『マン・オブ・スティール』でスーパーマンに抜擢された後も、着々と俳優としてのキャリアをモノにしている俳優といえば、ヘンリー・カヴィル。彼のおすすめ映画やプロフィールをみていきましょう。
ヘンリー・カヴィルが出演するおすすめ映画5選
ヘンリー・カヴィルは、’83年英国領チャネル諸島生まれ、その後英国のストゥ・スクールで演技を学ぶ。
しかし彼の俳優人生は、決してチャンスに恵まれていたわけではなかった。
ピアース・ブロスナンの後の6代目007の最終候補に残りながら、若すぎるという理由でダニエル・クレイグに主役を譲った。
『トワイライト・シリーズ』では、原作者ステファニー・メイヤーから、エドワード・カレン役にと指名されたものの、プロダクション側から、年齢が行き過ぎていると却下されてしまい、エドワード役はロバート・パティントンが演じる事に。
ようやくチャンスを掴んだのは『マン・オブ・スティール』でスーパーマン役を獲得した時。
出演作の間が開きすぎているというマイペースぶりもあり、この端正な容姿の持主ながら、折角出来た恋人にもあっさり逃げられてしまうという事もあるカヴィル。
過去に馬術選手のエレン・ウィテカーと婚約したものの1年以内で破局、女優のケイリー・クオコとはなんと3週間で破局というのだから。
彼曰く『僕と付き合う女性は辛抱強い人がいい』というのだから、見た目では判らないものだ。
コードネーム U.N.C.L.E
注目ポイント&見所
時は’60年代。米ソ連の諜報戦が凌ぎを削っていた頃。
ナチス残党が、企業を隠れ蓑にした犯罪組織と手を組み、核兵器で世界破滅を目論んでいるという情報をキャッチしたCIAは、鍵となる女性ギャビー(アリシア・ヴィギャンデル)のいるベルリンに、腕利きのスパイ・ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)を送る。
それに遅れてKGBはイリア・クリヤキン(アーミー・ハマー)を送り込んだ。
翌日、お互いの上司から、今回の一件で手を組めと言われたソロとクリヤキンは、激怒しつつ命令に従う事に。
ソロは今回の計画に関わりがあると見られるイタリアの海運企業ヴィンチグエラの社長夫人・ヴイクトリア(エリザベス・デビッキ)に、クリヤキンはギャビーと共に、ヴィクトリアの右腕のルディ(シルベスター・グロード)に近づく事にする。
『0011/ナポレオン・ソロ』のリブートで、世界観はそのままながら、現代に通じる様にスタイリッシュかつテンポ良くアレンジしている所が見所。
『007シリーズ』など近年のスパイアクションシリーズがシリアスに成りすぎているのを反省し、エンターテイメント性やファッション性を重視し、見やすいスカっとした展開になっている。
元々カヴィルの役にはトム・クルーズが候補に挙がっていたそうだが、カヴィルで正解だったと思わせてくれる話だ。
マン・オブ・スティール
注目ポイント&見所
地球から離れた惑星クリプトンは、過剰な資源採掘の結果崩壊の危機に直面していた。
科学者のジョー=エル(ラッセル・クロウ)は、残された息子、カル=エルを命がけで地球に送る。
地球に流れ着いたカル=エルは、ジョナサン(ケビン・コスナー)とマーサ(ダイアン・レイン)夫妻により養子クラーク・ケントとして育てられた。
青年となったクラーク(ヘンリー・カヴィル)は、父を亡くした後、放浪の旅をしながら人助けをしていた。
そんな時、彼が地球にたどり着くより遥か昔に南極に漂着したクリプトン星の探査船が発見されるのだが…。
彼ブラントン・ラウス主演の『スーパーマン』に、エンターテイメント性が入っているとすれば、こちらは『スーパーマンビギンズ』。
何故、スーパーマンは地球人を守ろうと思ったのか、そして彼は何故孤独なのかという事が重くならない程度に書き込まれている。
米国籍以外の初めてのスーパーマン俳優なのがカヴィルだが、新しくシリーズを作り直すという点や、俗に言われる『スーパーマンの呪い』を断ち切る意味では、彼がキャスティングされたのは、いい事ではないかと捉えたい一作だ。
脇を固めるキャストも、ケヴイン・コスナーがいかにもアメリカ西部の見本になる父親を演じている。
詳細 マン・オブ・スティール
シャドー・チェイサー
注目ポイント&見所
運営していた証券会社が休暇中に倒産したウィル(ヘンリー・カヴィル)は、疎遠になっている父親マーティン(ブルース・ウィリス)を除き家族全員を何者かに拉致されてしまう。
拉致犯からウィルを救ったのはマーティンであり、マーティンはウィルに実はCIAで、拉致犯は自分の相棒ジーン(シガニー・ウィーバー)が、持っているであろうブリーフケースを狙っていると告げる。
しかしマーティンは何者かに殺害され、ウィルは直感でジーンが犯人だと疑い、逃げ続けるのだが…。
映画が始まってジーンが犯人だと気づくと話の展開は判り易くなる。
カヴィル演じるウィルは、事態がよく飲み込めないまま、親の後始末をさせられる息子の役だ。
殺された父親の携帯履歴を見てディエゴという男の名が一番入っている事から、彼の姪であるルチア(ベロニカ・エチェーギ)と協力して事態を打開する事となる。
展開が二転三転するB級アクションドラマだが、カヴィルが、活躍しているという点では及第点の映画である。
詳細 シャドー・チェイサー
インモータルズ 神々の戦い
注目ポイント&見所
時は紀元前1228年、家族を失った失意の王・ハイペリオン(ミッキー・ローク)は悪魔を解き放とうとする。
ハイペリオンの攻撃から土地を守る為テセウス(ヘンリー・カヴィル)は老人(ジョン・ハート)から剣を習っていた。
老人の正体はゼウス(ルーク・エヴァンス)でテセウスこそ、ハイペリオンの野望を阻止するものだと目をつけていたのだった。
彼は生い立ちもあり、盗っとのスタブロス(スティーヴン・ドーフ)と囚われの身だったが、近くで囚われの身となっている巫女のパイドラ(フリーダ・ピントー)は、混乱が起る度に、彼らをわざと逃がしていた。
テセウスは、ハイペリオン軍に巻き込まれた母・アイトラを埋葬している時に、絶大な力を持つと言われるエピロスの弓をみつける。
それこそがハイペリオンの真の狙いだった…。
映画そのものは、大味な映画になるので、スカっとしたい人にお薦めである。
カヴィルは、この撮影の為に体型を絞り、体脂肪率を6%までに落としたらしい。
元々太り易い体型だったというのだから、信じられない話だ。
モンテ・クリスト伯
注目ポイント&見所
アレクサンドル・デュマの同名小説の映画化。
時は1918年、貧しいながらマルセイユで航海士として生計を立てているエドモン(ジム・カヴィーゼル)は、船長に昇格。
恋人のメルセデス(ダグマーラ・ドミンクス)と念願の結婚を果たし、幸せの絶頂に居た。
しかし、以前エルバ島に漂流した時に持っていた手紙が、ナポレオンの謀反の手紙だと判明。
エドモンは、罪に問われ断崖絶壁のイフ島に幽閉される。
絶望の淵の中、彼は同じく幽閉されていた司祭ファリア(リチャード・ハリス)に出逢い、知恵、護身術などを授け、何故冤罪を着せられたのか、その理由を話し、この世を去る。
エドモンは素性を謎の貴族・モンテクリストと変え、自分に罪を着せた親友・フェルナン(ガイ・ピアース)と社交界に復讐を誓う。
彼の前に現れたのは、今はフェルナンの妻となっているメルセデスだった。
カヴィルの役は、メルセデスの息子・アルベールで、この役が映画デビューといってもいい程である。
話の焦点は、ジム・カヴィーゼル演じるエドモンにあわせて作られているので、アルベールの出番は原作ほどではない。
だが、映画の最後に彼がエドモンの息子であると告白をうけるシーンは見所でもある。
詳細 モンテ・クリスト伯
まとめ
カヴィルは、これから『バットマンVSスーパーマン』シリーズもあり、『コードネーム U.N.C.L.E』のシリーズ化も期待されている。
私としては、スーパーマンの様な世界的にイメージが固定されるシリーズを優先するのではなく、『コードネーム U.N.C.L.E』や、コメディなどにも出演し、演技の幅を広めてみてはいいのでは、と思う俳優の1人だ。
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