映画『私の奴隷になりなさい』の概要:周囲を魅了させる色気を持つ主人公のカナ。彼女を抱こうと近づく青年の僕。カナに近づけば近づくほど はなぜ彼女がこれほどまの色気を身につけたのかを知ることになる。彼女の色気の謎と、未知なる世界を直視した僕が取った行動とは・・・。
映画『私の奴隷になりなさい』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:92分
- ジャンル:ラブストーリー、ミステリー
- 監督:亀井亨
- キャスト:壇蜜、真山明大、板尾創路、西条美咲 etc
映画『私の奴隷になりなさい』 評価
- 点数:90点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『私の奴隷になりなさい』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『私の奴隷になりなさい』のあらすじを紹介します。
誰もが感じ取れる色気をカナは持っていた。色気だけではない、何も話さなくても歩く仕草や物を取る仕草、髪をかきあげる仕草でさえ常に彼女は余裕と自信に満ち溢れている。
職場内の男性陣にとっても彼女は目を引く存在。なぜ彼女はこんなにも余裕があり、物事に動じず、色気を漂わせているのだろうか。
そんな彼女と出会ってしまった青年の僕は、毎晩、飲み屋やクラブで出会う女を満足させて、自分のテクニックには心底自信を持っていた。
カナと出会った時も当然のように夜に誘った。
しかし、カナにはすっと無言で誘いを断られてしまい、これまでの自分のプライドをズタズタに傷つけられてしまった。
僕はなんとかしてカナを抱こうと執拗に彼女との接触を試みる。
そして彼女に近づくうちに、カナはある男との関係を持っていることに気づいた。
カナはその男を「先生」と呼び、その男はどうやらカナを抱いているようだ。
なぜ僕ではダメで、あの男は良いのか。まったく理解できず、嫉妬に苦しむ僕。
しかし、その関係は普通の関係ではなく、これまで僕が見たことのないカナの姿に直面することとなる。
はたしてカナとその男との関係とは、カナの正体とはなんなのか・・・。
映画『私の奴隷になりなさい』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『私の奴隷になりなさい』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
当時世間を賑わせていたグラビアの壇蜜と板尾創路のちょっと面白いコンビ
実は私も一度だけではあるが、壇蜜を目撃したことがある。メディアで見るよりも小柄で身長は160cmもないくらいである。
よく見るように、髪を片側に流し、すこし顔を傾けているような姿勢で歩いていた。
驚いたのは、彼女から漂うなんとも甘美な香りである!香水でもない、洗濯用洗剤に含まれているような芳香剤でもない香りであった。花ようなお菓子のような、ふんわりと甘い香りが鼻に香ってきた。
作品中のカナに漂う色気は壇蜜がすでに身につけているものなのかもしれない。演技をしているというよりは、壇蜜そのままでカナの存在になっているのかもしれない。
一方でカナをいじめ、弄ぶ役を演じるのはお笑いタレントの板尾創路。ご存知のようにお笑いタレントとしてだけではなく、数々のドラマや映画に引っ張りだこの俳優である。
壇蜜は板尾をメディアで見かけるくらいで共演は初めてだったそうだ。また、フルヌードや映画自体の出演も初めてであった壇蜜にとって、板尾はいまでも「先生」と呼べる存在だとか。
今回、本作品で壇蜜の美体を目の前にできるだけでなく、陰毛を除毛をするというなんともフェチシズムな役に大抜擢された板尾。男性の方ならだれしもが羨む役回りなのではないだろうか。
このお二人、映画の公開後にすき焼きを2人きりで食べたりとなんだか良い感じの関係だそう。
結末のカナのセリフ
ラストでカナは僕に対して「私の奴隷になりなさい」と言って幕を閉じる。ということは、これまで先生がカナにしてきたようなことをカナが僕にするということなのであろうか??
このラストがいまいち理解できなかったのだが、先生がカナを調教したのは女性としての本来の美しさを引き出すためであって、カナが僕を調教する意味は特にないと思う。しかも、奴隷ということは恋人でない関係であることをカナが望んでいるということなのであろうか。
要は、先生が居なくなった寂しさを埋めるような存在になりなさいということな気がしてなんだか切ないラストだなと感じた。
映画『私の奴隷になりなさい』 まとめ
壇蜜がフルヌードに挑戦したエロティック映画。
しかし、エロさだけでなく、夫が不在の寂しさを抱えた女性が他の男性との関係に溺れていくという切なさ、またそんな女性を思い、彼女が振り向いてくれないにもかかわらず諦めがつかない男性の切なさ、女性を調教するうちに愛情が芽生えてしまった
男性の切なさ、といった「切なさ」にあふれた作品であった。
エロさの中にほろりとするシーンも多々あり、女性が見ても不快に思うどころか、むしろ共感できるところがある作品だと思う。
カナを調教する「先生」役に板尾創路が抜擢されているが、カナを調教するシーンや凌辱するシーンなど重みのある声と迫力のある演技で、壇蜜の性的な魅力を存分に引き出せていた。
みんなの感想・レビュー
ラストはカナが心の隙間を埋めたのではなくて
先生の作品の完成を意味している
完成させてしまうことの虚しさ
それを意味することはカナを手放さざるをえないということ
隙間を埋めたと思いたいのは男性の欲ですね
この作品で描きたい性と芸術と文学性はそこじゃない