12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『トラップ・ゲーム(2018)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『トラップ・ゲーム(2018)』の概要:詐欺師のマイケルは巨大カジノで荒稼ぎをしようと企んでいたが、とある超能力者の手によって大負けし、莫大な借金を背負ってしまう。返済期限は1週間。マイケルは大金を用意するため、超能力者による詐欺チームを結成する。

映画『トラップ・ゲーム』の作品情報

トラップ・ゲーム

製作年:2018年
上映時間:101分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:アレクサンドル・ボグスラフスキー
キャスト:ミロシュ・ビコヴィッチ、アントニオ・バンデラス、ルボフ・アクショノーヴァ、セルゲイ・アスタホフ etc

映画『トラップ・ゲーム』の登場人物(キャスト)

マイケル・ジョンソン(ミロシュ・ビコヴィッチ)
詐欺師。巨大カジノの上客相手にイカサマを仕掛けたが、超能力を持つ男、アレックスに嵌められ莫大な借金を背負わされる。1週間という無茶な返済期間を与えられたマイケルは、アレックスと同じような能力者達を集める。
ゴードン(アントニオ・バンデラス)
アレックスと手を組みマイケルに借金を背負わせた張本人。マイケルを自分の元に連れて来るよう画策する。
ヴェロニカ(ルボフ・アクショノーヴァ)
マイケルがリクルートした超能力者。テレパシーが使える。マイケルが集めた能力者達に彼の指示を的確に伝え、大金を稼ぐ。見えている世界が人と違うことに深く悩んでいる。

映画『トラップ・ゲーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『トラップ・ゲーム(2018)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『トラップ・ゲーム』のあらすじ【起】

「意識の淵に落ちる時、人は空を飛ぶ幻覚を見る」詐欺師のマイケルは、子供の頃好きだった小説の一節を夢に見た。

マイケルは3ヶ月掛かりの大きな仕事に単身挑んでいた。ギャングであるビクターが仕切るカジノに潜伏し、上客達から大金を巻き上げる計画を実行していたのだ。クリスチャンと名を変え、変装し、スタッフに紛れたマイケルは、カジノの仕組みを完全に把握した。訪れる客の特徴までを徹底的に下調べし、本番の時を迎える。

首尾は上々で、VIPルームまで入り込んだマイケルはいざ大勝負を仕掛ける。ところが、最終局面でマイケルの視覚はカードの柄を誤認。同じポーカーのテーブルで張っていたアレックスが勝ち、マイケルは稼いだ500万ユーロを全てスってしまった。

ガードマン達は勝ったアレックスを引き留めはせず、マイケルのことをアレックスだと信じ込み彼をビクターの元へ連れていった。訳も分からずギャングに囲まれるマイケルは、500万ユーロを1週間以内に返金しろと脅された。

映画『トラップ・ゲーム(2018)』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『トラップ・ゲーム(2018)』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『トラップ・ゲーム』のあらすじ【承】

マイケルは、友人のレオンが営む寂れたカジノを訪れ事の顛末を語った。するとレオンは、超能力で視覚を変えられたのではないかと語る。人間社会の中には集合的無意識があり、特殊な力を持った人々は自分や他人の無意識の中に入り込み事象を起こせるのだと言う。その伝説をまとめた資料を渡されたマイケルは、半信半疑で目を通した。

マイケルから500万ユーロを奪ったアレックスは、ゴードンにその金を渡していた。H.Gウェルズの小説を引用し超能力に理解を示すゴードンは、何とかマイケルを自分の元に連れて来いとアレックスに命じる。彼の目当てはマイケルだったのだ。

超能力を信用しないマイケルは、1週間で金を用意する詐欺の計画を立てられず放心状態だった。そこで超能力にかけるレオンの情熱を信じ、彼の資料を元に超能力者による詐欺チームを結成しようと動き出す。マイケルは、街で燻る能力者達をリクルートしていった。自在に物を動かせる金持ちの息子エリックや、電子機器を操れるトニー、鬱病で収監されている催眠術師のケビンを引き抜くと、レオンの店でイカサマの練習を行った。

しかし、マイケルが直接指示しないと彼らは能力を暴走させてしまうと分かり、テレパシーの使い手、タマラという高齢の女性に声を掛けに行く。彼女のいる街に着くと、丁度タマラの葬儀が執り行われていた。マイケルは、その孫娘、ヴェロニカにも同じ能力があることを知ると、彼女を仲間に引き入れた。

映画『トラップ・ゲーム』のあらすじ【転】

マイケルが集めた超能力者達は、ヴェロニカのテレパシーを通じ、司令塔の彼がその場に居なくとも正確に能力を発揮していった。トニーは搬入スタッフとして、エリックとケビンは客、ヴェロニカはマイケルの婚約者としてビクターのカジノに忍び込むと、巧妙な手口で大金を手にする。ところが、トニーも彼らと同じように賭けを楽しみ大勝ちし、エリックもまた自分勝手に金を張りはじめてしまった。ケビンの催眠術で事なきを得た彼らはカジノを後にし、無事1000万ユーロを手に入れた。

返済期日を迎えたマイケルが仲間と共に車を走らせていると、ビクターらの乗った車に煽られた。人気のない空き地に連れて行かれた彼らはビクターによって拘束され、マイケルは後頭部を撃ち抜かれ崖下へと消えた。大きなショックを受けた4人は自分の持つ「部屋」に閉じこもったが、ビクターのカジノで働くことになった。ヴェロニカだけは「部屋」から出ずに眠り続けた。

後頭部を撃ち抜かれた筈のマイケルは、ゴードンの元に連れて来られていた。ゴードンの姿を見たマイケルは、怒りに震え全て仕組まれていたのだと悟った。ゴードンはマイケルの父親だったのだ。次に控えるデカい仕事を一緒にやろうと誘われたマイケルは、ゴードンを無視し仲間を救出しに向かう。

映画『トラップ・ゲーム』の結末・ラスト(ネタバレ)

マイケルと再会したトニー、エリック、ケビンは歓喜した。しかし、ヴェロニカはもう4日も眠ったまま監禁されているという。マイケルは彼らに、ビクターの有り金全てとヴェロニカを連れて帰ろうと提案、彼女を攫ったマイケル達はカジノの金庫へ籠城した。

トニーは、金庫からどう脱出するのかをマイケルに尋ねた。すると、この先の計画はないと打ち明けられる。金庫に入るまでの計画しか思いついていなかったのだ。そこでマイケルはヴェロニカのテレパシーでビクターとガードマンをあしらおうと思いつき、彼女の意識を取り戻すため自ら無意識の中へと入っていった。

無意識空間の中で、常人は出口を見つけられないという。しかし、マイケルはなんとかヴェロニカの意識がある「部屋」を探し当て彼女に接触。ヴェロニカには自分の出口が分かったが、マイケルは無意識の中を彷徨うこととなった。

不安定な世界を彷徨い「父親との対話」に答えを見出したマイケルは、現実世界に戻ることができた。さらに、彼自身もこの経験によって超能力を開花させていた。マイケルはビクターの視覚を操ると、正面から堂々と脱出。彼らは大金を手にした。

3ヶ月後、マイケルはゴードンやアレックス、仲間達と共にデカい仕事へ取り掛かった。

映画『トラップ・ゲーム』の感想・評価・レビュー

インセプション』と『グランド・イリュージョン』を足した『オーシャンズ12』のような映画だった。原題はBeyond the edgeである。無意識の領域を表現する抽象的な風景は幻想的で、各超能力者達の有する「部屋」も個性的で良かった。

あたかもアントニオ・バンデラスが主演のようにテロップされているが、実際には違う。さらに、舞台も出演俳優の多くもロシア出だが台詞は全て英語だ。ロシアの古い町並みに英語が飛び交う面白い作りだった。(MIHOシネマ編集部)

みんなの感想・レビュー