この記事では、映画『HOSTILE ホスティル』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『HOSTILE ホスティル』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『HOSTILE ホスティル』の作品情報

上映時間:83分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ、ホラー
監督:マチュー・テュリ
キャスト:ブリタニー・アシュワース、グレゴリー・フィトゥーシ、ハビエル・ボテット、ジェイ・ベネディクト etc
映画『HOSTILE ホスティル』の登場人物(キャスト)
- ジュリエット(ブリタニー・アッシュワース)
- スラム街で生まれ育った女性。薬の売人をさせられ、自らも薬物依存に陥っていたが、ジャックと出会い克服し結婚する。世界終末後は勇敢な探索者として活躍。サバイバル能力に長けている。
- ジャック(グレゴリー・フィトゥーシ)
- 画廊の経営者でジュリエットの夫。ジュリエットと運命的に出会い、心身ともに支え合うようになる。手の平で妻の顔を撫でる癖がある。包容力があり辛抱強く、ジュリエットを深く愛している。化学兵器テロの被害に遭う。
- クリーチャー(ハビエル・ボテット)
- 人の様相を持つも非常に痩せており、普段はふらつきながら歩行。言葉は話せず悲鳴のような発声で、仲間と連絡を取り合う。強い力を持ち、凄まじい瞬発力を持つ。主食は主に人間。ジュリエットに固執し、隙を窺っては襲いかかる。
映画『HOSTILE ホスティル』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『HOSTILE ホスティル』のあらすじ【起】
爆発的な伝染病の蔓延にて、人口が著しく減少した世界。生存者は世界でもたったの2、3000人程度だった。生存者は自然と集まりコロニーを形成。その中から勇敢な者が外へ出て、食料や生活必需品の探索を行っていた。
世界終末を生き延びた女性ジュリエットは、若いながらもサバイバル能力に長け、単独での探索を行っている。彼女は女性ながらも勇敢で、生きる上での覚悟は凄まじいものだった。人間が限りなく減少した世界には、いつの頃からかクリーチャーと呼ばれる化け物が闊歩している。クリーチャーは主に夜になると活発化するが、時々昼も食料を探して行動することがある。奴らの食料とは主に人間なのだが、凄まじい瞬発力を持ち力も強い。だが、倒せない相手ではなく、銃での射殺が最も効果的だった。
ジュリエットも探索中によく遭遇する。彼女はクリーチャーを恐れることなく、対峙して倒すことができるのだった。
その日も探索へ出ていた彼女は、寂れたガソリンスタンドへ寄り、他の場所へも足を延ばした。そこで、単独で暮らす男と遭遇したが、男はすでにクリーチャーの出現によって深い傷を負っていた。更に、クリーチャーを車の中に閉じ込めたと言う。車の中には缶詰が十数缶あると言うため、ジュリエットは中へ突入し化け物を退治。住人だった男は息絶えていたので、缶詰を持って帰路へ就いた。
走行中、愛車にいつも挟めてある夫との写真を眺めたジュリエット。その時、強い風によって写真が吹き飛び、あっと思った時にはハンドル操作を誤り、横転してしまった。
ジュリエットの夫ジャックは画廊の経営者だった。彼との出会いは雨宿りで入った画廊で、絵のことを知らない彼女に様々なことを教えてくれた。

映画『HOSTILE ホスティル』のあらすじ【承】
どうやら、事故によって気絶していたらしい。逆さまになった車中で目覚めたジュリエットだったが、最悪なことに右足を骨折し、折れた骨が皮膚を突き破っていた。彼女はひとまず、座席から下りて体制を整える。外はすでに暗く、クリーチャーに襲撃される可能性が極めて高い。それから、傷を消毒し激痛に耐えながら、骨を元の位置へと戻して固定した。
ジャックと出会った当初、ジュリエットはスラム街に住み半ば無理矢理、薬の売人をやらされていた。バーで彼女を見かけたジャックは後をつけて、彼女の実態を目撃。どうにか助けになれないか話をしたが、ジュリエットは頑なに拒絶したのだった。
無線機で仲間と連絡を取ろうとしたジュリエットだったが、そこへ1体のクリーチャーが現れる。彼女は咄嗟に銃を手にして構え、クリーチャーをやり過ごそうとしたが、こんな時に限って無線から応答がある。無線機を車外へ投げ捨て、誘き寄せて倒そうとしたものの、クリーチャーは仲間の呼びかけに応え、車から離れて行った。
ジャックを拒絶してから数日後、彼の家を訪ねたジュリエットは、酷く傷だらけで疲れ果てていた。彼は何も言わず彼女を風呂に入れ、手当てをして休ませる。
翌朝、事情を聞き出そうとしたが、ジュリエットは何も言わず薬を求めて外へ出ようとする。そこで、ジャックは彼女の薬物依存を治療するため、断固とした態度と大きな包容力でジュリエットを支えてくれるのだった。
映画『HOSTILE ホスティル』のあらすじ【転】
クリーチャーが去った後、外に放り出した無線機を取り戻し、周辺を警戒。車の上に1体いたので、発砲してから車へ戻った。だが、奴も一筋縄ではいかない。背後から襲われ、どうにか撃退。クリーチャーはまるでおちょくるように、ジュリエットへと襲いかかって来る。彼女は焦りと恐怖に襲われ、必死に無線機で助けを呼ぼうとした。
薬物依存から脱却したジュリエットはジャックと結婚し、新居へと引っ越した。あの頃はとても幸せで、いつか生まれるかもしれない子供との生活を2人で想像したものだった。
それからしばらくして、ジュリエットが妊娠。無事に出産を終えたものの、産まれた赤子は死産だった。
無線機にて仲間と連絡を取ったジュリエットは、探索ビーコンを作動。それから、助手席の窓を封鎖して閉じこもることに成功した。ところが、奴は車を激しく揺らして、彼女を更なる恐怖へと貶める。そのせいで、後部ガラスが破壊され、窮地に陥ってしまう。仲間は夜明けにならないと助けに行けないと言う。朝までまだ時間もある。どうにか持ちこたえる術を考えなければならない。
子供を失ったジュリエットは、深い悲しみから抜け出すことができず、夜な夜な徘徊するようになる。すると、問題を起こす度にジャックの手を煩わせてしまい、もう面倒を見切れないと大喧嘩。彼はもう終わりだと言って、去ってしまう。
しばらく落ち着いて、生存する方法を考えていたジュリエットだが、微かにバイクのエンジン音が聞こえ、車のクラクションを鳴らして位置を知らせた。もしかして、救助かもしれないと思ったのだ。ところが、現れたのはならず者の男達で、彼女は危うく襲われそうになる。音によって戻って来たクリーチャーが男に襲い掛かったため、どうにか助かった。
映画『HOSTILE ホスティル』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジャックと別れた後も徘徊を続けたジュリエット。バーで酒を飲んでいた時、テレビにてニューヨークに化学兵器攻撃が行われたと速報が流れる。直後に病院からスマホへ着信が入り、ジャックがテロの被害に遭ったことを知らされる。彼女は急いで病院へ向かったが、夫は原因不明のガスによって喉を焼かれ、会話ができる状態ではなかった。意識が戻ったジャックへ、ジュリエットは真摯に謝罪。すると、彼は手を伸ばして許してくれる。そして、筆談にて妻へと愛を告げ、決して諦めないと固く約束させた。
朝まで持ちこたえられる気がしない。ジュリエットは銃口を自らへ向けたが、ジャックとの約束を思い出し、自殺することをやめた。そして、彼女はガソリンタンクを手に外へ出ると、中身をぶちまけ発煙筒で辺りを照らしながら、クリーチャーを誘き寄せる。奴がガソリンの所へ来たら、銃を発砲して放火。だが、クリーチャーは素早い。作戦は失敗し、彼女は背後から捕まってしまい、外へ投げ出されてしまう。しかし、ただでは起きないジュリエット。銃を拾った彼女は、ぎりぎりのところでクリーチャーへ攻撃するのだった。
結局、ジャックは助からず。空になったベッドへとすがり、ジュリエットは激しく泣いた。
夜明けが近くなった頃、クリーチャーが再び動き出す。奴は最後の力を振り絞り、横たわる彼女へと這って近づく。そして、手の平でジュリエットの顔を撫でた。その行為は愛する夫ジャックが、いつも彼女へしてくれた優しくも愛を伝える仕草だったのだ。
まさか、クリーチャーがジャックだったとは。息も絶え絶えになったクリーチャーを抱き締めたジュリエット。2人を朝日が照らす。彼女は化け物に変貌してしまった彼へと愛を告げ、共に銃で頭を撃ち抜くのであった。
映画『HOSTILE ホスティル』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
現在と過去を交互に行き来し、2つの物語を同時に見られるよう構成されている。現実ではクリーチャーに襲われ続け、必死に抵抗するヒロイン。その合間に最愛の夫との思い出が回想として描かれる。監督はこの映画を、心を揺さぶる悲劇的な物語にしたかったと語っている。
終盤まではクリーチャーの正体が全く明かされないが、過去の回想が進むごとに何となく分かってくる。もしかして、クリーチャーは元人間なのではないかと。それでいて、ヒロインを執拗に追い詰めるクリーチャーはたったの1体で、なぜこれほどまでに彼女に執着するのかが、ラストシーンで明かされる。涙なしでは見られない、まさに心揺さぶる作品。(MIHOシネマ編集部)
荒廃した世界で事故に遭い、車内に閉じ込められたジュリエットが怪物の恐怖と戦う物語だが、後半の展開で一気に印象が変わった。単なるサバイバルホラーだと思っていたら、実は愛する人を失った悲しみと再会の物語だったことが明かされる構成が秀逸。怪物は外敵であると同時に、彼女の孤独や恐怖の象徴のようにも感じられる。ラストで恋人との記憶が重なり合い、死を受け入れる結末は切なくも美しい。静かな余韻が長く残る作品だった。(20代 男性)
最初はポストアポカリプス系のホラーとして緊張感を持って観ていたが、終盤でラブストーリーへと意味が反転する構成に驚かされた。ジュリエットが必死に生き延びようとする姿は強さと同時に哀しさを感じさせる。怪物の存在よりも、彼女が抱えてきた孤独と喪失感が物語の本質だったように思う。ラストで恋人と再会するシーンは救いであり、同時に死を受け入れる瞬間でもあった。ホラーと純愛が交差する独特の作品だった。(30代 女性)
荒廃した世界観と静かな演出が印象的な一本だった。序盤はひたすら怪物から身を守るサバイバルだが、回想シーンが増えるにつれ、物語の軸が愛と記憶へと移っていく。ラストで明かされる真実によって、それまでの恐怖体験がすべて別の意味を持ち始める構成は見事だと思う。怪物との戦いは生への執着であり、恋人への想いが彼女を突き動かしていた。派手さはないが、深い余韻を残す大人向けのホラー映画だ。(40代 男性)
ホラー映画として観ると静かで地味だが、感情の面では非常に濃い作品だった。事故に遭い孤立するジュリエットの姿は、物理的な孤独と精神的な孤独の両方を象徴しているように感じる。怪物は恐怖そのものというより、彼女の心の闇の具現化にも見えた。最後に恋人と再会する場面は、救いであり終わりでもあるという二重の意味を持ち、胸が締めつけられた。観終わった後に物語を振り返りたくなる作品だった。(20代 女性)
この映画は怪物映画の形を借りたラブストーリーだと思う。ジュリエットが生き延びようとする動機は、世界の再生ではなく愛する人への想いだったことが終盤で明らかになる。そこに至るまでの恐怖体験は、彼女の心の葛藤を視覚化したもののようにも見える。ラストの再会は悲劇的だが、彼女にとっては安らぎでもあったのだろう。ホラーでありながら、人生と愛を描いた詩的な作品だった。(50代 男性)
映像と音の使い方がとても静かで、孤独感が強く伝わってくる映画だった。怪物が現れる場面よりも、ジュリエットが一人で夜を過ごすシーンの方が怖く感じた。終盤で明かされる真実によって、これまでの出来事が彼女の記憶と感情の物語だったと分かり、切なさが増す。恋人との思い出が彼女を支えていたという構成は、ホラーというジャンルを超えた人間ドラマとして心に残った。(30代 男性)
ホラーが苦手な自分でも、物語として引き込まれる作品だった。怪物の恐怖よりも、主人公が過去の幸せな時間を思い出す場面の方が印象的で、失ったものの大きさが伝わってくる。ラストで彼女が恋人と再会する展開は、死をロマンチックに描いているようで賛否が分かれそうだが、個人的には救いを感じた。絶望的な世界の中で、愛だけが希望として残る構成が美しいと思った。(40代 女性)
全体的に低予算ながら、構成の巧みさで印象に残る映画だった。序盤は単調に見えるが、終盤のどんでん返しで評価が一変するタイプの作品だと思う。怪物の存在は説明されず、観客に解釈を委ねる形になっているのも好印象だった。ラストの再会シーンは悲しくも温かく、単なるホラーでは終わらない余韻を残す。考察好きには向いている一本だ。(60代 男性)
サバイバルホラーとしての緊張感と、恋愛映画としての感情表現が同居している珍しい作品だった。ジュリエットが恐怖と戦う理由が、単なる生存本能ではなく愛だったと分かる瞬間、物語の意味が反転する。怪物は実体というより、彼女の心の闇や死への恐怖の象徴に思えた。ラストで選ばれる結末は悲劇的だが、同時に彼女が孤独から解放される瞬間でもある。静かな感動を覚えた。(50代 女性)
映画『HOSTILE ホスティル』を見た人におすすめの映画5選
イット・カムズ・アット・ナイト
この映画を一言で表すと?
正体不明の恐怖と疑心暗鬼が心を蝕む、静かな終末スリラー。
どんな話?
文明が崩壊した世界で、森の奥に隠れて暮らす一家の前に別の生存者家族が現れる。外には謎の感染症が蔓延し、誰も信用できない状況の中で、協力と恐怖の間で揺れ動く人々の心理が描かれる。
ここがおすすめ!
怪物の正体よりも人間の恐怖心を描く点が『HOSTILE』と共通。派手な演出を抑え、静寂と不安で緊張感を生み出す作風は、心理ホラー好きに強く刺さる一本。
ザ・ロード
この映画を一言で表すと?
絶望の世界で親子の愛だけが希望となる終末ドラマ。
どんな話?
原因不明の災害で荒廃した世界を、父と息子が生き延びながら旅を続ける。食料も安全も失われた中で、人間性を失わずに生きることの意味が静かに描かれる。
ここがおすすめ!
荒廃した世界観と「生きる理由」を問うテーマが『HOSTILE』と重なる。ホラー要素は控えめだが、喪失と愛を軸にした深い余韻を残す感動作。
クワイエット・プレイス
この映画を一言で表すと?
音を立てたら即死、沈黙が支配する極限サバイバル。
どんな話?
音に反応して人間を襲う怪物が支配する世界で、ある家族は音を立てずに生活する工夫を重ねながら生き延びていた。しかし出産という最大の危機が訪れ、家族は究極の選択を迫られる。
ここがおすすめ!
怪物と孤独なサバイバル、そして家族愛を描く点が共通。緊張感ある演出と感情ドラマの融合は、『HOSTILE』が好きな人に強く響く作品。
カーゴ
この映画を一言で表すと?
父の愛が導く、切なくも優しいゾンビ映画。
どんな話?
感染すればゾンビ化する世界で、噛まれてしまった父親が、幼い娘の安全な引き取り先を探して荒野を旅する。限られた時間の中で、父としての責任と愛情が試される。
ここがおすすめ!
恐怖よりも「愛する人のために生きる理由」を描く点が『HOSTILE』と共通。ホラーでありながら、感動的な人間ドラマとしても高い完成度を誇る。
モンスターズ/地球外生命体
この映画を一言で表すと?
怪物の世界を旅する、静かなロマンチックSF。
どんな話?
異星生物が出現した危険地帯を、男女二人が協力して越えていくロードムービー。旅の中で少しずつ心を通わせ、世界の恐怖と個人の感情が交差していく。
ここがおすすめ!
怪物映画でありながら、実は恋愛と心の再生を描く点が『HOSTILE』と近い。低予算ながら情緒豊かな映像と余韻が魅力の一本。



みんなの感想・レビュー
ホラーコーナーでたまたま借りたんですけど、ツインレイ(宇宙でたった一人の運命の人)を思わせる感動的な映画でした。
憧れます。