オオバカナコは日給30万円に目が眩み、怪しいバイトに手を出してしまう。カナコは闇の組織に身売りされた。そして、ボンベロがシェフを務める「食堂(ダイナー)」でウェイトレスとして働くことになる。その店は殺し屋専用の食堂だった。
映画『Diner ダイナー』の作品情報
- タイトル
- Diner ダイナー
- 原題
- なし
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年7月5日(金)
- 上映時間
- 117分
- ジャンル
- アクション
サスペンス - 監督
- 蜷川実花
- 脚本
- 後藤ひろひと
杉山嘉一
蜷川実花 - 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 藤原竜也
玉城ティナ
窪田正孝
本郷奏多
武田真治
斎藤工
佐藤江梨子
金子ノブアキ - 製作国
- 日本
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『Diner ダイナー』の作品概要
映像化不可能と言われていた平山夢明原作の小説を元に制作された作品。映画監督として『さくらん』(07)や『ヘルタースケルター』(12)といった人気作品を手がけ、三代目J Soul Brothersの『花火』のPVも手がけている蜷川実花が監督を務めた。藤原竜也が主演を務め、玉城ティナがヒロインを演じ、窪田正孝、斎藤工、本郷奏多など豪華な俳優陣が脇を固めている。殺し屋専用の食堂「ダイナー」で巻き起こる究極の「殺し合いゲーム」を描いた作品。
映画『Diner ダイナー』の予告動画
映画『Diner ダイナー』の登場人物(キャスト)
- ボンベロ(藤原竜也)
- 「食堂(ダイナー)」を切り盛りする天才シェフ。元腕利きの殺し屋。犬の菊千代が唯一の相棒。
- オオバカナコ(玉城ティナ)
- 平凡な女の子。日給30万円の怪しいアルバイトに手を出し、身売りされる。その後、「食堂(ダイナー)」でウェイトレスとして働くことになる。
映画『Diner ダイナー』のあらすじ(ネタバレなし)
オオバカナコは日給30万円の怪しいアルバイトに手を出し、身売りされてしまう。カナコを手に入れたのは、ボンベロという名の天才シェフだった。カナコはボンベロの店・ダイナーでウェイトレスとして働くことになるが、そこは普通の店ではなかった。
ボンベロは元殺し屋で、菊千代という名の犬を唯一の相棒としていた。ダイナーは会員制で、常連のみがやって来る店だった。そして、客は全員人殺しだった。つまり、ダイナーは殺し屋専用の「食堂(ダイナー)」なのだ。
皿の置き方一つで殺される可能性もあった。カナコは恐怖に震えながらも、生き残るために客をもてなすしかなかった。孤高の殺し屋やサイコキラーなど、一癖も二癖もある殺し屋達が来店してくる。果たして、カナコは生き残ることができるのだろうか!?
映画『Diner ダイナー』の感想・評価
マルチなジャンルで活躍する平山夢明原作の小説を映画化
作家、映画監督、ラジオパーソナリティーなどマルチなジャンルで活躍する平山夢明原作の小説を元に制作された作品。河合孝典によって漫画化が行われ、2019年7月には原作小説の続編となる『ダイナーⅡ』が発売されるなど人気が高い作品である。「第28回日本冒険小説協会大賞」と「第13回大藪春彦賞」のダブル受賞を果たしており、批評家からも高い評価を受けた。
平山は『GANTZ/EXA』の原案と構成を手がけたことでも有名な人物である。『GANTZ』は奥浩哉原作の青年漫画で、アニメ化や実写映画化も行われた作品である。『GANTZ/EXA』は第二弾目となるノベライズ作品で、本作オリジナルの主人公と本編の初期ヒロイン・岸本恵を主軸とした物語になっている。
多彩な色彩を使う蜷川実花監督作品
監督を務めたのは、「ニナミカ」の愛称で親しまれている写真家の蜷川実花。蜷川は演出家の蜷川幸雄を父に持ち、『さくらん』(07)で映画監督デビューを果たした。また、アイドルグループAKB48の『ヘビーローテーション』や三代目J Soul Brothersの『花火』のPVも手がけており、蜷川ならではの多彩な色彩を使った作品は高く評価されている。
蜷川は本作で初の男性主人公・初のアクションシーン・初のサスペンスと、たくさんの初めての事柄に挑んでいる。彼女が手がけてきた『さくらん』や『ヘルタースケルター』(12)とはまた一味違い、カッコ良さと迫力を感じられる作品になっている。
蜷川は監督だけでなく、後藤ひろひとや杉山嘉一と共に脚本も執筆している。後藤は『パコと魔法の絵本』(08)の原作者として、杉山は日本系列の連続テレビドラマ『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』の脚本を担当したことで有名な人物である。
藤原竜也主演作品
天才シェフでありながら元殺し屋という異色の経歴を持つ主人公のボンベロを演じたのは、舞台や映画など多岐に渡って活躍している俳優の藤原竜也。藤原は演出家・蜷川幸雄の舞台『身毒丸』のオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入りを果たした。ニューヨークで行われた舞台『近代能楽集〜弱法師〜』(05)に出演し高級日刊新聞紙・ニューヨークタイムズで高い評価を受けるなど、国内外問わず演技力の高さには定評がある人物である。
女性ファッション誌『ViVi』の専属モデルとして活躍していた玉城ティナがヒロインを務め、俳優だけでなく長年バラエティ番組でも活躍していた武田真治が殺し屋の1人を演じている。その他にも窪田正孝、斎藤工、奥田瑛二、小栗旬など藤原の演技力と存在感に負けない個性豊かな俳優達が脇を固めている。
映画『Diner ダイナー』の公開前に見ておきたい映画
ヘルタースケルター
蜷川実花監督の代表作。「第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した、岡崎京子原作の女性向け漫画を元に制作された作品。沢尻エリカが5年ぶりに主演を務めたことでも話題になった。蜷川は新人映画監督を選考対象にしている「新藤兼人賞2012・銀賞」を受賞している。俳優の斎藤工がカメオ出演しており、俳優の窪塚洋介が友情出演している。
人気ファッションモデルのりりこは、女子高生を中心に圧倒的な支持を集めていた。CMやドラマ撮影など慌ただしい日々を送る中、りりこは自分の中で音が鳴るのを感じていた。実は、りりこの全身には美容整形手術が施されていた。りりこはトップスターとなる一方で、仕事のストレスと美容整形の副作用に苦悩する。果たして、りりこの行く末とは?
詳細 ヘルタースケルター
るろうに剣心 京都大火編
藤原竜也の代表作。1990年代に連載されていた和月伸宏原作の少年漫画を元に制作された作品。2012年に第一作目となる『るろうに剣心』が公開されており、『るろうに剣心 京都大火編』はその続編に当たる。藤原は主人公である緋村剣心の敵で、明治政府への復讐と転覆を目論む志々雄真実を演じた。
凄腕の暗殺者「人斬り抜刀斎」の過去を持つ緋村剣心は、「不殺(ころさず)の誓い」を掲げ仲間と共に平穏な日々を送っていた。そんなある日、明治政府内務卿の大久保利通が現れ、志々雄真実が京都で暗躍していると知らされる。志々雄は剣心の後任の人斬りとして暗躍し、同士に殺されたはずの人物であった。剣心は志々雄一派を止めるため、戦いの場へと身を投じていく。
詳細 るろうに剣心 京都大火編
天の茶助
玉城ティナの映画初出演作品。幻冬舎から発売されたSABU原作の小説を元に制作された作品。SABU自身が監督と脚本を担当している。「第65回ベルリン国際映画祭・コンペティション部門」出品作品。松山ケンイチが主演を務め、大野いとがヒロインの新城ユリを演じた。シンガーソングライターのMs.OOJAの『翼』が主題歌に起用されている。
天界にはたくさんの脚本家が存在し、下界で生きる人々のシナリオを書いていた。茶助は天界で、脚本家達へのお茶くみを行っていた。ある日、茶助の脚本家への不用意な発言のせいで、人間の新城ユリが亡くなってしまう。茶助はユリを救うため、天界から地上に降り立った。果たして、茶助はユリを救うことができるのだろうか。
詳細 天の茶助
映画『Diner ダイナー』の評判・口コミ・レビュー
『Diner ダイナー』鑑賞。殺し屋専用のダイナーを舞台にした蜷川実花監督作品。玉城ティナの玉城ティナによる玉城ティナのための一本。主演・藤原竜也の演技が他の役者に食われている映画は極めて異例。『レオン』と『マトリックス』を愛するボンクラ中学生の頭ン中みたいな世界観もいいじゃんね。 pic.twitter.com/wNL0Lb0v90
— だよしぃ (@purity_hair) 2019年7月6日
『Diner ダイナー』
物語は正直良く分からず取って付けたような感じにも思えたが、極彩色の蜷川実花ワールドが楽しい。
ウエイトレス姿の玉城ティナのウエストに目が釘付け。もっと色んな衣裳を見たかった。
エンドロールで気付くカメオ出演的なキャストが大勢いるので、注目して見ると面白いかも。 pic.twitter.com/aQjD5vCT2B
— Hidezou (@hidezou777) 2019年7月6日
『Diner ダイナー』
話的には正直さほど面白いとは思わなかったですが映像美にもってかれた。
目が眩む程の色彩美と玉城ティナのメイド姿、窪田正孝の腹筋を拝む作品。
藤原竜也は通常営業でした。
武田真治と斎藤工のファンキーな感じも好きだった。
武田真治筋肉抑えめでしたw pic.twitter.com/gLWO9RECmQ— 升田@映画垢 (@s_dateotoko) 2019年7月6日
『DINER ダイナー』観てきました。極めて鮮烈な映像体験。華美なビジュアルに乗るのは、寄りの画面を多用しすぎる映像、安い演出、粋の対極をゆく展開、チープな台詞回し、そして薄すぎるドラマ。原作云々を抜きにしてもあまりに稚拙な出来。確信犯的にダメになる要素を付加し続けたような作品。 pic.twitter.com/Hmiq3CpfOV
— ヒロシニコフ (@ichibujoujou) 2019年7月5日
Diner ダイナー
観てきました‼︎
ストーリーは置いておいて映像がめっちゃ綺麗でした💖蜷川実花のビビットなどぎつい世界観結構好きです🥶常時バラが舞ってた笑
キャスト豪華だったな…
ストーリーの展開がちょっと残念でした😐💦#映画好きと繋がりたい #映画 #Dinerダイナー pic.twitter.com/aBQWaYvgNf— 生ハム (@kerororrrro) 2019年7月6日
映画『Diner ダイナー』のまとめ
蜷川実花が監督を務めた作品だけあり、多彩な色彩が目を引く作品になっている。斎藤工や小栗旬など主演を務めていてもおかしくないほど素晴らしい俳優達が脇を固めており、豪華な作品に仕上がっている。何より、主演を務めた藤原竜也が周囲に負けないほど一際存在感を放っており、彼の演技力の高さを改めて実感することができる。DAOKO×MIYAVIの『千客万来』が主題歌に起用されている。独特な雰囲気を漂わせる作品とマッチした楽曲になっている。
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