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映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の概要:ボストンで起きた女児失踪事件を捜査する私立探偵カップルの姿を追ったサスペンス。『アルマゲドン』の俳優ベン・アフレックの監督デビュー作で、実弟のケイシー・アフレックが主演を務めている。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の作品情報

ゴーン・ベイビー・ゴーン

製作年:2007年
上映時間:114分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ベン・アフレック
キャスト:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス etc

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の登場人物(キャスト)

パトリック・ケンジー(ケイシー・アフレック)
ボストンで失踪事件を専門に扱う私立探偵。地元で育ったことで培った交友関係を活かして捜査を展開する。
アンジー・ジェナーロ(ミシェル・モナハン)
パトリックのパートナーで、共同で探偵業を営んでいる。女児失踪事件の捜査に最初は乗り気になれずにいる。
ジャック・ドイル(モーガン・フリーマン)
ボストン市警の警部。過去に自分の子供を失ったことがあり、女児発見を優先して違法捜査を認める。
レミー・ブレサント(エド・ハリス)
女児失踪事件を捜査するボストン市警の刑事。子供を守るためなら証拠の偽証もやむを得ないという信念の持ち主。
へリーン・マックリーディ(エイミー・ライアン)
失踪した女児の母親。ヘロインに溺れており、娘の世話をしっかり見てこなかった。実は麻薬売人から金をくすねている。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のあらすじ【起】

ボストンでヘリーンの4歳の娘が行方不明となり、マスコミの注目を集める。へリーンがちょっと外出した隙に娘が姿を消していたのだ。へリーンの兄夫婦がパトリックとアンジーの元にやって来て、姪の捜索を依頼する。2人はヘリーンから話を聞いてみることにするが、ヘリーンは反抗的な態度を示すだけだった。それでも兄夫婦の説得で依頼を引き受けることにする。

パトリックとアンジーは子供部屋を確認し、ジャックに協力を求める。その後、ヘリーンの行き付けのバーに向かい、その場にいた知人から失踪の日にヘリーンが恋人の男とコカインを吸って、何時間もハイになっていたことを教えられる。その後、パトリックとアンジーはレミーとその相棒に会い、警察の捜査情報を共有してもらう。警察の捜査では、小児性愛者と麻薬依存症の夫婦の3人組が容疑者として浮上していた。パトリックはレミーにヘリーンが失踪当日の状況について嘘をついていたことを教える。パトリックは麻薬の売人である友人に3人組の情報を調べてもらうように頼み、友人はヘリーンの恋人がハイチ人の麻薬売人の部下だったことを教える。

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映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のあらすじ【承】

パトリックとアンジーは、レミー達と共に再度ヘリーンから事情を聞く。そしてヘリーンは、恋人と共にハイチ人の麻薬売人のために運び屋をしていたことを明かす。さらにヘリーンは恋人と共謀してハイチ人の麻薬売人から大金をくすねたことを打ち明ける。皆はハイチ人の麻薬売人が娘を誘拐した可能性が高いと怪しむ。そして4人はヘリーンを同行させて、恋人の元に向かうことにする。しかし、恋人は自宅で殺されていた。

ヘリーンは恋人宅の裏庭に埋めてあった大金を掘り起こし、更正するから何とか娘を取り戻してほしいとパトリックに懇願する。パトリックとアンジーがハイチ人の麻薬売人と交渉することになるが、麻薬売人は娘のことは知らないと言い張り、2人を追い返す。その後、パトリックの元にレミーから連絡があり、レミーはハイチ人の麻薬売人が電話で取引を持ち掛けて来たことを伝える。警察署に向かったパトリックはジャックからレミーとハイチ人の麻薬売人の通話記録を見せられる。そしてジャックは、金と引き換えに娘を取り戻すという違法取引を認める。実はジャックには自分の娘を失った悲しい過去があったのだ。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』のあらすじ【転】

パトリックとアンジー、レミー達は待ち合わせ場所の採石場に向かい、二手に分かれる。パトリックとアンジーは銃声を聞き、慌ててレミー達の元に駆け付ける。するとハイチ人の麻薬売人が撃ち殺されており、採石場の池の中には娘の大好きなぬいぐるみが浮かんでいた。アンジーは慌てて池に飛び込むが、娘の姿を見付けることはできなかった。警察はハイチ人の麻薬売人が娘を池に突き落としたと結論付け、ジャックは事件の責任を取って辞職する。

パトリックは友人から小児性愛者達の居場所が分かったと連絡を受ける。パトリック達は麻薬を売る振りをして家に行き、麻薬依存症の夫婦の様子が怪しいと感じる。パトリックはレミーと相棒を呼んで家を捜索しようとするが、レミーの相棒が撃たれてしまう。家に突入したパトリックは小児性愛者の手によって男児が殺されているのを見付け、無抵抗の小児性愛者を射殺する。その行為が正しかった悩むパトリックに対し、レミーはヘリーンの恋人の垂れ込みを元に、子供をネグレクトしていた家庭に証拠を偽装し、子供を保護した過去を打ち明ける。そして、子供のためなら正当化されると言い聞かせる。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

パトリックはレミーがヘリーンの恋人と知り合いだったことを隠していたことを不審に感じる。そして、ヘリーンの兄とバーで会って事情を聞き出すことにする。ヘリーンの兄は、ヘリーンが金を盗んだ話を聞き、その金を奪うためにレミーと共謀して娘を誘拐したと告白する。しかし、大騒ぎになってしまったので、ハイチ人の麻薬売人の仕業に見せかけたのだ。そこにレミーが強盗に扮して現れてヘリーンの兄の口封じをしようとするが、店主に撃たれて死んでしまう。

そもそもハイチ人の麻薬売人とレミーの通話記録が存在しないと知ったパトリックはアンジーと共に、事情を聞くためジャックの元に向かう。すると、ジャックの家にはヘリーンの娘が幸せそうに暮らしていた。金目的というヘリーンの兄の説明は嘘で、酷い母親から保護するために娘を誘拐し、ジャックが育てていたのだ。アンジーは娘のためにはこのままが良いと主張するが、パトリックは警察に通報してしまう。ジャックは逮捕され、失望したアンジーはパトリックと別れる。後日、パトリックがヘリーンを訪ねると、彼女は娘を放置してデートに出掛けるところだった。パトリックは子守を引き受け、娘とテレビを眺める。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の感想・評価・レビュー

ミスティック・リバー』や『シャッター・アイランド』の原作を書いたことで知られるデニス・ルヘインのサスペンス小説の映画化。ルヘインらしい骨太な人間ドラマが展開される。ベン・アフレックも初監督とは思えない手堅い演出を手掛けており、一見の価値がある。最初は予想外の展開に引き込まれたものの、落ち着いて考えてみると、警察が子供を誘拐し、その秘密を守るために関係者を殺すという展開はかなり無理がある。(MIHOシネマ編集部)

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