レイチェル・チュウには付き合って1年になる、ニック・ヤンという名の恋人がいた。ある日、ニックが所用で実家があるシンガポールに帰ることになった。レイチェルは友人や両親に紹介したいので一緒に来て欲しいとニックから誘われる。
映画『クレイジー・リッチ!』の作品情報
- タイトル
- クレイジー・リッチ!
- 原題
- Crazy Rich Asians
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2018年9月28日(金)
- 上映時間
- 120分
- ジャンル
- ラブストーリー
- 監督
- ジョン・M・チュウ
- 脚本
- ピーター・チアレッリ
アデル・リム - 製作
- ニーナ・ジェイコブソン
ブラッド・シンプソン
ジョン・ペノッティ - 製作総指揮
- ティム・コディントン
ケヴィン・クワン
ロバート・フリードランド
シドニー・キンメル - キャスト
- コンスタンス・ウー
ヘンリー・ゴールディング
ジェンマ・チャン
リサ・ルー
オークワフィナ
ハリー・シャム・Jr.
ケン・チョン
ミシェル・ヨー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『クレイジー・リッチ!』の作品概要
ケヴィン・クワン原作の小説『Crazy Rich Asians』を元に作られた作品。小説は世界17カ国で出版され、ベストセラーとなっている。『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)の監督を務めたことで有名な、ジョン・M・チュウがメガホンを取った。ごく普通の暮らしを送る女性の交際相手が実は大富豪の息子だと発覚し、彼氏側の家族から交際を反対される様子が描かれている。ヒロインを演じたコンスタンス・ウーは、この作品がアメリカでヒットしたお蔭で人気女優の仲間入りを果たす。
映画『クレイジー・リッチ!』の予告動画
映画『クレイジー・リッチ!』の登場人物(キャスト)
- レイチェル・チュウ(コンスタンス・ウー)
- ニューヨークの街で働きながら暮らしている、ごく普通の女性。ニックの恋人。
- ニック・ヤン(ヘンリー・ゴールディング)
- 実家は裕福で、シンガポール最大の不動産王として有名。家族のことをとても大切にしている。レイチェルのことも心から愛している。
映画『クレイジー・リッチ!』のあらすじ(ネタバレなし)
レイチェル・チュウには付き合って1年になる、ニック・ヤンという名の恋人がいた。ある日、ニックが友人の結婚式に出席するため、シンガポールに帰ることになった。レイチェルは友人や両親に紹介したいので一緒に来て欲しいとニックから誘われる。今までニックが家族のことをあまり話したがらなかったこともあり、レイチェルは凄い貧乏な家なのではないかと予測していた。だが、ニックが手配した飛行機は、ファーストクラスだった。
ニックはただの裕福な家の者ではなかった。ヤン家はシンガポール最大の不動産王として有名で、世界中の独身女性がニックの恋人の座を狙っていた。レイチェルは驚きながらもニックの母に挨拶をするが、嫌われてしまう。普通の家に生まれたレイチェルと、セレブの家に生まれたニックでは住む世界が違うからだった。レイチェルはニックのことを心から愛しているため、諦めることなくニックの母親に立ち向かっていった。果たして、レイチェルはニックの母に認めてもらうことができるのだろうか。
映画『クレイジー・リッチ!』の感想・評価
ケヴィン・クワン原作の小説
ケヴィン・クワン原作の小説『Crazy Rich Asians』を元に作られている。その小説は世界17か国で出版され、ベストセラーとなった。制作を担当したニーナ・ジェイコブソンが『Crazy Rich Asians』の映画化権を購入し、スタッフや俳優をアジア系の者で固めるためにハリウッドの制作システムを活用しなかったことでも話題を集めた。その結果、ハリウッド映画では『ジョイ・ラック・クラブ』(1993)以来となる、主要キャストが全員アジア系の俳優を使用した作品となった。
アメリカのロサンゼルスではワールドプレミアを迎え、2018年8月8日には特別先行上映が行われた。映画批評サイト『Rotten Tomatoes』では10点満点中8.1点という高評価がつけられており、観客からの満足度の高い作品となった。
ジョン・M・チュウ
ジョン・M・チュウ監督は『G.I.ジョー』(09)の続編となる、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)の監督を務めたことで有名である。『G.I.ジョー』は人気のおもちゃを元に作られたアニメ『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』をベースに作られた作品で、悪の組織と戦うG.I.ジョーと呼ばれる国際機密部隊の姿が描かれている。ティーブン・ソマーズが監督を務めた1作目よりも、ジョン・M・チュウが監督を務めた2作目の方が、興行成績が良かった。そのため、『G.I.ジョー3』はジョン・M・チュウが監督を務めることが決定しており、既に制作が行われている。
また、ジョン・M・チュウは『グランド・イリュージョン』(13)の続編となる、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(16)の監督を務めたことでも有名である。こちらの作品も1作目よりも2作目の方が興行収入が多く、3作目もジョン・M・チュウが続投されるのではないかと言われている。ジョン・M・チュウ監督が手掛けると素晴らしい作品になる可能性が高いため、要チェックである。
一風変わったシンデレラストーリー
ごく普通の女性が大富豪の男性と出会い恋に落ちるシンデレラストーリーは、物語の設定としてよくあると思う。だが、この作品は一風変わっており、恋に落ちた2人のその後の姿が描かれている。ごく普通の女性が大富豪の男性の家族に嫌われ、別れることを勧められるのだ。恋人のことを心から愛しているヒロインが、どのように頑張るのか、無事に恋人の家族に認められるのか気になる展開になっている。
ヒロインを演じたコンスタンス・ウーもまた、この作品のお蔭で良い方に人生が大きく変わり成功している。彼女は長きに渡って女優を目指していたが、あまり良い役は貰えず生活に困窮していた。しかし、この作品がアメリカで大ヒットを遂げたのをきっかけに、人気女優の仲間入りを果たすことになったのだ。
映画『クレイジー・リッチ!』の公開前に見ておきたい映画
G.I.ジョー バック2リベンジ
ジョン・M・チュウ監督の代表作。イ・ビョンホンやレイ・パークなど、2009年に公開の1作目に登場したキャストが続投している。その一方で、ジョー司令官役のブルース・ウィリスやロードブロック(G.I.ジョーの一員)役のドウェイン・ジョンソンなどが、新たにメンバーに加わっている。
機密組織G.I.ジョーはパキスタンでとある任務に就いていた。だが、爆撃されほとんどの隊員が亡くなってしまう。その後、アメリカ大統領は国を裏切った罪で、G.I.ジョーを処刑したとコメントを発表した。実は、このアメリカ大統領は偽物が成り代わっていた。生き残った数名のG.I.ジョーはこの危機を脱するため、初代G.I.ジョーのジョー司令官に助けを求めることにした。
あと1センチの恋
ラブストーリー映画。日本でも人気が高い、女優のリリー・コリンズがヒロインを演じている。リリー・コリンズの相手役を演じたのは、『スノーホワイト』(12)でウィリアム王子を担当したサム・クラフリン。この映画はセシリア・アハーン原作の小説『愛は虹の向こうに』を元に作られている。
ロージーとアレックスは幼い頃から一緒にいる幼馴染で、何でも話せる一番の親友だった。初めての恋人や大学受験など、お互いの人生をずっと近くで見てきた。2人はずっと一緒にいたにも関わらず、「好き」だという気持ちだけは言えなかった。そんな中、ロージーが元彼の子供を妊娠してしまう。19歳、2人はそれぞれの道を歩むことになり、ロージーはアレックスの元を去った。だが、離れていても連絡が途切れることはなかった。24歳、ロージーは再びアレックスが住むアメリカへと戻った。
詳細 あと1センチの恋
her/世界でひとつの彼女
ラブストーリー映画。SF恋愛映画という特殊なジャンルで、人工知能型OSに恋をする男性の姿が描かれている。字幕版では女優のスカーレット・ヨハンソンが、吹き替え版では声優の林原めぐみが人工知能型OSの声を担当している。スカーレット・ヨハンソンは声だけの演技にも関わらず、「第8回ローマ映画祭・最優秀女優賞」を受賞している。
セオドア・トゥオンブリーは世界初となる人工知能型OS(サマンサ)を手に入れる。サマンサは声だけの存在だったが、セオドアは彼女との会話を楽しんだ。そして、妻と別れて感じている孤独が癒されていた。セオドアはどんどんサマンサに惹かれていき、触れたいと思うようになる。周囲はそんなセオドアを心配した。
映画『クレイジー・リッチ!』の評判・口コミ・レビュー
クレイジー・リッチ
良い意味でのお馬鹿映画として楽しみにいったので、新鮮味はゼロですが、ゴージャスなお金持ちとシンガポールを漫喫できる✨
アジア系アメリカ人の諸々なども軽く含まれてるが、ま~ラストクレジットまで楽しんで観るのが正解じゃない?親友オークワフィナを大好きになるはず!笑 pic.twitter.com/LQHZ30dDWE— どらみ (@dorami0420) 2018年9月29日
映画館での今年84本目の映画として『クレイジー・リッチ!』鑑賞。基本的にはよくある「御曹司と庶民の娘の恋」を巡るお話でラブコメとしての出来はフツー。ただその金満ぶりがハンパなく、良くも悪くも今のアジアの勢いを感じられるところがイマドキなのかな。主演2人が弱く、脇役の方が印象的です。 pic.twitter.com/lOeWd4c7cd
— tetu (@tetutetu1962) 2018年9月29日
『クレイジー・リッチ!』鑑賞。映像がとにかく豪華。キャスト全員がもれなく日本の俳優・タレントの誰かに似てる。割と期待して観に行ったけど、冷静に考えると物語自体は割とよくある話でした。
この映画、いろいろスゴイみたいだけど、今の僕にとっては「普通」でした。
★★★☆☆— 橋本裕 (@umbil01) 2018年9月29日
『クレイジー・リッチ! #CrazyRichAsians 』観た〜!
規模は違えど共感するシーン多くてボロ泣きしてしまった。オークワフィナとミッシェル・ヨー、ソノヤ・ミズノが最高だったな〜。何より主人公レイチェル役のコンスタンス・ウー、麻雀のシーンでみんな彼女のこと好きになっちゃうね。— 生 (Ubu) (@UbuHanabusa) 2018年9月29日
「クレイジー・リッチ!」という映画、製作側が全てアジア人で、劇場公開するという固い信念を持って作り上げた映画です。いくつかの配給会社にされたホワイトウォッシュの提案を断り、かつ劇場公開にこぎつけ、アメリカで二週連続一位に輝いた意味を同じアジア人として知るべき映画だと思う。 pic.twitter.com/VvpUOizlap
— 上村シュンスケ (@taigaichijiku) 2018年9月29日
映画『クレイジー・リッチ!』のまとめ
ヒロインのレイチェル・チュウは1年間付き合った恋人のニック・ヤンのことを心から愛しており、決してお金目当てで近づいていった訳ではない。むしろ、ニックの実家が貧乏なのではないかと思っていたぐらいである。しかし、ニックの母親やニックの恋人の座を狙っている女性から、財産目当てだと疑惑の目を向けられてしまう。レイチェルがニックとの仲を認めてもらおうと奮闘する姿はとてもかっこよく、素敵な女性であることが分かる。レイチェルは無事にニックの家族に認めてもらうことができるのか、最後までハラハラする展開になっている。
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