ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムのタッグが帰ってきた!待ち続けたファンにとっては、まさに16年ぶりとなる奇跡の日。それぞれ力を積んできた彼らは、どのような作品を見せてくれるのか。
映画『キャッシュトラック』の作品情報
- タイトル
- キャッシュトラック
- 原題
- Wrath of Man
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2021年10月8日(金)
- 上映時間
- 118分
- ジャンル
- アクション
サスペンス - 監督
- ガイ・リッチー
- 脚本
- ガイ・リッチー
アイバン・アトキンソン
マーン・デイビス - 製作
- ガイ・リッチー
アイバン・アトキンソン
ビル・ブロック - 製作総指揮
- ルイーズ・キリン
ジョシュア・スローン
スティーブ・チャスマン
ボブ・オシャー
アンドリュー・ゴロブ - キャスト
- ジェイソン・ステイサム
ホルト・マッキャラニー
ジェフリー・ドノバン
ジョシュ・ハートネット
ラズ・アロンソ
ラウル・カスティーロ
デオビア・オパレイ
エディ・マーサン - 製作国
- アメリカ・イギリス合作
- 配給
- クロックワークス
映画『キャッシュトラック』の作品概要
映画好きであれば興奮せずにはいられない激アツタッグ、ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサム。そんな名コンビが、2021年に復活する。なんと、彼らがタッグを組むのはまさに16年ぶり。『アラジン』などで大成功を収めたガイ・リッチーと、今やアクションスターとなったジェイソン・ステイサム。それぞれに力をつけた2人が、時を経て再び集結。これまで『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』など数多くの作品を生み出してきた2人。果たして、今作ではどのような世界観を見せてくれるのか。期待が高まる。
映画『キャッシュトラック』の予告動画
映画『キャッシュトラック』の登場人物(キャスト)
- パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)
- 現金輸送会社に就職した新人警備員。しかし、なぜか彼には圧倒的な戦闘力があり…?
- ジャン(スコット・イーストウッド)
- パトリックが運転する車を狙う襲撃者の1人。パトリックに勝負を挑むが…?
映画『キャッシュトラック』のあらすじ(ネタバレなし)
フォルティコ・セキュリティ社は、金融会社専門の警備会社。非常に厳しい訓練を潜り抜けた精鋭のみが、キャッシュトラック、即ち現金輸送車を運転できるのだ。パトリック・ヒルは、そんなフォルティコ・セキュリティに就職したばかりの新人警備員。試験の成績としては優秀とはいえなかったパトリック。ある日、彼が運転するキャッシュトラックが何者かに襲撃を受けてしまう。しかし、なんと彼は圧倒的な格闘スキルで襲撃者を撃退したのだ。しかも、犯人達はパトリックの顔を見ると何故か慌てて逃げていってしまったのだ。周囲に疑惑の目を受けられるパトリック。そんな中、1億8000万ドルもの大金を運ぶフォルティコ・セキュリティ襲撃作戦が幕を開けようとしていた。
映画『キャッシュトラック』の感想・評価
ステイサム×ガイ・リッチー
ハリウッドには、監督と俳優のゴールデンコンビがいくつか存在する。『ショーン・オブ・ザ・デッド』などのエドガー・ライトとサイモン・ペグ、『シザーハンズ』などのティム・バートンとジョニー・デップ、そして、本作のガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム。人気作を生み出すからかウマが合うからか、向かっている方向性が一緒なのか、彼らは何度も何度も作品を共に作り続けている。ステイサムにとってガイ・リッチーは特別な監督。彼のデビュー作、そして、彼を一躍スターダムへと押し上げた作品を手がけていたのがこのガイ・リッチーなのだ。それ以降、数多くの作品を共にしてきた2人。今作では16年ぶりとなるタッグだが、変わらぬ息のあった様子を見られるだろうか。
最強=ジェイソン・ステイサム
危機的場面であるにもかかわらず、主人公が強すぎて全く聞きに思えないことがある。ステイサムが出演している作品は、そういったものが多い。鋭い眼光、低いハスキーな声、鍛え上げられた肉体、そして、迫力を助長するスキンヘッド。どれをとっても、とにかくステイサムは強そうなのだ。これまでの出演作を見ても、彼が負けたシーンというのは中々お目にかかれないのではないだろうか。ステイサムの素晴らしい点は、殆どのシーンにおいてスタントを使わないところ。どんなに激しいシーンでも、鍛え抜かれた自身の肉体で演じ切ってしまう。だからこそ生まれる熱量が、見ている人々を魅了するのだろう。今作でステイサムが魅せてくれるアクションからも目が離せない。
正義か、悪か
パトリックは、人々の大切なお金を守るために身を挺する警備員。そんな彼は、間違いなく正義の味方の立場であるはず。しかし、パトリックには謎が多い。新人警備員とは思えないほどの凶暴的な格闘スキルを持ち合わせており、極めつけにパトリックの顔を見て犯人が逃げ出していく始末。そんなパトリックに、周囲も徐々に彼を疑い始めていく。考えてみれば、汚職警官などこの世には数え切れないほど存在する。そんな人物を主人公に描いた作品も数多い。もしかすると、パトリックも実は正義の皮を被った犯罪者なのだろうか。本作を見る上で、パトリックの本心を探っていくことが物語の確信を迫る上で、非常に重要になってくる。果たして、パトリックの正体とは。
映画『キャッシュトラック』の公開前に見ておきたい映画
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ステイサムとガイ・リッチーが出会った記念すべき作品、それこそが本作。前述したが、ステイサムとリッチー双方において、キャリアを築く上で非常に重要な作品となった。俳優としてのデビュー作が大ヒットとなる俳優など、それほど多くはない。そう思うと、俳優人生を順調にスタートさせたステイサムは、非常に恵まれていると言えるかもしれない。エディ達は、ロンドンの下町で生活する悪餓鬼4人組。ある日ギャンブルに興じた彼らは、50万ポンドの借金を背負ってしまいます。しかも、許された返済期限はたったの1週間。大金を返すために彼らが目をつけたのは、たまたま耳にしたマリファナ工場への襲撃計画でした。まだ若かりし頃のステイサムの愛嬌にも注目。
アラジン(2019)
これまで様々なヒット作を生み出してきたガイ・リッチー監督。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のようなコメディハードボイルドや、『シャーロック・ホームズ』のようなサスペンスアクションなど、あらゆるジャンルに精通している。そんな彼が今作で挑戦したのは、超豪華ファンタジー!誰もが知るディズニーの名作『アラジン』をガイ・リッチーが手がけるなど、流石に誰も想像できなかったのではないだろうか。注目点は多くあるが、ウィル・スミスによるジーニーはやはり必見。ハリウッドが誇るドル箱スターであるウィル・スミス。どんな役でも見事にこなしてみせることが証明された。ウィル・スミスに合わせてラップ風にアレンジされた『Friend Like Me』にも注目。
詳細 アラジン(2019)
SPY/スパイ
前述したように、ジェイソン・ステイサムはとにかく強い。彼が負けるところなど想像がつかないし、いつもクールに、時に熱くミッションをこなす、それがジェイソン・ステイサム。そう思っている人も多いだろう。殆どの場合、その認識に間違いはない。ただ本作は、非常に珍しい例外作品となる。本作におけるステイサムは、なんとポンコツ役なのだ。ステイサムが演じるのは、CIAエージェントでありながら感情に振り回されてしまい失敗を重ねてしまう男。内勤分析官スーザンは、相棒であるブラッドリーを助ける役割を担っていた。しかし、ブラッドリーが敵に殺害されてしまい、スーザンは復讐を誓うのだったが……?ステイサムのポンコツ役を抜きにしても、作品として非常に完成度の高い一作。
詳細 SPY/スパイ
映画『キャッシュトラック』の評判・口コミ・レビュー
『キャッシュトラック』
威圧感が半端ない。力と執念でねじ伏せる、脳汁溢れる最っ高の激渋ノワールに唸る。巧みな時系列操作、絶妙なストーリー構成、痺れる演出の数々が格好いい。
無敵、無双、大暴れ。ハードかつ硬派な作風と壮絶バトルで画面に目が釘付け。冷酷で容赦ない”怒り”が爆発する傑作。 pic.twitter.com/bhi9Fvd4aN
— なまたまご (@Ace_r_kaede) October 10, 2021
『キャッシュ・トラック』
ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムが送るハードボイルドクライム映画の傑作!
ステイサム扮する現金輸送車の新人警備員Hが強盗を容赦なく撃ち殺す
暗闇からフッと出てくる様はもはやホラーアクションを封じ、銃撃戦、拷問、暴力に振り切っていて私好みの作品でした pic.twitter.com/AR5LxBU4Xn
— なまくら@レフン MK🐉 (@namacrancher) October 10, 2021
「キャッシュトラック」
いやー面白かった!!
さすがゴールデンコンビ!!
今回のガイ・リッチーは意外とシリアスに作られていて驚いたな。あとジェイソン・ステイサムが過去のガイ・リッチーとのタッグ作に比べて、役者として深化していてとても良い。後半の銃撃戦も最高だったので満足! pic.twitter.com/KmzFcPdSMQ— 🎥フレット🎥 (@movies_movies_7) October 9, 2021
“キャッシュトラック”ロスの、現金輸送専門の警備会社を舞台に、ジェイソン・ステイサム演じる新人警備員Hが、容赦ないガンアクションをみせる一本。何故、彼が戦うかを、紐解きながら、人間の絆を、容赦なく金に変える人間の底無しの欲と向き合うステイサムが、最高に渋い。これは、好きだな。 pic.twitter.com/yexJoJjHVD
— 常山の住職 (@CinemaCLAIRfan) October 8, 2021
#キャッシュトラック
時間軸が変わりながら、全貌が明らかになっていくクライムアクション
ジェントルメンのようなコメディ要素はなくサスペンス色強めでかなりシリアス。
悲哀に満ちた、顰めっ面ステイサムがカッコ良かったです‥👏
最後には成る程〜とスッキリして劇場を後にできる良作だった! pic.twitter.com/86wYV6qQtf— りんご CINEMATIC channel (@RINGO_CINEMATIC) October 9, 2021
映画『キャッシュトラック』のまとめ
今作で、ガイ・リッチーは監督のみならず脚本まで担当している。つまり、この作品は彼の頭の中から生まれてきたのだ。ガイ・リッチーは、ハードボイルド、群青劇、サスペンス、アクションなどあらゆるジャンルに精通している。なぜ、次々とジャンルの全く異なる作品を作り続けられるのか。しかも、その殆どが超ヒットとなっていることがまた圧巻。映画監督にはそれぞれ個性がある。ガイ・リッチーの特徴は、『スタイリッシュ』ではないだろうか。しかし、ただスタイリッシュだけではない。スタイリッシュな中に、コメディなどもうまく入れ混ぜてくるのだ。むしろ、スタイリッシュがあるからこそコメディがより輝く。本作でも、そんなガイ・リッチーの魅了が輝く作品となっていることだろう。
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