映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』の概要:カルト教団集団自殺の唯一の生き残りの少女が、25年後に撮影クルーたちと現場に戻ったことから始まる恐怖を描いた。ジェシカ・アルバ主演、ホラーのヒットメーカー、ジェイソン・ブラムが製作を務めた。
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:94分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:フィル・ジョアノー
- キャスト:ジェシカ・アルバ、リリー・レーブ、アレクサ・パラディノ、リード・スコット etc
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映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 評価
- 点数:45点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 あらすじ【起・承】
1985年、ヘブンズ・ベールの信者が生活していた農場で、教祖ジムを中心にした集団自殺事件が起こった。
そして、5歳の少女サラだけが生き残った。
25年後、サラの元に取材依頼の手紙が届く。
手紙の差出人マギーには、ヘブンズ・ベールに突入した後に自殺したFBI捜査官の父がいた。
父の自殺の理由、ヘブンズ・ベールでの集団自殺の真相を探るうちに、すべてが記録されているはずのカメラの存在を知るマギー。
生き残りであるサラと共に、マギーの映画学校の同期でスタッフでもある弟クリス、そしてニック、マット、エド、アン、ジルはヘブンズ・ベールのあった農場へ。
翌朝、エドの姿が見えなくなっていた。
なぜか設置されていたカメラには、機材の入ったままの車に乗って逃げるエドの姿が映っていたため、アンとニックが助けを求めに行った。
記憶が戻り始めたサラの案内で、フィルムが保存してある場所へ向かうメンバー。
しかしそこには、25年前に自殺した信者の遺体が残されていた。
ライトを着けると、遺体はカメラを握り占めていた。
そしてそのテープを見るマギーやサラ。
そこには看護師のカレンが自殺する映像と、ジムの姿が映っていた。
マギーの提案で、その場にあるすべてのフィルムをチェックしていくことになる。
1978年、病院でジムが脳死状態の子供を目覚めさせたことから、ヘブンズ・ベールは始まった。
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 結末・ラスト(ネタバレ)
体から魂を切り離すことが、ジムの目的だった。
そしてフィルムを見るうちに、本人も知らなかったサラの母親が、自殺した看護師カレンだったとわかる。
戻ってきたアンとニックは、車に乗ったまま事故を起こして死んでいたエドを見つけた。
しかし農場の外へ行くにも時間がかかるため、一晩農場で過ごすことに。
マギーとサラの提案で、残りのフィルムを見て夜を明かすことになる。
ジムは毒薬を作って自分に注射し、信者の体に入り込めるようになっていた。
そのフィルムが終わると発電機が壊れてしまい、部品を探しに行ったニックは何者かに襲われ、別人になって戻るとアンを殺した。
サラもまた別人のようになり、ニックと一緒に戻ってきたアンも様子がおかしい。
フィルムを再開すると、解毒剤を作り仮死状態から戻るジムが映っていた。
ジルとマットは逃げ出すが、2人の前に息を吹き返したエドが現れ、マットが助けを呼びに行くとジルは殺されてしまう。
カメラに映った2人はジムとカレンになっていた。
クリスも襲われ、マギーは異様な空気の中でフィルムを見ることに。
集団自殺の日、解毒剤で全員助かるはずが、マギーの父たちFBIの介入によってサラ以外全員死んでしまった。
そしてサラの父はジムだった。
全てを知ったマギーも、やがて殺されてしまう。
助けを呼んで戻ってきたマットだったが、仲間は全員ジム一家に体を奪われ、彼も殺されてしまう。
復活したジムの周りには、次々と蘇る信者の姿があった。
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
統一感のない作品
実際に起こったカルト教団の集団自殺をモデルにしているのだが、その点は2013年に制作された「サクラメント 死の楽園」と設定がかぶってしまっている。
本作のモデルになっているのは、団体の名前などから90年代にカリフォルニアで起こった新興宗教団体「ヘブンズ・ゲート」による集団自殺と思われるが、公式には明らかにされていない。
POV(主観映像)撮影と、発見された過去のVHSテープや8ミリフィルム、一般的な撮影方法が混ざっていて、どこかごちゃごちゃした映像だらけで疲れてしまう。
B級映画感丸出しのストーリー
唯一の生存者サラを連れ、「ヘブンズ・ベール」強制捜査後に自殺したFBI捜査官の父親を持つ主人公マギーが、仲間と共に取材に向かうのは“いかにも”な展開。
マギーの父たちFBI捜査官が強制捜査に入ったため、6分後に薬を打って蘇生するはずだったサラの父であり「ヘブンズ・ベール」教祖ジムたちが命を落とし、その復讐として体を乗っ取るという展開は逆恨みとしか言いようがない。
サラだけ生き残るよう仕向けられたのも謎だし、突然降霊会を始める展開などはツッコミどころ。
出演者の多さが難点
演技力が低く、ゴールデンラズベリー賞の最低女優賞に何度もノミネートされているジェシカ・アルバだが、本作でも演技力の低さが目立ってしまっている。
非現実的な過去の中にような世界の中で、ジムによって木に磔にされる姿は印象的だが、新興宗教が根底にあったはずなのにキリストそっくりな姿になっているのは意味が分からない。
また、撮影クルーのメンバーが6人もいるのはややこしい。
照明担当やカメラマンといった肩書もあり、一見わかりやすそうだが、実際に見てみるとサラとマギー以外は印象が薄くて誰が誰だかわからなくなる。
映画『ヘブンズ・ベール 死のバイブル』 まとめ
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「インシディアス」といった、ホラー映画の製作に携わることが多いジェイソン・ブラムの名前が、本作の製作陣の中にもある。
しかしB級映画っぽさが全体的に漂っていて、突拍子もない展開についていけない部分が多すぎる。
発見されたフィルムから過去が暴かれ、現代の仲間たちが死んだ「ヘブンズ・ベール」信者に体を乗っ取られていくというのは意外性があるものの、いまいちパッとしない。
イーライ・ロス製作の「サクラメント 死の楽園」と、“実際にあったカルト教団の集団自殺事件”という部分が被ってしまったのも、原因のひとつだろう。
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