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映画『マイ・インターン』あらすじネタバレ結末と感想

映画『マイ・インターン』の概要:「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイと、名優ロバート・デ・ニーロが共演した話題作。監督は「恋するベーカリー」などを手掛けたナンシー・マイヤーズ。原題は「THE INTERN」。

映画『マイ・インターン』 作品情報

マイ・インターン

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:121分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:ナンシー・マイヤーズ
  • キャスト:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アンダーズ・ホーム etc

映画『マイ・インターン』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『マイ・インターン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『マイ・インターン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『マイ・インターン』 あらすじ【起・承】

妻に先立たれ、長年勤めていた会社を定年退職して隠居生活をしていたベンは、物足りなさを感じていた時に「シニアインターン募集」の広告を見つけて応募する。
70歳になるベンが採用された、インターネット通販会社「アバウト・ザ・フィット・コム」は、女社長ジュールズが率いる前衛的な会社だった。
ジュールズ直属の部下になったベンは、最初こそ仕事が無かったが、温和で気配り上手な人柄から同僚たちの良き相談役になっていく。
活き活きとした生活を送り、社専属のマッサージ師フィオナとは恋人関係に。

ある時、CEOを招き入れないと会社は潰れるというジュールズとキャロルの話を聞いてしまったベンは、ジュールズの周囲にも気を配るように。
ジュールズの運転手の体調不良を見抜き、運転を代わったベンは、ジュールズの秘書ベッキーに頼まれてその後も運転手の代わりを続ける事になる。
そこでジュールズの家庭は、夫が専業主夫となって娘を育てている事を知る。

気が利きすぎるベンを嫌い始めたジュールズだったが、残業中にベンが40年働いた印刷会社が潰れた後、今のジュールズの会社になっていた事を知って驚く。
そして2人は、お互いの足りない部分を補いあう、親友のような関係になっていく。

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映画『マイ・インターン』 結末・ラスト(ネタバレ)

秘書ベッキーのアシスタントに昇格したベン。
引っ越し先を探していた同期入社のデイビスは、部屋が見つからなかったため、ベンの家に居候することに。
ジュールズが間違って母親本人に送った悪口メールを消すために、ベン、ジェイソン、ルイス、デイビスの4人がジュールズの実家に忍び込むというハプニング以降、社員とジュールズとの距離も縮んでいった。

ジュールズの娘ペイジの友人の誕生日パーティー当日、マットが出席できなくなり、ペイジに気に入られていたベンが付き添いをする事に。
その帰り道、ベンはマットの浮気現場を目撃してしまう。

ジュールズの付き添いで、サンフランシスコへ出張する事になったベン。
その夜、ジュールズからマットの浮気の相談をされたベンは、自分が見た事実を打ち明ける。
そしてCEOを招き入れる事に同意した一番の理由は、マットとの関係修復のためだと言うジュールズ。

CEOを決めて地元に帰った翌朝、ベンの自宅にやってきたジュールズは、夫の浮気のために夢を失っても良いのかと告げられる。
マットから謝罪されたジュールズは、夫婦関係をやり直す決意をし、CEOを引き入れる事をやめた。
そして一番の友人と、喜びを分かち合った。

映画『マイ・インターン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『マイ・インターン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

テンポは良いが現実味が薄いストーリー

公開から9年経っても根強い人気を持つ「プラダを着た悪魔」で、一流ファッション誌の敏腕女社長のアシスタントを演じたアン・ハサウェイが、今度は自らが女社長を演じた作品。
シニア・インターン制度で入社し、社長ジュールズ担当になった70歳のベンにはロバート・デ・ニーロを起用し、世代も性別も違う2人の友情を見事に描いた。
女社長ジュールズが、シニアインターンのベンをこき使う「プラダを着た悪魔」の別バージョンかと思いきや、70歳という年齢を感じさせないパワフルさとポジティブさを持ったベンが、幸せな家庭もやりがいのある仕事も手に入れてきたジュールズの良き指導者で、親友になっていくという心温まる話。

ジュールズのために主夫になったマットの浮気、ママ友の輪に入らせてもらえない現実、会社存続の危機といった、この手の映画にありがちな問題しか出てこないために浮世離れした印象が強い。

主演2人の関係性が面白い

気が利くベンだが、ビルの中からジュールズの運転手が薬を飲む場面を目撃したというのは違和感があるし、デイビス以外の同期のシニアインターンたちの姿が、すぐに見えなくなるのはツッコミどころ。
忘れっぽいジュールズが、プライベートに立ち入りすぎたベンを嫌がって部署を変えるよう指示した後、やっぱりそれをやめるという気まぐれを起こすのは、問題がありすぎだろう。

キャラクターを大げさに作りすぎている部分は否めないものの、知識が豊富で人当たりがいいベンと、周囲との関係をうまく作れないジュールズとの友情が引き立っている。


女性が起業し、旦那は主夫として妻を支えるという家族の形には、当然、世間の目が付きもので、21世紀なのに女性進出がまだ珍しくある、現代の社会問題を描いているようだ。また一方では、すでに定年退職したものの、シニアインターンとして第二の人生を歩み出し、誠実に前向きに前進する姿には励まされた。性別も年代も違う2人が、次第に距離を近づけ、共に難を乗り越えていく素敵な友情。

これを観た男性諸君には、常にハンカチを持ち歩いてほしい。紳士らしく、女性が涙した時に自然に渡せるように。(女性 20代)


今作品の監督脚本のナンシー・マイヤーズは、キャラクターに自然と好感を持たせる天才だ。それにアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの嫌味の無い演技も相まって優しい世界が構築されていく。嫌いな人物が一人も出てこないのは、脚本家と俳優たちの匙加減の冥利に尽きる。

年齢差を超えた友情というテーマも爽やかで、「いい映画を見た」という感想を覚えた。御年70歳のナンシー・マイヤーズの作品を、もっともっと見たくなる。(男性 30代)


リアリティがなくてもいい、ひたすらほのぼのしたい時に最適な1本。
そしてこの話は50歳を超えた人たちには希望の話だ。定年そのものの年齢は引き上げられているかもしれないが、実際は50代で役職定年、60そこいら以降は再雇用という形で給料は激減、年下が上司となれば、最後までその会社にいることを選ぶ人も限られる。しかし働かなくては生活できない。となると、おじいちゃん、おばあちゃんになってから新しい会社に入ることになる。その時にベンのように、素敵なおじいちゃんでいられるか。いられたらいいなぁ。(男性 40代)

映画『マイ・インターン』 まとめ

アン・ハサウェイがやり手の女社長役で、名優ロバート・デ・ニーロが部下の映画と聞いて連想したのは「プラダを着た悪魔」。
しかし本作は、年齢も性別も接点がない2人の友情を描いたヒューマンコメディ。

ストーリーのテンポが良く、ヒット映画「オーシャンズ11」を引き合いに出して、ジュールズの実家に忍び込むというハチャメチャな展開には笑える。
浮気や夫婦関係の問題について、世代の差ありきで語り合うロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの姿は、こんな友情があってもいいと思わせる説得力がある。
理想だけを詰め込んだような作品だが、現実逃避して夢を見られる作品でもある。

みんなの感想・レビュー

  1. 隈さん より:

    こんな方にお勧め「何かにチャレンジしたい人」「思い悩んだ人」

    主人公のベン(おじいちゃん)を母親の影響からか年配に苦手意識を隠せないジュールズ(若手女社長)との友情を描くコメディ。

    少しづつベンの存在がかけがえのない存在となっていくこの映画はつい見入ってしまいました。

    この作品を見るならまず「プラダを着た悪魔」を見てからをお勧めします。