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映画『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

あの世界的な名作、『CUBE』が日本上陸!日本が誇る実力派俳優によってリメイクされるのだ。さらには本家の監督であるヴィンチェンゾ・ナタリまでもが参戦。果たしてどのような作品に仕上がるのか。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の作品情報

CUBE 一度入ったら、最後

タイトル
CUBE 一度入ったら、最後
原題
なし
製作年
2021年
日本公開日
2021年10月22日(金)
上映時間
108分
ジャンル
サスペンス
監督
清水康彦
脚本
徳尾浩司
製作
石田聡子
舩津晶子
製作総指揮
吉田繁暁
キャスト
菅田将暉

岡田将生
柄本時生
田代輝
山時聡真
斎藤工
吉田鋼太郎
製作国
日本
配給
松竹

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の作品概要

本作はCUBE、すなわち立方体の密室空間で繰り広げられる。部屋を移動しても待ち受けるのは新たな密室空間。しかも、間違った部屋に進むと命すら危ない罠が待ち受けている…。誰が彼らをこの部屋に集めたのか。そして、それはどんな目的だったのか。この衝撃の設定で映画史に名を残した『CUBE』。1997年の作品にもかかわらず、今でもレンタルビデオ店の『おすすめ』に陳列される人気作。ソリッドシチュエーションホラーの金字塔とも名高い。果たして日本版『CUBE』も、オリジナル同様映画史に名を残す作品となれるだろうか。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の予告動画

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の登場人物(キャスト)

後藤祐一(菅田将暉)
エンジニア。とある形でこの謎の空間に関わっているらしいが…?
安東和正(吉田鋼太郎)
CUBEに閉じ込められた会社員。メンバーの中で最年長で、自然とリーダーシップを発揮していく。
越後真司(岡田将生)
CUBEに閉じ込められたフリーター。人懐っこい性格で、緊迫状況下の癒し的存在。
甲斐麻子(杏)
CUBEに閉じ込められた紅一点。冷静沈着だが、その過去は謎に包まれている。
宇野千陽(田代輝)
CUBEに閉じ込められた一人。周りが社会人の中で、唯一の中学生。いじめが経験で心を閉ざしている。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじ(ネタバレなし)

6人は、何もないその部屋で目が覚めた。同じ部屋にいる人間には心当たりはなく、なぜ自分達がここにいるかも分からない。ただ一つ分かっているのは、彼らはその立方体の部屋に閉じ込められてしまったということだけ。各壁には扉が設置されており、彼らはがむしゃらに部屋から部屋へと移動し、出口を探すこととなる。しかし、その密室には恐るべきトラップが多く隠されていた。熱感知式レーザーに、火炎放射、ワイヤースライサー。間違った部屋に行ってしまえば、即命を落としてしまうのだ。少しのミスも許されない極限の状態。そんな張り詰めた空気が、6人の本性を徐々に暴いていき…?

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の感想・評価

公認リメイク作品

名作とは、何かとパロディが作られるもの。単純に話題作りのためであったり、リスペクトであったり理由は様々。『CUBE』も例に漏れず多くのリメイク作品が作られている。本作もその一つ。しかし、本作はそんじょそこらのリメイク作品ではない。なんと本作は、本家の監督であるヴィンチェンゾ・ナタリをクリエイティブ協力として迎えているのだ。これまで数多くのリメイク作品が作られてきた『CUBE』だが、本家監督が関わった作品などそうそうないだろう。いわば、公式が認めたリメイク作品と言える。国を超えて時代を超えて、CUBEの世界観が再びこの世に甦る。

リメイク作品の難しさ

改めて言うまでもないが、本作は名作『CUBE』のリメイク作品。設定や展開も、当然ながらオリジナルと酷似している。ストーリー展開を既に知っているリメイク作品を楽しむポイントはどこにあるのだろうか。重要なのはカメラワークとキャスト陣。同じストーリーを、演技力で、観客の目を奪うカメラワーク、舞台セットで、どのようにオリジナリティを作っていくかでリメイク作品の良し悪しは変わってくる。その点、本作に起用されているのは実力派俳優として名高い菅田将暉や、杏、斎藤一など申し分ないメンバーばかり。原作の良さを受け継ぎつつ、リメイク作品としての爪痕を残すことができるだろうか。

閉鎖空間の恐ろしさ

最も恐ろしいのは人間とは、よく言ったものだ。この作品には、数多くの兵器が登場する。熱感知式レーザーに、火炎放射、ワイヤースライサー。いずれも、人の命を容易に奪いかねない恐るべき武器である。しかし、本作で最も恐るべきものはそれらではない。確かに武器も当然だが恐ろしい。しかし、それ以上に恐ろしいのは人間の心の内。人間とは、通常様々な『皮』を被っているもの。中々相手に、そう易々とは本性を見せることはないだろう。窮地に立たされたことで、その化けの皮が少しずつ剥がれていく。その時は、果たして人間関係はどうなるのか。本作ではその点に重きを置いて見てみよう。

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の公開前に見ておきたい映画

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『CUBE 一度入ったら、最後』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

CUBE キューブ

言わずと知れた、世界に衝撃を与えた最新作のオリジナル作品。非常に少ない予算で製作されたものの、今やソリッドシチュエーションホラーを代表するまでの作品となった、異例中の異例の作品。高い製作費をかけたものが必ずしも大作ではない。脚本やカメラワークで映画はいい方向にも悪い方向にも大きく左右される。そのことを、改めて教えてくれた一作でもある。数人の男女は、とある密室で目を覚ました。顔見知りではない彼らはパニックに陥り、なんとかその部屋からの脱出を試みる。しかし、そこは死のトラップが幾重にも張り巡らされた場所だったのだ。果たして彼らは、それら全ての罠を潜り抜け、見事生還を果たすことができるのか。

詳細 CUBE キューブ

ソウ SAW

ハリウッドには、最新作のように低予算でも大成功を収めた作品がいくつか存在する。本作もその一つ。さらに、ソリッドシチュエーションホラーとジャンルも共通している。衝撃的な展開と設定が話題を呼び、2021年現在に至るまで新作が作り続けられている。密室で目覚めたアダムとゴードンの二人。互いを知らない二人は、何故か鎖で繋がれていた。そして、彼らの間には一体の死体がある。彼らには異なるミッションが与えられており、それを達成しない限り、彼らの命はないという。そんな事件を起こしたのは、ジグソウという連続殺人鬼だった。ジグソウは人の命を軽んじる者ばかりを集め、こうして死のゲームを強制させていたのだった。衝撃のシーンも非常に多いため、グロ耐性のない人は注意してみよう。

詳細 ソウ SAW

22年目の告白 私が殺人犯です

前述したように、何かと困難も多いリメイク作品。そんなリメイク作品で大成功を収めた作品が、過去いくつか存在する。本作もその一つ。一つの映画としてのクオリティが高いため、本作が実はリメイク作品であるということを知らない人も多いのではないだろうか。本作の元となっているのは、韓国映画の『殺人の告白』。未解決事件『華城連続殺人事件』に刺激を受けて製作された作品である。とある連続殺人事件が世間を騒がせた。警察の必死の捜査も虚しく、犯人は捕まることなく22年が経ち、事件は時効を迎えたのだった。そして、曾根崎雅人という男が、自身が犯人であるとある日突然名乗り出てくる。そして、自らの犯行を認めた告白手記を出版するのだった。

詳細 22年目の告白 私が殺人犯です

映画『CUBE 一度入ったら、最後』の評判・口コミ・レビュー

映画『CUBE 一度入ったら、最後』のまとめ

売れた作品や名作を元とすることが多いリメイク作品。元が面白いのだから、きっとリメイク作品も面白くなるはず…。しかし、決してそうとは限らない。絶対に面白いだろうというハードルの高さが、まず製作陣を待ち受ける。原作をただただ真似るだけではオリジナリティにかけ、一方でオリジナリティを入れすぎると全く別の作品となってしまう。原作ファンからすると、あまり面白くはないだろう。何かとバランスの難しいリメイク作品。果たして本作は、その微妙なところをクリアすることができるのだろうか。

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