「パパは、出張中!」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

パパは、出張中!の概要:成長期にあり不安定な1950年のユーゴスラビアが舞台。国家警察に拘束された父を、出張だと信じて帰りを待つ健気な少年の物語。監督は、のちに俳優もこなすエミール・クストリッツァ。パルムドール賞受賞。

パパは、出張中!の作品情報

パパは、出張中!

製作年:1985年
上映時間:136分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春、歴史
監督:エミール・クストリッツァ
キャスト:モレノ・デバルトリ、ミキ・マノイロヴィッチ、ミリャナ・カラノヴィッチ etc

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パパは、出張中!の登場人物(キャスト)

マリク・マルコッチ(モレノ・デバルトリ)
母や兄、祖父と暮らしながら、よく出張に行く父の帰りを待つ。マーシャという女の子に出会い、恋に落ちる。
メーシャ(ミキ・マノイロヴィッチ)
マリクの父。浮気癖がひどく、妻を悩ませる。些細なことがきっかけで、秘密警察に捕まってしまう。
セーナ(ミリャナ・カラノヴィッチ)
マリクの母。メーシャが捕まってからは、自らの内職で家計を支える。メーシャの女遊びを黙認していたが、やがて我慢ならなくなる。
ジーヨ(ムスタファ・ナダレヴィチ)
セーナの兄。人民委員会に属している。アンキッツァからの密告により、義弟でありながら容赦無くメーシャを逮捕する。
アンキッツァ(ミーラ・フルラン)
体育教師。メーシャの愛人。メーシャに離婚を迫るも、曖昧にかわされ続けている。学校に押しかけてきたセーナともみ合いになる。
マーシャ(シルヴィア・プハリッチ)
医者の娘。余命の長くない重い病にかかっている。マリクと恋に落ち、愛を誓い合うも、亡くなってしまう。

パパは、出張中!のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パパは、出張中!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

パパは、出張中!のあらすじ【起】

スターリンの影響からの脱却を試みるユーゴスラビア・チトー政権下において、少年マリクの牧歌的な日常にも影が差し始める。親友ヨージャの父は、秘密警察に連れて行かれたきり帰らぬままだ。

マリクの父・メーシャは、出張先で愛人のアンキッツァと過ごしていた。ふと目にした新聞記事の内容を嘆くも、不機嫌になった彼女をなだめるのに掛かりきりのメーシャ。アンキッツァは、離婚を仄めかして誑かしてくる彼に癇癪を起こすも、結局許してしまう。

メーシャが帰宅し、マリクとその兄、母・セーナ、そして祖父は大喜びだ。メーシャは家族に土産を渡し、映画に連れていく。映写機を回すマリクの顔は幸福そうだ。

新国家による体育向上のためのイベントが行われる。父に連れられ、興味なさげに参加するマリク。そこにはアンキッツァの姿もあった。帰り道、人民委員会のジーヨに送られ、アンキッツァは口を滑らせる。体制を批判するようなメーシャの嘆きを密告してしまったのだ。

メーシャはジーヨに呼び出される。ジーヨはセーナの兄であった。メーシャは浮気を認めていち早く謝るが、ジーヨ曰く他の理由で逮捕されることになる。翌日、マリクの割礼の儀式が行われる。めでたい席にも関わらず、メーシャの逮捕を控えた親族の顔は沈んでいた。セーナは事の顛末を知りたがるが、メーシャは答えられない。

パパは、出張中!のあらすじ【承】

父は出張していると思い込むマリクだったが、周囲の暗い雰囲気は異様だった。陰鬱な空気のせいか、マリクは夢遊病になってしまう。セーナは日中ミシンを踏んで食いぶちを稼ぎ、夜はマリクを見張るようになる。

セーナはジーヨの元を訪ね、メーシャと音信不通である訳を問い詰めるが、取り合わないジーヨ。彼はせめてもの労いに、マリクが欲しがっていたボールを投げて寄こす。セーナは受けとらず、ボールは足元に転がる。

ついにメーシャからの便りを受けとり、歓喜する家族たち。マリクとセーナはすぐさま返事を書き、金が貯まるとメーシャに会いにいく。三人は駅で熱い抱擁を交わし、同じ宿に帰っていく。久々にベッドを共にする夫婦。しかし、マリクは夜歩きを監視するためにつけられた鈴をいたずらに鳴らし、二人の夜を邪魔する。メーシャはそのまま寝てしまい、セーナは虚しさから泣いてしまう。

翌日、セーナはマリクを連れて学校に向かう。体育教師のアンキッツァに会うためだ。メーシャの話を切りだされ、セーナはそっけない態度を一変させて彼女に摑みかかる。激しいもみ合いになったところ、マリクがアンキッツァの腕に噛み付く。セーナはマリクの手を取ると、捨て台詞を残して去ってゆく。

パパは、出張中!のあらすじ【転】

ヨージャの父の葬儀が行われる。だが遺体は棺の中には無く、葬儀の記録も残せないと聞き、不思議がるマリク。幼いながらに、死というものに思いを馳せる。

一家は、メーシャのいるズヴォルニクに引っ越すことになる。親族や友人に見送られるなか、セーナは話しかけようとするジーヨを無視する。

新たな土地での生活が始まった。マリクは、ジーヨから知り合いの医者の娘・マーシャを紹介される。同じ学校に通い、ピアノを聞かせてくれるかわいいマーシャに、マリクは恋に落ちる。だがマーシャは、余命の長くない病にかかっていた。

上司と「買い出し」という名目の遊びに興じるメーシャに、セーナは我慢ならない。メーシャは、その場にマリクを連れていくことで潔白を証明しようとするが、店に入るとすぐさま女性にちょっかいをかける。そこでマリクは、女の衣服に火をつけて騒ぎを起こす。懲りないメーシャは、そのまま女を連れてどこかへ消えてしまう。

その夜、マリクが姿を消してしまう。マリクは無事だったが、メーシャの女遊びの事実に激怒するセーナ。子供の前にも関わらず怒鳴り散らし、逆上したメーシャは彼女に摑みかかる。マリクは怖くなって泣きだしてしまい、二人の間に飛び込む。夫婦は喧嘩をやめ、三人は泣きながら抱き合う。

マリクは夢遊病のせいで、夜にマーシャの家に行くこともあった。ある時、マーシャと入浴することになり、裸を恥じるマリク。彼女の体をじっと見つめてしまう。

パパは、出張中!の結末・ラスト(ネタバレ)

マリクは、式典で知事にバトンを渡すという大役に選ばれる。当日、メーシャのつきっきりの特訓があったにも関わらず、些細なことで集中を切らしてしまい、セリフを忘れてしまう。メーシャは、ひとり泣いているマリクを優しく慰める。

メーシャはついに帰郷を許される。厳しかった上司から報告を聞き、彼と祝杯を交わす。

その夜、救急車で運ばれていくマーシャを、マリクは不安げに見送る。拙い愛の言葉を交わす二人。そしてマーシャは帰らなかった。マリクは死というものをはっきりと認識する。

マリクの叔父の結婚式が開かれる。メーシャはジーヨと和解し、セーナも渋々ではあるが彼に話しかける。ジーヨは酒に溺れており、グラスに頭を打ちつけて血を流してしまう。

メーシャは人気のない部屋にアンキッツァを連れ込み、彼女の密告を言葉少なで責める。むりやり服を引き剥がすと、彼女に関係を強要する。その様子を見てしまうマリク。アンキッツァは一人になると、コードを首に巻きつけて自殺しようとするが、失敗してしまい、泣き崩れる。

祖父は老人ホームへ行ってしまう。マリクは相変わらず夢遊病に悩まされ、夜な夜な歩き回る。

パパは、出張中!の感想・評価・レビュー

まだあどけない少年が語り手でありながら、社会に対する感覚や恋の芽生えが実に生々しい。「そこ」にいなければ感知し得ない情報が多く、細かく、だからこそ物凄いパワーを受けとった。あまりにも敏感なので、むしろ窮屈に感じるほどだ。クストリッツァ作品は初見だが、それが彼の特徴なのかもしれない。

第一が少年マリク、第二がメーシャと彼を取り巻く大人たちだとしたら、第三はマリクの兄ではないだろうか。立場の話である。泣いて抱き合う家族を面白がって見ている彼のひややかな立場は、非常に好ましい。混迷した時代では、むしろ「立場を取らない立場」こそが、毅然として何より頼もしく見える。(MIHOシネマ編集部)

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