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映画『ニューオーリンズ・トライアル』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ニューオーリンズ・トライアル』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ニューオーリンズ・トライアル』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ニューオーリンズ・トライアル』の結末までのストーリー
  • 『ニューオーリンズ・トライアル』を見た感想・レビュー
  • 『ニューオーリンズ・トライアル』を見た人におすすめの映画5選

映画『ニューオーリンズ・トライアル』の作品情報

ニューオーリンズ・トライアル

製作年:2003年
上映時間:128分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ゲイリー・フレダー
キャスト:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ etc

映画『ニューオーリンズ・トライアル』の登場人物(キャスト)

ニック・イースター(ジョン・キューザック)
ゲーム店の副店長をしていて、銃乱射事件の陪審員候補に選ばれる。人の心理を読んで操るのが得意で、陪審員の心に取り入ることに成功する。
マーリー(レイチェル・ワイズ)
ニックの恋人。過去に母校で起きた銃乱射事件で妹を失った。遺族が集まって銃器メーカーを相手取って裁判を起こしたが敗訴してしまった。
ランキン・フィッチ(ジーン・ハックマン)
銃器メーカーに雇われた陪審コンサルタント。数々の裁判で銃器メーカーに有利な評決が下るように陪審員の選定を行ってきた。
ウェンドール・ローア(ダスティン・ホフマン)
銃乱射事件の遺族のために銃器メーカーへの裁判を起こす。強い正義感の持ち主で、評決を買って勝訴することを拒む。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ニューオーリンズ・トライアル』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』のあらすじ【起】

子供の誕生日をお祝いしたばかりの株式ブローカーが出社してくると、元従業員の男が会社に押し入って来て銃を乱射し始める。そして株式ブローカーも凶弾に倒れてしまう。

2年後、ニックの元に陪審員候補の召喚状が届けられる。ローアは株式ブローカーの未亡人のために銃器メーカーを相手取った裁判を控えていた。フィッチがニューオーリンズに到着し、チームと共に陪審員候補の身辺調査を始め、自分たちに有利な評決を下してくれそうな人を絞り込む。

法廷で陪審員の選任手続きが始まり、ニックも裁判所にやって来る。フィッチは弁護士に隠しカメラとマイクを仕掛けて、法廷の様子を見られるようにする。フィッチは元海兵隊員や視覚障害者らを陪審員として選ぶ一方、銃器の規制派とみられる人を排除していく。ニックの番となり、ニックは陪審員になりたくない振りをして判事に反抗的な態度を示す。それが功を奏して陪審員に選ばれる。ニックはマーリーに会い、陪審員に選ばれたことを報告する。2人は評決を操って大金を手にすることを目論んでいた。

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映画『ニューオーリンズ・トライアル』のあらすじ【承】

ニックは陪審員の控室に入り、それぞれの人の特徴を観察する。元海兵隊員が陪審長になろうとするが、ニックは視覚障害者を推して皆の賛同を得る。ローアが冒頭陳述を始め、銃器メーカーが金儲けのために大量の銃を無節操に売っていることが問題だと指摘する。一方、裁判を傍聴していたマーリーは評決を売りますというメモをローアとフィッチに残して立ち去る。

マーリーが陪審員の昼食の配達を遅らせる。そしてニックは判事に頼み込んで、裁判所の近くのレストランで全員が食事を食べられるようにアレンジする。ローアとフィッチは陪審員がレストランで判事と食事をするという前例のない光景を驚いた様子で観察する。マーリーはフィッチとローアにそれぞれに連絡をし、評決を買うように持ちかける。そして、愛国心を感じるようにと言い残す。

翌日、ニックは陪審員達に湾岸戦争で戦った親友の命日が今日であることを話し、何らかの形で追悼したいと申し出る。そこで陪審員全員が法廷で全アメリカ国旗に忠誠を誓うことにする。その光景に再びフィッチとローアは驚かされる。フィッチは法廷の映像を確認しながらニックが裏で糸を引いていることを見抜く。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』のあらすじ【転】

ローアは裁判で銃が大量に購入されて転売されていたのにも関わらず、銃器メーカーが放置してきたことを立証しようとする。その最中にフィッチの部下がニックの自宅に侵入して弱みを掴もうとするが、ニックが仕掛けた隠しカメラに録画されてしまう。ニックは仕返しにフィッチが選んだ陪審員の一人がアル中であることを判事に暴き、交代させる。

フィッチは陪審員の弱みを調査させて、ゆする作戦に出る。そして、愛人がいたことを暴かれた陪審員が自殺未遂を図ってしまう。ニックは判事に隠しカメラの映像を提出し、フィッチが手を出せないように陪審員を隔離してもらう。フィッチはニックの自宅から奪ったパソコンのデータからニックが銃関連の訴訟を全米各地で追い掛けていたことを把握する。

マーリーはフィッチと会い、評決を買うための金額を1000万ドルと提示する。続いてローアとも会い、同じ条件を示す。ローアは銃器メーカーの内部告発者を証人として呼んでいたが、証人が現れず不利な状況に追い込まれる。ローアはフィッチに対して証人をどうしたのかと詰め寄るが、勝利を確信したフィッチは高圧的な態度を示す。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』の結末・ラスト(ネタバレ)

銃器メーカーの社長が証人として呼ばれる。ローアは社長をあおって感情的にさせ、陪審員への心証を悪くさせることに成功する。フィッチはニックと直接会い、相手を見定めようとする。一方、マーリーが自宅に戻るとフィッチの刺客が待ち構えていた。マーリーは相手を病院送りにし、フィッチに1500万ドルへの値上げを要求する。

最終弁論が行われ、ローアは証券ブローカーの子供の誕生日の映像を陪審員に見せる。陪審員は評決の討議を始めるが、ローアは取引を断る。一方、フィッチは取引に応じることにする。しかし、ニックは有罪を支持していた陪審員の意見を議論で打ち負かす。ちょうど同じ頃、ニックの身辺を調査していたフィッチの部下がマーリーの妹が別の銃撃事件の犠牲者であることを突き止める。フィッチはその時の裁判も担当しており、全てはフィッチを陥れるための罠だった。

判事が有罪判決を言い渡し、ローアは未亡人と抱き合って喜ぶ。打ちのめされたフィッチの元にニックとマーリーが現れる。2人は、陪審コンサルタントを辞めなければ取引の証拠を明らかにするとフィッチに通告し、故郷に戻る。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

裁判員制度ができて日本でも身近な存在となった陪審員制度を巡る法廷サスペンス。陪審員の評決を操作するという設定は面白い。現実離れしていてかなり強引な展開も幾つかあるものの、それさせ目をつぶれば楽しむことができる。ただいわゆる法廷劇とは違い、裁判そのものの場面は非常に少なく、銃問題について真正面から議論する作品ではなかった。同じ銃問題をテーマにした映画としては『女神の見えざる手』もお薦めだ。(MIHOシネマ編集部)


日本でも浸透してきた陪審員メインの裁判が描かれています。銃乱射事件の被害者の訴えや、銃社会のアメリカの変革を望む弁護士、陪審員を裏で手を引こうとするコンサルタントなど、裁判の裏側が色々見えてきます。裏で手を引く連中に立ち向かう人という構図で、分かりやすくてエンターテイメント寄りです。その為、取り上げた題材の深さほど社会派となる作品ではありません。ラストは意外性がしっかりあるので、裁判作品でハラハラしたい方にお勧めしたいです。(男性 20代)


陪審制度の裏側に切り込んだ異色の法廷サスペンスで、予想外の展開に手に汗握りました。特にジョン・キューザック演じるニックの正体が明かされる瞬間には鳥肌が立ちました。最初は金目的かと思わせておいて、実は銃乱射事件の被害者遺族としての復讐だったという結末は、ただの逆転劇以上の重みがあります。正義とは何かを問いかける良作でした。(20代 男性)


ガン業界の裏に潜む陰謀と司法制度の歪みを、娯楽映画として描ききった秀作。特にダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンという名優同士の火花を散らすやり取りは圧巻です。買収される陪審員、操作される判決という非現実的でありながら妙にリアルな世界に、どこか背筋が冷たくなりました。アメリカ社会の闇に鋭く切り込んだ法廷劇です。(40代 女性)


最初は法廷ドラマの王道かと思って観ていたけれど、終盤でのどんでん返しには完全にやられました。陪審員の一人がすべてを操っていたという設定が斬新で、社会派映画でありながらエンタメ要素も十分。銃社会の問題をテーマにしている点も見応えありました。正義は金で買えるのか、そんな問いがずっと頭に残ります。(30代 男性)


社会派の法廷ものとして非常に完成度が高く、ただの復讐劇に終わらない点が魅力的でした。リーチャーのキャラクターが典型的な悪役でありながら人間味もあって、ただの勧善懲悪ではないところが良いです。ニックとマーリーの策略が徐々に明らかになる過程はスリル満点で、最後まで一気に観られました。(50代 女性)


高校の授業で取り上げられていて鑑賞したんですが、正直予想以上に面白かったです。社会問題を扱っているのに、エンタメ性が高くて全然堅苦しくない。終盤、ニックが「これは父の復讐だ」と告げるシーンは、静かな怒りがこもっていてグッときました。司法の裏で起きている駆け引きを垣間見れる一作です。(10代 女性)


映画のテーマが「銃による暴力」と「司法制度の腐敗」で、非常にアメリカ的だと感じました。リベラルな立場からの批判が込められていますが、映画としてはサスペンスの完成度がとても高い。終盤の逆転劇が見事で、陪審制度の脆さを突いた演出には脱帽。こういう知的で考えさせられる映画は大好きです。(60代 男性)


恋人との連携プレイで裁判を内側から操作していくという構図が面白い。途中までは本当にこの男が金で動いているのかと思っていたので、真相を知った時の衝撃は大きかったです。法廷劇が好きな人はもちろん、社会問題を題材にした作品に興味がある人にもおすすめです。テンポも良く、飽きることなく観られました。(30代 女性)


陪審制度という日本では馴染みのないシステムが、ここまでスリリングなドラマになるとは思いませんでした。ジョン・グリシャム原作らしく、法廷の駆け引きと個人の信念がぶつかり合う展開が魅力的。特に最後の「私たちが選んだのは、真実だったのか、それとも感情だったのか」という問いが刺さりました。(40代 男性)

映画『ニューオーリンズ・トライアル』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ニューオーリンズ・トライアル』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

評決(The Verdict)

この映画を一言で表すと?

敗北続きの弁護士が挑む、人生を賭けた逆転裁判劇!

どんな話?

落ちぶれた中年弁護士が、病院の医療過誤事件をきっかけに人生を立て直すため法廷に立つ。大手弁護士事務所や権力と対峙しながら、正義と信念のために戦う姿が描かれる骨太な法廷ドラマ。

ここがおすすめ!

ポール・ニューマンの鬼気迫る演技が光る名作。敗者が再び立ち上がり正義を勝ち取る姿は胸を打ちます。『ニューオーリンズ・トライアル』と同じく、「司法の本質」を問い直すような展開が魅力です。

ペリカン文書(The Pelican Brief)

この映画を一言で表すと?

1つのレポートが、政府の中枢を揺るがす陰謀を暴くカギに!

どんな話?

法学生のダービーは、連続して起こった最高裁判事暗殺事件に疑問を抱き、「ペリカン文書」と呼ばれる仮説レポートを作成する。それが真実に近づきすぎたため、彼女は命を狙われ始める…。

ここがおすすめ!

ジョン・グリシャム原作で描かれる、権力と法の裏側に迫るスリリングな展開が秀逸。『ニューオーリンズ・トライアル』が好きな人なら間違いなく引き込まれる、テンポの良い法廷×陰謀サスペンス。

評決のとき(A Time to Kill)

この映画を一言で表すと?

正義と感情が交錯する、南部の裁判所での壮絶な闘い。

どんな話?

娘を暴行された黒人男性が、自らの手で加害者を射殺。その裁判を担当する若き白人弁護士が、人種差別と正義の間で揺れ動きながらも、陪審員に訴える姿を描く。

ここがおすすめ!

人種、司法、感情が複雑に絡み合う濃厚な法廷劇。『ニューオーリンズ・トライアル』と同様に、「陪審員による裁き」が物語の鍵となっており、深く考えさせられるテーマが心に残ります。

大統領の陰謀(All the President’s Men)

この映画を一言で表すと?

2人の記者が国家を揺るがす大スキャンダルを暴く、実録政治スリラー!

どんな話?

ワシントン・ポストの若手記者が、ウォーターゲート事件の真相を追う中で、権力の頂点に迫っていく。実際の事件をベースにした、報道の使命と恐怖を描いた作品。

ここがおすすめ!

『ニューオーリンズ・トライアル』が司法の裏側を描いたのに対し、こちらは報道の立場から真実を暴く。リアリズムと緊張感が高く、政治・司法・報道の三つ巴が好きな方にはたまらない一本。

フィラデルフィア(Philadelphia)

この映画を一言で表すと?

差別と闘う弁護士が示す、法廷での“勇気”と“人間性”の真実。

どんな話?

エイズとゲイであることを理由に不当に解雇された敏腕弁護士が、元差別的だった弁護士と共に不当解雇訴訟を起こす。偏見と闘う姿を通して人間の尊厳を問いかける。

ここがおすすめ!

トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンの名演が胸に刺さる、感動と社会的メッセージに満ちた法廷ドラマ。個人対大企業という構図や、陪審員の裁きが鍵となる点は『ニューオーリンズ・トライアル』と通じるテーマです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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サスペンス映画ミステリー映画

みんなの感想・レビュー

  1. Ted より:

    今日、NetFlixで観ました。
    観ても良く分からなかったあらすじが分かりました。ありがとうございます。
    ネタバレで書かれている「しかし、ニックは有罪を支持していた陪審員の意見を議論で打ち負かす。」は無罪を支持していた陪審員(元兵士)では?