あの伝説の専業主夫が帰ってきた!元極道という異例の経歴を持つ『不死身の龍』が、日々の主夫業務に奮闘する姿を描いた『極主夫道』。ドラマ化の大ヒットを受け、今回スクリーンに登場。
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の作品情報
- タイトル
- 極主夫道 ザ・シネマ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年6月3日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- コメディ
- 監督
- 瑠東東一郎
- 脚本
- 宇田学
- 製作
- 竹内寛
沢桂一
ウィリアム・アイアトン
森川真行
葵てるよし - 製作総指揮
- 前西和成
伊藤響 - キャスト
- 玉木宏
川口春奈
志尊淳
古川雄大
玉城ティナ
MEGUMI
安井順平
田中道子 - 製作国
- 日本
- 配給
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の作品概要
昔は、漫画といえば週刊や月刊といった、漫画雑誌が主だった。しかし、時代は進化した。インターネットの発展によって、誰もが気軽に簡便に自分の作品を世に送り出すことができるようになった。それによって台頭してきたのがwebコミックである。web上で連載されていたものが人々の目に止まり、そこからアニメ化、映画化、と繋がっていくことが近年多いのである。本作もその一つ。webコミック『くらげパンチ』で連載されていた本作は、約550万部という大ヒットとなった。アニメ化、ドラマ化を経て、今回いよいよ待望の映画化。
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の予告動画
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の登場人物(キャスト)
- 龍(玉木宏)
- 元々は不死身の龍と恐れられた極道。美久と出会い引退。現在は専業主夫として主夫道を極めている。
- 美久(川口春奈)
- 龍の妻。龍と一緒になることから分かるように、非常に肝が据わっている。料理が壊滅的に下手。
- 雅(志尊淳)
- 龍の極道時代の舎弟。心から龍を慕っており、彼に極道に戻ってきてほしいと思っている。
- 近藤(吉田鋼太郎)
- 龍の暮らす街に現れた地上げ屋。龍に対して怯むことなく、執拗な嫌がらせを続ける。
映画『極主夫道 ザ・シネマ』のあらすじ(ネタバレなし)
『不死身の龍』、それが男の通り名だった。裏社会で恐れられたその男は、一人の女性と出会いある日突然裏社会から足を洗った。そして、それから彼は何と専業主夫として、穏やか(?)な毎日を送っていたのだった。ある日、彼が暮らす街に一人の地上げ屋が現れる。執拗な地上げ屋の陰湿な嫌がらせに、街の人々は恐怖し疲弊していく。そこで用心棒として名乗りを挙げたのが、他でもない龍と彼の元舎弟の雅だった。しかし、そんな彼らに対しても地上げ屋は怯むことなく、中々事態は解決しない。そのアイデアとは、何と史上最大の夏祭りを開催することだった!?
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の感想・評価
身体を張ったハイテンションギャグ
改めて言うまでもないが、本作はギャグ映画である。それも、かなりハイテンションなギャグ100%の作品。ドラマを見ていた人ならば分かるだろうが、各役者陣が他作品では見られないほどに全力で身体を張っている。玉木宏は『のだめカンタービレ』シリーズなどで多少のギャグシーンは演じているかもしれないが、ここまで身体を張った全力のギャグ、というものはあまり見ない。また、稲森いずみなど、普段は大人しいイメージの強いキャスト陣までも、本作では全力でコメディ色に染まっている。他作品では中々見られないということを考えると、かなり贅沢な作品なのかもしれない。
新しい夫婦の形?
本作のタイトルからも分かるように、主人公である龍は専業主夫であり、一家の家計は全て妻である美久が支えている。特に日本では、これまで夫が働き、女が家を守る、というイメージが強くあった。しかし、時代は令和。そんな概念は、とうに古いものとなっている。女性の社会進出が進み、現代では二人が協力して、家事と仕事をこなす時代がやってきたのだ。そういった意味では、この夫婦は時代を先取りしていると言えなくもないのかもしれない。外見が明らかにカタギではない龍が、プロ級に家事をこなす様子も必見。
隠しきれない極道
本作の主人公、龍は、タイトルからもそのキャラデザからも分かるように極道である。しかし、それも昔の話。今の龍は、裏社会から完全に足を洗った、立派な専業主夫なのだ。しかし、長年裏社会で生きてきた龍がすぐに丸くなれるはずもなく、使う言葉はどこか普通ではないし、作者も敢えて際どい言葉を次々と投入してくる。結果、龍はその外見も相まって周囲をドン引きさせてしまっている。しかし、主夫としての実力は超一流。そんなギャップが、視聴者を思わずクスッとさせるのだ。自分が普通だと思い、常に真っ直ぐに行動している龍の姿が何とも可愛らしく、好感が持てる。
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の公開前に見ておきたい映画
劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜
近年、空前の大ブームを巻き起こした『おっさんずラブ』。田中圭演じる主人公である『普通のおっさん』を巡って、血湧き肉躍る三角(?)関係が勃発するというラブコメディ作品である。そのシリーズを担当していたのが、瑠東東一郎監督。他でもない、ドラマ版『極主夫道』の監督である。ドラマ化で大成功を収め、最新作でも引き続きシリーズを手掛けることとなった。また、最新作のキーキャラクターとして新たに出演している吉田鋼太郎も、本シリーズの重要キャラクターとして出演している。本シリーズにおける吉田鋼太郎は、非常に愛らしい存在。最新作と比較してみるのも面白いかもしれない。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編
玉木宏は過去多くの作品に出演しているものの、やはり真っ先に連想されるのはこの『のだめカンタービレ』シリーズではないだろうか。ドラマの大ヒットを受け、今作でシリーズ初となる映画化を果たした。本作の玉木宏は、皆が憧れる千秋先輩役を演じているだけあり、そのビジュアルはとにかく『美』。最新作のワイルドさとは全く違った路線である。最新作と見比べてみると、玉木宏が持つ幅広い魅力に改めて気がつくことができる。また、本作は実写化が成功したシリーズとしても有名。何かと失敗しがちな実写化において、史上稀に見る大ヒットを収めたのだ。ぜひ、最新作もこの勢いに続きたいところ。
ザ・ファブル
これまで裏社会で生きてきたからといって、今後ずっとそうであるとは限らない。例え、それが『最強』と呼ばれた伝説の殺し屋であっても。最新作の龍は『不死身』、本作品の佐藤は『最強』と、それぞれ冠を持つ裏社会では名の通った存在だ。そんな2人が、各々の理由から裏社会から遠ざかり、一般社会に混じって生きていくこととなる。しかし、彼らの『普通』が一般人と一致しているわけもなく……?今では実力派俳優としてアカデミー賞も獲得した岡田准一が佐藤を熱演。自らアクションシーンの指揮を取り、スタントなしのド派手なアクションを視聴者に見せつける。
詳細 ザ・ファブル
映画『極主夫道 ザ・シネマ』の評判・口コミ・レビュー
「極主夫道 ザ・シネマ」を観た!原作ファンで映像化されたものをみるのは映画が初めて。これどうやって映画にするんだろう?と思ってたけど、勢いで乗り切るとか卑怯だぞ!面白かった!役者さんがテンション高くノってるのが幸せ。
— きよぼん (@kiyotan0248) June 4, 2022
映画 極主夫道 ザ・シネマ 鑑賞終了
原作のその先へと思えば許容できる良い作品でした…よ?( ´_ゝ`)
原作/アニメ/ドラマ 履修済
やっぱりドラマオリジナルの子持ち設定は違和感あるけど、新キャラの大暴走とレギュラー陣の派手なアクションは流石の映画クオリティ
エンドロールが全てかっさらった
— あさるとん@通常 (@asaruton) June 3, 2022
『極主夫道 ザ・シネマ』を観た。こういうバカバカしいのは嫌いじゃない。楽屋オチにも逃げなかったし。ただ話が脱線しすぎて早い段階で飽きが来てしまったのも事実。古めのギャグやコンプラ的に厳しそうなシーンもあったしね。説明が少なくないこともありドラマを見ていた人向けなのかな。 pic.twitter.com/UVKg0dKGFH
— これ (@Ritalin_203) June 3, 2022
映画『極主夫道 ザ・シネマ』のまとめ
主夫も戦いだ!専業主婦(夫)を、簡単な仕事だと思ってはいないだろうか。会社で働く方がずっと大変……そんなことは決してない。勿論、専業主婦(夫)の方が大変、というわけでもない。そもそも、大変さの種類が違う以上、簡単に比較するべきではないのだ。料理に洗濯、掃除に子育て。専業主婦(夫)の仕事は非常に多岐に渡る。さらに、龍の場合はその出自もあり、次々とトラブルを呼び込み、また、自ら顔を突っ込んでしまう。まさに、毎日がお祭り騒ぎ。そんな彼が開催するという、史上最大の夏祭り。龍が企画するものが、普通で終わるはずがない。一体何が待ち受けているのか、期待が高まる。
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