12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『青くて痛くて脆い』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

他者と関わることが苦手な大学生の田端楓は、空気が読めない発言で周囲から孤立している秋好寿乃という名の女性に出会う。二人は「世界を変える」という目標を掲げ、秘密結社「モアイ」と名付けたサークルを設立する。

映画『青くて痛くて脆い』の作品情報

青くて痛くて脆い

タイトル
青くて痛くて脆い
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2020年8月28日(金)
上映時間
不明
ジャンル
サスペンス
青春
監督
狩山俊輔
脚本
杉原憲明
製作
沢桂一
菊川雄士
弓矢政法
下田淳行
郡司聡
河野英裕
原公男
製作総指揮
伊藤響
キャスト
吉沢亮
杉咲花
岡山天音
松本穂香
清水尋也
森七菜
茅島みずき
光石研
製作国
日本
配給
東宝

映画『青くて痛くて脆い』の作品概要

小説『君の膵臓をたべたい』で一躍有名になった住野よる原作の小説を元に制作された作品。現在人気急上昇中の若手俳優、吉沢亮×杉咲花がダブル主演を務めた。大学を舞台に、秘密結社サークル「モアイ」の奪還を計画する青年の姿が描かれた青春×サスペンス作品。小説『君の膵臓をたべたい』とはまた雰囲気がガラリと変わっており、「自分」や「仲間」について考えさせられる物語になっている。狩山俊輔がメガホンを取り、杉原憲明が脚本を担当した。

映画『青くて痛くて脆い』の予告動画

映画『青くて痛くて脆い』の登場人物(キャスト)

田端楓(吉沢亮)
大学生。他者と関わるのが苦手。秘密結社「モアイ」の設立に携わった一人。
秋好寿乃(杉咲花)
大学生。空気が読めず、浮いた存在。秘密結社「モアイ」の設立に携わった一人で、リーダー。
前川董介(岡山天音)
大学生。田端のバイト友達。秘密結社「モアイ」のことを嫌っている。
本田朝美(松本穂香)
通称、ポンちゃん。前川のゼミの後輩。秘密結社「モアイ」のメンバーだが、ほとんど参加していない。

映画『青くて痛くて脆い』のあらすじ(ネタバレなし)

大学生の田端楓は他者と関わることが苦手で、人に近づかないようにしていた。そんなある日、秋好寿乃のという名の女性に出会う。秋好は授業中に空気を読まない発言をしたため、周囲から孤立していた。

秋好は色んなサークルに顔を出していたが、正式に参加したいサークルが見つからずにいた。そんな時、田端に冗談半分で、自分でサークルを作ることを提案される。秋好はその言葉を真に受け、田端と一緒に秘密結社「モアイ」というサークルを設立する。

大学四年生になった田端は、「モアイ」から離れていた。秋好と二人で設立した「モアイ」は、メンバーが増え規模を大きくなっていた。「世界を変える」という目標を掲げていたが活動内容も変わり、企業への売り込みなどを行う就職支援サークルとなっていた。怒りを覚えた田端は、「モアイ」を奪還することにした。

映画『青くて痛くて脆い』の感想・評価

人気作家・住野よる原作の小説を実写映画化

本作は人気作家・住野よる原作の小説を元に制作されている。原作の小説は累計発行部数200万部を突破しており、「オリコン週間BOOKランキング文芸書の部門・第1位(2018年3月12日付)」を記録している。主人公達と同じ年代の若者を中心に支持を集めている、異色の青春サスペンス作品。

原作者の住野が「『膵臓』で感動してくれた全ての人たちの心を、 この本で塗り替えたい」と述べているように、映画化もされた小説『君の膵臓をたべたい』とはガラリと雰囲気が変わっている。大学生という大人に成長していく過程にいる若者達の繊細な期間がピックアップされており、「自分」「仲間」「心の成長」について改めて考えさせられる物語になっている。

吉沢亮×杉咲花ダブル主演

主演を務めたのは、現在人気急上昇中の若手俳優吉沢亮×杉咲花。吉沢亮は特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で朔田流星を演じ、一躍有名になった。映画『銀魂』(17)や映画『あのコの、トリコ。』(18)など、コメディからラブストーリー作品まで幅広いジャンルの映画に出演している。本作では、他者と関わることが苦手な青年・田端楓を演じた。

杉咲花は味の素Cook DoのCMに出演し、一気にお茶の間に顔が知られるようになった。NHK大河ドラマやNHK連続テレビ小説などにも出演しており、若いながらも演技の高さに定評がある人物である。本作では、自分なりの信念を持った女性・秋好寿乃を演じている。吉沢亮×杉咲花の演技がどのような化学反応を生み出したのか、楽しみにしていて欲しい。

「BLUE ENCOUNT」が主題歌を担当

主題歌を担当したのは、四人組ロックバンドの「BLUE ENCOUNT」。「ブルエン」の愛称で親しまれ、ワンマンライブを定期的に開催している人気バンドである。「BLUE ENCOUNT」の楽曲『もっと光を』は原作小説のテーマソングとして使用されており、実は本作と深い関わりがある。映画の主題歌となったのは、「BLUE ENCOUNT」の新曲『ユメミグサ』。ぜひ両方の楽曲を聞いて、『青くて痛くて脆い』の世界にどっぷりと浸かって欲しい。

本作のメガホンを取ったのは、狩山俊輔。『妖怪人間ベム』のテレビドラマ版の演出と、映画版の監督を務めた人物である。そして、脚本を担当したのは、杉原憲明。映画『貞子』(19)や映画『ニセコイ』(18)など、幅広いジャンルの作品の脚本を執筆してきた人物である。

映画『青くて痛くて脆い』の公開前に見ておきたい映画

映画『青くて痛くて脆い』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『青くて痛くて脆い』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

妖怪人間ベム

狩山俊輔監督の代表作。テレビアニメ『妖怪人間ベム』を元に制作された作品で、2011年に日本テレビ系列で放送されていた実写ドラマの劇場版。アイドルグループ「KAT-TUN」のメンバーである亀梨和也が主人公のベムを演じたことで、大きな話題を集めた。ナレーターはテレビアニメ『ルパン三世』の次元大介役でお馴染みの小林清志が担当している。

妖怪人間のベム・ベラ・ベロは、事件の裏で暗躍していた「名前の無い男」を倒した。ベム達はしばらく町を離れていたが、しばらくして再び戻ってくる。町では、とある製薬会社の役員が殺される事件が多発していた。そんな中、ベロが一人の少女と出会う。少女の父親は、事件が起きている製薬会社で、研究員として働いていた。事件の真相とは?ベロと少女の淡い恋の行方は?

詳細 妖怪人間ベム

君の膵臓をたべたい(2017)

住野よる原作の小説を元に制作された作品。原作の小説は、累計発行部数260万部を突破する人気作。「読書メーター読みたい本ランキング・1位」を獲得するなど、大きな注目を集めている。2018年には劇場版アニメも公開された。若手女優の浜辺美波がヒロインの山内桜良を、北村匠海が主人公の志賀春樹をそれぞれ演じている。

志賀春樹は桐岡高校で教師として働いていた。だが、生徒と上手く接することができず、退職することを考えていた。そんなある日、取り壊しが決まっている図書館の整理をすることになる。志賀は図書館で図書委員の栗山に出会い、ひょんなことから自分の若い頃の話をすることになる。志賀は17歳のとき、ある秘密を抱える一人の女子生徒と出会った。

詳細 君の膵臓をたべたい(2017)

あのコの、トリコ。

吉沢亮の代表作。白石ユキ原作の少女漫画を元に制作された作品。幼馴染三人の複雑な恋模様が描かれている。吉沢亮が主演を務め、地味な青年・鈴木頼を演じた。新木優子、杉野遥亮、内田理央など人気若手俳優が共演している他、実力派女優の高島礼子が友情出演している。宮脇亮の映画初監督作品となった。

幼い頃、鈴木頼、立花雫、東條昴の三人は、同じ映画に出演することを誓い合った。現在、頼はオーディションを受けるのをやめ、普通の男子高校生として暮らしていた。そんな時、雫と昴の姿が掲載されている雑誌を見つける。二人は芸能活動を続けていた。頼は幼い頃に誓った言葉を思い出し、芸能界を目指す生徒が通う高校に転校した。そこで、雫と再会を果たす。頼は雫が所属する事務所の社長に頼まれ、俳優を目指しながら彼女の付き人を務めることになった。

詳細 あのコの、トリコ。

映画『青くて痛くて脆い』の評判・口コミ・レビュー

映画『青くて痛くて脆い』のまとめ

主人公の田端楓×秋好寿乃はとある日をきっかけに交流を深めるようになった。周囲から孤立している二人ではあるが、性格は正反対と言えるほど違う。田端は他者と関わることを苦手だと思っている。対して、秋好は周囲に奇異な目で見られようとも自分の信念を貫き通す強さを持っている。二人の出会いがどのような物語を生み出したのか、興味が惹かれる作品になっている。驚きと波乱に満ちた展開が待っているため、ラストまでぜひ楽しんで欲しい。

みんなの感想・レビュー