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映画『デスノート Light up the NEW world』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『デスノート Light up the NEW world』の概要:罪人を粛正するという理由で大量殺人を行った殺人犯キラが死亡して10年。死神が持つデスノートを巡って、キラ復活を企むテロリストと犯人を追う刑事、世界探偵Lの後継者が攻防を展開する。シリーズ3作目。

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映画『デスノート Light up the NEW world』の作品情報

デスノート Light up the NEW world

製作年:2016年
上映時間:135分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:佐藤信介
キャスト:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈 etc

映画『デスノート Light up the NEW world』の登場人物(キャスト)

三島創(東出昌大)
デスノート対策本部所属の刑事。デスノートのオタクと呼ばれるほど、詳細に調査をしている。実は本物の新生キラで紫苑に計画を実行させるため、所有権を放棄し記憶を失っている。
竜崎(池松壮亮)
Lの正統後継者。かつてのLから遺伝子を受け継ぎ、ICPOから派遣されて来る。挑戦的で無邪気に見えるようでいて、常に思考を巡らせている曲者。デスノート所持者。三島と反発し合っている。
紫苑優輝(菅田将暉)
サイバーテロリスト。キラの信奉者で平和的サイバーテロリストと呼称している。6冊のデスノートを集め、キラの復活を目論んでいる。
弥海砂(戸田恵梨香)
元デスノート所持者。現在は女優として活躍中。10年前のキラ事件の協力者であったが、記憶を失っている。紫苑からの接触にて、記憶を取り戻す。
リューク(中村獅童)
死神。かつてキラが持っていたデスノートについていた。魚眼のような目を持ち、鋭い牙を持つ。りんごが大好物で面白いことを探している。案外、ノリは軽い。

映画『デスノート Light up the NEW world』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『デスノート Light up the NEW world』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『デスノート Light up the NEW world』のあらすじ【起】

死神が人間の寿命を奪うために使うデスノート。10年前、このノートを使い大量の罪人を粛正したキラという殺人犯がいた。その行いに歓喜した死神大王はキラの後継者を探し出せと死神たちへ命じる。そうして、死神は世界中へ渡りキラの後継者となり得る人間へ、デスノートを与えた。

そのノートに名前を記入された人間は死ぬ。ノートには死神が1体、必ずついており様々なサポートをする。そして、死に至る詳細をノートに書くことで行動と死因、時間を指定することができる。指定がなければ心臓麻痺で命を落とした。

このことで、世界中では不審死が大量に発生。日本でも同じ事件が多数発生し、かつての大量殺人犯キラの再来を彷彿とさせた。日本の警視庁はキラ対策室をデスノート対策本部へと名称を改め、事件の捜査を継続。そこで、国際刑事機構ICPOは新生キラ事件を解決するべく、世界的探偵Lの正統なる後継者、コードネーム竜崎を日本へと派遣するのだった。

2016年、東京。渋谷区の路上に沿って大量の不審死が発生。デスノート対策本部所属の刑事、三島創はただちに現場へ急行した。犯人は自分の寿命を代価として死神から得ることのできる特殊能力、死神の目を使っている。死神の目は相手の顔を見るだけで、名前を知ることができる。三島は犯人と思しき少女の尾行を開始。同時に被害者が続出したため、少女が犯人だと突き止める。だが、そこへ仮面を被った竜崎が現れ、少女を射殺。デスノートを奪うことに成功した。

ところが、少女の死因は竜崎の弾丸ではなく、心臓麻痺だったことが判明。少女はキラと違って信念を持たない。故に彼女は新生キラとしては該当しなかった。対策本部は入手したデスノートを調査し、死神との対面を果たす。彼の話によると、世界に下った死神の数は6人でノートも6冊。だが、人間界に現存できる数はそこまでだと言う。7冊目以降は、効力を発揮しないらしい。

そんなある日、世界へ向けて大々的なサイバーテロが発生する。首謀者はキラ信奉者のようで、キラのメッセージ動画が無差別に配布された。動画内にはキラの死神リュークが映っていたことから、対策本部は10年前の事件に関与していた弥海砂を再調査することにする。

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映画『デスノート Light up the NEW world』のあらすじ【承】

海砂はキラを愛した協力者であったが、10年前の事件については記憶を失っており無罪となり、現在は女優として活躍していた。対策本部は彼女の動向を探るべく、監視を開始。

ところが、彼女の元へキラと思しき人物からデスノートが送られてくる。彼女はノートに触れ失っていた記憶を取り戻した。更に、監視カメラの死角を突いてキラの使者という男、紫苑優輝が接触してくる。動画の配布も海砂へデスノートを送り付けたのも、彼の仕業である。海砂が手にしたノートにはリュークがついていた。紫苑は海砂に6冊のノートを集め、キラを復活させようと協力を求めたが、彼女はその話を信用しなかった。

そんな折、キラ信者を殺害していた最高裁判事が、紫苑によってデスノートを奪われた挙句、警視庁で自殺するという事件が発生。紫苑はこれで3冊のノートを入手。残りは3冊となったわけだが、現在デスノートは全て日本にある。実は竜崎もデスノート所持者だった。だが、彼は常に慎重を心掛け自宅からノートを持ち出すことはせず、所有権を常に移行させている。

紫苑は次に対策本部が所持するノートを狙い、Lの後継者に顔と名前をテレビにて晒すよう要求。竜崎はLのCG動画を利用し新生キラと直接交渉することに。だが、音声交渉の発信元へ急行した三島達は、巧妙に仕組まれた罠に陥り捜査員の1人が操られ自殺してしまう。

このことにより、デスノート対策本部は解散となり、捜査は警視庁捜査一課へと移行される。その際、竜崎と口論となった三島は、動画に隠されていたメッセージを見つけ出し真意を問うため、竜崎の自宅へ。彼がデスノート所持者だと知った三島だったが、竜崎は自分が持つノートを使う気はないと言う。だが、ノートを囮に紫苑が持っているノートを全て奪う計画を立てているらしい。

映画『デスノート Light up the NEW world』のあらすじ【転】

どうにも竜崎を信用できない三島だったが、奴の家から出たところで捜査一課の刑事に重要参考人として同行を求められる。自殺した捜査員が実は、キラの遺伝子を受け継いだ者であったことを秘匿していたと指摘され、三島は必死に罠だと反論。しかし、捜査一課は彼を信用せず、留置所に入れられてしまうのだった。

しかし、翌朝になって三島は竜崎によって密かに解放され、対策本部が所持していたデスノートを持ち出す羽目に。こちらには2冊が揃い、対して紫苑は海砂が持つものを含め4冊。ノートをやり取りする際、必ず新生キラは姿を晒すはず。竜崎はその時を狙っている。三島はイチかバチか奴の計画へ乗ることにした。

閉鎖された対策本部にて、竜崎のバックアップをする三島。竜崎は紫苑と音声でやり取りをしながら、まずは互いの持つノートが本物であるかどうかを確認。その後、指定の場所へ。そこは、人手が多いショッピングモールの広場だった。

しかし、本部で動向を見守っていた三島だったが、警視庁サーバーがハッキングによってダウンしてしまう。紫苑はサイバーテロリスト。あらゆる通信機器を妨害し竜崎とも連絡が取れないようにしていた。

竜崎と連絡が取れなかった数分間。彼の前にデスノートを手にした海砂が現れ、死神の目によって本名を知られてしまう。海砂は彼の名前を記入し、命を奪った。現れた紫苑へ約束の場所とノートを手渡した彼女はその後、捜査員2人の命を切り取った紙片によって奪う。そして、最後に自らの名を記し静かに息を引き取った。

全てのノートを手に入れた紫苑は、海砂に教えられた約束の場所へ向かう。彼はリュークと死神の目の契約を行い、復活したキラを殺して真の後継者になるつもりだった。しかし、そこへ姿を現したのは三島と死んだはずの竜崎である。紫苑は目を使って竜崎を殺そうとしたが、効力は発揮せず。

映画『デスノート Light up the NEW world』の結末・ラスト(ネタバレ)

竜崎はすでに何者かによってデスノートに名前を記入されているらしい。故に今更、名前を記されても無効とされる。先に竜崎の名前を記した者が本物のキラだとしたら、その人物は誰か。

後継者とするべく自らの遺伝子を受け継ぐ子供を密かに育てていたキラ。その子が無事に成長していたとしても現在9歳。後見人として検事がついていたが、彼はこの約束の場所がある山中で行方不明となっていた。かつて、この行方不明事件の捜査をしていたのが、三島である。だが、三島は何も発見できなかったと捜査報告していた。

そこで、指摘されるのは三島が捜査の際、偶然にもデスノートを所持し所有権を放棄した場合である。所有権を放棄した場合、元の所有者はノートに関した記憶を全て失ってしまう。そこで、竜崎は三島にデスノートを渡すことにした。すると、三島は当時の記憶を取り戻す。キラの後継者は2人いた。リューク曰く、良い後継者となるはずだったが、ノートのせいで2人は殺し合いを始めてしまう。そこへ居合わせたのが三島である。ノートの所有権は彼へと移行され、キラからのメッセージを逸早く受け取った。

深く入り込んで詳細まで思考を巡らせるタイプの三島は、キラの信念を崇高なものとして捉え、デスノートを使って戦争を終わらせようと考えた。そして、全ての計画を秘密裏に遂行。ノートの所有権を紫苑へ与え、自らの記憶を消去したのだった。

全ての記憶を取り戻した三島だったが、そこへ警視庁の機動部隊が屋敷を襲撃。紫苑は僅かながらにも抵抗したが、銃弾に斃れてしまう。三島は彼からトランクを受け取り、足を負傷した竜崎と共に裏口から逃走。地下水路から逃走しようとした2人だったが、そこへ女性捜査員が現れる。彼女とすったもんだした挙句、捜査班に発見され6冊のノートはICOPで封印されることとなり、三島も逮捕された。

だが、しばらく後。独房に収監された三島の前に竜崎が現れ、Lの後継者となるよう打診される。ノートに名前を記された竜崎はやがて死に至るだろう。そこで、彼は思案したのだ。なぜなら、封印されるはずのデスノートが移送中に襲撃され4冊は燃え尽きたが、2冊を奪われたからである。三島は竜崎の想いを受け継ぎ、独房から外の世界へと再び足を踏み出すのであった。

映画『デスノート Light up the NEW world』の感想・評価・レビュー

同名漫画を原作に制作された映画『デスノート』の続編。キラが衝撃の死を迎えた10年後が舞台となっている。そもそもの原作が非常に巧妙に作られた作品であったため、今も尚、爆発的な人気を誇っている。

刑事の三島役に東出昌大、L役に池松壮亮、テロリストの紫苑役に菅田将暉が演じているが、若手ながらも演技派俳優ばかりを揃えている。中でも東出昌大の記憶を取り戻した後、豹変する表情は必見。三島が凄すぎて、今回はあまりLの活躍は見られなかったように感じる。仕組みのレベルが高過ぎるので、何度も驚きハラハラさせられた。(MIHOシネマ編集部)


前作までの作品のファンであればあるほど、この作品への評価のハードルは高くなる。当然のことだが『デスノート』に期待するのは何をおいても相手を上回るような頭脳戦だ。そういった意味では見事に期待外れ。脚本家の空回りを感じさせる作品だ。

そもそも前作は前後編で、前半でキャラクターを紹介する尺を十分とった故に、後半で感情移入ができた。今作はメインのキャラクターが多いのに1本にまとめようとしてキャラクターの掘り下げが大してできていない感じ。素材をきちんと生かせないまま終わった。(男性 30代)


藤原竜也と松山ケンイチの月とLのような頭脳戦が見たい方はかなり期待はずれな作品かもしれません。
キラの死から10年後が舞台となる今作。東出昌大、菅田将暉、池松壮亮と人気の俳優陣が揃っていますが、彼らのキャラクターが好きになれないと今作はとてもつまらないものになってしまうでしょう。
竜崎を演じた池松壮亮は、ビジュアルこそ悪くないものの、松山ケンイチのような何を考えているのか分からないミステリアスな雰囲気は無く、物足りなさを感じました。改めて初代の良さを感じる作品でした。(女性 30代)

関連作品

前作 L change the WorLd(デスノート)

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