1927年、グランサム伯爵ロバート・クローリー一家が暮らす大邸宅「ダウントン・アビー」に、国王のジョージ5世とメアリー王妃が訪ねてくることになった。クローリー家の長女であるメアリーは準備をするため、元執事のカーソンに助けを求めた。
映画『ダウントン・アビー』の作品情報
- タイトル
- ダウントン・アビー
- 原題
- Downton Abbey
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2020年1月10日(金)
- 上映時間
- 122分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
歴史 - 監督
- マイケル・エングラー
- 脚本
- ジュリアン・フェロウズ
- 製作
- ギャレス・ニーム
ジュリアン・フェロウズ
リズ・トラブリッジ - 製作総指揮
- ナイジェル・マーチャント
ブライアン・パーシバル - キャスト
- ヒュー・ボネビル
ジム・カーター
ミシェル・ドッカリー
エリザベス・マクガバン
マギー・スミス
イメルダ・スタウントン
ペネロープ・ウィルトン - 製作国
- イギリス・アメリカ合作
- 配給
- 東宝東和
映画『ダウントン・アビー』の作品概要
2010年~2015年に放送され、世界中で人気を集めたテレビドラマ『ダウントン・アビー』。本作はドラマの最終回から約2年後の1927年の大邸宅「ダウントン・アビー」が舞台になっており、国王と王妃の来訪の知らせが届くところから物語が始まる。ドラマ版からスケールはさらにアップし、陰謀やロマンスなど複雑な人間ドラマが描かれている。主要キャストとスタッフが再集結し、ドラマ版にも関わっていたマイケル・エングラー監督×脚本家のジュリアン・フェロウズがタッグを組んで制作された。
映画『ダウントン・アビー』の予告動画
映画『ダウントン・アビー』の登場人物(キャスト)
- ロバート・クローリー(ヒュー・ボネビル)
- グランサム伯爵。家族だけでなく使用人に対しても優しい。家族と共に大邸宅「ダウントン・アビー」で暮らしている。
- カーソン(ジム・カーター)
- 大邸宅「ダウントン・アビー」の元執事。幼い頃から大邸宅「ダウントン・アビー」で働いていた。
- レディ・メアリー・タルボット(ミシェル・ドッカリー)
- クローリー家の長女。しっかり者。両親に代わり、大邸宅「ダウントン・アビー」を切り盛りしている。
- コーラ・クローリー(エリザベス・マクガバン)
- ロバートの妻、グランサム伯爵夫人。アメリカ出身、富豪の娘。ロバートの間に3人の子供がいたが、三女のシビルは他界している。
- バイオレット・クローリー(マギー・スミス)
- 先代グランサム伯爵未亡人。ロバートの母親。名声を守ることが何よりも大切。プライドが高い。
映画『ダウントン・アビー』のあらすじ(ネタバレなし)
1927年、グランサム伯爵ロバート・クローリー一家は、イングランド北東部・ヨークシャーのダウントン村にある大邸宅「ダウントン・アビー」で暮らしていた。そこに、国王のジョージ5世とメアリー王妃が訪ねてくることになる。クローリー一家だけでなく使用人達も驚き、喜び合った。
国王が来訪するまでの間に、晩餐会やパレードの準備をしなければならなかった。クローリー家の長女であるメアリーは自分達だけでは不可能だと考え、引退した執事のカーソンに助けを求めた。カーソンはメアリーの願いを聞き入れ、執事として仕事に復帰した。
王室の側近達が下見に訪れた。そして、自分達の手で仕事をするため、クローリー家の使用人達を追い払った。使用人達はそのことに激しい怒りを募らせ、側近達を追い出そうと策を練った。果たして、国王の来訪までに準備を終えることができるのだろうか。
映画『ダウントン・アビー』の感想・評価
人気ドラマの劇場版作品
『ダウントン・アビー』は2010年にイギリスで放送が開始された。その後、世界200以上の国と地域でも放送され、異例の大ヒットを記録したテレビドラマである。「ゴールデングローブ賞・作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)」や「全米映画俳優組合賞・全米映画俳優組合賞アンサンブル賞 (ドラマシリーズ)」など数々の賞を受賞(またはノミネート)しており、批評家からも高い評価を受けた。
ドラマ版では1912年から1925年が物語の舞台になっている。本作はドラマ版の最終回から約2年後(1927年秋)の大邸宅「ダウントン・アビー」が物語の舞台になっており、国王と王妃の来訪、相続問題、陰謀など複雑な人間ドラマが描かれることになった。
主要キャスト&スタッフが再集結
ドラマ版に出演していた主要キャスト達が再び集結した。『パディントン』シリーズに出演しているヒュー・ボネビルや『ハリー・ポッター』シリーズのミネルバ・マクゴナガル教授役で有名なマギー・スミスなど、日本でも人気の作品に出演している俳優達が多数登場する。
映画版から新たな仲間に加わったのは、モード・バグショー役のイメルダ・スタウントン。モードはバイオレットの従姉妹で、メアリー王妃の侍女という役どころ。物語にどのように関わってくるのか、注目して欲しい。
ドラマ版で監督を手がけたことがあるマイケル・エングラーがメガホンを取り、ドラマ版の脚本とプロデュースを担当したジュリアン・フェロウズが脚本を執筆している。ドラマ版の雰囲気はそのままに、映画に合わせて華美さはスケールアップしている。ドラマ版のファンの期待を裏切らない作品に仕上がっているはずである。
ストーリーに合った衣装とヘアデザイン
衣装デザインを担当したのは、衣装デザイナーのアンナ・メアリー・スコット・ロビンズ。ドラマ版でも何度か衣装デザインを担当しており、「プライムタイム・エミー賞」にノミネートされたことがある実力者。1920年代当時の生地やデザインを調べ、ストーリーに合った衣装の制作を行っている。日常生活で着る衣装だけでなく、舞踏会やパレードなど映画版ならではの豪華で美しい衣装に注目して欲しい。
メイクアップ&ヘアデザインを担当したのは、アン・ノシュ・オールダム。メイクアップなども衣装と同様にとてもこだわられており、ストーリーや人物像に合ったものが起用されている。特に女性の登場人物はストーリーによってアレンジの変化が分かりやすいため、細かな部分まで見て楽しんで欲しい。
映画『ダウントン・アビー』の公開前に見ておきたい映画
パディントン
ヒュー・ボネビルの代表作で、クマのパディントンと暮らすことになるブラウン家の大黒柱・ヘンリーを演じた。マイケル・ボンドの児童文学『くまのパディントン』を元に制作されている。子供から大人まで幅広い年代から人気を集め、2017年に続編となる『パディントン2』が公開された。
ブラウン一家は駅で赤い帽子を被った怪しいクマを見かける。ヘンリーは関わり合いになりたくなかったが、妻のメアリーは放っておくことができなかった。メアリーはクマに話しかけた。クマは泊まるところがなくて困っていた。メアリーはクマにパディントンと名付け、夫を説得して家に泊めることにした。パディントンは様々な騒動を巻き起こしながらも、ブラウン一家に受け入れられていった。
詳細 パディントン
フライト・ゲーム
ミシェル・ドッカリー出演作で、主人公のビルを手助けする客室乗務員のナンシーを演じた。ある出来事が原因で心に傷を負った元警官のビル・マークスが、姿の見えない敵と戦う様子が描かれている。アメリカ制作のアクションスリラー作品。『エスター』(09)を手がけたことで有名なジャウム・コレット=セラがメガホンを取った。
ビル・マークスは警察を辞め、航空保安官として働いていた。ある日、飛行機に乗っていると、見知らぬ人物から殺人予告のメールが届いた。そこには、「20分に1人ずつ乗客を殺す」「1億5千万ドルを指定口座に送金しろ」と書いてあった。悪戯の可能性もあったが、ビルは胸騒ぎを覚え調査を開始した。乗客は146人おり、誰が犯人かは分からなかった。ビルは乗客を守り、犯人を捕まえることができるのだろうか!?
詳細 フライト・ゲーム
英国総督 最後の家
歴史×ヒューマンドラマ作品。ヒュー・ボネビルが主演を務め、新総督のマウントバッテン卿を演じた。独立間近の英国領インドが物語の舞台になっており、時代や国に翻弄された人々の姿が描かれている。「第67回ベルリン国際映画祭」に正式出品され、日本でも2018年8月に公開されている。
1947年、第二次世界大戦に費やした費用が財政を圧迫し、イギリスは植民地として支配していたインドを返還することにした。マウントバッテン卿は最後の総督に任命され、インドへの主権譲渡までの間、家族と共に首都デリーで暮らすことになった。そんな中、ムスリムが分離独立への動きを見せた。そして、統一インドを望んでいるヒンドゥー教徒ら多数派と対立した。暴動も起こり、国が二つに分かれようとしていた。
詳細 英国総督 最後の家
映画『ダウントン・アビー』の評判・口コミ・レビュー
映画「ダウントン・アビー」見てきた!お屋敷をバックにあのテーマ曲が流れた瞬間は鳥肌がでてきた。変わっていないようで、色々と変化してて、それに対応していく人々。ハッピーな終わりに大満足。ドラマ版が好きだったら、絶対に見るべき作品。#ダウントンアビー感想 pic.twitter.com/xPPtQBzvh2
— S Lily (@SLily_syr) 2020年1月11日
映画「ダウントン・アビー」あのテーマ曲が流れるだけで毎週楽しみに観ていた頃の記憶が蘇り、既に泣きそうに。最終回の伏線をきっちり回収しつつ幸せになって欲しい人が漏れなく幸せになってくれて大満足な気持ちと共に、本当にこの物語が終わりなんだと少し寂しい気持ちにも。 #ダウントンアビー感想
— 伊織 (@iori_platinum) 2020年1月11日
#ダウントンアビー
これまでダウントン・アビーを視聴してきたファンへのご褒美のような素敵な作品だった!
映画やドラマで滅多に泣かない私が終盤のバイオレットお婆様の言葉に涙が止まらなくなった。
全ての登場人物への愛が感じられる良質な群像劇
色々想いが溢れてまだうまく言葉にできない。 pic.twitter.com/FirFfe50OR— 夏 (@natunotukiyono) 2020年1月10日
映画『ダウントン・アビー』を見てきました! シーズンを完走した方もそうでない方も未見の方も、英国貴族・屋敷の使用人のドラマとして楽しめる作品でした。
屋敷とメイドと執事が大好きな人は是非!!
大好きな屋敷Harewood Houseが出てきて最高でした。#ダウントンアビー pic.twitter.com/AMGEqIiEvM
— 久我真樹@執事新書発売中 (@kuga_spqr) 2020年1月10日
劇場版『ダウントン・アビー』良かった!とても素晴らしかったよ!NHK(時々スターチャンネル)の放送でドラマを全話観ていたので、タイトルバックでお馴染みのテーマソングとともにハイクレア城や田園風景がどーんとスクリーンに映し出された瞬間はその壮大さに胸がいっぱいに…圧巻の映像美にうっとり pic.twitter.com/ZTx3qgoQgx
— (@Lilybell_M) 2020年1月11日
映画『ダウントン・アビー』のまとめ
日本でもNHKで放送され人気を集めたテレビドラマ『ダウントン・アビー』。1920年代前後のイングランド北東部・ヨークシャーを舞台に、複雑な人間ドラマが描かれた。当時の史実や社会情勢なども物語の中に盛り込まれており、批評家からも高い評価を受けている。映画版では国王と王妃の来訪だけでなくスキャンダルやロマンスなど、様々な問題がロバート・クローリー一家に降りかかる。ドラマ版よりもさらに衣装や装飾品に力が入れられており、ファンだけでなくドラマを見たことがないという人も楽しめるはずである。
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