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映画『ポップ・アイ』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

タナーは街で幼い頃に飼っていた象のポパイと再会を果たす。衝動的にポパイを購入し家へと連れて帰るが、妻に怒られてしまう。しかも、仕事も上手くいかず、タナーは自分の人生に疲れてしまう。そこで、ポパイを連れて、故郷に戻ることにした。

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映画『ポップ・アイ』の作品情報

ポップ・アイ

タイトル
ポップ・アイ
原題
Pop Aye
製作年
2017年
日本公開日
2018年8月18日(土)
上映時間
102分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
カーステン・タン
脚本
カーステン・タン
製作
ライ・ウェイジー
製作総指揮
アンソニー・チェン
キャスト
タネート・ワラークンヌクロ
ペンパック・シリクン
チャイワット・カムディ
ユコントーン・スックキッジャー
ナロン・ポンパープ
製作国
シンガポール・タイ合作
配給
トレノバ、ディレクターズ・ユニブ

映画『ポップ・アイ』の作品概要

本作品はシンガポール出身の若手映画監督の中で、特に注目を集めているカーステン・タンが監督を務めている。中年男×象という異色のバディで、故郷に戻るために500キロの旅をする様子が描かれている。その途中、中年男達は個性豊かな人物達と交流を持ち、そして別れを経験することになる。果たして、男達は無事に故郷に戻ることができるのか。彼らの旅がゆったりとしているため、最後まで観客ものんびりした気持ちで見ることができる作品である。

映画『ポップ・アイ』の予告動画

映画『ポップ・アイ』の登場人物(キャスト)

タナー(タネート・ワラークンヌクロ)
かつては一流建築家としてバリバリ仕事を行っていたが、今では仕事があまり来ず、会社内でも邪険にされている。妻との関係も冷え切っており、家にも居場所がない。
ポパイ(ボン)
タナーが幼い頃に飼っていた象。バンコクの街で偶然タナーと再会する。

映画『ポップ・アイ』のあらすじ(ネタバレなし)

タナーが街を歩いていると、幼い頃に飼っていた象のポパイの姿が見えた。再会を喜んだタナーは、衝動のままポパイを購入することを決め、そのまま家に連れて帰った。妻は悲鳴を上げて驚いた。タナーが働いている間妻が面倒を見ることになったのだが、妻はそのことにウンザリしていた。

タナーは仕事が上手くいっておらず、自分を批判する妻にも嫌気が差していた。街にいては象のポパイが射殺されてしまうため、タナーはポパイと共に500キロ先の故郷に旅に出ることを決める。道中、色んな出会いと、別れがあった。タナーは人々と交流を持ち、それぞれの人生を垣間見ながら、ゆったりとポパイと前に歩みを進めた。タナーは無事にポパイと故郷に戻ることができるのだろうか。

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映画『ポップ・アイ』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『ポップ・アイ』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ポップ・アイ』の感想・評価

種族を超えたバディ

先輩・後輩、兄弟、親子など。今まで色んな立場のバディ映画が作られてきた。そんな中、人×象の組み合わせは、異色中の異色と言えると思う。幼い頃に飼っていたという理由だけで、タナーは象のポパイの購入を決定する。妻はもちろん驚き、勝手な行動をした夫に怒りを覚える。自分でもきっと、タナーの行動は許せないと思う。だが、タナーの心情を想像してみれば、人生が上手くいっていないときにポパイと出会ったことで、幼い頃の楽しかった記憶が蘇ってきたのではないかと少しだけ寂しい気持ちになる。

タナーが故郷に戻ろうとポパイを連れて旅をするのだが、もちろん2つの種族で会話は成り立たず意思の疎通はできない。だが、ポパイがタナーに水を浴びせたり、タナーがポパイの身体に乗ったりしている場面を見ると、心が通じ合っているのではないかという気持ちにさせられる。この映画では人間同士では見られない、心の奥深くで通じる「バディ」を見ることができると思う。

カーステン・タン

シンガポール出身の監督・脚本家で、ニューヨークを拠点に短編映画やCMの作成を手掛けている。本作品が初めての長編映画となった。にも関わらず、「第33回サンダンス映画祭ワールド・シネマドラマ・コンペティション部門・脚本賞」や「第90回アカデミー賞・外国語映画賞・シンガポール代表」など数々の賞を受賞しノミネートされているため、才能溢れる人物であることが分かる。

かつてシンガポールでは、あまり映画産業は注目されずにきた。しかし、1990年代に若者達が頭角を現し、映画産業の発展に一役買った。カーステン・タンもその中の1人であり、特にパイオニア的存在と言える。そして、多くの映画監督が新進気鋭のカーステン・タンに注目している。フランス政府より芸術文化勲章を受章したことがある監督のエリック・クーも、その中の1人である。

個性的な登場人物達

まず主人公のタナーが個性的である。バリバリ仕事を頑張る青年でもなければ、魔法が使えるような少年でもない。人生に疲れてしまった中年男である。そんなタナーを演じるタネート・ワラークンヌクロは元々俳優ではない。歌手・作曲家として活躍してきた人物で、本作品で長編映画デビューを果たした。けれども、どこか哀愁が漂う中年のタナーを、タネートは見事に演じている。

タナーは旅の先で、色んな人々に出会う。その中にはニューハーフやホームレスなど、様々な立場の人がいる。だが、皆どこか人生について悩んでおり、複雑な思いを抱えている。タナーは他人と出会ったことで、人生を変えてやろう!と頑張る訳ではない。人と人が偶然出会ったことで起きる、小さな化学反応のような変化が起きるだけである。だからこそ、力まずにふっと肩の力を抜きながら楽しめる映画だと思う。

映画『ポップ・アイ』の公開前に見ておきたい映画

映画『ポップ・アイ』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ポップ・アイ』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

マリと子犬の物語

動物×ヒューマンドラマ作品。2004年10月23日に新潟県中越地震が発生した。NPO法人「ながおか生活情報交流ねっと」の理事長である桑原眞二は、マリ(犬)の飼い主から話を聞き、絵本として出版する企画を提案した。その後、絵本は多くの子供達に読まれ、12.5万部が発行されるまでに至った。本作品はその絵本を元に作られている。

これは、実話から生まれた命の物語である。新潟県山古志村に暮らす石川彩は、草原に捨てられて犬を拾って帰った。その犬はマリと名付けられた。マリは3匹の子犬を産み、石川家で幸せに暮らした。しかし、新潟県で家が倒壊するほどの大きな地震が発生してしまう。石川家はマリのお蔭で、自衛隊員に救助された。だが、犬であるマリ達を連れて行くことはできなかった。マリと子犬達は、人がいなくなった村に取り残された。

詳細 マリと子犬の物語

犬と私の10の約束

動物×ヒューマンドラマ作品。『犬の十戒』を元に作られた作品。『犬の十戒』とは原作者不明の英文の詩で、ノルウェーのとあるブリーダーが買い手に渡した「犬からご主人への11のお願い」を元に作られたものである。犬のことをいつまでも愛してもらえるよう、優しい言葉で買い手へ注意喚起がなされている。

斉藤あかりが暮らす家の庭に、ゴールデン・レトリバーの子犬が紛れ込んでいた。あかりは喜びその子犬をあやそうとした。だがそんな時、母が倒れたと連絡が入る。あかりが不安な気持ちでいると、まるで慰めるかのように再び子犬が姿を見せた。あかりはその犬に「ソックス」と名付け飼うことを決める。すると、入院している母から、犬を飼うなら「犬と10の約束」をしなければいけないと教えられる。

詳細 犬と私の10の約束

おさるのジョージ

動物×ヒューマンドラマ×アニメ作品。ハンス・アウグスト・レイとマーグレット・レイ夫妻が、『ひとまねこざる』シリーズの絵本を作成した。『おさるのジョージ』はその絵本を元に、ヴァイパー・インタラクティヴが制作したものである。

テッドは自分が働く博物館が閉鎖の危機にあることを知り、博物館の目玉展示品を用意して客を集めることを思いつく。その展示品として考えたのは、アフリカにある「失われた古代巨像」だった。テッドは早速巨像を手に入れるため、黄色い帽子を被り旅に出かけた。しかし、ジャングルで休憩をしているときに、子ザルが現れ帽子を奪われてしまう。テッドは何とか帽子を取り返そうとするが、子ザルは遊んでもらっていると誤解して楽しそうにしているだけだった。

詳細 おさるのジョージ

映画『ポップ・アイ』の評判・口コミ・レビュー

映画『ポップ・アイ』のまとめ

「人生に疲れ切った男が、幼い頃に飼っていた象と旅に出る」と書くと、言葉のインパクトが強くてギャグ映画なのかと誤解するかもしれない。だが、実際に映画のシーンを見ると、象と男がのんびりと旅をしている様子が見られる。男は象の扱いに長けている訳ではないため、象がまっすぐ進んでくれないときもある。それでも、男は嫌がらずに、象を連れて故郷に帰ろうと奮闘する。少しずつ男と象の心の距離が近くなっていくのが素敵だなと感じる。物語の結末が1人と1匹にとって幸せなものであればいいと、願わずにはいられない作品である。

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