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映画『死霊館のシスター』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

1952年、ルーマニアにある修道院で、1人のシスターが自らの命を絶ったことから、話は始まる。それは、2013年にアメリカで製作されたホラー映画『死霊館』シリーズの始まりの物語。修道女の自殺を調査するために、ヴァチカンからバーク神父と見習い修道女アイリーンが派遣され、事件の究明に繰り出す。しかしそこで、2人は想像を絶する秘密を目の当たりにするのだった。

映画『死霊館のシスター』の作品情報

死霊館のシスター

タイトル
死霊館のシスター
原題
The Nun
製作年
2018年
日本公開日
2018年9月21日(金)
上映時間
不明
ジャンル
ホラー
監督
コリン・ハーディ
脚本
ゲイリー・ドーベルマン
製作
ピーター・サフラン
ジェームズ・ワン
製作総指揮
リチャード・ブレナー
ウォルター・ハマダ
デイブ・ノイスタッター
ゲイリー・ドーベルマン
マイケル・クリア
キャスト
タイッサ・ファーミガ
デミアン・ビチル
シャーロット・ホープ
リリー・ボーダン
ボニー・アーロンズ
ジョナ・ブロケ
イングリット・ビス
製作国
アメリカ
配給
ワーナーブラザーズ映画

映画『死霊館のシスター』の作品概要

アメリカの大ヒットホラー映画『エクソシスト』に次ぐと言われる、驚愕のホラーシリーズ『死霊館』の、スピンオフ作品にして全ての始まりを紡ぐ物語。第1作目の『死霊館』で主人公ウォーレン夫人を演じたヴェラ・ファーミガの末の妹、タイッサ・ファーミガがタイトルロールに起用され、前作『死霊館 エンフィールド事件』に引き続き、ボニー・アーロンズが悪魔のシスター役を演じる。脚本は、『死霊館』シリーズを手掛け、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』でも一躍話題となったゲイリー・ドーベルマンが担当する。

映画『死霊館のシスター』の予告動画

映画『死霊館のシスター』の登場人物(キャスト)

アイリーン(タイッサ・ファーミガ)
ヴァチカンの修道院で修道女見習いとして暮らす。ルーマニアで不可解な事件が起きたため、真相解明に派遣される。
バーク神父(デミアン・ビチル)
ルーマニアの修道女の自殺について、アイリーンと共にヴァチカンから調査にやってくる。
悪魔のシスター<ヴァラク>(ボニー・アーロンズ)
ルーマニアで起きた修道女の自殺についてのカギを握る、悪魔のシスター。

映画『死霊館のシスター』のあらすじ(ネタバレなし)

時は1952年、ルーマニア。荘厳で歴史深いカルタ修道院にて、とある修道女が不可解な死を遂げる。神に仕える淑女たる修道女が、自らの命を絶った事件は、キリストの聖地ヴァチカンにも知らされる。

そこで修道女見習いとして神に仕えるシスター・アイリーンは、神父のバークと共に修道女の自殺について、真相解明を言い渡される。2人は急ぎルーマニアに渡る。修道女の死については、不可解な点が多く、現地の修道女の力も借りながら、2人は謎に包まれた真相を紐解いていく。

2人は真相に近づくにつれ、決して関わってはならない存在を知る。「悪魔のシスター」と呼ばれるヴァラクの存在。それは、強力な力を持ち人々を恐怖に陥れる死の象徴。アイリーンとバーク神父、そしてルーマニアの修道女たちは、決死の覚悟で悪魔のシスターに戦いを挑むのだった。

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映画『死霊館のシスター』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『死霊館のシスター』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『死霊館のシスター』の感想・評価

アメリカで大人気の驚愕ホラー映画の「始まり」がついに公開!

長く、アメリカで製作されたホラー映画の代名詞は『エクソシスト』だと言われてきた。だが、2013年に公開された『死霊館』以来、『エクソシスト』に次ぐ最凶ホラーだと話題だ。今作の『死霊館のシスター』は、シリーズ7作品のあるうちの時系列で言えば「始まり」を描いた物語。2016年に公開された『死霊館 エンフィールド事件』の前日譚として制作されている。

1977年イギリス・ロンドンのエンフィールドで、その事件は起こった。“史上最長期間続いたポルターガイスト現象”に、アメリカで心霊事件を取り扱っていた心霊研究家のウォーレン夫妻が立ち向かう。

ウォーレン夫妻が活躍している時期から約20年前、今作のルーマニアでの修道女事件が起きる。この事件が後のエンフィールド事件や、死霊館とどう関係してくるのかストーリーが気になりすぎて、今からドキドキが止まらない。

姉妹で『死霊館』デビュー

『死霊館』に登場するロレイン・ウォーレン夫人役を演じたのは、アメリカ・ニュージャージー州出身の7人兄弟のお姉さん、ヴェラ・ファーミガ。長身のすらりとした美しいプロポーションと、優し気な瞳に口角がきゅっと上がり、三角のきれいな口元が印象の女優。『死霊館』シリーズでは、数々のホラー現象と立ち向かう

今作の『死霊館のシスター』で、事件の調査を命じられはるばるヴァチカンからルーマニアにやってきた見習い修道女を演じるのは、なんとヴェラ・ファーミガの末の妹タイッサ・ファーミガ。姉妹揃ってアメリカで人気絶頂のホラー映画に出演するとは、こちらも映画に負けず劣らず驚きの事実。

姉に役者業を勧められ、説きつくされ、出演した姉のヴェラ・ファーミガ監督作品で脚光を浴びて以来、タイッサは姉のヴェラに勝るとも劣らない魅力的な女優となった。予告編で修道服を纏うタイッサは、どこか気弱そうでおどおどしながらも、現実としっかり向き合おうとする強い意志を感じる。姉とは違う妹の魅力が、この映画に込められているようだ。

脚本を担当するのは、『死霊館』シリーズでもおなじみゲイリー・ドーベルマン

近年、ゲイリー・ドーベルマンの名を聞いた人が思い浮かべる作品は、2017年に爆発的なヒットを記録したアメリカのホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ではないだろうか。しかし彼は、この作品以前にも『死霊館』シリーズの脚本を手掛け、合衆国民だけでなく全世界のホラー映画ファンを恐怖のどん底に叩きつけてきた。

今作の『死霊館のシスター』では、製作総指揮にも名を連ねていることから、今作に対する意気込みは計り知れない。それ故に、この映画の恐怖のほども想像に難くないだろう。映画館で叫んでしまわないかどうか、見る側からしたら死活問題だ。

更に、『死霊館』の監督を務めていたジェームズ・ワンも製作に加わっているため、シリーズ作品としての内容は折り紙付きでもあるだろう。スピンオフ作品は、得てして当たりはずれが激しいものだが、今作に関しては安定した安心感を覚える。そして、更に鑑賞者を恐怖のどん底に落とし込む仕掛けが、4D上映だ。見ている者の肌に、直接出演者の恐怖を叩きこむその過激な仕掛けに、心臓が弱い人の鑑賞はぜひ控えていただかなくてはと願うばかり。

映画『死霊館のシスター』の公開前に見ておきたい映画

映画『死霊館のシスター』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『死霊館のシスター』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

死霊館

まずは何と言っても、この映画を観ていただこう。物語の時系列的には今作が全ての始まりとされているが、そもそもの始まりはこの『死霊館』無くしては語れない。

アメリカで実在した超常現象・心霊現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が、揃って「最も邪悪で恐ろしい事例」だと語る「アナベル事件」を映画化した作品。エド・ウォーレンは悪魔研究家であり、ロレイン・ウォーレンは透視能力を持つ有名な夫婦。

2人は、ロードアイランド州の田舎町に住むペロン一家から、自宅で起こる奇妙で恐ろしい現象の調査を依頼される。しかし、そこに住まう邪悪な存在は夫妻の想像をはるかに超えていた。一家の平安を取り戻すため、ウォーレン夫妻は恐ろしく根深い悪魔に立ち向かって行く。

この物語は、様々なことが長く複雑に絡まり合って構成されている。そこが、ただのホラー映画と違う魅力でもあるだろう。実際にあった出来事を元に制作されていながらも、事実を述べるだけの映画ではなく、恐怖とファンタジーが融合された映画ではなかろうか。そして可能であれば、公開されているシリーズ『アナベル編』も合わせて、ぜひ堪能してほしい。

詳細 死霊館

ザ・ハロウ/侵蝕

新進気鋭の映画監督・コリン・ハーディが手掛けたイギリス製ホラー映画。日本では2016年に公開されるも、東京と大阪で飲みの上映だったので、視聴した人は限られているのではないだろうか。「未体験ゾーンの映画たち2016」という、少し変わった映画を上映する映画祭が開催され、ありきたりな吸血系クリーチャーから逃げる設定ながらも、子供を守る夫婦の姿に感動するシーンや、ストーリー展開に賛成意見が多く見られた。

また、終始暗めの映像だったが、アメリカで毎年1月中旬ごろに開催されるサンダンス映画祭で上映された際には、美しく恐怖を煽る映像が話題を呼んだ。

地元民が崇拝する神聖だが恐ろしく不気味な森で起きるクリーチャーととある親子の物語。森林保護主義者の主人公ジョセフが、アイルランドの田舎町に妻子と訪れ、森を調査する中で出会う異形のクリーチャーから生き延びるという内容。この映画でその手腕を買われたコリン・ハーディ監督は、その後『死霊館』の最新作『死霊館のシスター』でメガホンを取ることとなる。

詳細 ザ・ハロウ/侵蝕

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

人を恐怖のどん底に叩き落とす天才的な脚本家、ゲイリー・ドーベルマンの珠玉の1作品。2017年にアメリカで上映されて以降、世界中で子供たちだけでなく大人をも恐怖の渦に沈めてきた。

実はこの作品は、90年にアメリカで2部作に渡ってテレビ上映されている。原作者スティーブン・キングの小説を元に制作されていたが、テレビ版はお世辞にも上手にまとめられた作品ではなかった。それがおよそ30年後、全世界を巻き込んだ大ヒットホラー作品になるなどと誰が想像していただろうか。

テレビ版は少年編と青年編に分かれて放送されていたが、映画では少年時代にのみ特化することで恐怖に拍車がかかり、映画として完成されたとも言える。平和な町を脅かすピエロ、ペニーワイズに立ち向かう少年たち。家庭や人間関係に問題を抱えながらも、少年たちは力を合わせ、神出鬼没・変幻自在の悪霊に勇気を持って挑み、悪と戦う正義心を燃やす。

単に子供がヒーローに憧れて、悪と戦う戦隊ものではなく、あくまでも恐怖の根源を排除するために戦っている。それでもこの映画が爆発的なヒットを生んだのは、非力な子供が無残な死を黙って迎えるのではなく、絶対的な悪に勇気を持って立ち向かうからではないだろうか。

詳細 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

映画『死霊館のシスター』の評判・口コミ・レビュー

映画『死霊館のシスター』のまとめ

この映画を制作するにあたって、コリン・ハーディ監督はドラキュラの故郷トランシルヴァニアにてカメラを回したと語る。そして、そこで見た景色は監督が望む通りのリアリティをもたらしてくれたとのこと。ホラーの真骨頂は、現実にそう言うことが起こりそうだと錯覚させることではないだろうか。であるならば、ハーディ監督が追い求めたリアリティが、鑑賞者を恐怖に誘い陥れるのは当然で、抗うのは無駄なのかもしれない。

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