沖縄の離島。小説家の卵である橋本駿は、寂しそうな表情でベンチに座る少年・知花実央に出会う。二人は徐々に親しくなっていった。だが、両親を亡くした知花は、本島の施設に行くために島を離れなければならなかった。
映画『海辺のエトランゼ』の作品情報
- タイトル
- 海辺のエトランゼ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年9月11日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- ラブストーリー
ヒューマンドラマ
アニメ - 監督
- 大橋明代
- 脚本
- 大橋明代
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 村田太志
松岡禎丞 - 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹ODS事業室
映画『海辺のエトランゼ』の作品概要
株式会社フジテレビジョンが2019年に設立したBLアニメレーベル「BLUE LYNX」の第三弾目!続編も発売中の紀伊カンナ原作の人気BL漫画を元に制作された作品。小説家の卵である橋本駿と両親を亡くした少年・知花実央との心温まる物語が描かれている。原作者の紀伊自身がキャラクターデザイン&監修を行っている。テレビアニメの演出家として活躍する大橋明代が、監督&脚本&コンテを担当した。ロックバンド「MONO NO AWARE」の楽曲『ゾッコン』が主題歌に起用されている。
映画『海辺のエトランゼ』の予告動画
映画『海辺のエトランゼ』の登場人物(キャスト)
- 橋本駿(村田太志)
- 小説家の卵。ゲイ。とある理由をきっかけに、北海道の実家を飛び出す。トラウマを抱えている。
- 知花実央(松岡禎丞)
- 高校生。両親を亡くしたショックから立ち直ることができずにいる。沖縄の離島で橋本と出会い、交流を持つようになる。
映画『海辺のエトランゼ』のあらすじ(ネタバレなし)
沖縄の離島。橋本駿は北海道にある実家を飛び出し、親戚が営む宿で部屋を借りて暮らしていた。この島に流れ着いて、3年の月日が経過していた。雑用をこなしながら日々を過ごし、小説家になるべく執筆活動を続けていた。平穏な日々を送っていたある日、ベンチに座って海を眺めている少年の姿が目に入った。
橋本はベンチに座る少年に声を掛け、交流を持つようになる。その少年・知花実央は両親が他界し、親戚の家で暮らしていた。橋本と知花は徐々に親しくなっていくが、橋本は過去のトラウマから一歩を踏み出すことができなかった。しかも、知花は本島の施設に行くことになり、離れ離れになってしまう。
3年後、知花は橋本への思いを胸に、島へと戻ってくる。再会をきっかけに、二人の関係はどのように変化していくのだろうか?
映画『海辺のエトランゼ』の感想・評価
続編も大人気のBL漫画を元に制作された作品
本作は紀伊カンナ原作のBL漫画を元に制作されている。原作の漫画は「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2015」で5位に入賞するなど、高い評価を受けている。現在は祥伝社が発行している『onBLUE comics』で続編となる物語『春風のエトランゼ』が連載中で、2020年8月25日に4巻が発売予定である。
原作者の紀伊カンナ自身がキャラクターデザイン&監修を担当しているため、原作漫画の柔らかな雰囲気や心温まる登場人物達のやり取りをそのまま体感できるような作品に仕上がっている。そして、映画だからこそ感じられる波の音や音楽などが加わり、より『海辺のエトランゼ』の世界を楽しめるようになっている。原作を知らない人だけでなく、ファンの方もきっと満足できるはずである。
BLアニメレーベル「BLUE LYNX」、第三弾目公開作品
本作はBLアニメレーベル「BLUE LYNX」の第三弾目として発表された。「BLUE LYNX」は株式会社フジテレビジョンが2019年4月22日に設立したもので、BLに特化したアニメレーベルとなっている。このレーベルからは、アニメ映画『囀る鳥は羽ばたかない』(2020年2月15日公開)やアニメ映画『ギヴン』(2020年8月22日公開予定)が発表されている。ホームページ上では設立を記念して小説家・三浦しをん×イラストレーター・丹地陽子によるショートストーリー『月光はきみのささやき』が公開されており、業界でも大きな注目を集めているレーベルである。
本作の監督&脚本&コンテを担当したのは、大橋明代。テレビアニメ『暗殺教室』(3話・14 話・20話)の演出やテレビアニメ『ハクメイとミコチ』(5話・8話)の絵コンテを手掛けている人物である。
沖縄の離島を舞台に描かれた心温まるラブストーリー
主人公の橋本駿は小説家の卵である。とある理由をきっかけに北海道にある実家を飛び出し、親戚が営む宿に身を寄せるようになる。その宿がある沖縄の離島は、長閑な時間が流れる場所だった。橋本は近所の雑用の手伝いと小説の執筆を行いながら、日々を過ごしていた。
いつの日からか、橋本はベンチに座る少年のことが気になるようになった。その少年はベンチに座り、寂しそうな表情でただ海を眺めていた。橋本は少年に声を掛け、交流を持つようになる。その少年・知花実央は両親を亡くし、親戚の家で暮らしていた。知花は両親を失った悲しみから、未だに立ち直っていなかった。
橋本と知花は親しくなっていくが、知花は本島の施設に預けられることになる。離れ離れになった二人であったが、3年後に知花は橋本に会うために島へと戻ってくる。再会した二人がどのような関係を築くのか、物語のラストまで見届けて欲しい。美しい風景と心温まる登場人物達のやり取りが、印象的な作品となっている。
映画『海辺のエトランゼ』の公開前に見ておきたい映画
心が叫びたがってるんだ。
村田太志の代表作で、野球部のキャプテンである三嶋樹の声を担当した。若年層を中心に人気を集めたアニメーション映画『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手掛けた、監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀が再びタッグを組み制作した作品。2017年には実写映画化もされており、アイドルグループ「Sexy Zone」のメンバーである中島健人が主演を務めている。
高校生の成瀬順はある出来事をきっかけに言葉を封印してしまう。ある日、担任の城嶋先生の指名で、「地域ふれあい交流会」の実行委員メンバーに選ばれる。出し物として、ミュージカルを行うことになった。成瀬は同じ実行委員のメンバーである坂上拓実の指摘で、歌なら声を出せることに気づく。
詳細 心が叫びたがってるんだ。
劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール
松岡禎丞の代表作で、主人公の桐ヶ谷和人(キリト)の声を担当している。川原礫原作のライトノベルを元に制作された作品。スピンオフ作品、アニメ化、ゲーム化など様々なメディア展開がなされており、原作のライトノベルは全世界で累計発行部数2600万部を突破している。女優の神田沙也加、ミュージカル俳優の井上芳雄、俳優の鹿賀丈史がゲスト声優として作品に参加している。
2026年、拡張現実(AR)型ウェアラブルデバイス「オーグマー」が世界中に広まり、人々の生活の中に浸透していた。「オーグマー」専用ゲーム「オーディナル・スケール」が流行するが、桐ヶ谷和人は興味を抱くことができなかった。一方、ゲーム「ソードアート・オンライン」の帰還者が何者かに襲われる事件が起きる。
詳細 劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール
ひだまりが聴こえる
ジャンル:ヒューマンドラマ×ラブストーリー。文乃ゆき原作のBL漫画を元に制作された作品。大学を舞台に聴覚障害を持つ青年・杉原航平と底抜けに明るい性格の青年・佐川太一との温かなやり取りが描かれている。ミュージカル舞台『テニスの王子様 2ndシーズン』に出演した多和田任益、テレビドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(16)で俳優デビューを果たした小野寺晃良など、若手俳優が多数出演している。
大学生の佐川太一は、同じ大学に通う青年・杉原航平に出会う。杉原は中学生の頃に病気にかかり、聴覚に障害を持っていた。そして、そのことがきっかけで内向的な性格になっていた。佐川はそんな杉原に明るく接し、深く関わっていった。杉原は佐川との出会いを通して、少しずつ変わり始める。
詳細 ひだまりが聴こえる
映画『海辺のエトランゼ』の評判・口コミ・レビュー
映画『海辺のエトランゼ』を観た。紀伊カンナさんのBLコミックを原作に沖縄の離島で出会った小説家の卵と少年の初々しい恋愛を描いた劇場版アニメ。人と人が純粋に求め合い結び付く素晴らしさを丁寧に描いていた。細やかな描写や背景も美しい。僕はどんな性的指向も肯定する。https://t.co/RmNjYzlFId pic.twitter.com/cqvJXwj0Xk
— オオクボックス (@okubox9) September 13, 2020
『海辺のエトランゼ』紀伊カンナが大好きなので、映画化なるのはびっくりしたけど、すごい良さそうだったから観た。映画館の大画面で知らない人たちと男の子同士のああいうシーン観るの不思議な感覚、しかしさわやかだった。外国かぶれしてないですよね。日本らしさの詰まったかわいらしさ満載でした。 pic.twitter.com/LrnUfD1g3N
— 空羽藍生 (@aoi_sorawa) September 13, 2020
海辺のエトランゼ見てきた〜🎣原作の日常を切り取った雰囲気がすごい好きだったからやっぱ映像になると少し違う感じに見えたけど紀伊さんの絵ほんとにかわいいからキャラが動いてるだけでとてもよかった!
続編も期待してます…🌸☃️#海辺のエトランゼ感想 pic.twitter.com/728OZISuej— おこめ野郎 (@ocomeyarou) September 12, 2020
# 海辺のエトランゼ感想
冗談抜きで本編開始5秒から泣いてたので 、広告だけでも見て欲しい 、、
本当に純粋に恋愛してるから何も変じゃないし 、おかしな事じゃないって実央と駿からも お姉ちゃんと鈴ちゃんからも伝わってきて 、本当に素敵な作品 、、僕の語彙が来い 、、、— くおん (@kuon_oyasumi) September 13, 2020
3日前、たまたま別の映画を観に行ったとき予告で流れてきた『海辺のエトランゼ』
全然知らなかったけど、なぜか気になり無理やり仕事を終わらせて見に行ってしまった。
BL映画は初めて見たけど、とってもあったかい気持ちになりました。
まっすぐ人を好きになりたい。 pic.twitter.com/sU4zbiJmt1— miin (@mi26432147) September 11, 2020
映画『海辺のエトランゼ』のまとめ
小説家の卵である橋本駿と両親を亡くし傷を抱える少年・知花実央との出会いと、心温まるやり取りが描かれたラブストーリー作品。物語だけでなく、綺麗な青空、穏やかな波の音、美しい風景が印象的な作品となっている。主題歌を担当したのは、ロックバンドの「MONO NO AWARE」。映画のために書き下ろされた楽曲『ゾッコン』が起用されている。そして、劇伴を担当したのは、窪田ミナ。ピアニスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサーとして多彩な才能を持つ人物である。ぜひ音楽の方も合わせて注目して欲しい。
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