アメリカ・ニューヨークを代表するオスカー俳優・デンゼル・ワシントンが、アクションサスペンス映画『イコライザー』の続編に登場。デンゼル・ワシントンが製作にも携わり、前回同様元凄腕CIAエージェント、ロバート・マッコール役で強敵と対峙する。
映画『イコライザー2』の作品情報
- タイトル
- イコライザー2
- 原題
- The Equalizer 2
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2018年10月5日(金)
- 上映時間
- 121分
- ジャンル
- アクション
サスペンス - 監督
- アントワン・フークア
- 脚本
- リチャード・ウェンク
- 製作
- トッド・ブラック
ジェイソン・ブルメンタル
デンゼル・ワシントン
アレックス・シスキン
スティーブ・ティッシュ
アントワン・フークア
メイス・ニューフェルド
トニー・エルドリッジ
マイケル・スローン - 製作総指揮
- モリー・アレン
デビッド・ブルームフィールド - キャスト
- デンゼル・ワシントン
ペドロ・パスカル
アシュトン・サンダース
ビル・プルマン
メリッサ・レオ - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ソニー・ビクチャーズエンタテインメント
映画『イコライザー2』の作品概要
1984年から1989年、アメリカでテレビ放送されたドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の劇場版が2014年『イコライザー』と題して、主演にデンゼル・ワシントンを迎え上映。2018年、主演・監督とも変わらずデンゼル・ワシントンとアントワン・フークアが再びタッグを組む。タクシー運転手として元CIAだった素性を隠しながらひっそりと暮らすロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、CIAから暗殺をされる立場になる。旧友を殺されたマッコールは、迫りくる嵐と同じく怒りを燃やし、迫りくるCIAに挑む。
映画『イコライザー2』の予告動画
映画『イコライザー2』の登場人物(キャスト)
- ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)
- 敏腕の元CIAエージェント。現在はCIAから離れ、タクシー運転手をしながら1人アパートで暮らす。
- デイヴ・ヨーク(ペドロ・パスカル)
- CIA捜査官で元マッコールの同僚。スーザンと共に事件の捜査を担当し、ブリュッセルで起きた殺人事件を追う。
- スーザン・プラマー(メリッサ・レオ)
- マッコールの旧友で、タクシーで生計を立てているマッコールに多少の援助をしている。CIA捜査官。
- マイルズ・ウィテカー(アシュトン・サンダース)
- マッコールが住んでいるアパートの住人で、芸術の才能に長ける。
映画『イコライザー2』のあらすじ(ネタバレなし)
アメリカ・マサチューセッツ州で、元CIAの凄腕エージェントだったロバート・マッコールは、CIAを辞職してタクシー運転手をしていた。細々と小金を稼ぎ、時には旧友のスーザン・プラマーから多少なりの援助を受けながら、ひっそりと暮らす。
そんな折、スーザンはブリュッセルで起きた殺人事件の捜査を担当することになり、同じくCIA捜査官のデイヴ・ヨークと組むことになる。しかし、次にマッコールがスーザンの行方を知ったとき、彼女は既に帰らぬ人となっていた。そして、マッコールにも殺し屋の真の手が忍び寄る。
迫りくる殺し屋を難なく退け撃退するも、一体誰がスーザンを殺したのかマッコールには分からない。やがてマッコールは、自分を襲ってくる殺し屋の手口が、自分がかつて受けた特殊訓練と同じものだと気付く。CIAに潜む謎と陰謀が、マッコールに容赦なく襲い掛かってくる。
映画『イコライザー2』の感想・評価
19秒の命を懸けたやり取り
特殊な訓練を受け、19秒の間に悪を裁く凄腕のエージェントとなったマッコール。現役を引退してもなおその腕は衰えず、前作の『イコライザー』では、その腕前を人々のために正しく使おうと決め、自身を“イコライザー”と名乗るようになる。
今作では、その凄腕のエージェントが次々とマッコールに襲い掛かる。同じ訓練を受けているので、お互いの力量は分かっている。倒し方も殺し方も熟知している。一対多数となる戦い、その穴埋めをマッコールは経験で埋めていく。
爆発、銃撃戦、肉弾戦、ありとあらゆる戦いが121分の中に詰め込まれる。喜怒哀楽のあまりはっきりと表現されない寡黙な役者、デンゼル・ワシントンの無敵ぶりが、スクリーン内で暴れまくる。
凄腕のエージェントが活躍する躍動感あふれるアクション映画
アメリカの諜報機関CIAは、その実態を一般の人間が詳しく知ろうと思っても簡単に調べられるものではないし、ありとあらゆる最新技術で情報は制御されている。そんなヴェールに包まれた組織だからこそ、内部ではどんなことが普段行われているのか、とても気になってしまうところである。
CIAだけでなくFBIもそうである、イギリスのMI6もそうした謎に包まれた組織に属される。だからこそ、こうした諜報機関や特殊機関が活躍する映画はとても魅力的で、かつ登場キャラクターにも憧れを抱いてしまう。
古くは『007』に登場するMI6所属のジェームズ・ボンドや、『ミッションインポッシブル』のイーサン・ハントなど、挙げたらキリがない。「元CIAの凄腕エージェント」なんて設定は、今ではありふれていて物珍しくもなく、むしろそういった任務に就くのはそういう人たちだよね、と当たり前に受け止めてしまう。しかし、彼らは訓練を受けただけの普通の人間であり、コミックヒーローのような特殊能力は持っていない。己の肉体と、知識と、経験と、訓練の成果だけで敵と戦う。だからこそ、彼らが敵をやっつけるのは爽快で、ワクワクしてしまう。
CIAに潜む謎と陰謀
先にも記述したが、一般の人間にはCIAが諜報機関であると知っているだけで、実際にはどんな事案を扱い、どんな人たちとやり取りし、どんな人たちを調査しているのかなどは知る由もない。更に、本当にマッコールのように訓練を受けた軍人でもない捜査官を使って、正義のための殺人をしているのかなど、映画以外では信じられる要素もない。
そんな謎に包まれた怪しすぎる(悪い意味ではなく)組織だからこそ、こうした映画は観客に受けるのだろう。日本でも警察官が活躍する物語は、映画やドラマ問わず魅力的だ。火曜サスペンス劇場などは、日本を代表する主婦のお楽しみの1つだっただろう。
敵は強大であればあるほど、謎を解いた際にも大きな達成感のようなものを得られる。誰が仲間を殺したのか、予告では「身内の中に敵がいる」と断言するデンゼル・ワシントンが映し出されているが、彼にとってCIAの捜査官はかつての仲間たちだ。旧知の仲の人間が、なぜデンゼル・ワシントンに刃を向けるのか、CIAの内部で何が起こっているのか、想像が止まらない。
映画『イコライザー2』の公開前に見ておきたい映画
イコライザー
言わずもがな、この映画を観てなくして続編を見るのは憚られてしまう。ストーリーとしてはもちろん前作を観ていなくても問題なく作られているが、今回の被害者になるスーザンは、前作からマッコールと顔なじみのキャラクターである。
監督も今作と同じくアントワン・フークアがメガホンを取り、製作にも携わっている。元CIAの敏腕エージェントと言う設定と、役者として定評のあるデンゼル・ワシントンが無表情で敵を倒す姿は圧巻である。
余裕のある人は、ぜひテレビドラマ版の『ザ・シークレット・ハンター』も見て欲しいと思ってしまうが、『イコライザー』と『ザ・シークレット・ハンター』に関連性はなくストーリーは完全オリジナルなので、ドラマ版はデンゼル・ワシントンのファンの方ならぜひともお勧めにとどめておこう。
詳細 イコライザー
デジャヴ
デンゼル・ワシントン主演、2006年に上映されたSF・サスペンス映画。デンゼル・ワシントンはダグ・カーリン捜査官として出演している。この映画は、『イコライザー』のようなアクション映画ではないが、その見た目から想像つくような堅実で寡黙で、仕事熱心な捜査官役を熱演している。
あらすじは、ニューオリンズで大規模なフェリー爆発事故が起こり、543名もの人々が犠牲となる。主人公カーリン捜査官は事件を担当するが、現場付近で女性クレアの死体を発見する。クレアは殺人によって命を落としたことが判明し、更にカーリンはFBIから“スノーホワイト”と言うある種のタイムマシンを駆使して未来から過去へ赴き、殺されたクレアを救うため奔走する。
“お前は彼女を救える”そう信じて必死に1人の女性を助けるため、危険に身を投じるデンゼル・ワシントンの姿は、映画の最後に感動を与えてくれる。そして、観客はこの映画のタイトルが“デジャヴ”であることも、映画を観終わった後に思い出すだろう。
詳細 デジャヴ
トレーニング デイ
デンゼル・ワシントンが、初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品。2001年に制作されたサスペンスアクション映画。デンゼル・ワシントンが捜査官や刑事などの役柄をこなすことは多いが、その多くは正義漢を現した役が多い。しかし、この映画ではどちらかと言うとデンゼル・ワシントンが悪役っぽく描かれているのも、斬新で見どころである。
新米刑事と組むことになったアロンゾ刑事(デンゼル・ワシントン)が、刑事とは何かを新米刑事に説くが、最後の最後まで2人が考えを通わせることなく終わると言う点も面白い。デンゼル・ワシントンが悪めの役を演じていると、なんと言うか「似合うなぁ」と言う感想を持たざるを得ない。
この映画は、新米刑事の1日を描いているが、流石事件の多さが世界でもトップクラスのロサンゼルスなだけあり、朝から晩まで事件が目白押しでやることが多く、映画は見ていて全く飽きることはない。アロンゾ刑事と新米刑事のラストも衝撃的で、デンゼル・ワシントンの意外な一面を見ることができるお楽しみ映画である。
詳細 トレーニング デイ
映画『イコライザー2』の評判・口コミ・レビュー
『イコライザー2』鑑賞。
人間の鑑度120%のロバート・マッコールさん。人間というより本作に於ける立ち位置は殆ど神に近い。そんなマッコールと市井の人達との交流や日常描写が実はアクション場面より遥かに楽しかった。黒幕でさえ愛する家族が居て家庭が有る事をしっかり描写する丹念さ。— せぜあき (@sezeaki3) 2018年10月8日
「イコライザー2」面白かった!!前半の仕事人ライクないくつかのシークエンスは実にカッコよくて爽快!けど、後半は正直物足りないところもある。もっと「舐めてた相手が…」を堪能したかったかな。あと、クロエちゃんのようなヒロインも欲しかった。個人的には、とあるサブエピソードでなぜか涙が。 https://t.co/QiO05hdfgV
— Kumagoro (@Kumagoro_ats) 2018年10月8日
「イコライザー2」昨日見たゾ
19秒で敵を倒しちゃうっていう売り込みだからアクション中心なのかと思ってたけど、いい意味で違ったゾ
ヒューマンドラマ兼アクションって感じで、どっちの部分も完成度高く、バランスもとれてたゾ
外国人の人とかも見に来てたけど、結構泣いとる人多かったです pic.twitter.com/7cRZ4cJAMr
— まッつ (@8g_925uYLe) 2018年10月8日
#イコライザー2 面白かったです。クライマックスの盛り上がりは前回の方が良かったですが、エピローグの弱き人々が報われるシーンに涙。悪をさばき弱きに味方するマッコールさんがイコライザーと呼ばれるのに納得。映画って本当に良いですね。
— こんち🏳️🌈 (@konchi1975) 2018年10月8日
『イコライザー2』
キルスイッチが入った瞬間の瞳の暗さと粛々とした執行の手際は前作以上のクールさ!しかも今回は人生についてマッコールから有り難いお言葉が。19秒でクズを粛清し、121分で人生を説く!一家にひとり…じゃなくて隣人にひとり、イコライザー!今年ベスト食い込む傑作でした。最高! pic.twitter.com/Mvj5sL27TX— あきやまのりお (@nori__the_rock) 2018年10月8日
映画『イコライザー2』のまとめ
アメリカを代表する俳優の1人であるデンゼル・ワシントンは、これまで多くの映画に出演してきたが、誠実そうな見た目から警察・捜査官・医師・工作員などの役どころが多い。黙っていると鋭い眼光に、口数の少なさや笑顔の少なさから、そうした「堅実」な職業役が多いのだろう。何をやらせても完ぺきにこなしてしまう「仕事人」なデンゼル・ワシントンには、悪に染まるCIAに完膚なきまでの鉄槌を下してほしいものだ。
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