映画『モンスター・ホテル』の概要:人間は一人以外殆ど出てこない、モンスターを主役に描いたアニメ映画。モンスターと人間の交流を描いた、コメディ要素を含んだヒューマンドラマ映画。声優を豪華俳優陣が務めており、人気に火が付き第2弾の上映もされた。
映画『モンスター・ホテル』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ、アニメ
監督:ゲンディ・タルタコフスキー
キャスト:アダム・サンドラー、アンディ・サムバーグ、セレーナ・ゴメス、ケヴィン・ジェームズ etc
映画『モンスター・ホテル』の登場人物(キャスト)
- ドラキュラ伯爵(アダム・サンドラー)
- かつて妻を人間に殺されたドラキュラ。娘を人間から守るため、人里離れた山奥にモンスターだけのホテル、「モンスターホテル」を建設する。
- メイヴィス(セレーナ・ゴメス)
- ドラキュラ伯爵の一人娘。幼少から人間の怖さを聞かされていたが、外の世界への憧れを捨てきれない。
- ジョナサン(アンディ・サムバーグ)
- モンスターホテルに入り込んだ人間の若者。好奇心旺盛な性格で、モンスター達とも次々と仲を深めていく。
映画『モンスター・ホテル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『モンスター・ホテル』のあらすじ【起】
妻を早くに失ったドラキュラ伯爵にとって、一人娘のメイヴィスはまるで宝物のような存在でした。人間からの迫害によって妻を失ったドラキュラ伯爵は、幼少よりメイヴィスに人間の恐ろしさについて語り続け、決して愛娘と人間とを会わせないようにしていました。また、自分と娘のために、人間達では決して立ち入ることはない山奥に、モンスターたちの為のホテル、ホテルトランシルバニアを立ち上げたのでした。
そしてメイヴィスは118歳の誕生日を迎え、ホテルでは盛大に誕生日パーティが開かれようとしていました。しかし、幼少期から人間の恐ろしさについて聞かされていたにもかかわらず、メイヴィスは外の世界に行きたいという願望が捨て切れませんでした。そこでドラキュラ伯爵は、30分だけ人間の村に行く事を許します。
喜んで村に降りるメイヴィスでしたが、そこにはドラキュラ伯爵の手がすでに回っていました。住人達は全てドラキュラ伯爵の使用人達が演じており、彼らはメイヴィスに人間として襲いかかりました。恐怖したメイヴィスはホテルに逃げ帰り、2度と人間の世界には行かないと誓うのでした。
映画『モンスター・ホテル』のあらすじ【承】
しかし、その騒ぎを見ていた恐れ知らずの若者、ジョナサンがホテルに入り込んでしまいます。 メイヴィスに嘘がバレる事を恐れた伯爵は、彼にフランケンシュタインのメイクをさせ、モンスターのふりをさせました。
しかし、パーティの途中ふとした事からメイヴィスとジョナサンが鉢合わせてしまいます。2人は一目で互いに好意を抱きますが、伯爵はそれを阻止せんと彼を外に追い出そうとします。しかしその途中、伯爵の旧友に会ってしまい咄嗟にジョナサンをパーティのプランナーという事にしてしまいました。そして旧友達のアイディアによって、ジョナサンはパーティを盛り上げる音楽を担当する事になるのですが、
古い曲しか知らないモンスター達にとって現代の最新楽曲は大ヒット。メイヴィスを含むモンスター達はジョナサンの歌にノリノリになりますが、伯爵はそれが面白くありません。元々のパーティの予定になかったことはしない、と音楽を止めてしまいます。
映画『モンスター・ホテル』のあらすじ【転】
ジョナサンは持ち前のコミュニケーション能力で次々とモンスター達と仲を深めて行きます。しかし、料理係のカジモドが臭いから人間の存在に気がつき、その行方を捜し始めましたのです。伯爵はジョナサンが人間だとバレてしまう前に空から無理やり人里へと帰らせようと追い立てますが、そこにメイヴィスがやってきます。メイヴィスはジョナサンが人間だと知り、人里について聞いたりと徐々に仲を深めて行きました。
未だにジョナサンを追い出そうと画策する伯爵ですが、パーティの開始時間も迫ってきています。そこで伯爵は、手に負えないジョナサンを一度忘れ、準備に勤しむ事にしました。不思議な力を使って行われる準備にジョナサンは興味津々、勝手にその準備に加わります。
その準備を通してジョナサンと伯爵は距離を縮めますが、とうとうカジモドがジョナサンを見つけてしまいます。カジモドはジョナサンを捉えどこかに連れ去ってしまいました。メイヴィスと伯爵は、急いでカジモドの後を追います。
映画『モンスター・ホテル』の結末・ラスト(ネタバレ)
彼らは、カジモドに料理されそうになっていたジョナサンを何とか助け出します。いよいよジョナサンとメイヴィスの仲が縮まっている事に気がついた伯爵は、自分の妻が人間に殺された過去をジョナサンに明かします。その話を聞き罪悪感を覚え、パーティの後は素直に人里に帰ると伯爵と約束します。
しかしパーティの途中、カジモドがジョナサンが人間である事、伯爵が人間をホテルに招き入れた事をバラしてしまいます。それでも構わないとジョナサンを引き止めるメイヴィスでしたが、彼は伯爵に気を使い「モンスターは嫌いだ」とホテルを去ります。ショックを受ける娘の姿に自分のした事の重大さに気付いた伯爵は、帰ろうとするモンスター達にジョナサンを探すように頼みました。
パーティの間、ジョナサンと楽しい時間を過ごした事を思い出したモンスター達もそれに協力します。自身もコウモリに化けてジョナサンを追った伯爵は、彼に謝罪の言葉を告げます。そして彼はホテルへと戻り、メイヴィスと改めて気持ちを通いあわせ、モンスターホテルは幸せな1日を迎えるのでした。
映画『モンスター・ホテル』の感想・評価・レビュー
過保護すぎる父親と年頃で自由に動き回りたい娘、たとえモンスターでも親子関係というものは、人間とそう変わらないのだなと感じ、見ていてほのぼのとした気持ちになった。
メイヴィスの愛らしさを見ていると、ドラキュラが過保護になるのも無理はない。しかし、メイヴィスの心には、思春期特有の親と距離を置いて、新しい世界に飛び込みたいという気持ちが溢れている。メイヴィスは吸血鬼だが、人間の女の子のような心を持っており、それがとても可愛らしい。
個人的に驚いたのは、まさにチャラ男という感じのジョナサンの吹き替えが、オリエンタルラジオの藤森慎吾という事実である。両者とも纏う雰囲気が似ていて、まさにハマり役だと感じた。(女性 20代)
過去に伴侶を人間に殺されてしまい、それ以来人間との間に大きな溝があるドラキュラ伯爵が新たに立ち上げたモンスター達が利用するホテルが舞台。伯爵の愛娘メイヴィスがたまたまホテルに辿り着いてしまった人間のジョナサンと出会い、興味を持つのだが、とにかく伯爵は人間を遠ざけようと必死になる。最終的に持ち前のポジティブさでジョナサンはメイヴィスと結ばれるといった、一風変わったラブコメディ。モンスター的な年齢と人間の年齢の違いとか細かい部分は置いとけば、非常に心温まる内容の映画である。(男性 30代)
ドラキュラ伯爵の「人間こそがモンスターだ」と言うセリフを、否定できないところが残念だと思いましたが、ジョナサンの軽さと人柄も認めて好きになり、娘を悲しませないために、焦げながらもジョナサンが乗った飛行機を追いかけ、2人の仲を認める父親の気持ちが良かったです。
狼男の鼻…おむつ替えで鼻が効かなくなっていなければ(作中では娘の鼻でしたが)行先だけじゃなく、乗った飛行機の座席まで判るくらい良いのですね~。(女性 40代)
ドラキュラ伯爵が故郷に作ったモンスター・ホテルで、愛娘のメイヴィスの118歳の誕生日パーティーの前夜、そこに迷い込んだ若者がメイヴィスに一目惚れしてしまう話。三部作の第一作目。
モンスターたちが個性的で、コミカルな動きや台詞が何とも頼もしくて面白おかしい。
さらに、吹き替え版の声優には山寺宏一や藤森慎吾といった豪華な声優陣が参戦している。
可愛らしいモンスターたちに、ブラックユーモア満載な内容となっているので、子どもから大人まで楽しめる。(女性 20代)
モンスターが集うホテル、その名もホテルトランシルバニア。人間のジョナサンが怪物だらけのホテルに忍び込み、吸血鬼であるメイヴィスに恋をしてしまいます。
子供向けかと思いきや、大人でも笑って楽しめる映画となっています。過保護すぎる父親に守られたメイヴィスとジョナサンの恋の行方はどうなっていくのか。
そしてドラキュラ伯爵の声を担当するアダム・サンドラーの名演にも注目です。アニメでも字幕で見ることをお勧めしたい作品です。(女性 20代)
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次作 モンスター・ホテル2
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