映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の概要:マーヴェリック『X-メン』のスピンオフ作品。シリーズでも1番人気のあるローガンがウルヴァリンとなり、記憶を失うまでを描いている。激しいアクションと見たことのない多彩な能力は必見。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:SF、アクション
監督:ギャヴィン・フッド
キャスト:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン etc
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の登場人物(キャスト)
- ローガン / ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)
- 両手から固い3本の鋭い骨を出すことができ、回復能力も非常に高い。優しい心根を持ち、飛行機が嫌い。
- ビクター・クリード / セイバートゥース(リーヴ・シュレイバー)
- ローガンの兄。獣の爪を持ち、狼に近い動きで強い回復能力を持つ。激しい気性で好戦的。
- エージェント・ゼロ(ダニエル・ヘニー)
- 銃の扱いに長けた兵士。ストライカーの忠実な部下でローガンに皮肉ばかりを言う。
- ウィリアム・ストライカー(ダニー・ヒューストン)
- 特殊能力を持つ者達を集め、特別部隊を編成し隕石を集める。隕石から合金アダマンチウムを生成。ローガンに注入し、不死身で最強の兵士を造る。ミュータントの改造を企んでいる。
- ケイラ / シルバーフォックス(リン・コリンズ)
- ローガンの恋人。人の心を操る能力を持つミュータント。妹は身体をダイヤモンドに変える。ストライカーにより妹を人質に取られ、計画に加担させられる。
- レミー・ルボー / ガンビット(テイラー・キッチュ)
- ストライカーが実験施設にしている島から唯一、脱出して来た男。手先が器用で衝撃波を出す能力を持つミュータント。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』のあらすじ【起】
1845年。カナダ北西部、ノースウエスト準州。幼い頃、病気がちだったローガンは、異父兄弟の兄ビクターと裕福な家で育った。父はローガンに対し優しかったが、兄にはきつく当たっており、ビクターの態度も反抗的であった。
ある夜、ビクターの父親がローガンの家に乗り込んで来る。母親を取り戻すためだったが、ローガンの父親はビクターの父親と揉み合いになり、誤って死亡。このことにより、ローガンの特殊能力が目覚め、ビクターの父親を刺殺してしまう。しかし、死の間際になってビクターの父親はローガンに、本当の父親は自分だと明かして亡くなるのだった。
動転して逃亡したローガンは、ビクターから自分も同じだと明かされ、以降は常に兄ビクターと生死を共にすることになる。
兄弟はその後、数々の戦場を駆け回り能力を発揮しつつ活躍。2人とも回復能力に優れていたため、多少の怪我をしたところで死ぬことはなかった。
しかし、戦場を駆け回る内にビクターの獣性が増幅。人殺しを楽しむような面を見せ始める。
そうして当時、少佐だったストライカーが兄弟の特殊能力に目をつけ、2人の能力が発揮できる特別部隊にスカウトする。
特別部隊には、様々な能力を持ったごろつきが集まっていた。任務にてナイジェリア、ラゴスへやって来た部隊。ストライカーの指示により、とあるビルにて潜伏する麻薬王からある石を奪った。ストライカーはその石を求め、奥地にある小さな村を襲撃。罪のない村人を兵士に虐殺させる。ローガンはそんな部隊の在り方に疑問を覚え、好戦的なビクターと袂を分かつことになる。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』のあらすじ【承】
6年後、カナディアン・ロッキー。ローガンはこの地で、恋人のケイラと穏やかな生活を営んでいた。しかしある時、彼を訪ねてストライカーとゼロが姿を現す。元部隊員が何者かに殺されており犯人捜索のため、ローガンにも協力して欲しいと言うのだ。だが、ローガンはストライカーからの要請をにべもなく断るのだった。
それから後、仕事中に異変を察したローガン。ケイラの無事を確かめるために森を走り、彼女の死体を発見する。恐らくは、ローガンを狙った犯人が、ケイラを襲ったのだ。
現場の痕跡から犯人がビクターだと知ったローガン。兄弟は対決するも、ローガンはビクターに敗北を期し、拳の骨を折られてしまう。
ローガンはストライカーに事情を詰問した。凶暴性を増したビクターを恐れたストライカーは、彼を檻に閉じ込めようとするも失敗。ビクターは逃亡し、復讐するために元仲間達を殺害していると言う。ローガンは殺されたケイラの仇を討つため、ビクターを倒す力を欲した。ストライカーはそんな彼に、強大な力を与えると甘言を説くのだった。
まんまと乗せられたローガン。研究施設へやって来る。ストライカーが過去に探していた石で作った合金は非常に強く、どんな攻撃にも耐えると言う。ローガンはアダマンチウムと命名された合金で骨を強化する施術を受けることにする。そして、自分のコード名をウルヴァリンと命名した。
アダマンチウムによる骨の強化には、耐えがたい激痛を伴った。だが、驚異的な回復能力を持つローガンでなければ、実験には耐えられない。合金はローガンの骨を覆い、一旦は彼の命を奪った。しかし、驚異的な回復能力が発動し、ローガンは復活。ストライカーは彼の記憶を消し、最強の兵士にしようとするも、話を聞いたローガンは復讐を遂げるため、施設から逃亡する。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』のあらすじ【転】
近くの民家へ身を潜めたローガンだったが、そこに居住する老夫婦に発見される。彼らの好意により、衣服や一夜の宿を借りることができた。
ローガンの骨は今や人類で最強の金属となり、拳の爪はどんなものでも斬ることができる。銃弾は弾かれ、死ぬこともなくなった。
しかし、人の好い老夫婦はゼロの狙撃により死亡。ローガンはストライカーが差し向けたヘリに追われる。バイクで森を爆走し逃亡を開始。追手に反撃しゼロが乗るヘリを墜とした。
その後、ローガンはラスベガスにいる仲間を訪ね、ストライカーの狙いとビクターの行方を聞く。ローガンが隊を去った後、ストライカーは特殊能力を持つミュータントを集め、とある島で人体実験をしているらしい。ローガンはケイラが死ぬことになった経緯を知り、憤怒。島から逃亡して来たガンビットという男を教えてもらう。
カジノへ来たローガンはガンビットと対決し、協力を得ることに成功する。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の結末・ラスト(ネタバレ)
飛行機に乗り込み、ガンビットと共に島へ。島の実験施設では、ストライカーが次の最強兵士を製造中だった。ローガンは施設へ潜入し、ストライカーと対峙。全てはローガンの能力を手に入れる計画の内だった。そこに生きたケイラも姿を現し、彼女も計画に加担していたことが判明。愕然とするローガンは静かにその場を立ち去る。
しかし、ケイラも妹を人質に取られていた。彼女は妹のために仕方なく、ストライカーの言いなりになっていたのだった。
ローガンはケイラと共に、捕縛されていたミュータント達を開放。
その頃、ストライカーは改造中だった最強兵士を出動させる。これまでの研究成果を全て集約した最強兵士を倒すのは、容易ではない。ローガンは排煙塔へ登り対決するも、落下の危険に晒される。しかし、そこへビクターが助けに入る。
兄弟は協力して激しい戦闘を展開。最強兵士を倒した後は、互いに認め合い別々の道を歩むことにした。
排煙塔が倒壊。ローガンは地上へ下り、ケイラと落ち合う。これで全てが終わりかと思われたが、ストライカーがローガンを銃撃。奴はアダマンチウムの銃弾を使って、ローガンの頭部を撃ち抜いた。このことにより、ローガンはこれまでの記憶を全て失ってしまう。
助けに来たガンビットと島から脱出する際、息を引き取った女性を見かけたローガン。彼女に既視感を覚えるも、記憶にはない。彼は不思議に思いながらも、島から単独で脱出を図るのだった。
映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の感想・評価・レビュー
これまで謎だったウルヴァリンがアダマンチウムを移植される物語。
ウルヴァリンのテーマとして記憶を取り戻す事が彼の運命だったが、本作ではそんな彼の幼少期から記憶を失うまでを描いている。
原作ではライバル的な存在であるセイバートゥースが義理の兄弟という設定も面白い。
そして、今ではマーベル作品で異彩を放つ『デッドプール』もデビューしています。
後々に単独の映画でネタにされてしまっていますが。
ウルヴァリンと記憶の関係は密接にあって、ラストで自分が何もか分からなくなる場面は胸を打たれる悲しさがありました。(男性 30代)
ウルヴァリンの出生の秘密が明かされる今作。X-MENシリーズのスピンオフ作品であり、ウルヴァリンにだけスポットを当てた今作はファンにはたまらない作品でした。
ずっと謎に包まれていたウルヴァリンの過去。1作目の『X-MEN』の前の話なのでこれを見てああなるほど、と理解できた部分も沢山ありました。
彼の魅力が詰まった作品。シリーズ未鑑賞の方よりも、X-MENシリーズが好きな方にぜひ見てほしいです。(女性 30代)
X-MENシリーズは長く、この作品はシリーズ4作品目にして時系列では一番目の作品になる。
タイトルが「ウルヴァリン」となっていて、これはX-MENが創設される前の話です。なぜウルヴァリンが誕生したのか、がメインの話になっていてこの話を基にシリーズが繋がっているため初めに見ることをお勧めします。様々なミュータントが出てくるのですが、その中でもMARVEL好きなら必ず驚くであろう「不死身の男」の題材が登場する。そこにも注目して見てほしい。(男性 20代)
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