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映画『ソフィーの選択』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ソフィーの選択』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ソフィーの選択』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ソフィーの選択』の結末までのストーリー
  • 『ソフィーの選択』を見た感想・レビュー
  • 『ソフィーの選択』を見た人におすすめの映画5選

映画『ソフィーの選択』の作品情報

ソフィーの選択

製作年:1982年
上映時間:151分
ジャンル:戦争、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:アラン・J・パクラ
キャスト:メリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、ピーター・マクニコル、リタ・カリン etc

映画『ソフィーの選択』の登場人物(キャスト)

ソフィー(メリル・ストリープ)
戦争中、ナチスの収容所に入れられていたポーランド人女性。アメリカへ渡ってネイサンと出会い、一緒に暮らしている。透明感のある美しい女性で、8ヶ国語を話せる才女でもある。しかしどこか影があり、情緒不安定気味。
ネイサン(ケヴィン・クライン)
ソフィーの恋人の生物学者。ユダヤ人。普段は陽気で楽しい男だが、興奮し始めると手がつけられないほど暴力的になり、ソフィーやスティンゴを口汚く罵る。ユダヤ人を迫害したナチスを憎んでいる。
スティンゴ(ピーター・マクニコル)
南部からニューヨークへ出てきた作家志望の青年。22歳の純朴な男で、女性経験もない。ソフィーとネイサンが暮らすアパートに入居し、2人と深く付き合うようになる。美しいソフィーに惹かれていく。

映画『ソフィーの選択』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ソフィーの選択』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ソフィーの選択』のあらすじ【起】

終戦から2年が過ぎた1947年。22歳のスティンゴは、故郷の南部からニューヨークへ出てくる。作家志望のスティンゴは、ニューヨークで自己発見の旅をするつもりだった。

家賃の都合で、住まいはブルックリンにあるピンクのアパートに決める。スティンゴは1階の1室を借り、節約のため大量のSPAMを買い込んでくる。するとドアノブに、2階の住人であるソフィーとネイサンから、夕食会に招待するというメッセージと詩集が挟んであった。

スティンゴが部屋にいると、ドアの向こうから男の怒鳴り声と女の泣き声が聞こえてくる。驚いてドアを開けると、階段でネイサンがソフィーを罵倒し、彼女は泣き崩れていた。興奮したネイサンはスティンゴにまで因縁をつけ、そのままどこかへ行ってしまう。

その夜、夕食会が開けなかったお詫びに、ソフィーが夕飯を持ってきてくれる。スティンゴがタイプの音がうるさくないか気にしていると、彼女は「父親が法学の教授だったので、タイプの音には慣れている」と言ってくれる。ポーランド人の父親は、反ナチス主義者だったらしい。ソフィーの腕には、強制収容所に入れられた時の刻印があった。

食器を返しにいったスティンゴは、ネイサンとソフィーが仲直りしているのを見る。ネイサンはソフィーの体に顔を埋め「僕たちは死ぬんだ」と囁いていた。

翌朝、ソフィーとネイサンは別人のように明るい顔をして、スティンゴを誘いにくる。2人の部屋に招待されたスティンゴは、ネイサンとソフィーの簡単なプロフィールを聞く。ネイサンは30歳のユダヤ人で、ハーバード大出身の生物学者として、現在は大手製薬会社の研究員をしている。ポーランド出身のソフィーはカトリック教徒で、知識人の父親から英才教育を受け、8ヶ国語を話すことができた。彼女は真っ白な肌のブロンド美人だった。

落ち着いた状態の2人はとても幸せそうなカップルで、スティンゴも安心する。しかし「俺たちは死ぬんだ」と言った時のネイサンの恐ろしい声を、スティンゴは忘れることができなかった。それでも3人は良好な関係を築き、長い時間を共に過ごすようになる。

ソフィーは「私はネイサンに救われた」と語っていた。終戦後、ポーランドからアメリカへ来たソフィーは、英語が話せずに心細い思いをしており、健康状態も最悪だった。ソフィーは、ある詩人の詩集を図書館へ探しにきて、その場で倒れてしまう。偶然そこにいたネイサンが彼女を救い、自宅へ連れて帰る。ネイサンは彼女が貧血であることを見抜き、栄養のある食事を作ってやる。そのおかげでソフィーは元気を取り戻し、2人は恋に落ちる。ネイサンはソフィーに、自分が持っていたエミリー・ディンキンソンの詩集を贈る。それは彼女が図書館で探していた詩集だった。

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映画『ソフィーの選択』のあらすじ【承】

スティンゴは、ネイサンが紹介してくれたレズリーという女性とデートをする。レズリーは「ファック」を連発する奔放そうな女性で、スティンゴの期待は高まる。しかしいざとなると彼女は悲鳴をあげ、スティンゴを拒絶する。彼女は精神分析を受け、やっとわいせつな言葉が言えるようになっただけの潔癖なお嬢様だった。

がっかりして帰ったスティンゴは、ソフィーに誘われて彼女の部屋で酒を飲む。今夜はネイサンがなかなか帰らず、ソフィーは不安がっていた。

その晩スティンゴは、ソフィーが父親の弟子に当たる大学の助教授と結婚していたことを初めて聞く。反ナチス主義者だったソフィーの父親と夫は、大学へやってきたドイツ兵に連行され、翌日射殺された。ソフィー自身も、病気の母親のために禁止されていたハムを買い、それが見つかって強制収容所に送られた。大切な人を失ったソフィーは、収容所から出たあと、自殺を図ったことがある。ソフィーは「あなたには言えないことがたくさんある」と言って、涙を流す。

ネイサンはナチスの戦犯を憎み、今でも彼らのことを調べていた。ソフィーは、自分が収容所の話をしたせいだと思っていた。

2人が書斎で話をしていると、ネイサンが帰ってくる。ネイサンは勝手に書斎へ入ったことに腹を立て、興奮してスティングを罵り始める。ソフィーの取りなしで落ち着きを取り戻したネイサンは、素直にスティンゴに詫びる。ソフィーもネイサンも、どこか情緒不安定だった。

スティンゴは自分の少年時代をモチーフにした小説を書いていた。書き終わるまでは誰にも見せないと誓っていたのに、ネイサンが勝手に原稿を持ち帰ってしまう。ソフィーはネイサンの命令で、スティンゴを外へ連れ出す。スティンゴは、自分の作品に審判を下されるのが恐ろしかった。

ソフィーとスティンゴが帰宅すると、ネイサンは2人を橋の上に連れ出し、それぞれのグラスにシャンパンを注ぐ。そして橋の欄干に登り、「スティンゴ万歳!」と叫んでグラスを投げる。それはネイサンからスティンゴへの、最大の賛辞だった。スティンゴから見たネイサンは、恐ろしいほどカリスマ性のある魅力的な人物だった。

ある日、ソフィーとスティンゴが川辺でランチをしていると、興奮状態のネイサンがやってくる。ネイサンはノーベル賞レベルの重要な仕事を成し遂げたらしく、2人にお祝いの品を贈ってくれる。そして再び研究室へ戻っていく。

その夜、ソフィーとスティンゴはパーティの準備をし、昼間もらったドレスとスーツに着替えて彼の帰りを待つ。ソフィーはネイサンのために、金の懐中時計の贈り物を用意していた。

ところが、帰ってきたネイサンは昼間とは別人のように怖い顔をして、ソフィーが不貞行為をしたと怒り出す。ネイサンはソフィーとスティンゴの仲まで疑い、ひどい言葉でソフィーを罵倒する。スティンゴは彼女をかばおうとするが、部屋から追い出されてしまう。

映画『ソフィーの選択』のあらすじ【転】

翌日、ソフィーとネイサンは姿を消していた。スティンゴはソフィーが心配で、彼女の行方を捜す。彼女の友人のポーランド人女性がいるというので、ある大学を訪ねたスティンゴは、そこの教授から驚くべき事実を聞く。その教授はソフィーの父親を知っており、彼は反ユダヤ主義者として有名だったと教えてくれる。ソフィーの話とは真逆の事実に、スティンゴはただただ戸惑う。

スティンゴは故郷へ帰ることにして、部屋で荷物をまとめ始める。そこへソフィーが戻ってきたので、スティンゴは今日知った事実について聞いてみる。真実を知りたがるスティンゴに、ソフィーは「嘘をつきすぎて何が真実かわからない」と言いながら、過去を語り始める。

1938年の冬、ソフィーの父親は、ユダヤ人を全滅させるべきだという演説文を、娘のソフィーにタイプさせていた。ソフィーは「抹殺」や「絶滅」という言葉に動揺し、多くのタイプミスをしてしまう。それが原因で、ソフィーは父親と夫の信用を失う。

その後ソフィーにはヨゼフという愛人ができる。ヨゼフの姉は反ナチス組織のリーダーで、ドイツ人化計画で両親と引き離されたポーランド人の子供が、途中で処分されていることに憤っていた。ソフィーはゲシュタポの機密文書を訳して欲しいと頼まれるが、厄介なことに関わりたくないとそれを断る。それからしばらくして、ヨゼフはゲシュタポに殺され、ソフィーも子供たちと収容所送りになる。

収容所へ入る前の選別で、息子は子供用の労働キャンプに送られ、娘は焼却炉で抹殺される。ドイツ語が話せるソフィーは、収容所の所長の秘書に抜擢される。

ソフィーは反ナチス組織の男から、所長の娘のラジオを盗んでくるよう頼まれる。ソフィーは断るが、所長に色仕掛けで取り入れば、息子を救えるかもしれないと言われ、心が乱れる。

所長は美人のソフィーに興味を示し、彼女は所長を利用しようと決意する。ソフィーは隠し持っていたポーランドの機密文書を見せ、自分の投獄は間違いだと訴える。しかし所長は近々ここを出ることになっており、面倒なことを避けようとする。ソフィーは、それならば息子だけでも助けて欲しいと懇願する。息子はドイツ人化計画にぴったりの少年だと売り込むと、所長は息子を収容所から出すことを約束してくれる。ラジオは盗み損ねたが、息子を救えたことにソフィーは満足する。しかし、その約束は守られなかった。

生きることに絶望していたソフィーは、ネイサンに救われ、彼のために生きるようと決める。スティンゴはソフィーに「僕のために生きてくれ」と頼む。スティンゴはソフィーを愛していた。その晩2人はキスをするが、翌朝アパートの前に座り込んでいるネイサンを見て、ソフィーは彼のもとへ駆け寄る。

映画『ソフィーの選択』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソフィーとネイサンは元の鞘に収まり、スティンゴも故郷へ帰ることをやめる。これからも3人で仲良くやっていけると思っていた矢先、スティンゴはネイサンの兄から呼び出される。

医者をしているネイサンの兄は、ネイサンの真実を話してくれる。実はネイサンは10歳の時に妄想型統合失調症を発症した精神障害者だった。ハーバード大出身の生物学者というのも全て彼の妄想で、彼はほとんど学校に通ったことがなかった。ネイサンは麻薬にも手を出しており、兄はスティンゴに、時々弟の様子を知らせて欲しいと頼む。ネイサンとの約束で、ソフィーにこの事実は知らされていなかった。

ネイサンはソフィーにプロポーズし、スティンゴに結婚式の介添人を頼む。ネイサンはソフィーに指輪を贈り、スティンゴには現金をくれる。スティンゴは複雑な気持ちで、幸せそうな2人を見つめていた。

ところが、またネイサンが妄想に取り憑かれ、「地獄へ落ちやがれ」とスティンゴに脅しの電話をかけてくる。そこへソフィーが帰ってきて、ネイサンが銃を持っていると怯え始める。ソフィーは電話でネイサンを落ち着かせようとするが、彼の被害妄想はどんどん酷くなり、受話器の向こうで銃声が聞こえる。このままでは殺されてしまうと感じたスティンゴは、ソフィーを連れてワシントンへ逃げる。

スティンゴとソフィーは、初めて2人きりで一夜を過ごす。スティンゴは彼女にプロポーズし、一緒に故郷の農場で暮らそうと話す。彼女は一緒に農場へ行くと言ってくれるが、結婚して子供を産むことは拒む。そして、これまで誰にも話していなかった過去を、スティンゴに打ち明ける。

幼い息子と娘と収容所へ送られたソフィーは、選別場所でドイツ兵に「君は美人だな」と声をかけられる。ソフィーはそのドイツ兵に救いを求める。そのドイツ兵は、「子供のうち1人だけ残してやる」と言って、ソフィーにどちらか選ぶよう迫る。そんな残酷な決断はできないとソフィーは拒むが、選ばなければ2人とも焼却炉行きだと言われ、思わず「女の子の方を連れて行って」と言ってしまう。ソフィーは、母親と引き離されて泣き叫ぶ娘を、ただ呆然と見送っていた。

ソフィーに「ただ生きるだけで十分でしょう」と言われ、スティンゴは何も言えなくなる。そしてその夜、2人は結ばれる。それがスティンゴの初体験だった。

翌朝、ソフィーは手紙を残して消えていた。ソフィーはネイサンのところへ帰ったのだ。アパートへ戻ったスティンゴは、多くのパトカーが来ているのを見て全てを悟る。ソフィーとネイサンは、ベッドの上で抱き合って、服毒自殺を図っていた。スティンゴは天国へ旅立った2人に向け、彼らが愛した詩を朗読する。2人の死に顔は、とても安らかだった。

映画『ソフィーの選択』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

とても複雑な関係が続き、どうなっていくのか楽しみながら見られた映画である。ソフィーとネイサンの関係や、スティンゴとの出会いやきっかけなども面白く、残酷な選択も見所であった。ネイサンとスティンゴの友情関係もひびが入っていく所や、ネイサンとスティンゴの間にいたソフィーの気持ちの変化や、ネイサンを裏切ることはできなかった最後のシーンもぐっと胸に刺さり、彼女の想いも伝わってきた。(女性 20代)


ソフィーとスティンゴに幸せになってもらいたかったなと思いながら見ていましたが、人を愛する気持ちは誰にも邪魔できないし、いくら大切な人でも愛せない事もあるのだと思い知らされました。
そして、ソフィーに隠された真実の物語を知った時、鳥肌が立つほど衝撃を受けて彼女が彼らにとってきた行動の理由が少しだけわかったような気がしました。
ただ生きているだけで十分だったはずなのに、ネイサンとの死を選んだソフィーはそれほどまでに彼を愛していたということなのでしょうか…。(女性 30代)


印象的なタイトルである「ソフィーの選択」の「選択」が何を意味するのか。もちろん彼女の行動の全てが選択ではある。しかし中でも一つ、明確に選択を強要されたエピソードが語られる。そのあまりに残酷なこと。そんな選択を迫られないで済む世の中が続くことを切に願わずにいられない。
そしてメリル・ストリープ。滲み出るソフィーの苦悩が見事に表現されている。ポーランド人の役どころだが、なまりのあるたどたどしい英語やどこか田舎くささの残る振る舞いなど、メリル・ストリープがアメリカ出身だったことを忘れそうにさえなった。(男性 40代)


圧倒的な演技力に言葉を失いました。ソフィーがアウシュビッツで下された「選択」のシーンは、あまりにも衝撃的で胸が張り裂けそうになりました。物語全体が、悲しみと希望、生と死の狭間を丁寧に描いていて、ただの戦争映画とは一線を画しています。ソフィー役のメリル・ストリープが全編を通して圧巻の存在感を放っており、ラストの展開は何日も心に残りました。(30代 女性)


戦争の悲惨さを描いた映画は数多く観てきましたが、『ソフィーの選択』ほど心に爪痕を残すものはありませんでした。ソフィーが下す究極の選択、その残酷さと現実味に打ちのめされました。物語は静かに進行しますが、その分、登場人物の心の闇が深く描かれており、観終わった後もしばらく立ち上がれませんでした。重いテーマながら見る価値のある名作です。(40代 男性)


恋愛映画だと思って見始めたら、予想外の深く重いテーマに打ちのめされました。ソフィーが過去を告白するシーンの静けさと痛々しさは、映画史に残る名シーンだと思います。なぜ彼女が苦しみながらも愛にすがったのか、理解できるようで理解できない複雑な感情が丁寧に描かれていて、観る側にも選択を突きつけてきます。胸を締め付けられる作品でした。(20代 女性)


ストリープの演技がまさに神がかっている映画。彼女の表情、声のトーン、仕草のひとつひとつが、ソフィーという人物の過去と現在を語っていて、もはや演技を超えていた。あの「選択」が彼女の人生にどれだけの影を落としたのか、最後にすべてが繋がった瞬間、ただ涙が出ました。人間の強さと弱さ、その両方を見せつけられる作品です。(50代 男性)


ソフィーとネイサン、スティンゴの三人の関係が美しく、そして壊れやすいガラスのように描かれていて印象的でした。ソフィーの秘密が明かされていくごとに、彼女の笑顔の裏にある痛みが伝わってきて、とてもつらかったです。結末は希望ではなく絶望に近いものだったけれど、その中にある人間らしさに深く感動しました。静かに響く映画です。(30代 男性)


ソフィーの「選択」が明らかになる場面は、あまりにも衝撃的で、思わず息を呑みました。子どもを選ぶなんてできない、でも選ばなければ両方失う…そんな状況に置かれた彼女の苦悩は、想像を絶します。この映画を観て、自分がいかに平和な環境にいるかを改めて実感しました。歴史を忘れてはいけないと心から思える、重みのある作品です。(20代 男性)


物語は戦争の記憶と愛の間で揺れるソフィーの姿を通して、私たちに「人間とは何か」を問いかけてきます。メリル・ストリープの演技は賞賛に値するもので、言葉にできないほどの感情をスクリーンに表現していました。ソフィーの過去と彼女の選択が交錯するラストは、痛みと静けさを伴う余韻を残します。見応えある文学的な映画でした。(60代 女性)

映画『ソフィーの選択』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ソフィーの選択』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

シンドラーのリスト

この映画を一言で表すと?

ひとりの男の勇気が、1,000人以上の命を救った壮絶な実話!

どんな話?

第二次世界大戦中、ナチス党員でありながらユダヤ人を救うために奔走した実在のドイツ人実業家、オスカー・シンドラーの物語。絶望的な時代の中で、信念を貫き命を守ろうとする姿が胸を打ちます。人間の良心を信じたくなる感動作です。

ここがおすすめ!

モノクロ映像と赤いコートの少女の対比など、映像表現が芸術的で印象深く、スピルバーグ監督の最高傑作のひとつと称されています。感情を揺さぶる演技と実話の重みが心に残り、観た後に深い余韻が残る作品です。

戦場のピアニスト

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音楽が命をつなぐ――極限の戦争下における静かな抵抗。

どんな話?

ナチス占領下のポーランドで、ユダヤ人ピアニストが過酷な状況を生き延びる実話に基づいた作品。家族を失い、孤独に耐えながらも、音楽と希望を手放さなかった彼の姿が胸を打ちます。淡々とした描写がリアリティを際立たせます。

ここがおすすめ!

音楽と戦争の対比が非常に美しく、主演のエイドリアン・ブロディの演技が圧巻。派手な演出はなくとも、静かに迫る恐怖と人間の尊厳の描写が見事です。ラストには希望の光が差し込む、重くも感動的な傑作です。

ある愛の風景

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帰還兵の心の闇と、愛が試される緊張の三角関係ドラマ。

どんな話?

アフガニスタンで行方不明となった兵士が奇跡的に帰還するが、彼の心は戦場で傷つき、元の生活には戻れなくなっていた。一方、残された家族も新たな愛を見つけており、それぞれの“選択”が問われていきます。

ここがおすすめ!

戦争が人に与える見えない傷と、家庭に戻ってからの葛藤がリアルに描かれています。トビー・マグワイア、ナタリー・ポートマンらの演技も素晴らしく、心理描写の細やかさが光る、静かで切ないヒューマンドラマです。

リリーのすべて

この映画を一言で表すと?

愛とアイデンティティを求めた実在の人物の、美しくも切ない旅路。

どんな話?

世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベと、彼女を支える妻ゲルダの実話を基にした物語。自分らしく生きるために社会と闘うリリーの姿と、それを見守る愛の形が丁寧に描かれています。

ここがおすすめ!

エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの共演が素晴らしく、静かな映像美の中に強い感情が込められています。自分の存在に悩む人に深く刺さる内容で、個人の尊厳を問う感動作です。

ミリオンダラー・ベイビー

この映画を一言で表すと?

夢を掴んだ先に待つ、人生最大の「選択」とは――。

どんな話?

貧しい女性ボクサーがトレーナーと共に頂点を目指すが、予想外の悲劇に見舞われ、人生最大の決断を迫られる。スポ根映画かと思いきや、後半は重厚な人間ドラマに変貌します。心を揺さぶる静かな感動が待っています。

ここがおすすめ!

イーストウッド監督らしい無駄のない演出と、ヒラリー・スワンクの魂の演技が秀逸です。生と死、尊厳と選択というテーマが重くのしかかる作品で、観終えた後に深い余韻が残ります。心に残る感動作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. ティール より:

    昔一度観ていて 改めて見直しました。
    人が人生が運命の悲しみが あますことなく描かれてる 。
    見るべき映画、見なくてはならない映画の1つです。