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役所広司が出演するおすすめ映画5選

『Shall we ダンス?(1996)』の大ヒットをきっかけに、名俳優としての確固たる地位を得た役所広司。近年では毎年のように日本アカデミー主演男優賞にノミネートされるほどで、日本を代表する映画俳優とされている。

役所広司が出演するおすすめ映画5選

役所広司は、最近でいうと『蜩ノ記』や『最後の忠臣蔵』などの時代劇で見せる渋くて男らしい、かっこいいキャラクターから、三谷作品などのコメディ映画や最近のCMで見せるコミカルなキャラクターまで、幅広い役を演じられる俳優である。仲代達矢がつけたという芸名の通り、「役どころが広い」俳優である。今回は、歴史物、コメディ、ヒューマンドラマ、ミステリーなど、ジャンルの異なる作品からおすすめ映画5本をピックアップして紹介する。

わが母の記

注目ポイント&見所

井上靖の自伝小説の映画化作。主演の役所広司を筆頭に、樹木希林、宮﨑あおいなど実力派俳優が揃う。本作で樹木希林は日本アカデミー優秀主演女優賞を受賞した。母に捨てられたと感じながら少年期を過ごしてきた作者と、息子を奪われたと思いながら生きていた母のすれ違った思いがようやく結びつき、和解するまでのストーリー。認知症の母を演じる樹木希林の演技も素晴らしいし、主人公の作家を演じる役所広司の、複雑な感情を表現する演技も素晴らしい。この作品の監督は小津安二郎を意識しているようで、冒頭の場面は特にそれが分かる。小津作品をふまえて観るのをおすすめする。

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渇き。

注目ポイント&見所

仕事も家庭も上手くいかず失敗した男が、別れた妻との間の娘が失踪したことを知り、行方を捜すストーリー。『告白』のヒットで注目された中島哲也の監督作。失踪した娘の加奈子を演じるのは新人で演技経験もほとんどない小松菜奈。優等生で美人で、人気者だけどミステリアスな加奈子は、まさに小松菜奈にぴったりな役で、鳥肌が立つほどすごい。役所広司は元刑事のろくでなしの父親を演じているが、多分これほどどうしようもない人間を演じている作品は他にない。

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聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実

注目ポイント&見所

太平洋戦争開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃を指揮した軍人、山本五十六の葛藤を描いた作品。アメリカと日本の軍事力の違いを誰よりもよく理解し、三国同盟にも反対していた山本五十六だったが、司令長官として負けると分かっている戦争を始めなければならなかった苦痛の日々を上手く表現している。注目したいのは、必ず日本が勝利するかのように言い、国民を沸き立たせ、世間を戦争推進へと向かわせたメディアの有り方を非難しているところ。

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Shall we ダンス?(1996)

注目ポイント&見所

社交ダンスを習い始めたサラリーマンが、ダンスの魅力を知り、人生の楽しみを見つける。本作のヒットをきっかけに、公開当時社交ダンスの一大ブームが巻き起こったほど注目された作品である。会社に行って、家では家族と過ごす、変わらない毎日に物足りなさを感じていた主人公が生き生きとしていく様がよく描かれている。草刈民代、竹中直人、渡辺えりなども個性派ぞろいで魅力的なキャストである。

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THE 有頂天ホテル

注目ポイント&見所

ホテルの支配人の主人公を中心に、グランドホテル形式で様々な人物が描かれるコメディ映画。たくさんいる登場人物の個々のストーリーが繋がっていく様は、さすが三谷幸喜といえる。長年三谷幸喜作品を親しんできて、そのコメディが好きな人にとってはすごく面白い作品。役所広司を筆頭に、毎度おなじみだけど豪華俳優陣が揃っていて、それぞれ主役をはれる俳優ばかりなのに、うまく調和がとれている。

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まとめ

役所広司は本当にたくさんの映画に出演しているので、なかなか紹介しきれない。だが、できるだけ異なるジャンルの代表作を紹介できたと思う。役所広司は、台詞の多い役でも少ない役でも上手く表現する俳優で、間の取り方が非常に上手い。佇まいや表情だけでも表現できる俳優なので、時代劇で演じる実直で寡黙な武士の役などは本当に素晴らしいと思う。そういうわけで、特に時代劇や歴史物はおすすめしたい。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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