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映画『死の恋人ニーナ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『死の恋人ニーナ』の概要:愛し合うたびに姿を見せる事故で死んだ恋人ニーナ、彼女の死から立ち直ろうとする彼氏、新しい恋人の奇妙な三角関係を描いたラブストーリー。原題は「NINA FOREVER」。

映画『死の恋人ニーナ』 作品情報

死の恋人ニーナ

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:ラブストーリー、ホラー
  • 監督:クリス・ブレインベン・ブレイン
  • キャスト:アビゲイル・ハーディンガム、シアン・バリー、フィオナ・オシャーグネッシー、デヴィッド・トラウトン etc

映画『死の恋人ニーナ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『死の恋人ニーナ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『死の恋人ニーナ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『死の恋人ニーナ』 あらすじ【起・承】

困っている人を放っておけない性格のホリーは、救命救急士を目指しながらスーパーマーケットで働いている。
同僚のロブは、恋人ニーナと一緒に事故に遭い、一人だけ生き残ってしまった罪悪感から自殺願望に苛まれていた。
2人が恋に落ちるまで、時間はかからなかった。

2人が愛し合っているとシーツが血で染まり、死んだ恋人ニーナが現れた。
触れる事ができるが、すでに死んでいて幽霊でもあるニーナに怯えたホリーは逃げ出す。

放心状態で朝を迎えたロブの前からニーナは消えていたが、血まみれのシーツが残った。

それぞれの日常に戻るロブとホリーだったが、ロブは未だに付き合いのあるニーナの母から、新しい恋をするべきだと告げられる。
そしてロブの元にホリーがやって来る。
ホリーはニーナの存在ごとロブを受け入れた。

翌朝、残された血まみれのシーツをロブとホリーの2人で捨て、ホリーはロブにも彫ってある“ニーナ・フォーエバー”というタトゥーを入れる。

愛し合うたびにシーツを血まみれにして現れるニーナと、ニーナを忘れられないロブ、ロブと愛し合うホリーの歪な関係は続く。

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映画『死の恋人ニーナ』 結末・ラスト(ネタバレ)

現状をどうにかするため、ロブは毎週会っているニーナの両親とホリーを引き合わせる事に。
しかし何もかも上手くいかず、ロブが数学博士だった事をホリーに黙っていたのも手伝って2人は大喧嘩になる。
仲直りとしてニーナのお墓の上で愛し合うが、当然のようにニーナは現れた。
説得の末、ようやくニーナはロブとの別れを受け入れ、ロブとホリーは同棲生活を始める。

行為中には現れなくなったものの、ホリーの前にだけ姿を見せるようになったニーナ。

様子がおかしくなっていくホリーを心配したロブは旅行に行く事を提案するが、宿泊先でホリーはニーナによって怪我をさせられる。
困っていないロブは、ホリーには合わないとせせら笑うニーナ。

ホリーはロブと別れる決意を固め、救命士仲間と関係を持つが、そこになぜかニーナが現れる。
博士号を生かした職に就いたロブはニーナの両親にもう会わないと告げるが、今まで我慢していたと激怒される。

ホリーとヨリを戻したいロブは彼女の部屋を訪ねるが、そこでロブが見たのは、ニーナが出てきた時と同じ血まみれのシーツ。

ロブに別れを告げたホリーは、ニーナの事もこのままでいいと静かに言った。

映画『死の恋人ニーナ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『死の恋人ニーナ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

独特な3角関係

死んだ恋人が戻ってくるという設定は、ホラーコメディ「ゾンビ・ガール」や「ライフ・アフター・ベス」などと共通している。
しかし本作はゾンビものではなく、実体を持った幽霊が戻ってくる、エロチックで独創的な展開のストーリー。

死んだロブの恋人ニーナは、ロブとホリーがベッドで行為を始めようとするたび、シーツの内側から血まみれの姿で現れる。
死んだ時のままの姿のニーナは、血まみれで青白い顔に髪もメイクもぐちゃぐちゃ。
その出現シーンにはゾッとさせられるし、どこからニーナの手が出てくるのかと緊張するのだが、行為に夢中のホリーの胸を鷲掴みにするなど笑いと紙一重のシーンもある。

何とかして彼女をロブと引き離そうとするニーナが、彼女のお墓の上での罰当たりな行為の後からホリーに付きまとうようになるのは、よくわからない展開。

スタイル抜群の出演者

ニーナ役のフィオナ・オッシャーグネッシーの登場シーンを増やすためか、ホリー役のアビゲイル・ハーディンガムとロブ役のシアン・バリーのベッドシーンがとにかく多い。

何度も描かれる行為のたびに、シーツもベッドも、時には壁まで血まみれにするニーナは迷惑な幽霊というキャラクター。
ニーナがホリーに取り憑いたと知るや否や逃げ出し、ニーナの両親と会い続けることを本人たちの前で“馬鹿げた関係”と口走るロブも、かなり嫌なキャラクターだ。

悲劇に見舞われたかのようなホリーだが、苦悩を抱えた相手に夢中になる性格のようで、ロブの前の彼氏もホリーのおかげで立ち直れたというようなセリフがある。
前向きになったロブよりも、成仏できないニーナと自分自身に感情が映ったようにも見え、彼女の性格にも難があるように描かれている。


ちょっと変わった幽霊のお話。今作に登場するニーナは生前独占欲が強くてヤキモチ妬きな性格だったのか分かりませんが、恋人と新しい彼女が愛し合っている時と言う、なんとも絶妙なタイミングで登場するので怖さよりも驚きや笑いの感情が溢れてきてしまいました。
ロブのことが忘れられず、ロブに憑いてるのかと思ったらロブがいなくてもホリーのところに現れるので、やはり嫉妬心が強いのかななんて思いました。もしくはロブにふさわしい女か見極めていたのかも…。何にせよ、かなり独特なストーリーなので斬新で面白かったです。(女性 30代)

映画『死の恋人ニーナ』 まとめ

原題の「NINA FOREVER」は、生前のニーナのためにロブが彫ったタトゥーであり、ニーナを成仏させるためにホリーもそのタトゥーを入れている。

登場するたびに部屋を血まみれにするはた迷惑な幽霊ニーナだが、セリフも嫌なものだらけ。
ロブと行為をするホリーにはダメ出しの連続、ロブには別れたつもりはないと文句を言う。
しかしそんなニーナが主人公ではなく、不幸に見舞われた男性にばかり惹かれるホリーが主人公というのは、タイトルからするとちょっと意外。

ホリー役のアビゲイル・ハーディンガムがスタイル抜群で、同性から見てもうらやましくなる。

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