日本でも2017年に実写映画化されたばかりの東野圭吾による感動作が、今度は海外で実写化。あのジャッキー・チェンも起用した豪華作。観客を涙させた名作がどうリメイクされたか注目が集まる。
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の作品情報
- タイトル
- ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-
- 原題
- 解憂雑貨店 Namiya
- 製作年
- 2017年
- 日本公開日
- 2018年10月13日(土)
- 上映時間
- 109分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- ハン・ジェ
- 脚本
- 不明
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- ワン・ジュンカイ
ディルラバ・ディルムラット
ドン・ズージェン
リ・ホンチ
チェン・ドゥリン
ハオ・レイ
チン・ハオ
ジャッキー・チェン - 製作国
- 香港・中国・日本合作
- 配給
- KADOKAWA
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の作品概要
元々『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、2012年に東野圭吾によって発表された小説。その感動的なストーリーと2017年に大人気アイドルグループ、『Hey!Say!JUMP』の山田涼介主演で実写映画化されたことで大きな話題を呼んだ。そんな『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が、日本での実写から一年を待たずして海外で実写化された。また、海外版での主演を『TFBOYS』というアイドルグループに所属しているメンバーが務めているという共通点もある。まだ視聴していない人は、こちらから楽しんでみるのもいいかもしれない。
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の予告動画
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の登場人物(キャスト)
- シャオボー(ワン・ジュンカイ)
- 大晦日に雑貨店に逃げ込んだ孤児の一人。実の両親と養父母に相次いで捨てられた過去から内向的に育つ。
- トントン(ディルラバ・ディルムラット)
- 3人組の紅一点。音楽をこよなく愛しており歌手になるという夢があるが、孤児であることから諦めつつある。
- アジェ(ドン・ズージェン)
- 3人の中の兄貴分。仲間を守りたいと思う気持ちが強すぎるあまり、やや乱暴になってしまう面もある。
- ウー・ミン(ジャッキー・チェン)
- 雑貨店の店主。手紙を介して人々の悩み相談にのっていた。
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は2017年の大晦日。シャオポー、アジェ、トントンの3人は、常に問題を起こしている孤児の少年だった。そんな彼らは、今日も問題を起こし逃げる場所を探していた。そんな彼らが逃げ込んだのは、とある無人の雑貨店。そんな雑貨店で彼らが胸をなでおろしていた時、不思議な出来事が起こる。店内の古時計が新年を告げた時、郵便受けに手紙が投函されたのだ。しかも、その手紙は1993年から届いたものだったのだ。元々その店は、店主が手紙を通じ悩み相談を請け負ってくれるということで有名な場所だったのだ。彼らは戸惑いながらもその手紙に対して返事を出す。すると、さらに新たな手紙が届いたのだ。こうして、3人の時間を介した手紙のやり取りが始まったのである。
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の感想・評価
海外と日本の表現方法の違いに注目
本作も、2017年にすでに公開されている邦画版の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』も、今更言うまでもないが、どちらも大人気小説家、東野圭吾原作の同タイトルの小説が元となっている。そのため、二作のストーリー展開は基本的に共通している。しかし、邦画では主人公が3人とも少年であることに対し、海外版では男子2人、女子1人という構成になっているなど、少しずつ相違点があることが分かる。予告編からはその違いの全てを伺うことはできないが、もしかすると制作国である香港・中国なりのアレンジや改変が所々に加えられているのかもしれない。そういった改変点を探し、それぞれの制作国のこだわりなどについて考えてみるのも今作の楽しみの一つかもしれない。
世界に通用する東野圭吾の感動ストーリー
『容疑者Xの献身』や『白夜行』など、これまで数多くの執筆作がドラマ化、映画化されている東野圭吾。日本において、現在第一線で活躍している小説家の中でも最も著名な人物だろう。そんな東野圭吾の近年の大ヒット作、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が日本で実写映画化されたのは2017年のこと。それから一年も経過していない中でリメイク作品が制作される辺り、その人気の高さがうかがえる。しかも、今作は香港・中国・日本の合同作品。東野圭吾作品が世界に羽ばたいたのである。元々『ナミヤ雑貨店の奇跡』は、その感動的なストーリーから多くの観客の涙を誘ったヒューマンドラマ作品。今作の海外での制作決定は、その感動が世界でも通用すると判断された結果だろう。
いつもと違う、ジャッキー・チェンの役所
ジャッキー・チェンといえば、普段映画をあまり見ない人でも知らない者はいないだろう、世界トップレベルの知名度を誇るアクション俳優である。そんな彼が主に出演するのは勿論アクション映画。コメディ色の強いアクションを得意とするジャッキーは、今年64歳を迎えたとは思えない鍛え上げられた肉体を惜しみなく披露し、スタントを使用せず全てのアクションを自分で演じている。そんな彼が今回演じるのは、邦画版では西田敏行が演じている役所。西田敏行とジャッキー・チェンが結びつかず、驚きを隠せない人も多いだろう。勿論原作ではアクションシーンは皆無。リメイク版では、ジャッキーらしいシーンを追加するなどの改変があるのだろうか。ジャッキーの役者としての新たな一面を見ることができる映画。
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の公開前に見ておきたい映画
ナミヤ雑貨店の奇蹟
日本を代表する東野圭吾による小説、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の実写化第一弾。最新作、『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』は、同小説を香港・中国・日本合同で製作したリメイク作品である。そのため、基本的にストーリーは最新作と共通している。主役を務めたのは大人気アイドルグループ、『Hey!Say!JUMP』の山田涼介。元々演技力が非常に高いと話題の山田涼介。アイドルであるということを忘れてしまうほどの実力を今作でも発揮している。そして、誰よりも強い存在感を放っているのが唯一無二の俳優、西田敏行。ギャグからシリアスまで何でもこなしてしまう西田敏行だが、その真骨頂は泣きの演技にある。見ているものを引き込み、その心に訴えかける。そんな彼の演技に、確実に涙してしまうこと請け合い。
詳細 ナミヤ雑貨店の奇蹟
グレートウォール
最新作、『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』の主役を務めているワン・ジュンカイは、中国版ジャニーズとも称されているアイドルグループ、『TFBOYS』のメンバー。そんな彼が初めて映画出演を果たしたのは、2017年に上映されたマット・デイモン主演の『グレートウォール』である。出演当時、ジュンカイは若干15歳という年齢であったが、同監督の監督を務めた張芸謀から「賢く、役者として大切な資質がある」と初映画出演にも関わらず高い評価を受けている。その時から才能に満ちていたジュンカイが、18歳を迎えて挑んだ最新作、『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』。その境地に至るまでの、ジュンカイのまだ若々しくも既に輝きの片鱗を見せていた才能を楽しめる作品となっている。
詳細 グレートウォール
忍者
最新作、『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』は、香港・中国・日本の合同制作作品。そのため、2017年に放映された邦画、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とはまた異なる仕上がりになることか予測される。また、この三国が合同作品を作るのはこの最新作が初めてではない。2004年に制作された映画、『忍者』でも香港、中国、日本は手を取り合っているのである。それぞれの国から俳優、スタッフを集結して制作された今作。日本からK-1ファイターの魔裟斗を起用したことでも話題となった。どんなウイルスにも抵抗力を示す奇蹟のワクチンを求め、甲賀忍者と伊賀忍者が激しい戦いを繰り広げる。ワイヤーアクション、チャンバラが盛りだくさんの大掛かりな作品。各国の魅力を集結させた、テンポよく見られるアクション映画。
詳細 忍者
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』の評判・口コミ・レビュー
『ナミヤ雑貨店の奇蹟 -再生-』
初回いってきました~♪
ジャッキー演じるウー・ミンが発するある言葉が、とても胸に突き刺さりました。一つ一つのドラマが色々と考えさせられる内容で、不思議な現象が色んな繋がりをみせ、とても良かったです。三回泣いたよ(ToT)#ナミヤ再生みたよ pic.twitter.com/MIPkcgiDnI— zoetaka@たか (@matthaustaka) 2018年10月13日
🎥『ナミヤ雑貨店の奇蹟 -再生-』
とてもハートフルな作品でした(*^^*)
私にとって、今年最高の映画かも?💓
しかし、何でパンフレットが無い?💢 pic.twitter.com/7w9lAHJC2W— 忍豚 (@ninton) 2018年10月13日
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』のまとめ
とうとう海外進出を果たした東野圭吾作品。その練り込まれた感動のストーリーが、今度は全世界で楽しめるようになった。登場人物の性別など、邦画版とやや設定などが異なる部分もあり、これらの改変がどのようなスパイスとなっているのかにも注目。本作と邦画版を見比べてみて、違いを見つけてみるのも面白いかもしれない。日々の忙しさに疲れている人、泣いてストレスを発散したい人には是非オススメな一作。見終わった後、心が温かくなっていること請け合い。
みんなの感想・レビュー