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映画『超・少年探偵団NEO Beginning』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

日本が誇るミステリー小説、『少年探偵団』シリーズが現代で再び映像化!何年たっても色褪せない魅力に、初見の人でも江戸川乱歩ワールドにハマること間違いなし。

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の作品情報

超・少年探偵団NEO Beginning

タイトル
超・少年探偵団NEO Beginning
原題
なし
製作年
2019年
日本公開日
2019年10月25日(金)
上映時間
92分
ジャンル
サスペンス
監督
芦塚慎太郎
脚本
赤尾でこ
製作
椎木隆太
原田拓朗
製作総指揮
不明
キャスト
高杉真宙
佐野岳
堀田真由
長村航希
板垣瑞生
前田旺志郎
石毛宏樹
篠原湊大
製作国
日本
配給
coyote

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の作品概要

これまで、幾度となく繰り広げられてきた名探偵明智小五郎とその宿敵、怪人二十面相の名勝負。そして、何度も勝利を重ねてきた明智小五郎だったが、彼の勝利は彼の力だけによるものではなかった。彼には、少年探偵団という心強い味方がいたのである。時代は流れ、少年探偵団や明智小五郎にもそれぞれひ孫が生まれていた。そんな、これまでの明智小五郎シリーズのメディア化とは一味違った魅力を持つのが本作。令和になっても、怪人二十面相と明智小五郎、少年探偵団の熱い戦いは健在!

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の予告動画

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の登場人物(キャスト)

小林芳狼(高杉真宙)
少年探偵団の主要メンバーだった小林少年のひ孫。ある日彼の前に、姿を消していた怪人二十面相が再び現れたことから事態は動き出す。
ワタリ(佐野岳)
小林の幼馴染。小林よりも年上で、兄的存在でもある。幼い頃からと交わした約束を密かに守り続けている。
明智小夜(堀田真由)
名探偵、明智小五郎のひ孫。女子であるが故に『小五郎』の名を継げないという運命に苦しんでいる。現在はアイドルとして活動。
怪人二十面相(神谷浩史)
長年明智小五郎と少年探偵団を苦しめてきた謎の人物。長い間姿を消していたが、突如として再び小林達の前に立ちはだかる。

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』のあらすじ(ネタバレなし)

かつて、名探偵明智小五郎とその助手である少年探偵団は、怪人二十面相と激しい戦いを繰り広げていた。そして、少年だった探偵団のメンバーにもひ孫が誕生するほどの時が経過した。しかし、少年探偵団の中でもリーダー格であった小林少年のひ孫、小林芳狼にある日とんでもない事件が起きることになる。なんと、10年ほど姿を消していた怪人二十面相が、再びその姿を現したのだ。さらには「約束の時は近い」という謎の言葉を残した怪人二十面相。それからというもの、小林の周りでは次々と不可解な事件が続き、小林はその対処に頭を悩ませることとなる。そんな小林を救うべく、彼の周りの仲間達が立ち上がる。かくして、時代を超え、再び少年探偵団が現代に蘇るのだった。

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の感想・評価

あまりにも有名、『少年探偵団』シリーズ

果たして、『少年探偵団』というシリーズを耳にしたことがあるだろうか。日本においてあまりにも有名なシリーズであるが、例え耳にしたことがないという人も、『明智小五郎』シリーズは知っていることだろう。少年探偵団とは、その『明智小五郎』シリーズに登場する探偵団達を主役に描いた物語なのだ。明智小五郎といえば、江戸川乱歩が世に送り出した、日本でも最も有名と呼べる探偵の名前。少年探偵団とは名前の通り、子供だけで構成された探偵団。子供にしてはずば抜けた閃きと推理力、そして、行動力を持って、天才明智小五郎の窮地をこれまでに何度も救ってきた存在である。本作は、そんな少年探偵団達を主役に描いた物語。さらに興味深いのが、オリジナルの少年探偵団でなく、そのひ孫達を主役に描いているという点。まさしく現代版の少年探偵団は、果たしてどのような活躍を見せてくれるのか。

現代版少年探偵団の戦い方

誰もが知る名シリーズである『明智小五郎』シリーズ、『少年探偵団』シリーズは、これまで幾度となく実写化されてきた。しかし、なんと本作で少年探偵団が活躍するのは令和の時代。そして、現代で活躍する少年探偵団が怪人二十面相と渡り合う術は、オリジナルの物とはまた異なっている。もともと知略に長けた少年探偵団だが、その能力に更に現代の文明の利器が加わり、まさに鬼に金棒といったところ。しかし、敵もまた現代を生きる者。怪人二十面相もまた、更なる力を手に入れて少年探偵団を追いつめる。オリジナルの少年探偵団の戦い方も勿論魅力的だが、これまでとはまた違う少年探偵団が拝めることは本作の大きな魅力の一つ。

上質なミステリー

本作を見る上で忘れてはいけないのは、本作の原題が日本が誇る名シリーズ、『少年探偵団』シリーズであるということ。そして、言うまでもないが、そのシリーズの作者は世界的に有名な江戸川乱歩なのだ。江戸川乱歩といえば、日本推理作家協会初代理事長をも務めた、推理作家の中でもトップ中のトップ。そのストーリーは、これまで何度も読者の期待を良い意味で裏切ってきた。さらに、なんと実際に探偵として探偵事務所に勤務していたという異例の経歴も持っている。そんな江戸川乱歩の作品を題材にしているのだから、生半可なストーリー作りでは許されない。スタッフ陣が細部にまで拘った重厚なストーリーを是非楽しみにしよう。

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の公開前に見ておきたい映画

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『超・少年探偵団NEO Beginning』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

元々はイギリスのテレビ番組、BBCが放送していた海外ドラマである本作。一話90分というテレビドラマの枠を超えた圧倒的なスケールとオリジナルの『シャーロック・ホームズ』に敬意を払ったストーリーで、社会的現象と呼ぶほどの人気を誇った。本作で中心人物を演じているベネディクト・カンバーバッチやマーティン・フリーマンは、本作をキッカケに一躍ハリウッドのトップスターにまで上り詰めた。本作の興味深い点は、『シャーロック・ホームズがもし現代に生きていたら』という前提の元描かれているという点。有名な探偵達を主役に描いており、さらにはその探偵達が現代に生きているという点で最新作と共通しているのである。『忌まわしき花嫁』、それは、過去にシャーロック・ホームズを最も苦しめたという事件の名前。ある日、リコレッティ夫人と呼ばれる女性は、自身の結婚記念日に花嫁姿で銃を乱射し、挙げ句の果てには自殺を図る。しかし、死んだはずの夫人は突如として生き返ったのだ。そして、夫であるトーマスをショットガンで撃ち殺したのだ。果たしてシャーロック達は、この謎の事件を解き明かすことができるのか。

詳細 SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

少年探偵団 第一部 妖怪博士

これまで明智小五郎や怪人二十面相を主役とした映画はあったが、少年探偵団を主役に描いた映画は本作が初。1956年から1959年にかけて、なんと9本もの作品が制作されるほどに人気シリーズとなった。そんな大人気シリーズの記念すべき第1作が本作。長年、激しい戦いを繰り広げてきた宿敵である怪人二十面相と明智小五郎。ある日、日本原子力第一工場に怪盗が侵入した。狙われたのは、原子炉の設計図。その思惑は明智小五郎の活躍によって何とか阻まれた。しかし、犯人はまだ設計図の獲得を諦めてはいなかった。果たして、明智小五郎と少年探偵団は、設計図を悪用せんと企む魔の手から、日本を守ることができるのか。

詳細 少年探偵団 第一部 妖怪博士

十二人の死にたい子どもたち

少年探偵団には数多くの魅力的なメンバーが揃っているが、オリジナルでも本作でも、メインを務めているのは小林少年。本作の小林少年はオリジナルの小林少年とは異なり、そのひ孫という設定だが、そんな現代の小林少年、小林芳狼を演じているのが高杉真宙。高杉真宙は2009年のデビュー以降、その可愛らしい外見で人気を集め、数多くのドラマや映画に出演してきた。そんな彼が出演し、近年大きな話題のなったのが本作。とある廃病院に、12人の少年少女達が集まっていた。彼らは全員、安楽死をするためにこの場所に集まったのだ。しかし、その場所には存在する筈のない、『13人目』がいた。そして、その13番目の出現をキッカケに、安楽死を望んでいた少年少女達の殺し合いゲームが幕を開けるのだった。

詳細 十二人の死にたい子どもたち

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』の評判・口コミ・レビュー

映画『超・少年探偵団NEO Beginning』のまとめ

長年、人々から愛されている『明智小五郎』シリーズとその登場人物達。日本においては知らぬ者はいないほどのミステリー作家、江戸川乱歩の代表作とも呼ぶべきシリーズが、長い時を経て令和の時代に復活。これまで主役に描かれることが多いのは、主役である明智小五郎やその宿敵怪人二十面相だったが、本作では明智小五郎の最強の味方、少年探偵団に焦点を当てている。さらにはこれまでの作品とは違い、令和の時代を生きる、現代版の少年探偵団が主役という面白い手法が取られている。これまで明智小五郎シリーズを読んだことがないという人も、必ず夢中になるはず。是非、本作をきっかけに日本が誇る名作に触れてみよう。

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