12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク

映画『カストラート』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『カストラート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『カストラート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『カストラート』の結末までのストーリー
  • 『カストラート』を見た感想・レビュー
  • 『カストラート』を見た人におすすめの映画5選

映画『カストラート』 作品情報

カストラート

  • 製作年:1994年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:伝記、音楽
  • 監督:ジェラール・コルビオ
  • キャスト:ステファノ・ディオニジ、エンリコ・ロー・ヴェルソ、エルザ・ジルベルスタイン、カロリーヌ・セリエ etc

映画『カストラート』 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『カストラート』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『カストラート』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『カストラート』 あらすじ【起・承】

カルロ・ブロスキとリカルド・ブロスキの兄弟は、熱心な父親に促されオペラ指揮者のポルポラに音楽の指導を受ける。父親は平凡な兄のリカルドと天性の美しい歌声を持つ弟のカルロにコンビを組ませ、一心同体で売り込もうとする。しかしカルロは目の前でカストラート歌手が自殺するのを見てから、歌うことに恐怖を覚えていた。

1722年のナポリ。成長したカルロ(ステファノ・ディオニジ)はリカルドの作曲したオペラを歌うカストラート歌手になっており、兄弟は女性も必ず共有するほど一心同体だった。カルロは高名な音楽家であるヘンデルにロンドンの劇場で歌うチャンスをもらうが、兄のリカルドはいらないと言われ、ヘンデルに歯向かう。

数年後、カルロはファリネッリという名で劇場デビューし、すぐに大人気となる。彼の歌声には女性を失神させてしまうような魅力があり、あちこちの劇場から招待状が届く。リカルドは常にカルロの側にはりつき、弟の成功を我が事のように喜んでいた。そんな中、ヘンデルからドレスデンの劇場へカルロのオペラを観に行くという手紙が届く。

カルロは作曲家として兄よりもヘンデルの方がずっと優れていることを知っており、さらに自分を去勢したのは兄だということにも薄々気づいていた。しかしリカルドはカルロが病気になり、その後落馬したせいでこうなったのだと説明しており、カルロはその話を信じ込もうとしていた。その葛藤がカルロを苦しめ、彼はヘンデルの前で倒れてしまう。

映画『カストラート』 結末・ラスト(ネタバレ)

1734年、カルロとリカルドは貴族オペラを上演するポルポラの劇場の窮状を救うため、ロンドンへ渡る。カルロのおかげでポルポラの劇場は大盛況となり、その影響でヘンデルの劇場が破産寸前まで追い込まれる。

しかしカルロは作曲家として未熟な兄のオペラより、ヘンデルのオペラを歌いたいと思っていた。カルロの願いに気づいていたアレクサンドラという女性が、ヘンデルの楽譜を盗んでくる。さらにアレクサンドラを巡ってカルロとリカルドは対立し、カルロは兄から離れ始める。

カルロは周囲の反対を押し切り、ポルポラの劇場でヘンデルのオペラを歌う。ヘンデルはリカルドが自分の成功のために弟に阿片を飲ませ去勢したという事実をカルロに伝え、カルロを破滅させようとする。しかしカルロの歌を聴いている途中で急死してしまう。

1740年。カルロはアレクサンドラとスペイン王・フェリペ5世の宮殿にいた。王室歌手となったカルロをリカルドは3年かけて捜し出し、再び一心同体になろうと説得する。しかしカルロは自分を去勢した兄を許せず、その申し出を拒む。リカルドは絶望し自殺を図るが、一命を取り留める。

回復したリカルドは、昔のようにカルロとアレクサンドラを共有し、彼女は妊娠する。そしてカルロに人並みの人生を返してやろうと、自ら姿を消す。カルロは兄との共作であるアレクサンドラの妊娠を心から喜ぶ。

映画『カストラート』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『カストラート』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

あまりにもわかりにくい設定とストーリー

少年時代の美声を保つため去勢された男性のオペラ歌手はカストラート歌手と呼ばれ、バロック時代のヨーロッパ各地で人気を博したらしい。本作はそんなカストラート歌手の中でも最も有名なファリネッリの生涯を描いている。

300年近い昔の話だし、ヨーロッパの貴族社会やオペラ文化に馴染みが薄いのでわかりにくかった面もあると思うが、それにしてもストーリーそのものがものすごくわかりづらい。

特にカルロたちがロンドンへ行ってからの人間関係が、いろいろと謎すぎた。アレクサンドラやマーガレット夫人や身体の不自由な息子のベネディクトが登場するが、この人たちは一体何なのだろう…と理解できないまま話は進む。さらにヘンデルがなんであそこまでカルロを憎んでいたのかがわからない。カストラート歌手なんて邪道だということだろうか?なんだかカルロの歌声に呪い殺されたような死に方も謎だったし。

一番わからないのは去勢されているはずのカルロが女性に欲情しまくることで、一体どういう仕組みになっているのか、さっぱりわからない。子種はないけど、性行為はできるということなのだろうか?クエスチョンだらけで申し訳ないが、本当にわからないので仕方がない。誰かに解説をお願いしたいくらいだ。

オペラシーン

見どころはやはりオペラなので、話はよくわからなくてもいいじゃないか、とも思ったのだが、肝心のオペラシーンにそこまでの迫力を感じなかった。

ファリネッリが実際に歌った音域を歌えるオペラ歌手は現在存在しないので、撮影当時の最新技術を駆使してカストラート歌手の歌声を再現したそうなのだが、やはり生歌の迫力には負ける。ストレートに歌われているオペラというのは、それこそ全身鳥肌が立つような凄さがあるので、そこの圧倒感までは出し切れなかった印象が残る。

それからあの白塗りの顔と変な被り物にはどうしても違和感を感じてしまう。実際にああいういでたちで歌っていたのかもしれないが、ちょっとコントのようで顔がニヤついた。全体に不思議な演出で、空気感が怪しい。それがカストラートっぽいと言われれば、そんな気もするのだけど、どうもいろいろと引っかかることが多すぎた。


観客を失神させてしまうほどの歌声ってどんなものか聞いてみたいですよね。しかもそれが、去勢によって得られたものだなんて益々興味が湧いて、好奇心だけでこの作品を鑑賞しましたが、軽い気持ちで見ると驚きと衝撃で思考が停止してしまうような作品でした。
兄弟の歪んだ愛情がなんとも言えず、エロティックな描写もなかなか過激なので美しい歌声だけを期待した方はびっくりするでしょう。
アレクサンドラを共有する二人。弟のために種を提供する兄というのが正しいのかはよく分かりませんが、弟が幸せそうだったのでハッピーエンドで良いのでしょう。
それにしても、一人の女性を兄弟で共有することの気持ち悪さに全く慣れませんでした。(女性 30代)


美しくも残酷な物語だった。天使の歌声を手に入れる代わりに、人としての一部を奪われたファリネッリの人生は、成功と喪失が常に背中合わせで描かれる。舞台上では神のように崇められながら、私生活では満たされない孤独を抱え続ける姿が痛々しい。兄との歪んだ共依存関係も印象的で、芸術と犠牲の関係を突きつけられた。音楽の美しさがあるからこそ、悲劇性がより際立つ作品。(20代 男性)


華やかな衣装や音楽に惹かれて観始めたが、想像以上に重い内容だった。才能を最大限に引き出すために選ばれた非情な手段が、本人の人生を縛り続ける展開は胸が苦しい。愛する人と結ばれない現実や、舞台を降りた後の虚しさが丁寧に描かれている。ラストに残るのは成功の達成感ではなく、取り戻せない時間への後悔で、深く考えさせられた。(30代 女性)


音楽映画として非常に完成度が高く、オペラのシーンは圧巻だった。しかし、その美しさの裏にある犠牲を知るほど、単純に感動できなくなる。ファリネッリが頂点に立つほど、人間としての孤独が深まっていく構図が悲しい。兄の存在が成功の原動力でありながら、同時に呪いでもある点が印象的だった。才能とは何かを問いかける重厚な作品。(40代 男性)


歴史的背景を知らなくても十分に伝わる、人間ドラマとしての強さがある。愛される存在でありながら、誰とも完全には分かち合えない苦しみが切実だった。特に恋愛面での描写は切なく、観ていて救いを求めてしまう。成功の代償として失われたものの大きさが、時間をかけてじわじわと心に染みてくる映画。(50代 女性)


音楽のために人生を捧げた男の物語だが、その献身は決して美談として描かれていない点が良い。舞台上の喝采と、舞台裏の虚無の対比が鮮烈だ。兄が作曲家として名声を得られなかったことへの嫉妬と依存も複雑で、二人の関係性が物語に深みを与えている。芸術の光と影を真正面から描いた作品だと思う。(30代 男性)


正直、観るのに覚悟が必要な映画だった。ファリネッリの歌声は確かに奇跡的だが、その奇跡が生まれる過程を知ると素直に称賛できない。本人の意思がどこまで尊重されていたのかを考えると、胸が痛む。ラストに至るまで救いは少ないが、その厳しさがこの映画の誠実さだと感じた。(40代 女性)


音楽と映像の美しさに包まれながらも、終始切なさがつきまとう。成功すればするほど、人間としての幸せから遠ざかっていく構造が残酷だ。兄弟の絆も歪んだ形で描かれ、誰も完全には報われない。観終わった後、芸術を消費する側の責任についても考えさせられた。(20代 女性)


この映画は、若い頃よりも年齢を重ねてから観た方が刺さる気がする。才能や成功の裏にある犠牲を、人生経験と重ねて理解できるからだ。ファリネッリが求めていたのは名声ではなく、普通の人生だったのではないかと思うと、やりきれない。美しく、しかし非常に残酷な伝記映画。(50代 男性)

映画『カストラート』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『カストラート』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アマデウス

この映画を一言で表すと?

天才の輝きと凡人の嫉妬が激しくぶつかり合う、音楽史上屈指の人間ドラマ。

どんな話?

18世紀ウィーンを舞台に、天才作曲家モーツァルトと、彼の才能に憧れながらも憎悪を募らせていく宮廷音楽家サリエリの関係を描く。神に愛された才能と、人間の限界が交錯し、音楽が祝福であり呪いにもなる姿が浮かび上がる。

ここがおすすめ!

芸術の才能がもたらす栄光と孤独を描く点で『カストラート』と強く共鳴する。音楽の美しさと、人間の醜さを同時に描く構成が圧巻で、成功と幸福が必ずしも一致しないことを痛感させる名作。

ピアニスト

この映画を一言で表すと?

音楽だけを支えに生き延びた男の、静かで壮絶な生存の記録。

どんな話?

第二次世界大戦下のワルシャワで、ユダヤ人ピアニストが音楽への情熱を失わずに生き延びようとする姿を描く。極限状態の中で、音楽が人間性を保つ最後の拠り所となる様子が淡々と綴られる。

ここがおすすめ!

音楽が人生の救いであると同時に、苦しみと表裏一体である点が『カストラート』と共通。派手な演出を排し、芸術と生存を結びつける静かな語り口が、深い余韻を残す。

ブラック・スワン

この映画を一言で表すと?

完璧を求めた先に待つ崩壊を描いた、狂気の芸術スリラー。

どんな話?

バレエ団の主役の座を巡る競争の中で、完璧を求め続ける若きダンサーが精神的に追い詰められていく。芸術への献身が、次第に自己破壊へと変わっていく過程が描かれる。

ここがおすすめ!

才能を極限まで引き出す代償として、心や身体を失っていく構図が『カストラート』と重なる。芸術の美と残酷さを同時に描く点で、現代版の悲劇として強く刺さる。

イル・ポスティーノ

この映画を一言で表すと?

詩が人生を変える瞬間を描いた、静かで温かな名編。

どんな話?

孤島に暮らす郵便配達員の青年が、詩人パブロ・ネルーダと交流する中で、言葉と表現の力に目覚めていく。芸術が特別な人だけのものではないことを優しく描く。

ここがおすすめ!

『カストラート』が描く「選ばれた才能の悲劇」に対し、本作は芸術が人を自由にする側面を示している。対照的だからこそ、芸術とは何かをより深く考えさせてくれる。

ヴェルサイユの子

この映画を一言で表すと?

過酷な現実の中で、子どもと芸術が救いとなる静かな感動作。

どんな話?

社会の底辺で生きる父と息子が、厳しい環境の中で寄り添いながら生き抜こうとする姿を描く。音楽や芸術が、希望を失わないための小さな光として描写される。

ここがおすすめ!

『カストラート』と同様、芸術が人間の尊厳と深く結びついている点が印象的。成功や名声ではなく、芸術が心を支える力を静かに描いた作品としておすすめできる。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

影山みほをフォローする
伝記映画音楽映画

みんなの感想・レビュー

  1. novus_amor より:

    >去勢されているはずのカルロが女性に欲情しまくることで、一体どういう仕組みになっているのか、さっぱりわからない。子種はないけど、性行為はできるということなのだろうか?

    お若い方なんですねw

    性欲と性機能は別物らしいです。性機能がなくとも性欲はあるのだ、と70才の男性ふたりが言ってました。性機能がないと言うものだから安心してたらセクハラされて、、怒りました。90才の老人が、とも聞きます。