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映画『Be With You いま、会いにゆきます』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『Be With You いま、会いにゆきます』の概要:市川拓司の小説を原作として日本で実写映画化された一作の韓国リメイク。韓国版のオリジナルエピソードを加えて日本でも2019年に公開された。雨の日に戻ると言い残して亡くなった妻と再会した幸せな日々を描く心温まる一作。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』の作品情報

Be With You いま、会いにゆきます

製作年:2018年
上映時間:131分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:イ・チャンフン
キャスト:ソ・ジソブ、ソン・イェジン、キム・ジファン、コ・チャンソク etc

映画『Be With You いま、会いにゆきます』の登場人物(キャスト)

ウジン(ソ・ジソブ)
早くに妻を亡くし、小学生の息子と二人暮らしをしている。高校生の時に妻と出会い一筋で過ごしてきた。水泳の選手だったが、大学生になり発病してしまい無理ができない体になっている。
スア(ソン・イェジン)
幼いジホと持病のある夫・ウジンを残し先立ってしまった妻。高校生の頃から優秀だが、すごく不器用な女性。記憶を失った状態でウジンとジホと再会し、再び家族の時間を取り戻していく。
ジホ(キム・ジファン)
ウジンとスアの息子。スアの残した絵本の約束をずっと信じている。梅雨を待ち望んでいたため、雨が降る前から黄色いレインコートを着て山に出入りしていた。
ホング(コ・チャンソク)
ウジンとスアの高校の同級生。いつもウジンのアシストをしてくれる存在。ウジンの発病後やスアを亡くしてからもずっと気にかけて支えてくれている。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『Be With You いま、会いにゆきます』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』のあらすじ【起】

1年前に亡くなった母親・スアが残した絵本には「雨の季節になったら、会いに来る」と約束が書かれていた。スアとの再会を待ち望む息子・ジホは、梅雨入りのニュースを見て「ママに会える」と期待していた。

スアの夫・ウジンは脳に障害を抱えており、薬が欠かせない。運動会の家族リレーでアンカーを任されたジホだが、走るのが苦手なウジンに頼むことができずパン屋のホングにお願いをしに行く。当日、家族ではないホングは走ることはできず、ウジンはジホに恥をかかせないように全速力で走りぬくが途中で気を失ってしまうのだった。

ついに待ち望んだ梅雨入りの日が訪れた。黄色いレインコートを着て、スアとよく遊んだ森の中の廃工場へと急ぐジホ。ウジンも後をついていき、しばらく待ってみたものの当然スアは来なかった。諦めの悪いジホをおぶって帰路につくウジンだが、トンネルの中に人影を見つける。そこにはスアとそっくりな女性が座り込んでいたのだ。声をかけるもその女性は記憶がない様子であった。とりあえず自宅へ連れ帰ったウジンは、スアの存在について内緒にするとジホと約束した。

ウジンとジホの留守中、自分のサイズにぴったりの指輪を見つけたスホ。その矢先、ウジンの目を盗んで学校をさぼったジホが帰宅した。二人で遊ぶ時間はまさに親子である。その夜、スホはウジンに二人の馴れ初めを聞くのだった。

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映画『Be With You いま、会いにゆきます』のあらすじ【承】

二人の出会いは高校だった。成績優秀なスホとスポーツ万能だったウジン。水泳の授業で溺れてしまったスホをウジンが助けたことを機に、ウジンはスホに興味を持つようになったという。うまくアピールできないまま過ごしていたウジンだが、社交ダンスの授業で左利き同士ペアを組むことになった。しかし大失態で終わり、その後卒業式の日まで一度も話してもらうことができなかったのだ。

卒業式の日、ホングに寄せ書きをお願いしようとスアが声をかけてきた。ウジンも便乗し寄せ書きを残すが、自分のペンを間違ってスアに渡してしまったのだ。それぞれに別の大学に進学した二人。ペンを言い訳に何度も連絡しようとしたウジン。勇気が出せないまま、大学1年生の夏休みにようやく会う約束を取り付けるのだった。

ホングにコーディネートを頼み、気合いを入れて待ち合わせ場所に向かったウジン。スホが高校生の時に「ノルウェーの森」読んでいたことを思い返し、ノルウェーについて話題を振るが見当違いであった。雨の中バス停までスホを見送ったウジン。もう会えないかもしれないと思い、必死に走って追いかけ、バスを止めたウジンは「手紙を書いていい?」とスホに問いかける。カッコつけるために髪につけたカラースプレーが落ちてしまい散々な状態だったが、スホはウジンの不器用さに惹かれるようになったのだった。

スアとの時間に満たされるウジンだが、そのことを知らないホング。新しい出会いを探すべきだと縁談を持ち掛けてきた。きっぱりと断るウジンを疑い、その夜ホングは約束無しでウジンの家を訪ねてしまう。スアの姿を見たホングは驚きのあまり、逃げ出すのだった。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』のあらすじ【転】

二人が初めて手をつないだのは映画館の帰りだった。ジホを寝かしつけてから、その話を聞いたスアはウジンの手を取った。ウジンはスアを山に連れ出し、少し離れたところで開催されている野外上映を双眼鏡で一緒に見ようと提案した。その夜二人は雨の中キスをするのだった。

ある晴れた日、ピクニックにいった3人。その夜、ウジンは倒れてしまった。病気のことをスアに初めて話すことになったウジン。発病はスアと3度目にあった直後だった。水泳の練習中に突如体が動かなくなり、運動どころか日常生活にも支障が出るようになったウジンは突如スアに別れを告げた。離れてから1年が過ぎた頃、諦めきれずにウジンは一度スアに会いに行った。しかしほかの男性といる様子を見て引き返したのである。しかしスアから突然の連絡を受け、ウジンとスアは再会した。スアは親の反対も押し切り、二人は再び一緒に過ごすようになる。スアは結婚を急かし、ウジンにプロポーズさせたというのだ。

スアは自分が過去に残していた日記を見つけてしまう。梅雨明けが近づき、スアは少しずつジホに身支度や家事ができるように教え始めた。どうしてもスアと離れたくないジホは、同級生の家の車を洗おうとして叱られてしまった。それはその家の車を洗ったよく時にはいつも雨が降ると聞いていたからだった。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジホが楽しみにしていた学芸会当日。ウジンの到着を待っていたスアだが一向に姿が見えない。一人で会場に入ったスア。両親の姿を見つけられないままステージにあがったジホは自分の出番にようやくスアの姿を確認し、セリフに替わって「パパを守る」とスアとの約束を宣言するのだった。その頃ウジンは、溺れてしまった職場の同僚を助けるため必死だったのだ。

学芸会会場に駆け付けたウジンだが、すでに終わっていた。懸命に走ってスアと再会した山へ向かうウジン。しかし発作が起きてしまい倒れこんでしまう。ようやくスアとジホに追いついたウジンは、スアの表情を見てほっとする。優しく微笑みかけたスアは、四つ葉のクローバーを手に線路を歩いていくのだった。

再び二人の生活に戻ったウジンとジホ。ジホは自分のことをきちんとできるようになり、ウジンも子供向けのコースでコーチ業に就くようになった。ある日ウジンはスアの残した日記を見つける。スアが実は高校時代ウジンに一目惚れしていたけれどうまく伝えられなかったことや、3度目のデートの後唐突に別れを告げられとてつもなく辛かったことが書き残されていた。そしてウジンがスアに会いに行った日、実はスアはウジンの姿に気づき後を追ったときに交通事故に遭ったということも。

25歳の時(3度目のデートの後)事故に遭い6週間の昏睡状態に陥ったスア。目が覚めると山のトンネルに居たという。ウジンとジホと共に過ごした時間は未来であったが、幸せな時間を失わないために一度別れたウジンと再会したのだった。「いま、会いに行きます」と書き残したスアの日記を閉じたウジン。幸せな気持ちで満たされるのだった。

映画『Be With You いま、会いにゆきます』の感想・評価・レビュー

原作も日本劇場版も日本ドラマ版も全て体験しているというのに、同じ世界観に見事に飲み込まれてしまった。『私の頭の中の消しゴム』でも愛すべきヒロインを演じきっていたソン・イェジン。「美魔女」という言葉が一時期流行したが、彼女はまさにこの言葉通りである。物語としても、韓国版オリジナルの要素がたんまりとちりばめられており日本版とはまた違う味わいのある仕上がりであった。実に心が満たされる一作。(MIHOシネマ編集部)

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