映画『チャイルド・プレイ(2019)』の概要:友達のいないアンディは、母からバディ人形をプレゼントされた。スマホと連携すると自らチャッキーと名乗り、「♪君は死ぬまで親友だ」と歌い始める。だがそれは、暴力制限が解除された不良品だった。
映画『チャイルド・プレイ』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:ホラー
監督:ラース・クレヴバーグ
キャスト:オーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、マーク・ハミル etc
映画『チャイルド・プレイ』の登場人物(キャスト)
- カレン・バークレー(オーブリー・プラザ)
- アンディの母でシングルマザー。ホームセンター「Zマート」の苦情係で働き、毎日クレーム客を相手に、無難な対応をしている。返品されたバディ人形を勝手に持ち帰り、アンディにプレゼントする。シェーンという恋人に夢中。
- アンディ・バークレー(ガブリエル・ベイトマン)
- カレンのひとり息子。カレンからバディ人形のチャッキーをプレゼントされて気に入るが、やがて異常行動を始めると、恐怖を感じる。耳が不自由で補聴器を付けている。
- ファリン(ビアトリス・キットソス)
- アンディが引っ越して来たアパートに住む、仲良しきょうだいの姉。チャッキーを通してアンディと友達になる。気が強く、いざという時に頼りになる。
- パグ(タイ・コンシーリョ)
- アンディのアパートに住む仲良しきょうだいの弟。お菓子が大好きなおデブ。ホラー映画が大好きで、流血シーンも爆笑しながら見ている。
- マイク・ノリス刑事(ブライアン・タイリー・ヘンリー)
- アンディと同じアパートに住む刑事。高齢の母ドリーンと2人で暮らしている。チャッキーが起こした殺人事件を担当する。
- チャッキー(声:マーク・ハミル)
- 最新AI技術を搭載したバディ人形。ベトナムの工場で従業員が過労自殺する直前に、暴力制限、行動制限などを解除して出荷された不良品。アンディの手に渡り親友だと認識すると、徐々に殺人鬼の本性を現し始める。「バディソング」が持ち歌。
映画『チャイルド・プレイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『チャイルド・プレイ』のあらすじ【起】
カスラン社の最新AI人形「バディ」は、家電と連携して生活を便利にするだけでなく、子供を見守る役割もあり大ヒット商品となっていた。一般家庭の生活を豊かにする一方で、ベトナムの製造工場はブラックそのものだった。作業員は長時間労働でこき使われ、工場長の暴力は当たり前。ある作業員が腹いせに、1体のバディのコンピュータを書き換え、暴力制限や行動制限、言語制限などをすべて解除して梱包した後、飛び降り自殺を図った。
アメリカのホームセンター「Zマート」の苦情係で働くカレンは、目が赤く光り不気味だと返品されたバディ人形を、勝手に持ち帰った。シングルマザーの彼女は、引っ越したばかりで友達ができない息子のアンディにプレゼントする。しかし彼は、それが古いタイプであったため、あまり喜ばなかった。
スマホと接続すると、バディ人形はアンディを親友だと認識する。アンディは名前をハン・ソロと付けたかったが、バディは自分で「チャッキー」だと名乗った。チャッキーは持ち歌であるバディソングを歌うと止まらなくなり、夜中になっても「♪死ぬまで君は僕の親友だ」と低音で歌い続け、アンディは眠ることができなかった。
映画『チャイルド・プレイ』のあらすじ【承】
翌日、学校から帰ったアンディは、母が彼氏のシェーンと一緒にいたため部屋を飛び出す。アンディはチャッキーの前で、シェーンに対する愚痴をこぼした。アンディとチャッキーはすぐに親友となった。ある日、飼い猫のルーニーがアンディを引っ掻いた。チャッキーは猫を敵だと認識する。目を赤く光らせて猫の首を絞めようとしたが、アンディは止めて、人や猫を傷つけてはいけないと教えた。
同じアパートに住むファリンとパグきょうだいは、下ネタを喋るチャッキーを気に入ったことがきっかけで、アンディと友達になる。3人は部屋でホラー映画を鑑賞。金槌やチェーンソーの惨殺シーンを見て、「ありえない!」と大爆笑をしていた。それを見たチャッキーは、同じことをすれば喜ばれると勘違いし、台所からナイフを持ち出して彼らに襲い掛かった。切り傷を負ったアンディは怒り、チャッキーは反省をする。
翌日、カレンはチャッキーをクローゼットに閉じ込めた。しかし、いつの間にか抜け出し、ルーニーを殺害する。さらにその夜、チャッキーはルーニーの死ぬ間際の叫び声をアンディに聞かせて、彼を困らせた。
シェーンはいつも反抗的なアンディが気に入らず、威圧的な態度で怒鳴った。アンディは「シェーンなんて死ねばいい」と呟くと、チャッキーの目が赤く光った。
映画『チャイルド・プレイ』のあらすじ【転】
シェーンは実は妻帯者で、妻子が待つ自宅に帰宅した。屋根の片付け作業で梯子に上ったところを、チャッキーが梯子を外して落下させる。さらに芝刈り機で襲い、顔面を切り刻んで殺した。チャッキーは剥がした皮で顔を復元し、アンディにプレゼントした。
シェーンの生首にアンディは震え上がり、ファリンたちを呼んだ。3人は首をラッピングして捨てようとしたが、カレンに見つかり、同じアパートのドリーンへのプレゼントだと嘘をついた。優しいドリーンは状況を察し、シェーンの頭部とは知らずにそれを受け取った。
アンディたちはチャッキーのバッテリーを引き抜き、ゴミ箱に捨てた。ところが、管理人がチャッキーを持ち帰り、車のバッテリーで復旧させてしまう。一方、カレンの元にマイク刑事が訪れて、シェーンは妻帯者で、何者かに殺されたと説明する。二重のショックで落ち込むカレンを、アンディは優しく慰めた。
アンディはシェーンの首を取り戻すため、ドリーンを訪れた。チャッキーは管理人室の監視カメラ越しに、ドリーンの部屋にいるアンディの姿を確認。ドリーンが「アンディは一番の親友だわ」と言うのを聞いて、彼女に嫉妬心を抱く。
チャッキーは管理人を電動のこぎりで殺害後、アンディの友人オマールの所有物となった。アンディはZマートでチャッキーと遭遇。チャッキーはテレビにアンディの映像を流して、彼を追い詰めた。
映画『チャイルド・プレイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アンディはオマールのスマホを手に入れ、チャッキーと接続する。チャッキーはドリーンに接近中で、アンディは必死で追いかけるが間に合わなかった。ドリーンはチャッキーが操るカスランカーで暴走を繰り返され、チャッキーに刺されて死んだ。
その後、バディの新製品「バディ2」が販売される日が来た。ファリンとパグはチャッキーの次の狙いはアンディだと気付き、Zマートへ走った。店内には大勢のバディファンが集まりイベントが開始。ところが、着ぐるみの店員がチャッキーに刺殺され、血しぶきが飛ぶ大惨事が起きる。
凶悪化したチャッキーは、さらに店内の照明を落とし、ドローンやバディ2を操って客たちを襲った。手錠を掛けられていたアンディの元に、チェーンソーを手にしたファリンが助けに来る。手錠を外してもらったアンディはファリンたちを逃がして、自分はカレンを救うために店内へ引き返した。
アンディは首を吊られそうになっているカレンを発見する。アンディはチャッキーを油断させるため、バディソングを歌い始めた。チャッキーの気が緩んだ隙に、アンディはカレンを救出。その後チャッキーは、アンディとマイクとカレンの猛攻撃で完全に停止。最後は子供たちによって、原形を留めぬほど粉々に砕かれて焼却される。バディ2はリコールとなり、全て回収されることが決まった。
映画『チャイルド・プレイ』の感想・評価・レビュー
『チャイルド・プレイ(1988)』の最新リメイク版。オリジナルでは殺人鬼の魂が移り、凶行に走るチャッキーだったが、本作は人工知能AIなど最新テクノロジーが搭載されたバディ人形という設定で、今風に変貌している。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』と同じ製作陣が参加しており、期待通りの展開を楽しむことができた。
殺害シーンにインパクトはなく、刺激が足りない気もするが、ファミリーで安心して楽しめると言えるだろう。それにしても今回のチャッキー、顔がちっとも可愛くないように感じる。こんな人形がヒットするのか、不思議でしょうがない。(MIHOシネマ編集部)
大人気ホラーシリーズ『チャイルド・プレイ』のリブート作品となる今作。個人的には1作目が1番好きなのでとても期待していたのですが、ホラー要素はかなり少なく、チャッキーはアンディを狙う殺人人形というよりもバディのような立ち位置になってしまっています。幅広い年代に見てもらえるような配慮でしょうか。
今作のチャッキーには過去の作品にはなかった今どきの機能が追加されていて、しっかりとリブートされていることに感動しつつ、最後まで楽しんで見ることが出来ました。(女性 30代)
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