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映画『最高に素晴らしいこと』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『最高に素晴らしいこと』の概要:同名小説を原作としたNetflixオリジナル映画。多くの出演作で称賛を得ているエル・ファニングと「名探偵ピカチュウ」で注目を浴びたジャスティス・スミスが、それぞれに心の傷を抱える高校生を演じている。

映画『最高に素晴らしいこと』の作品情報

最高に素晴らしいこと

製作年:2020年
上映時間:108分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:ブレット・ヘイリー
キャスト:エル・ファニング、ジャスティス・スミス、アレクサンドラ・シップ、ケリー・オハラ etc

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映画『最高に素晴らしいこと』の登場人物(キャスト)

バイオレット・マーキー(エル・ファニング)
車の事故で姉を亡くし塞ぎ込んでいる少女。友人だけでなく、家族の前でも感情を出さずにいたがフィンチと出会い少しずつ人間性を取り戻していく。
セオドア・フィンチ(ジャスティス・スミス)
父親はおらず、母親は家を空けがちで唯一傍にいてくれる姉を大切に思っている。学校では浮いた存在であり、バイオレットの友人たちからはあまりいい評判は受けていなかった。

映画『最高に素晴らしいこと』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『最高に素晴らしいこと』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『最高に素晴らしいこと』のあらすじ【起】

ヘッドフォンで音楽を聞きながら、自分の世界に入り込み一人走るフィンチ。朝方で人気のない中、目に入ったのは橋の手すりに上り立ちすくむ同級生のバイオレット・マーキーの姿。フィンチは徐に手すりに上り隣に立ち、バイオレットの手を取った。翌日、学校でカウンセリングを受けるフィンチ。進級が危ういフィンチは、祖母が亡くなったと嘘をつき5度も学校を休んでいた。真剣に向き合う先生をはぐらかし、話を逸らすフィンチ。食堂に付くと、無意識にバイオレットの姿を目で追っていると同級生に指摘された。実はバイオレットは姉を亡くしたばかりで、落ち込んでいるのは学校中が知っていたのだ。

卒業を控えた時期、地理の授業ではペアで町を探索するという課題が出された。バイオレットと組もうとするフィンチだったが、バイオレットは人と交流することを拒んでいる。この課題を別のものに代えてもらえるよう交渉するという条件で、母親の希望通り「友人との時間」を過ごすためにアマンダから誘われていたホームパーティーへと出向いたバイオレット。元気付けようと話しかけてきたローマだったが、つれないバイオレットの態度に思わず「もう一か月だろ?」と本音をこぼしてしまった。耐えきれなくなったバイオレットは、パーティーから一人で抜け出してしまうのだった。

落ち込みながら歩く帰り道。フィンチから「橋の話がしたい」という連絡があり、二人は会うことになった。姉との思い出を語ろうとしないバイオレットに、フィンチは「大したことがない場所でも何か意味がある」と一緒に地理の課題をやろうと誘った。そんな提案でも、バイオレットの気持ちは固く変わらない。しかし、別れ際にバイオレットは初めてフィンチの名前を呼ぶのだった。

映画『最高に素晴らしいこと』のあらすじ【承】

翌日、先生に課題の代替を頼みに行ったバイオレット。もちろんそんなわがままは通らず、バイオレットは気を落としながら帰宅した。その様子を見かけたフィンチは車を止めて声をかけた。課題はやらなければならないというバイオレットを再び誘うと、「車だけは乗らない」という条件を付けながらペアを組むことを承諾してくれた。

早速自転車で町を回り始めた二人。まずフィンチは誰も来ないような茂みの中の小さな墓石にバイオレットを案内した。町の良い景色を巡る課題だというのに、「しょぼい景色」に連れ出したフィンチの行動を笑ってしまったバイオレット。すぐに無表情に戻るも、バイオレットは姉の19歳になるはずの誕生日に出会ったフィンチに少しずつ心を開き始めていた。

チャットで言葉を交わすようになった二人。バイオレットが送った「自分の真実を語らないなら、他人の真実も語るな」という言葉に感化されたフィンチは、すぐにバイオレットに会いに出向いた。窓に当たる小石に気付いたバイオレットが外を覗くと、フィンチが佇んでいる。二人はそのまま夜の町へと散策に向かった。しばらくして、雑踏の中で座り込んだとき、姉のエレノアについて教えてほしいと切り出してみたフィンチ。バイオレットは「姉であり親友」と姉について答えた。ずっと口を閉ざしてきた話題だったが、初めて同級生に打ち明けることができ、バイオレットの心は少し軽くなったのだった。翌朝、パンケーキを焼く父親に自ら話しかけ、表情が格段に変わったバイオレット。その様子をすぐに察した母親は安堵するのだった。

映画『最高に素晴らしいこと』のあらすじ【転】

少し前を向いて学校に行くことができたバイオレット。しかし、アマンダからフィンチの悪い噂を聞いてしまい少し憂鬱になってしまうのだった。その矢先、フィンチと話しているとローマがバイオレットから離れるように注意しにやってきた。「イカレテル」と暴言をはかれ気分を損ねたフィンチは、何も言わずその場を離れてしまった。

早朝、外を覗く父親。バイオレットが声をかけると「少年が寝ている」というのだ。それはフィンチだった。課題のために一緒に行きたい場所があるというのだ。しかしそこは車ではないといけない距離にあった。絶対に車に乗りたくないというバイオレットにスピードを出さないと約束をし、二人は学生時代最後の旅に出た。

道中、徐に姉が命を落とした事故のことを話しだしたバイオレット。感情を出すことを我慢していたバイオレットは、初めて人前で泣くことができた。そうしている中で、たどり着いたのは一組の老夫婦が手作りで完成させた小さな遊園地だった。高校生が乗るには少し小さいようなジェットコースターに乗った二人。バイオレットは感情の赴くまま素直に笑うことができた。帰り道「友達っていいね」というバイオレット。フィンチは好きだときちんと伝えキスをした。バイオレットは気持ちを受け止め、再び自らキスをし直した。

映画『最高に素晴らしいこと』の結末・ラスト(ネタバレ)

数日間、フィンチと連絡が取れなくなった。フィンチならばよくあることだと友人たちは言うが、バイオレットはまた大事な人がいなくなるのではないかという不安が先行してしまっていた。帰宅すると、リビングからフィンチの声がする。どうして連絡を返さないのかと怒るバイオレットに対して、フィンチは車いっぱいに積んだラベンダーを送り、家から連れ出した。行き先はとある言い伝えのある湖だった。泳ごうと提案し服を脱いだフィンチのお腹には大きな傷があった。幼い頃に父親から暴力を受けていたトラウマから、自分は父親のようにならないと自分探しのために数日間連絡を絶つことがあるという。初めてフィンチの心の内を知ったバイオレットは、もっと一緒に居たいと願い眠りについた。そうして二人は無断で外泊してしまうことになる。バイオレットの両親は怒り心頭。二人を引き離すのだった。

少しでもバイオレットと話したいフィンチは学校で声をかけるも、ローマに邪魔をされてしまう。怒りを暴力で片付けようとしてしまったフィンチ。再び姿を消すのだった。しかし今回フィンチは自分探しではなく、きちんとカウンセリングに出向いていた。フィンチの部屋で帰りを待つバイオレット。そんな健気な態度にも、フィンチはコントロールできない感情と闘いながらも八つ当たりしてしまう。ひとまず帰宅したバイオレットだったが、全く連絡のつかないフィンチの行方を案じていた。

フィンチが行きそうな場所として思い当たったのは、一緒に行った湖だった。勇気を出して、自ら運転し湖へ向かったバイオレット。そこには、脱ぎ散らかされたフィンチの服があった。時はすでに遅く、フィンチは自ら命を絶っていた。哀しみと後悔に苛まれるバイオレットだったが、フィンチの残したたくさんの言葉を受け止め二人で巡った場所をレポートにまとめ地理の課題の発表へと挑む。フィンチが教えてくれた無限の可能性について、堂々と前を向いて読み上げるのだった。

映画『最高に素晴らしいこと』の感想・評価・レビュー

姉を事故で亡くした少女。同乗していた車で招いた事故と聞くと、無論大きな後悔は想定できる。前半は彼女の傷を追い、癒えていく様にほっとできる物語だがフィンチのトラウマを深堀するほど空気は淀んでいく。外傷であれば特効薬はいくらでも他人が提案できるが、今作は心の傷を取り上げている。愛情とは普遍的で、異性でも友情でも見返りを求めずに与えられるというのは実に凄いことである。この物語は決して明るいエンディングではないが希望を持つ素晴らしさを味わえる時間であった。(MIHOシネマ編集部)


心に深い傷を負っているヴァイオレットとフィンチ。苦しみを知るからこそ相手を理解しようとするフィンチの優しさが涙が出るほど美しくて、そんな優しさに包み込まれることで自分を取り戻していくヴァイオレットの姿も優しさや愛に溢れていました。
お互いが理解し、このままハッピーエンドで終わって欲しいなと思っていた矢先のフィンチの死はとても受け入れ難く、ヴァイオレットが感じているであろう後悔や、苦しみ、無念さを私自身も感じました。
期待せずに鑑賞しましたが、とても上質で心に響く作品です。(女性 30代)

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