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映画『ドクター・スリープ』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

映画史に名を残す名作、スタンリー・キューブリックによる『シャイニング』。そんなシャイニングには、実は続きの物語があった。原作者、スティーヴン・キングが紡ぐ、正真正銘の続編がここに映画化。

映画『ドクター・スリープ』の作品情報

ドクター・スリープ

タイトル
ドクター・スリープ
原題
Doctor Sleep
製作年
2019年
日本公開日
2019年11月29日(金)
上映時間
不明
ジャンル
サスペンス
ホラー
監督
マイク・フラナガン
脚本
マイク・フラナガン
製作
トレバー・メイシー
ジョン・バーグ
製作総指揮
ロイ・リー
スコット・ランプキン
アキバ・ゴールズマン
ケビン・マコーミック
キャスト
ユアン・マクレガー
レベッカ・ファーガソン
カイリー・カラン
クリフ・カーティス
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザーズ映画

映画『ドクター・スリープ』の作品概要

あの名作、『シャイニング』に続きがあったことをご存知だっただろうか。良くあるオマージュ作品というわけではなく、原作者スティーヴン・キングが書いた、正真正銘の続編。そんな小説を基に制作されたのが、本作『ドクター・スリープ』である。主人公はダニー、シャイニングに出演していたあの子供が成長した姿である。シャイニングの名シーンの数々も多く使用されており、シャイニングファンにとっては堪らない仕上がりとなっている。果たして、シャイニングに続き映画史に名を刻むことはできるのか。

映画『ドクター・スリープ』の予告動画

映画『ドクター・スリープ』の登場人物(キャスト)

ダニー(ユアン・マクレガー)
幼い頃、例の事件を経験した男性。事件から完全に立ち直ることができず、トラウマに苛まれアルコール中毒に陥ってしまう。
アブラ(カイリー・カラン)
特別な力を持ち、事件を目撃したという少女。ダニーの前に現れ、共に事件を追うことになる。

映画『ドクター・スリープ』のあらすじ(ネタバレなし)

雪山で、とある家族を襲った凄惨な出来事。あのおぞましい事件から40年が経過した。当時少年だったダニーはすっかり大人になっていたが、未だに彼の脳裏からあの事件が消え去ることはなかった。突然発狂し自分を殺そうと襲いかかってくる父親の姿を思い出し、彼は誰とも距離を縮められず孤独に生きてきたのだった。そんな彼の前で、とある頃から不可解な事件が起こり始める。児童ばかりが、次々と殺され始めたのだ。そして、ダニーは不思議な力を持つ少女と出会う。その少女と事件を追ううちに、ダニーが辿り着いたのはなんと、少年時代に過ごしたあの雪山のホテルだった。果たしてダニーは、真相を突き止め、地震のトラウマを乗り越えることができるのか。

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映画『ドクター・スリープ』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『ドクター・スリープ』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ドクター・スリープ』の感想・評価

スティーヴン・キングの世界観

スティーヴン・キングという人物をご存知だろうか。ホラー映画ファンならば勿論、日頃映画を見るという人なら一度は聞いたことがあるであろう名前である。例え彼のことを知らずとも、『シャイニング』、『IT』と言えば分かるだろう。これらの作品は全て、スティーヴン・キングが書いた小説なのである。つまり、スティーヴン・キングはホラー作品のスペシャリストなのである。そんな彼の作品の殆どが、これまで映画化やドラマ化など、ありとあらゆるメディア展開がされてきた。そして、本作もその一つ。出せばメディア化間違いなしのヒットメイカー、スティーヴン・キングの世界観を、まだ経験した子がないという人も是非楽しもう。

散りばめられたシャイニングへのリスペクト

水色のワンピースを身に纏い、廊下に佇む双子の少女。あまりにも有名で、Tシャツのデザインなどにもなっているこのシーンは、例え映画を見たことがない人でも目にしたことがあるのではないだろうか。『シャイニング』にある数多くある名場面の中でも、最も有名と言えるのが本シーン。なぜこのシーンが、あまりに印象に残るのか。それはキューブリックが『シンメトリー』を上手く取り扱っているから。そんなシーンが、最新作にも起用されている。その他にも、予告映像を見るだけで本作に様々なシャイニングを彷彿とさせるシーンが入り混じっていることが見て取れる。シャイニングからのファンであるならば、映画に散りばめられたオマージュを探すのも楽しみの一つかもしれない。

期待されるユアン・マクレガーの演技

前作にあたる『シャイニング』には数多くの注目点があるが、その中でも出演俳優陣の演技はまさに圧巻の一言。徐々に狂気に侵食されていく主人公を見事に演じ切ったジャック・ニコルソンは流石の一言だが、それ以上に注目されたのが精神を擦り減らしていく妻役を演じたシェリー・デュヴァル。キューブリックは彼女の演技を引き出すために、わざと常に彼女に過剰なまでに厳しくあたり続けたという。そして、本作で主演に抜擢されたのが、スコットランドが誇る名優、ユアン・マクレガー。誰もがどこかで顔を見たことがあるだろう、数多くの映画で主演を張る、名優中の名優である。シャイニングの続編というだけあり期待がかかっている状況で、果たしてユアン・マクレガーはどれだけ爪痕を残すことができるのか。名優の演技力が今一度問われる重要な一本となる。

映画『ドクター・スリープ』の公開前に見ておきたい映画

映画『ドクター・スリープ』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ドクター・スリープ』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

シャイニング(1980)

本作の前日談にあたる作品であり、高い評価を受け未だに語り継がれる名作。主演であるジャック・ニコルソンが壁の穴から顔を覗かせている宣材写真はあまりにも有名。名監督、スタンリー・キューブリックが監督を務めており、主演女優の演技を引き出すために過酷と言えるほどに精神を追い詰めたことでも知られている。小説家を志望している男性ジャック・トランスは、家族と共に雪山に佇むホテルへとやってきた。そのホテルは、以前管理人が精神を病み、家族を斧で惨殺したという曰く付きのものだったが、ジャックは気にすることなくそのホテルでの住み込みの管理人の仕事を引き受ける。しかし、次々と彼らの周りで不可解な出来事が起こり、やがて凄惨な事件が起きてしまうのだった。

詳細 シャイニング(1980)

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

数多くあるスティーヴン・キングの中でも最も有名且つ、最も多くメディア化された作品と言っても過言ではないのが本作。1990年から2019年にかけて、3度に渡って映画作品、その他にテレビシリーズなども発表されている。本作は、第一弾にあたる1990年に発表されたもの。舞台は1990年のメイン州、デリー。とある時期から、デリーで暮らす子供達ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起こり始める。そして、デリーの近くに暮らしていた男性マイクは、とうとう犯人を突き止める。その犯人とは、彼が幼い頃に『IT』と呼んでいた謎のピエロ、ペニー・ワイズだった。そして、マイクは幼い頃仲間と交わした約束を思い出す。その約束を果たすため、彼らは30年ぶりに再会を果たすのだった。

詳細 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

プーと大人になった僕

主人公をユアン・マクレガーが演じており、幼少時代に各映画のメインキャラクターを張っていた子供の大人時代を描いた物語、という点で最新作と共通している作品。タイトルからも分かるように、本作の主人公は『くまのプーさん』シリーズに出演する少年、クリストファー・ロビン。プーさんやピグレットなどの仲間達と、楽しい日々を送っていたクリストファー・ロビン。しかし、ロビンが寄宿学校に入学することとなり、彼らに唐突に別れが訪れる。プー達のことを忘れないと約束するロビンだったが、忙しい毎日や戦争の中で、徐々に記憶は薄れていくのだった。そして、すっかり大人になったクリストファー・ロビン。ロンドンで暮らす彼の前に、ある日突然プーが姿を現した。

詳細 プーと大人になった僕

映画『ドクター・スリープ』の評判・口コミ・レビュー

映画『ドクター・スリープ』のまとめ

ホラー映画が苦手でも、一つの芸術作品として『シャイニング』を視聴したことがある、という人は少なくないのではないだろうか。キャスト陣の鬼気迫る演技、シンメトリーを巧みに使用したスタンリー・キューブリックの技術。どれをとっても見事としか言いようがないシャイニングの公式な続編が本作。あまりに高いハードルではあるが、果たして越えることができるのか。色々な見所がある作品だけに、ある意味、ホラーが苦手な人でも楽しめる作品に仕上がっていると言えるかもしれない。

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みんなの感想・レビュー

  1. yun_20w より:

    『シャイニング』の名シーンがあるのは前作ファンにとっては興奮するところだ。途中まで、続編であるということを忘れていたけど、ホテルを呼び覚ますシーンではやっぱりシャイニングだとゾワゾワした。

    前作を知らなくても楽しめる新しい要素も組み込まれており、なかなか見応えがあったと思う。あまり関連性を意識し過ぎずに観た方が楽しめるかも知れない。ホテルで前作のキャラクターが勢揃いするシーンは最高に良かった。

  2. キタジマナオキ より:

    「ドクター・スリープ」
    「シャイニング」と「ドクター・スリープ」別物映画です。確かに現代の映画らしいシーンも多くあるが、伝説の映画を継ぐには難しかったのでは。“何かわからない恐怖”があった映画を、アメリカらしい得体をはっきりさせる工夫。正直シャイニングが持つ良さを打ち消してしまっている。途中は工夫が見え面白い部分もあったが、やはり違う映画であってほしい。日本人が観ても恐ろしかった世界観を残してほしかった。