映画『そらのレストラン』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

「そらのレストラン」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

大泉洋主演で送る、フレッシュなチーズと心温まる地域の仲間を描いた、北海道映画『しあわせのパン』と『ぶどうのなみだ』に続く、第3シリーズが待望のスクリーン化。実際にある農民ユニットをモチーフに、北海道の味を人の絆と合わせて描き出す。

そらのレストランの作品情報

そらのレストラン

タイトル
そらのレストラン
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2019年1月25日(金)
上映時間
126分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
深川栄洋
脚本
深川栄洋
土城温美
製作
伊藤亜由美
森谷雄
製作総指揮
不明
キャスト
大泉洋
本上まなみ
岡田将生
マキタスポーツ
高橋努
石崎ひゅーい
眞島秀和
安藤玉恵
製作国
日本
配給
東京テアトル

そらのレストランの作品概要

洞爺湖を舞台にした「パン」を分かち合う「夫婦」をモデルにした第一作品『しあわせのパン』、空知を舞台にした「ワイン」の熟成をする「家族」をモデルにした第二作品『ぶどうのなみだ』に続く第三作品目『そらのレストラン』。主演を大泉洋、監督と脚本を『神様のカルテ』シリーズで知られている深川栄洋が担当し、「チーズ」と濃厚な「仲間」たちが一つにまとめ上げる。共演には岡田将生、風吹ジュン、小日向文世など個性豊かな実力派俳優たちが集結する。

そらのレストランの予告動画

そらのレストランの登場人物(キャスト)

設楽亘理(大泉洋)
北海道のせたな町で生まれ、父親が遺した牧場を継ぎ酪農を行っている。チーズの味を研究中。
設楽こと絵(本上まなみ)
札幌出身の女性で、亘理の妻。笑顔が絶えず、農業に従事するみんなを優しく見守っている。
神戸陽太郎(岡田将生)
東京出身のサラリーマン。仕事に行き詰まり、北海道のせたな町にやってくる。北海道で仲間に出会い、徐々に明るくなっていく。
大谷雄二(小日向文世)
北海道のせたな町で、亘理と同じくチーズを作っている職人。ナチュラルチーズの第一人者。
大谷佐弥子(風吹ジュン)
雄二の妻で、亘理に母親のように接している。頑固者の雄二を支え、チーズ作りを見守っている。

そらのレストランのあらすじ(ネタバレなし)

北海道はせたな町の海が見える牧場で、設楽亘理は妻のこと絵と酪農を営んでいた。一人娘の潮莉と3人暮らしの亘理は、自然に寄り添った食を追求する仲間たちに囲まれながら、幸せな毎日を送る。

亘理の夢は、厳しくも美しい北海道の雄大な大地で、自分の牧場から採れる牛乳を使い、この地でしか食べられないチーズを作ること。亘理のことを実の息子のように思っている、チーズ作りの師匠で、ナチュラルチーズの第一人者と呼ばれるチーズ職人・大谷雄二を見習いながら、日々自分だけのチーズ作りに専念している。

まだまだ自分の作るチーズが大谷のチーズには足元にも及ばず、一喜一憂しているある日、札幌から名のあるシェフに食材を激賞され、新しいアイデアを思いつく。そうして、せたな町の美味しいものを多くの人たちに届けるために、1日限定でレストランが開店するのだった。

そらのレストランの感想・評価

実際に存在している自然派農業ユニット「やまの会」

北海道の食をテーマにした映画の第3弾『そらのレストラン』では、北海道の南に位置しているせたな町で、「おいしい」を生み出す「やまの会」がモデルになっている。その会のメンバーであり、大泉洋が演じる設楽亘理のモデルの人物・村上健吾さんが営む村上牧場は3代続く酪農家である。

村上さんの牧場では、2005年から完全放牧している放牧酪農のスタイルを取っている。放牧酪農は、生産コストを抑えるために草食動物である牛の生態に沿った酪農方法である。「牛たちに無理を掛けず育てたい」という意志から始まった放牧酪農は、季節や天候による影響を受けながらも、人間も牛もストレス少なくありのままの生活を送ることができるとても自然な生き方だとされている。

せたな町周辺は、酪農がとても盛んな地域で、北海道全体でも放牧酪農は7%にとどまるが、せたな町では酪農家のおよそ30%が放牧酪農を行っている。豊かな自然の中でのびのびと暮らす牛から得られる生乳で、北海道の美食は支えられている。

ミルクの味が香るチーズ作り

せたな町は山間の土地が多く、昔から畑作には向かず、牧場を営む酪農家が多い。映画のモデルとなっている村上健吾さんは、地元のせたな町を離れてチーズ作りを学び、地元に戻ると牧場のすぐ側にチーズ工房の「レプレラ」を立てた。

自身の牧場で育てている大切な牛から新鮮な乳を搾り、生乳の保存性を高めるためにチーズを作る。村上さんたちは、チーズ作りの規模は広げずに自身の牧場でできる範囲で行う。牛たちや、牛たちを世話する家族たちも無理せず心身とも健全で健康でいられるために気を使い、北海道の大地や草の味は、そのままチーズの味に反映される。

雄大な土地で育つ草を食べた牛の乳の味を壊さないよう、きちんと伝わるチーズ作りを目指す村上さん。「ミルクの味がせたなの風土になる」と語る村上さんは、丘の上にある牧場から見える海を眺めながら、土と草と牛の繋がりを穏やかに見守る。

そらのレストランの公開前に見ておきたい映画

映画『そらのレストラン』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。『そらのレストラン』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

しあわせのパン

2012年1月に公開された、三島有紀子による長編映画初監督作品『しあわせのパン』は、「わけあうたびにわかりあえる気がする」をキャッチコピーに、東京から北海道の洞爺湖に移り住んだパンカフェを得営む夫婦と、その場にやってくるお客さんを描いたドラマ映画。

春夏秋冬にいろいろな人が訪れるお店では、薪を使った窯で焼いた香ばしいパンと、自家菜園で採れた野菜をふんだんに使った自然派絶品料理が評判で、常連客で賑わう。娘のお気に入りの絵本「月とマーニ」にちなんでつけられたカフェ「マーニ」に訪れるお客さんは、ガラス作家の夫婦や、郵便屋さん、失恋中の女性に、学校を登校拒否している少女。

カフェの店主を大泉洋が演じ、原田知世、平岡祐太、森カンナ、光石研、渡辺美佐子などが共演。監督を担当した三島有紀子は、主題歌を歌う矢野顕子と忌野清志郎の「ひとつだけ」にインスパイアされて、脚本も手掛け書き下ろした作品である。

北海道に実在する店がモデルとなり、全てのシーンが実在の店舗と北海道で撮影され、北海道では一躍有名となった映画である。

詳細 しあわせのパン

ぶどうのなみだ

2014年10月公開の『しあわせのパン』に続く北海道食映画の第2弾。主演を大泉洋が担当し、監督・脚本は『しあわせのパン』で長編映画監督デビューを果たした三島有紀子。『しあわせのパン』同様、オール北海道ロケで行われ、北海道の中部にある空知地方のワイナリーがモデルとなっている。

父親の遺した小麦畑で葡萄の木を育てている主人公アオ(大泉洋)は、小麦を育てている弟のロクと共にワインを作っている。有名な葡萄ピノ・ワールを使った醸造に悩むアオの前に1人の女性が現れ、アオのワイン作りに変化が生じていく。

人気若手俳優の染谷将太が大泉洋の弟ロクの役でタッグを組んだことでも話題となり、安藤裕子、田口トモロヲ、今は亡き大杉漣など実力派俳優たちが名を連ねる。ワインづくりに情熱を注ぐ家族の絆が、温かく紡がれる。

詳細 ぶどうのなみだ

探偵はBARにいる

日本映画界をけん引する北海道のスター、大泉洋が主演を務め、第35回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞した作品である。2011年の9月に公開された後、続く2013年・2017年にもシリーズが公開され、大泉洋の大ヒット作品となった。

ハードボイルドをテーマに、北海道札幌市の繁華街すすきのにあるバー「ケラーオオハタ」で、大泉洋演じる私立探偵「俺」と、松田龍平演じる助手の高田が事件に巻き込まれながら真相を追う。

元々東直己の推理小説「ススキノ探偵シリーズ」を原作としたこの作品は、監督に橋本一、脚本に古沢良太、その他人気刑事ドラマシリーズ『相棒』の主要スタッフが揃い制作された。第一作品目の『探偵はBARにいる』では、初日2日で興行収入1億7千万円を超え、動員12万人を記録した。

大泉洋の地元だけあり、北海道では首都圏主要劇場を上回る集客を見せ、続編の制作へ貢献したと言われている。

詳細 探偵はBARにいる

そらのレストランの評判・口コミ・レビュー

そらのレストランのまとめ

予告編では、冒頭でチーズがたっぷりと乗せられた熱々のトーストにかぶりつく亘理たち家族や、仲間たちと草原でランチを楽しむ風景も流れている。北海道を代表する豊かで瑞々しい食材が並び、シェフ役が食材を見て「ブラボー!」と笑顔で叫ぶ姿など、映画を見ながらついついお腹が空いてきてしまいそうな、楽し気な場面が続々と登場する。そして、自分の人生を掛けたチーズ作りで、仲間たちとぶつかり合うシーンも、ハラハラドキドキして、映画から目が離せなさそうである。

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