映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の概要:インドにオープンした老人向け“終の家”、「マリーゴールド・ホテル」。若き支配人とホテルに住むイギリス老人達の交流を描く、イギリス製作コメディ映画の続編。前作の1年後を舞台に、ホテルの事業拡大を巡るドタバタを描く。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の作品情報
上映時間:123分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ、ラブストーリー
監督:ジョン・マッデン
キャスト:ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、デヴ・パテル etc
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映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の登場人物(キャスト)
- ミュリエル(マギー・スミス)
- マリーゴールド・ホテルに住むイギリス人の老女。気難し屋でしっかり者。経営者としては頼りない支配人のソニーを手伝い、ホテルの経営を行なっている。紅茶の淹れ方に拘りがあり、アメリカのティーパック式の紅茶には我慢がならない。
- ソニー(デヴ・パテル)
- マリーゴールド・ホテルの支配人を勤めるインド人の若者。婚約者のスナイナとの結婚式を控えている。頑張りが空回りすることが多い。ホテルが軌道に乗り始め、ホテル拡張の為の資金援助をアメリカのホテル会社に求めている。
- イヴリン(ジュディ・デンチ)
- マリーゴールド・ホテルに住むイギリス人老女。布地の買い付けを請け負っており、その手腕を認められ昇進を打診される。ダグラスとはお互い惹かれ合いながらも、あと一歩前に踏み出せないでいる。
- ダグラス(ビル・ナイ)
- マリーゴールド・ホテルに住むイギリス人老人。インド人の少年を雇って観光客向けのいんちきガイドをしている。イギリスに別居中の妻子がいるが、夫婦仲は既に破綻している。イヴリンと惹かれ合っている。
- ノーマン(ロナルド・ピックアップ)
- マリーゴールド・ホテルに住む老人。前作で、インドに住んでいたイギリス人女性キャロルと出会い、結婚。町の外国人クラブを経営しているが、その経営はうまくいっていない。昔はかなりのプレイボーイだったが、今は妻のキャロル一筋。
- マッジ(セリア・イムリー)
- マリーゴールド・ホテルに住むイギリス人老女。外見・気持ちともに若々しく、男性にモテる。渡印は金持ちの結婚相手探しが目的。今は裕福なインド人男性2人と二股中。
- ガイ・チェンバース(リチャード・ギア)
- 予約なしでホテルに現れた、セクシーな初老の作家。アメリカ人。ソニーは彼の事を、融資を決める覆面査察官だと決め付け厚遇するが、その正体は不明。ソニーの母に恋をする。
- ラヴィニア(タムシン・グレイグ)
- 母の滞在前の下見のためマリーゴールド・ホテルに来たという、自称イギリス人女性客。ソニーがガイを厚遇するせいで、ひどい接客対応を受けている。
- スナイナ(ティナ・デサイ)
- ソニーの婚約者。マリーゴールド・ホテルの接客を手伝っている。ホテルの事業拡大に頭が一杯で結婚準備をおろそかにするソニーに、腹を立てている。
- クシャル(シャザド・ラティフ)
- ソニーとスナイナの幼馴染。町の有力者の息子で、久しぶりに故郷に帰って来た。ダンスが得意で、結婚式での新郎新婦のダンスの振り付けを担当することになる。ソニーは彼とスナイナの仲を疑っている。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』のあらすじ【起】
インドに作られた外国人シニア向けホテル「マリーゴールド・ホテル」が軌道に乗り始めて8か月が経った。ホテルにはイヴリン、ダグラス、ミュリエル、マッジ、ノーマン&キャロル夫妻の6人が滞在している。支配人のソニーは、ホテルの住人で経営を手伝うミュリエルと共にアメリカの企業を訪ねていた。ホテル拡張とそれに伴う建物購入の為の、資金援助を求める為だ。資金援助の可否を決める為、近く覆面査察官が来ることになった。
ソニーは私生活でも転機を迎えていた。スナイナとの結婚が間近だったのだ。しかし幼馴染で金持ち息子のクシャルが故郷に帰ってきて、ソニーはスナイナを取られるのではと不安に駆られる。
ダグラスとイヴリンは相変わらず友だち以上恋人未満の関係。だがどちらもあと一歩を踏み出せずにいた。イヴリンは生地買い付けの仕事をしていたが、能力を買われ買い付け部門のリーダーに抜擢される。ダグラスも喜んでくれたが、出張の多い仕事にイヴリンは躊躇していた。
一方かつてはプレイボーイだったノーマンは、今は妻一筋だが、またプレイボーイの生活に戻ってみたいという願望もあると、冗談のつもりでタクシー運転手に話していた。後日彼が妻のキャロルと歩いていると、タクシーが彼女を轢きかけた。ノーマンは、運転手が先日の冗談を本気にしたのではと青ざめる。
マッジは専属のタクシー運転手に送られながら、毎日2人の裕福な男性の家を行き来していた。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』のあらすじ【承】
マリーゴールド・ホテルに新しい客が2人やってきた。1人は母の滞在先を下見に来た中年女性ラヴィニア、もう1人は予約なしの初老の男性ガイ・チェンバースだ。ソニーはガイが覆面査察官だと思い込み、ラヴィニアへの対応もそこそこに、ガイを厚遇し始める。ソニーの接客態度にスナイナは激怒してしまう。さらにソニーが新しいホテルにと考えていた建物を、クシャルが先に買ってしまう。ソニーはスナイナの前でクシャルを責め、この事もスナイナを怒らせてしまった。
ソニーとスナイナの結婚前夜パーティー。しかし登場人物それぞれに複雑な事情が降りかかろうとしていた。ダグラスの娘が会いに来るらしいと聞き、イヴリンは彼に気持ちを打ち明けるチャンスを逸してしまう。マッジは二股相手両方がパーティーに駆けつけ慌てて逃走、タクシー運転手に恋愛相談。さらにガイはソニーの母に恋をしてしまったようだ。ソニーは査察を成功させようと、母とガイを無理やりくっつけようとする。
そんな中、パーティーでの新郎新婦のダンスが始まったが、ソニーは上の空で大失敗。クシャルへの嫉妬を口にするソニーに、スナイナは激怒してしまう。
次の日、ダグラスのもとへ娘のローラが訪ねて来たが、別居中の妻も一緒だった。妻はダグラスに離婚を求めに来たのだった。イヴリンはダグラスに想いを打ち明けられず、ひとり出張先のムンバイへ向かってしまう。
キャロルがひとりで外出する。彼女がタクシー運転手に命を狙われているのではと心配するノーマンは、急いで後を追う。結局それは誤解だったのだが、キャロルは見知らぬ男性とホテルに入っていった。妻の浮気を知ったノーマンはショックを受けてしまう。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』のあらすじ【転】
ソニーはスナイナに平謝りするが、彼女はつれない。そんな中、クシャルがソニーに共同経営を持ちかけた。スナイナとソニーの母は申し出を受けるようアドバイスするが、ソニーはその場を立ち去ってしまう。ソニーの母はソニーの窮地を救う為、ガイを食事に誘う
母の行動を知ったソニーは、母を心配し後を追った。しかしそんなソニーを母は家に帰す。査察官ではないというガイの言葉を信用し、彼に惹かれつつあったのだ。
イヴリンは出張先での交渉に成功する。ダグラスがイヴリンのホテルを訪ねるが、彼女はは既にチェックアウトしておりすれ違いとなってしまう。自分の気持ちを決めるのにもう少し時間が欲しいと考えていたイヴリンに、仕事の相棒の投げかけた「あなたに時間は残されているのか?」という一言が突き刺さった。一方ダグラスも、イヴリンとの関係について娘に背中を押されていた。
2人の富豪からプロポーズを受けたマッジは、タクシー運転手の実家を訪れ、一家の温かみに触れる。
ラヴィアンは結婚前夜パーティーで出会ったクシャルと急接近していた。朝、紅茶を手にこぼされた彼女は、「報告書に書くわよ」と口走る。その一言をミュリエルは聞き逃さなかった。ラヴィアンこそが査察官だったのだ。
ラヴィアンが査察官だと教えられ、ソニーは急いでラヴィアンに取り入ろうとする。しかし時既に遅く、ラヴィアンはクシャルに夢中だった。そこへ一夜を共にしたガイとソニーの母が帰ってきた。ラヴィアンの実名を聞いて、ガイは彼女がライバル会社の査察官だと気づく。それがきっかけで、ガイも覆面査察官であることがばれてしまった。ソニーの母はガイの嘘に深く傷ついた。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の結末・ラスト(ネタバレ)
結婚式当日、ソニーはスナイナに改めて謝罪した。スナイナはソニーを許し、クシャルとの浮気は取り越し苦労だと告げる。そのうえで彼女は、共同経営の話は受けるべきだと冷静にアドバイスするのだった。
ノーマンは妻のキャロルに浮気の事を問いただす。キャロルはプレイボーイなノーマンへの面当てに男遊びをしようとしたのだと告白した。2人はお互いに愛情を再確認した。
ソニーの母に失恋したガイは、ホテルを出ていくことを決める。滞在しているゲストたちのホテルへの愛情を感じたガイは、マリーゴールド・ホテルに合格点を出すが、身分がばれたことで鑑定は白紙に戻ってしまった。ホテルの査察を成功させるにはラヴィアンの合格点が必要だ。ラヴィアンはクシャルとの共同経営を条件に合格点を出すことにした。ソニーは共同経営を受けることにする。
結婚式は、新たにオープンしたホテルで催された。ダグラスが祝辞を担当したが、原稿を覚えられず、アルバイトの少年に原稿を読んでもらっていた。イヴリンはその少年に別の原稿を渡す。それはイヴリンからダグラスへのプロポーズの言葉だった
ガイも披露宴に来ていた。ソニーの母はまだガイの嘘を怒っていたが、彼の真摯な態度に気持ちを改めるのだった。結婚式には何組もの愛が溢れていた。
ミュリエルは披露宴を欠席し、1人ホテルに戻っていた。彼女は前々から体調を崩していたのだった。ソニーへの置手紙を残し、ミュリエルはホテルを去る。その手紙には、「次はあなたたちが物語を語る番だ」と書かれていた。
映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の感想・評価・レビュー
ちょっとしたプレゼントのような続編。
気楽に楽しみ、雰囲気に浸り、所々登場人物達に感情移入・・・ある意味映画の王道。
豪華役者陣による安定感も良い。使い方が贅沢すぎるという説もあるが、だからこそ強めのシーンの隙間にあるちょっとした静かなシーンの味わいが濃く出ている。イヴリンがミュリエルに「いなくならないでね」というシーンや、インド人ドライバーが行き先を尋ねてマッジが無言で答えて通じ合うシーンに心動かされる。
そしてミュリエルの最後の行動に、自分はどんな老後を過ごせるのだろうかと思う。(男性 40代)
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