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映画『えんとつ町のプペル』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

芸人、『キングコング』の西野亮廣が執筆し、40万部ものベストセラーとなった絵本がとうとうスクリーンに。絵本でも話題になった繊細なタッチ、美しい色使いが忠実に再現される。

映画『えんとつ町のプペル』の作品情報

えんとつ町のプペル

タイトル
えんとつ町のプペル
原題
なし
製作年
2020年11月28日
日本公開日
2020年12月25日(金)
上映時間
不明
ジャンル
アニメ
ファンタジー
監督
廣田裕介
脚本
西野亮廣
製作
不明
製作総指揮
西野亮廣
キャスト
窪田正孝
芦田愛菜
立川志の輔
小池栄子
藤森慎吾
野間口徹
伊藤沙莉
宮根誠司
製作国
日本
配給
東宝、吉本興業

映画『えんとつ町のプペル』の作品概要

『えんとつ町のプペル』という作品を知っているだろうか。2016年に発売されたと同時に、絵本としては異例の40万部もの売上を記録し大きな話題となった。そして、本作の制作者は、なんと芸人キングコングの西野亮廣。クラウドファンディングで資金を募り、分業という珍しい形で完成された本作。その斬新な形は製作当初賛否両論であったが、結果、多くの人々に愛される大成功を収めることとなる。芸人が描いた本、と侮ることなかれ。西野亮廣の持つ才能が十二分に感じられる作品。

映画『えんとつ町のプペル』の予告動画

映画『えんとつ町のプペル』の登場人物(キャスト)

プペル(窪田正孝)
えんとつ町に暮らす少年。両親を失い、天涯孤独に暮らしていた。
ルビッチ(芦田愛菜)
プペルの前に現れた『ごみ人間』。えんとつ町からは見られない、星空を見ようとプペルと奮闘する。

映画『えんとつ町のプペル』のあらすじ(ネタバレなし)

「えんとつ町」。それは、この世界の片隅にあるとある場所。その場所は名前の通り、多くのえんとつが建てられた街だった。えんとつからは常に黒い煙が上がり、町の空を覆っていた。そのため、その黒い煙のせいで、町の人々は黒色以外の空を知ることなく生活していたのだった。ルビッチという少年は、そんなえんとつ町で生まれ育った。早くして親を亡くしたルビッチ。そんなルビッチの前に、ハロウィンの夜、ごみ人間が現れる。ごみ人間とは、配達屋が落とした心臓によって生まれたという存在。名前のない彼に『プペル』という名前を与えたルビッチ。そして、孤独な2人はこのくすんだ町の片隅で、友情を育んでいく。

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映画『えんとつ町のプペル』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『えんとつ町のプペル』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『えんとつ町のプペル』の感想・評価

人間社会の縮図

作者である西野亮廣は、本作品を『人間社会の縮図』と称している。『「えんとつ町」は夢を持てば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会の縮図』。それは、実際に西野の身に起こったことである。確かに、西野亮廣という男は芸人としては異端な存在なのかもしれない。ビジネス書を出版し(しかも大ヒットを博し)、文化祭などでは芸人としてではなく、知識人として講演を依頼される。しかし、「芸人らしい」とはそもそも誰が決めたのだろう。西野の相方である梶原もユーチューバーとして大成功を収めているし、ドラマの脚本を数多くこなす芸人や、芥川賞を受賞した芸人だっている。時代の流れと共に、芸人という存在も変化してきているのだ。「芸人だから」という理由だけで、その活動を批判するのはあまりにも時代遅れ。新しい才能の開花を映画館で見届けよう。

画期的な取り組み

本作は、非常に画期的なシステムで制作されている。まず、クラウドファンディングで資金調達をしているという点。クラウドファンディングで資金が集まるということは、それだけ多くの人に期待されているということを意味している。資金が溜まっていくにつれ、自ずと制作陣の士気も上がっていくことだろう。そして、本作では完全分業という制度が取られている。絵と文章、というシンプルな分業ではない。人物担当、森担当など、細かく書き手を分けているのだ。そのため、本作には総勢35名以上もの作家が名を連ねている。それぞれが持つ個性を見事にまとめ上げた点も評価された原作。映画においても、その特徴を活かし切ることはできるのか。

映画『えんとつ町のプペル』の公開前に見ておきたい映画

映画『えんとつ町のプペル』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『えんとつ町のプペル』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

この世界の片隅に(2016)

映画を撮影するためには、莫大な費用を要する。人件費、セットにかかる費用、資材を調達するための費用など、お金はいくらあっても足りないほどなのだ。そのため、どれだけ良いプロットや製作陣に熱意があっても、中々映画化に踏み出せないことがある。そんなケースにおいて、近年注目されているのがクラウドファンディングでもある。最新作でも、西野はクラウドファンディングを通じて絵本制作のための資金を調達している。そして、クラウドファンディングで見事に映画化にこぎつけた代表作が本作である。日本アカデミー賞で最優秀アニメーション賞を獲得するなど輝かしい功績を残した本作も、周囲からの支援がなければこの世に誕生していなかった。あなたも、期待できる作品を見つけたら是非支援してみよう。

詳細 この世界の片隅に(2016)

振り子

芸人には何かと才能がある人材が多くいるが、芸術方面でその才能を発揮しているのは、なにも西野だけではない。芸人で漫画や絵本、と言えば鉄拳を思い出す人も多いのではないだろうか。鉄拳は、パラパラ漫画を得意とする芸人。これまで数多くの作品が、多くの人の感動を呼び話題になってきた。そんな鉄剣のパラパラ漫画を元に、映画化されたのが本作である。主人公は、大介とサキという男女。恋に落ち、生活を共にするようになった2人。大介は夢であったバイク屋をオープさせるが、夫婦には次々と試練が降りかかる。夢破れた大介、病に倒れたサキ。そんな2人を支える周囲の人間の暖かさを、丁寧に描いた作品。本作だけでなく、ぜひ元となったパラパラ漫画の方もチェックしよう。

詳細 振り子

リトルプリンス 星の王子さまと私

原題は、誰もが知るであろうサン=テグジュペリによる有名小説『星の王子さま』。学校の教科書などでも目にしたことがあるという人も多いのではないだろうか。本作の面白い点は、星の王子さまの世界のその後を描いているという点。後日談にあたる本作では、9歳の少女が星の王子さまと出会い、様々な世界を旅する中で本当の自分を見つけていく。2人の子供による大冒険、自分が信じるもののために突き進んでいくその姿勢、そして、物語の繊細且つ美しいタッチなどが最新作と共通している。あの、『星の王子さま』が成長した姿は一体どうなっているのか。その成長した星の王子さまを、人気声優宮野真守が演じたことでも大きな話題となった。

詳細 リトルプリンス 星の王子さまと私

映画『えんとつ町のプペル』の評判・口コミ・レビュー

映画『えんとつ町のプペル』のまとめ

日本には、『出る杭は打たれる』ということわざがある。他とは一線を画する考え方を持つ人、行動をする人は、何かと目につきバッシングを受けやすい。日本では、他の国と比べてこういった傾向が顕著のように思われる。確かに、自分の意見に共感してもらえるということは幸せなことだ。安心する覚えることもあるかもしれない。しかし、マジョリティが正しいとは決して限らないのだ。これまでにはなかった考えが新しい風を呼び込み、集団を、時には世界すらも変えてしまうことがあるのだ。自身が周囲とは違うことに悩んでいる人には、ぜひ見てもらいたい一本。

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みんなの感想・レビュー

  1. まっちん より:

    また見たい映画!
    友達がいない…実はみんなが友達
    父さんの言葉が胸に染みる。
    下を見てないで上を見て進め!
    挿入歌またとても良い。
    早速絵本注文しました。
    楽しみ♡