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映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』の概要:英国ロンドン、売れないミュージシャンのリアムは広告会社に勤める恋人、ナタリーと暮らしていた。しかし、二人は少しずつすれ違っていくようになる。全編を通じてレディオヘッド、ステレオフォニックスやThe 1975など英国を代表するロック・アーティストの楽曲が物語を彩る。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』の作品情報

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト

製作年:2017年
上映時間:104分
ジャンル:音楽、青春、ラブストーリー
監督:ダニエル・ジェローム・ギル
キャスト:フレイア・メイヴァー、ジョシュ・ホワイトハウス、ウィル・メリック、マット・ミルン etc

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』の登場人物(キャスト)

リアム(ジョシュ・ホワイトハウス)
ヘッドクリーナーのボーカリスト兼ギタリスト。プロのロック・ミュージシャンになるのが夢。アナログ志向でCDやレコードを愛している。
ナタリー(フレイア・メーバー)
リアムの恋人。CDジャケットのデザイナーを夢見ていたが、生活のために広告会社に勤めている。
ザ・カーブ(イアン・ハート)
自称、伝説の大物プロデューサー。ヘッドクリーナーのプロデュースを買って出る。
オリー(ウィル・メリック)
ヘッドクリーナーのベーシスト。普段はカフェで働いている。
ガス(マット・ミルン)
ヘッドクリーナーのドラマー。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のあらすじ【起】

朝のロンドン。通勤する人々を横目にギターを背負いながら帰路へ着くリアム。モダンで洒落た自宅に帰るとベッドで恋人のナタリーが眠っている。リアムがベッドに入ると目覚まし時計が鳴る。彼女は起き上がってビジネス・スーツに身を包み、リアムと入れ違うかのように無言で家を後にする。

10年前、リアムとナタリーはレコード屋で出会った。ナタリーがブラーのベスト盤を手にしていると「俺ならそれは買わない」とリアムが話しかけてきた。リアムは、ベスト盤ではなく、ファースト・アルバムから聴かないとブラーの本当の良さは分からないとうんちくを語り出す。ところが彼女が手にしていたブラーのベスト盤はライブCD付きのレアな初回限定盤だった。お互いの音楽趣味が一致し、意気投合した二人は瞬く間に恋に落ち、同棲生活を始めた。

リアムはヘッドクリーナーというバンドを組んでおり、プロになることを夢見ていた。ナタリーはそんな彼を熱心にサポートする。そして、生活のためにデザイナーの夢を諦め、広告会社へと就職したのであった。

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映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のあらすじ【承】

まるで生活力のないリアムに代わってナタリーが広告会社で働き始めた頃、リアムはバンドがレーベルと契約すれば高額の契約金が手に入ると言って口先ばかり。仕事をしても続かず、肝心なバンドのデモテープさえ作ることができない。

そんな中、バンドが練習をしているリハーサル・スタジオ兼パブのオーナーから伝説の大物プロデューサー、通称ザ・カーブを紹介される。彼らの前に現れたザ・カーブは、やれデペッシュ・モードは自分が大物にしただとか、オアシスのギャラガー兄弟と一緒に女遊びをしただとか自慢話ばかりで胡散臭いこと、この上ない。

それでもバンドはザ・カーブを信じて彼にプロデュースを任せることに決める。が、相変わらずリアムは何をするでもなく、デジタル主体で縮小傾向の音楽業界に悪態をつくばかり。結婚を考えているとも思えない。そんなリアムにフラストレーションを抱えるナタリーは友人のケリーに自身の不安を吐露する。そして、徐々に広告会社の同僚であるエイドリアンに惹かれ始めていくのだった。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』のあらすじ【転】

ある日、ナタリーの勤めている会社が協賛しているギャラリーのパーティで酒に酔ったリアムは彼女の同僚や客がいる前で暴言を吐いた上、暴れて警備員に会場から連れ出される。実は最後の頼みの綱だったレーベルからも色よい返事がもらえず、リアムは荒れていたのだった。

このことが決定打となり、ナタリーはリアムと別れることを決意する。二人の荷物を家から運び出す。お互いのCDとレコードのコレクションを分け合う。そこには二人の思い出がたくさん詰まっていた。

ナタリーと別れ、実家に戻ったリアム。部屋に籠って寝てばかりのリアムに彼の母親は寝てばかりいないで仕事をしなさいと諭す。すると、彼の母親は誕生日のプレゼントにiPhoneをリアムへ贈るのだった。

一念発起したリアムはバンドのベーシスト、オリーの口利きで彼の勤めているカフェで働き始める。すると、偶然にもナタリーとエイドリアンがカフェを訪れる。二人は既に付き合い始めていたのだ。

リアムはその後、アメリカ人女性と親密になるが、音楽の趣味が合わず、やはり自分にはナタリーしかいないと失ったものの大きさに改めて気付くのであった。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』の結末・ラスト(ネタバレ)

そんな時、ザ・カーブの尽力で人気バンド、フォールズの前座としてヘッドクリーナーはライブを行う機会を得る。

ライブが始まると彼らの曲は徐々に観客の心を掴んでいった。すると、リアムは突然、ナタリーと暮らしていた時に書いた曲「リコリス・ガール」をプレイするとバンドのメンバーに告げる。練習もしていない曲だったため、オリーもガスも拒むが、リアムはギターを爪弾き、その曲を歌い始めた。二人は戸惑いながらもリアムの歌に即興で演奏を合わせていく。

盛り上がる観客。しかし、曲の途中でリアムはステージ上で泣き崩れ、ステージを下りてしまう。彼が歌った「リコリス・ガール」はナタリーへの思いを綴った曲だったのだ。

やがて、リアムが泣き崩れた演奏シーンはYou Tubeで好評を博し、エイドリアンと共にフィレンツェへ旅行に行こうと準備をしていたナタリーもその動画を目にする。その動画に見入るナタリーにエイドリアンはフィレンツェには一人で行くと告げ、諦めたように彼女宛に届いていた段ボールを渡す。

その中にはリアムが工夫をこらした小物や地図が入っており、彼女をとある場所へと導く仕掛けが施されていた。地図を辿るとグリニッジ・パークに髪を切ったリアムが待っていた。彼は自分が以前の自分とはもう違うとナタリーに告げ、彼女にプロポーズする。ナタリーも「最初から決めてた。あなだだけよ。これからも」と応えるのだった。

映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』の感想・評価・レビュー

本作のタイトル『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』(現代生活なんてゴミだ)は英国を代表するロックバンド、ブラーの2ndアルバムのタイトルから拝借されているのだが、主人公リアムはこのタイトルを地で行くようなアナクロ青年。で、痛い奴なのはわかっちゃいるのだけれども、どこか憎めない。

音楽好きなら、間違いなく経験したことがあるであろう、音楽好きカップルあるあるシーンの数々に思わず苦笑いしてしまうと同時に間違いなく大切な一本となること請け合い。(MIHOシネマ編集部)

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