映画『トイ・ストーリー2』の概要：おもちゃと人間の友情を描いた感動作、「トイ・ストーリー」の続編。今回ウッディ達に新たな仲間が加わり作品自体がパワーアップ。日々成長していく人間に対し、おもちゃが抱いている恐怖や不安などを丁寧に描き出している。
映画『トイ・ストーリー2』の作品情報
上映時間：92分
ジャンル：ヒューマンドラマ、コメディ、アニメ
監督：ジョン・ラセター
キャスト：トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック、ウェイン・ナイト etc
映画『トイ・ストーリー2』の登場人物（キャスト）
- ウッディ（トム・ハンクス）
- アンディの一等お気に入りのカウボーイの人形。一方で、いずれアンディに捨てられるのではないかという恐怖を抱いている。
- バズ・ライトイヤー（ティム・アレン）
- アンディのおもちゃの一つで、ウッディが最も信頼を置く彼の相棒的存在。
- ジェシー（ジョーン・キューザック）
- ウッディと同シリーズのカウガールの人形。明るく、男気のある性格。
- プロスペクター（ケルシー・グラマー）
- ウッディと同シリーズの人形。博物館に飾られ、再び人の注目を浴びる野望がある。
- スリンキー・ドッグ（ジム・ヴァ―二―）
- 身体が伸びる、ダックスフンドの人形。長身を生かし、移動に役に立つ事が多い。
- レックス（ウォーレス・ショーン）
- アンディの持つ恐竜の人形。怖い外見に反して、意外とビビりな性格。
映画『トイ・ストーリー2』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『トイ・ストーリー2』のあらすじ【起】
実は人形達には命があり、人間達の眠った真夜中に起きだし動きだしています。ウッディやバズらもそのうちの一人。彼らの持ち主はアンディという少年ですが、彼が持っているたくさんのおもちゃの中でも、一等お気に入りがカウボーイの人形、ウッディでした。
夏休みに入ったアンディは、カウボーイキャンプに出かける際ウッディも一緒に連れて行こうと考えています。しかし、アンディがウッディで遊んでいる時、ウッディの腕を繋いでいる部分の糸がほつれ掛けている事にアンディのママが気づきました。そこでママはアンディに、アンディがキャンプに行っている間に直しておくので、今回はウッディを家に置いていくように伝えます。アンディはそれに納得し、ウッディを置いて一人キャンプに出かけてしまいました。
落ち込んだウッディは、アンディに捨てられる夢を見てしまいます。そしてその頃、物置に転がされていた古い人形、ウィージーがママによって売られてしまいそうになりました。ウッディはウィージーを助け出しますが、何と今度は自分が誤って家の外に出て動けなくなってしまうのです。
映画『トイ・ストーリー2』のあらすじ【承】
ウッディはアンディの為に、何とか這って家へと戻りました。その頃、アンディのママは自宅でガレージセールを開いてきました。そしてそのガレージセールに、アルというおもちゃ屋を経営している男性が通りかかったのです。ウッディを見たアルは、血相を変えこの人形を売って欲しいと頼み込みます。ですが、アンディがウッディを大切にしている事をよく知っているママはその依頼を断りました。
しかし何と、諦めきれなかったアルは、ママが見ていない隙にウッディを盗み出して自分の店へと連れ帰ってしまうのです。その一部始終を見ていたバズとその仲間達は、ウッディを取り戻すべくアルのおもちゃ屋に乗り込む決心をします。実はウッディの人形は今や超プレミア物の人形扱いを受けており、日本の企業から是非入手して欲しいという依頼がアルのもとに届いていたのです。
一方、おもちゃ屋に忍び込んだ一行ですが、なんとそのおもちゃ屋に陳列してあった、悪の帝王ザーグの電源ボタンを誤って押してしまうのでした。
映画『トイ・ストーリー2』のあらすじ【転】
一方ウッディは、ウッディと同シリーズのおもちゃと共に大切に保管されていました。ウッディはアンディの元へ帰りたがりますが、他の仲間達がそんなウッディを必死に制止します。というのも、もしウッディがこのまま残ってシリーズが完成すれば、超プレミア物のおもちゃという事で博物館に飾って貰えるからです。
子供が自分達で遊んでくれなくなった今、再び人々の注目を浴びる事を人形達は渇望していました。自分もアンディに捨てられるのではないかと考えていたウッディも、その考えに惹かれるようになります。
しかし、そんなウッディの元にバズ達が現れ、一緒にアンディの元へ帰ろうと声をかけます。アンディの事が何よりも大切な自分、アンディに捨てられるかもしれない恐怖の間でウッディは悩みます。しかし、バズの「例えそうなったとしても、最後までアンディの成長を見たくはないか」という言葉に納得し、一緒にアンディの元へ帰る決心をしました。そして、同シリーズの仲間にも声をかけ、そのうちブルズアイとジェシーも共に出発する事になりました。
映画『トイ・ストーリー2』の結末・ラスト（ネタバレ）
しかし残りのメンバー、プロスペクターは大反対します。彼はどうしても博物館に陳列されたいのですが、シリーズが揃わず自分一人ではそれも叶わないという事が分かっていました。そこで、プロスペクター達は次々と帰ろうとするウッディ達の行く手を阻みます。更に、そこに起動された悪の帝王、ザーグも加わります。
絶体絶命の危機を迎えるウッディ達でしたが、そこにバズの新型のおもちゃ、新型バズが助けに現れます。新型バズがザーグを足止めしている間に、一行はおもちゃ屋を脱出しました。そして、なおも追い縋ってくるプロスペクターを、通りがかりの少女の鞄に押し込む事に成功したのです。この先、プロスペクターはその少女のおもちゃとして活躍する事になるでしょう。
そして、一行は何とか長い道のりを行きアンディの家まで辿り着きました。キャンプから戻ったアンディは、知らない間に増えていた人形に大喜びします。ウッディは、いつかアンディが自分達に飽きる日が来たとしても、最後まで大切な親友達と共にアンディを守っていこうと決意するのでした。
映画『トイ・ストーリー2』の感想・評価・レビュー
コミカルなテンポの良さも相変わらずな楽しい2作品目。続編としても最高。
おもちゃの切なさが詰まった作品。
ウッディとバズの固い絆が嬉しい。
新しい仲間入りするジェシーの悲しみやとまどいがリアルで切ない。
おもちゃたちにこんなに感情移入できるのがピクサー映画の素晴らしいところだと思う。
私が小さいころ大事にしていたあのぬいぐるみどうしたっけ？とか、子供のこのおもちゃたちはどうなっていくのかな・・・としみじみしてしまった。（女性 40代）
前作や続編に比べると地味な印象を受けますが、決して駄作ではありません。有名映画のパロディの数々や笑えるシーンも沢山あり、それらもおすすめポイントではありますが、本作の魅力はジェシーという新しいキャラクターに尽きるのではないかと思います。明るく朗らかな性格の彼女には、悲しい過去が秘められていて…。その過去を語るシーンは切ない音楽も相俟って大人でもほろりと涙を誘います。ぜひ、家族そろって見て欲しい、そんな作品です。（男性 20代）
ウッディが攫われてしまったことで、バズ達が外で冒険をすることになりますが、カラーコーンに入りながら、車が行き交う危険な道路を横断したり、おもちゃであるバズ達自身がおもちゃ屋を探検したりと、ユニークな場面が数々見られます。
面白い描写だけではなく、ジェシーと元持ち主の関係性など、おもちゃが抱える悩みや恐怖も鮮明に描かれています。この映画を見た後に、自宅のぬいぐるみやおもちゃを見ると、大切にしてあげなければと感じるくらい、ジェシーの体験談は切なく心に響きます。
ピクサーはリアルな質感の映像が売りですが、年季の入ったおもちゃであるウッディが新品同様に修理されていくシーンは、謎の中毒性があって、見ていてとても気持ちが良くなります。楽しさも映像美も100点満点だと感じました。（女性 20代）
ガレージセールに出された仲間を助けるため、外に出ておもちゃ屋のコレクターに目を付けられ盗まれてしまったウッディ。そんなウッディを助けるために、危険を冒し助けに向かうおもちゃたち。
一方ウッディはそこで出会ったカウボーイの仲間と共に博物館へ入り、ずっと大切にされるか、いつかは成長し自分は必要なくなるかもしれないが、持ち主のアンディの元へ帰るか、そんな究極の選択がウディに迫ります。
子供とおもちゃの友情、おもちゃ同士の友情が描かれる、心温まる親子で見るのにぴったりな映画です。（女性 20代）
おもちゃ達が、部屋を出て外の世界に大冒険をしに行きます。人間達に見つからないように、おもちゃ達ならではの方法で仲間を救い出すのは絆を感じさせます。
大好きなアンディの元に時間が限られている中で、無事に帰れる事が出来るのか。おもちゃ達にとって、人間の敵はかなり大変だなと思いました。（女性 30代）
ウッディと仲間たちが帰ってきました。今作では、ウッディが超プレミア人形として誘拐されてしまいます。そんなウッディを助けるのはバズやポテトヘッドなどいつもの仲間たち。ウッディを探して奮闘する彼らの姿はもちろん可愛いのですが、私が思うこの作品の1番の見所は、ウッディが直されていくシーン。
プロの技術者がウッディのほつれた腕を組んで縫い合わせ、傷がついた眼を綺麗にし、「ANDY」と書かれたブーツを塗り直す。悲しいシーンかもしれませんが、ウッディがものすごく愛されているおもちゃだということを強く感じます。何度観ても楽しめる作品です。（女性 30代）
大人気、トイ・ストーリーシリーズの第2作目。長らく使われていなかったため、売りに出されることになったアンディのおもちゃたち、それを知ったウッディは仲間を助けるために動き出した。大冒険の中、ウッディ自身が売りに出されることになってしまう。明るく元気なカウガールのジェシーという仲間も加わり、より華やかさが生まれた作品だ。アンディのおもちゃたちも、ウッディのため大冒険を起こしていく。このような世界がとても楽しく、自分のおもちゃもそうであればいいのにと思う。（女性 30代）
おもちゃたちが自分たちもいつか捨てられるかもしれない、と自覚しながらアンディの傍にいることを決意する物語は切なくも美しい。それはいつかは、自分のもとを離れるかもしれないと分かっている子供に注ぐ親の愛情に似ていて、それが胸に迫った。無償の愛情。
2だけ取り上げるとそれ程の作品に思えないかもしれないが、シリーズを通して見るとやはり大きな意味を持つ作品。いつか時間がとれたら、シリーズをぶっ通しで見たいものだ。（男性 30代）
トイ・ストーリーシリーズの中で一番好きな作品。物語のところどころで、おもちゃとしてどう生きるか、博物館で永遠に生きていくのか、いつか捨てられるかもしれないが、大好きなアンディのもとで暮らすのか、アンディの成長とともウッディたちとアンディの関係性の重いテーマが見え隠れしているのが良かった。トイ・ストーリー3を見てから改めて見返すと、このテーマがこんな風に広がっていくのかと感じてよりおもしろかった。（女性 20代）
みんなの感想・レビュー
実のところ、トイ・ストーリーシリーズの中では前作や次の作品と比べるとあまり印象に残らない。だが、それでも今作もアニメーションとして高クオリティで、良作なことに変わりはない。
ここでトイ・ストーリーお馴染みのジェシーが登場する。プレミアムなおもちゃであるウッディが、自分と同じシリーズの仲間に出会い、アンディに捨てられるかもしれない不安から解放されるにも関わらず、大好きなアンディの元に戻ろうと必死になる姿には心打たれるものがあった。
前作に続き、とても面白かったです。それと同時に、おもちゃたちの切ないシーンもあり、しんみりしてしまうところも・・・見た後、子供の時に遊んだおもちゃや人形たちのことが頭に浮かび、子供の時にお世話になったなぁと感謝の気持ちでいっぱいになりました。相変わらず個々のキャラクターが、それぞれ際立っていて個性的で面白かったです。スターウォーズのパロディは思わずフフッと笑ってしまいました。楽しくて、メッセージ性もあり子供から大人まで、幅広い年代の人たちに見て欲しい作品です。
『トイ・ストーリー』シリーズの2作品目で、基本的には面白くコメディー、でも感情移入してしまうような作品で、このシリーズは全体的にも人気が高いものです。この作品は口コミや評判としてあまり良くないですが、個人的には印象に残るものです。このシリーズは他の作品が良すぎるので霞んでいるのかと思われます。
ウッディの靴の裏に「ANDY」と書かれているところに新しくペンキを塗りかえるシーンは非常にくるものがあります。あのシーンは最も切ないですよね。