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面白いホラー映画のおすすめランキング10選

ホラー映画と言われるジャンルの中でも、特に面白いもの、特に怖いものを10本ピックアップしました。

面白いホラー映画のおすすめランキング10選

怖い思いがしたい、怖い体験をしたい、怖い人間を見たい、怖い生き物を見たい。人間がホラー映画を見る上で動機は様々あるでしょうが、「怖がりたい」という点においては同じではないでしょうか。古今東西のホラー映画の中でも、選りすぐりの名作をランキングでピックアップ。ただ怖いだけではない、映画としてのクオリティの高いおすすめ作品を選んでいます。

第1位 シャイニング(1980)

注目ポイント&見所

スタンリー・キューブリック監督作品。原作はモダンホラーの巨匠スティーヴン・キングの同名小説。原作者は映画の出来に憤慨したようですが、これは完全にキューブリックの映画に仕上がっているので仕方がない。映画でしか出来ない表現をしている点に注目して欲しい。左右対称のシンメトリーの居心地の悪さ、不気味な双子姉妹の存在、流れるようなカメラワーク、そしてジャック・ニコルソンの一世一代の怪演。恐怖映画の頂点とも言える作品です。

詳細 シャイニング(1980)

第2位 ローズマリーの赤ちゃん

注目ポイント&見所

ロマン・ポランスキー監督作品。原作はアイラ・レヴィンの同名小説。悪魔の子を宿してしまったのではないかと恐れる妊婦を主人公としたオカルト映画。しかしこの映画の興味深い所は、すべて妊婦の妄想に過ぎなかったと解釈しても問題ない点であろう。女性特有の感覚であるマタニティ・ブルーをそのまま恐怖映画にしたような傑作映画である。

詳細 ローズマリーの赤ちゃん

第3位 キャリー(1976)

注目ポイント&見所

ブライアン・デ・パルマ監督作品。原作はスティーヴン・キングの同名小説。女だったら誰もがいじめたくなるであろうという程の説得力のあるキャラクターを演じ切ったシシー・スペイセクが素晴らしい。だがやはり一番の見どころはクライマックスのプロム会場での一連のシーン。デ・パルマお得意の分割場面を駆使した虐殺シーンは、映画史に残る出来である。

詳細 キャリー(1976)

第4位 ぼくのエリ 200歳の少女

注目ポイント&見所

トーマス・アルフレッドソン監督作品。原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの「モールス」。いじめられっ子少年とヴァンパイア少女との悲恋ものであるが、一風変わった味付けがされているところが特徴的。やがて寿命が尽きてしまう人間と、永遠に若いままのヴァンパイアとでは、ハッピーエンドになるはずがない。それでも未来に向って進んで行く少年少女の真剣な姿に胸が痛くなる事は間違いない。

詳細 ぼくのエリ 200歳の少女

第5位 悪魔のいけにえ(1974)

注目ポイント&見所

トビー・フーパー監督作品。スプラッター映画の原点にして頂点とも言える作品。チェーンソーを振りかざして全力疾走で追いかけて来るレザーフェイスというキャラクターを生み出しただけでもこの映画の価値は計り知れない。しかし低予算ながらも恐怖映画の演出のツボは抑えていて、無駄な流血シーンなどなくても観客を怖がらせる事はいくらでも出来るという前例を生み出した偉大なる作品でもある。

詳細 悪魔のいけにえ(1974)

第6位 女優霊

注目ポイント&見所

中田秀夫監督作品。「リング」以前に制作された映画だが、こちらの方が断然怖い。ジャパニーズ・ホラーブームの原点がここにある。映画撮影スタジオで幽霊が出るという劇中劇の構成が面白く、怪事件が勃発していく様は非常にスリリング。登場する幽霊の造形は、後の「リング」の貞子の原型とも言えるだろう。高笑いする幽霊の姿には、体温が数度下がるほどの恐怖感を覚えた。

詳細 女優霊

第7位 回路

注目ポイント&見所

黒澤清監督作品。死者が現世に溢れかえってしまった世紀末の世界を描く。幽霊を恐ろしいものとは描かず、あくまで死んだ人間として描いている点が斬新。特に歩きながらもコケてしまう幽霊の描写は忘れがたい印象を残す。しかし本当に怖いのは「死」という概念そのもの描き方。「死」こそは永遠の孤独であるという帰結は、これ以上ないほどの絶望感を観客にもたらすだろう。

詳細 回路

第8位 ウィッカーマン(1973)

注目ポイント&見所

ロビン・ハーディ監督作品。のちにニコラス・ケイジ主演でリメイクされているが、こちらの方が断然怖い。とある島にやってきた男性が、その島の奇妙な風習によりいけにえとして虐殺されてしまうという物語。この圧倒的な絶望感は、他の映画ではそう味わえないだろう。閉鎖的なカルト宗教の恐ろしさ、全編を漂うエロチシズムなど見どころは多い。

詳細 ウィッカーマン(1973)

第9位 ステップフォードの妻たち

注目ポイント&見所

ブライアン・フォーブス監督作品。原作はアイラ・レヴィンの同名小説。2004年にリメイクもされているが、なぜかコメディになってしまっているのが非常に残念。こちらの作品は心底怖いホラー映画である。完璧で平和な住宅街に引っ越して来た夫婦だが、そこには実は恐ろしい秘密があったという話。人が人ならざるものに変貌していく恐怖は「ボディ・スナッチャー」を彷彿とさせるが、この映画の恐ろしい所はその動機が男の欲望から来ているという点であろう。男尊女卑をここまであからさまに描いた映画は例がない。

詳細 ステップフォードの妻たち

第10位 死霊のはらわた2

注目ポイント&見所

サム・ライミ監督作品。前作「死霊のはらわた」のリメイク的意味合いの強い作品だが、コメディ色を増加させているのが楽しい。とにかくパワフルかつテンポがよい演出が素晴らしく、最後のオチまで一気に見せきってしまう。ここまで恐怖と笑いのバランスがいい映画は珍しく、さすがのサム・ライミですらこの境地の作品は二度と作れないだろう(1作目はユーモアがまったくなく、3作目は笑いに徹し過ぎて怖くない)。そういう意味でもこの2作目が必見である。

詳細 死霊のはらわた2

まとめ

怖がるというのは人間の根源的感情である。人がお化け屋敷やジェットコースターに乗るのは、安全な立場で恐怖を感じたいからに他ならないだろう。日々のストレスの解消のためにも、ホラー映画を見るという事は推奨されるべき事だと思う。今回ピックアップした作品は、観客を恐怖のどん底に落とす事は間違いない傑作揃いである。しかし真に恐怖映画とは何日も頭の中から離れない事があるため、見過ぎには注意だ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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