腹は大きくなっていた。後を追ってきたジェンマに、ディエゴは“本当はあの晩彼女と愛し合った”と打ち明ける。ジェンマは、ディエゴからアスカを愛していると言われ、強いショックを受ける。

アスカは、爆撃が続くサラエボで男の子を出産する。ジェンマは彼女に約束のお金を渡し、赤ちゃんを連れてイタリアへ帰る。ディエゴは空港まで一緒に来るが、パスポートがなく、飛行機に乗せてもらえない。赤ちゃんはピエトロと名付けられた。

呆然としたまま帰国したジェンマは、親切な大尉に助けられ、ローマまで送ってもらう。それからしばらくして、ディエゴが崖から海に落ちて死んだと言う知らせが入る。

ジェンマはその後、大尉と再婚し、それなりに幸せな人生を歩んできた。しかし、今の夫をディエゴと同じように愛することはできなかった。

映画『ある愛へと続く旅』の結末・ラスト(ネタバレ)

サラエボへ来てから、ピエトロはずっと苛立っていた。ピエトロは自分がサラエボ生まれであることを恥じており、今の父親に冷たいジェンマを責める。ピエトロは、実の父親がディエゴだということは知っていたが、アスカの存在は知らなかった。

ゴイコは、2人を自宅へ招く。ゴイコは島でレストランを経営し、そこで妻や娘や仲間たちと暮らしていた。ジェンマは、ゴイコの妻が誰かは知らなかった。

ゴイコの自宅の2階にいたのはアスカだった。ジェンマはアスカを見て驚き、ピエトロまで奪われるのではないかと取り乱す。アスカはジェンマに、隠してきた真実を話す。

あの日、ディエゴはアスカを抱けなかった。お腹の空いたアスカは、階下の台所に降りる。そこには銃を持った男たちがおり、家主は殺され、アスカは男たちにレイプされる。ディエゴは物陰に隠れて全てを見ていたが、アスカを救うことはできなかった。

アスカは男たちに連れ去られ、彼らのアジトに監禁されていた。サラエボへ戻ったディエゴは、偶然アスカと再会し、金を積んで彼女を解放してもらう。アスカの体はボロボロで、父親のわからない子供を妊娠していた。ディエゴは責任を感じ、アスカを守ろうと決める。ディエゴは愛するジェンマにも、最後まで真実を話さなかった。

何も知らないジェンマは、ピエトロをディエゴの子供だと信じてイタリアへ連れ帰った。アスカとサラエボに残ったディエゴは、2人でこの島へ渡り、ここで生きていくことにする。しかしジェンマを愛しているディエゴは苦しみ続け、自ら命を絶ってしまう。

ジェンマは全ての話を聞き、アスカと抱き合う。その後、島で穏やかな時間を過ごし、ピエトロとともに帰っていく。別れ際、ジェンマはコイゴやアスカに“ありがとう”と感謝の言葉を贈る。ピエトロはまだ真実を知らなかったが、なぜか優しい気持ちになっていた。

映画『ある愛へと続く旅』の感想・評価・レビュー

この作品はぜひ前情報無しに見て欲しい作品です。前半のストーリー展開はゆっくりで思うように進まないため、もどかしい部分がありますが、あるきっかけで急激にストーリーが進みます。そしてラストは衝撃の結末でした。
20年近い時を行ったり来たりしながらストーリーが進みますが、同じ役者が若い頃から老いた姿まで演じるので、すごくリアルで見応えがあります。ペネロペ・クルスの老けメイクは素晴らしいです。全く違和感がありませんでした。
この作品の原題は「TwiceBorn」。邦題の安っぽさが本当に残念です。(女性 30代)

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