現在では朝の顔として活躍するなど、着実に活躍の場を増やしている『三代目J SOUL BROTHERS』のメンバー、山下健二郎。そんな彼の初主演舞台が、スクリーンに帰ってくる。
映画『八王子ゾンビーズ』の作品情報
- タイトル
- 八王子ゾンビーズ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年7月17日(金)
- 上映時間
- 98分
- ジャンル
- ホラー
コメディ - 監督
- 鈴木おさむ
- 脚本
- 鈴木おさむ
- 製作
- 森雅貴
興田尚志
林賢宏
松田誠
佐竹一美
渡辺章仁 - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 山下健二郎
久保田悠来
藤田玲
丘山晴己
小澤雄太
高野洸
牧島輝
三浦海里 - 製作国
- 日本
- 配給
- HIGH BROW CINEMA
映画『八王子ゾンビーズ』の作品概要
あの天才、鈴木おさむが2015年に製作された『新宿スワン』以来となる新作を発表。今回の主演は、今をときめく大人気グループ、『三代目J SOUL BROTHERS』のメンバー、山下健二郎。元々は、彼が主演していた舞台作品であった本作。大ヒットを受け、今回スクリーンで再登場。ゾンビとダンスという全く異なる要素を掛け合わせた、新感覚の作品に仕上がった。鈴木おさむが得意とするコメディ要素を十分に含んだ、笑って楽しくなれる一本。
映画『八王子ゾンビーズ』の予告動画
映画『八王子ゾンビーズ』の登場人物(キャスト)
- 羽吹隆(山下健二郎)
- ダンサーを志していた青年。夢破れ、自らの人生を見つめ直すべく希望寺を訪れるが、そこで思いがけない事態に巻き込まれる。
- 仁(久保田悠来)
- 八王子ゾンビーズの一員。その中でもリーダー格で、仲間のことを心から思う熱い思いの持ち主。
- 孔明(松岡充)
- 希望寺の住職。なぜか八王子ゾンビーズを憎み、夜ごとバトルを繰り広げている。
映画『八王子ゾンビーズ』のあらすじ(ネタバレなし)
長年、ダンサーという夢を追い続けてきた羽吹隆。しかし、その夢はとうとう叶うことなく終わりを告げてしまう。自分のこれまでとこれからについて考え直すため、彼は八王子の山奥にある、希望寺を訪れる。彼を迎えたのは、住職である孔明。寺での生活は、問題なく幕を開けたと思われた。そんなある時、先輩住職である宝田が、「夜9時以降は外を出歩かない」という謎のルールを言い渡してくる。しかし、羽吹はその夜、自分でも分からないうちに寺の外へと出てしまったのだ。そこで羽吹は、とんでもない光景を目にすることとなる。なんと、孔明とゾンビ達が、激しいバトルを繰り広げていたのだ。そして、羽吹はそんなゾンビ達を成仏させるため、意外な形で巻き込まれることになる。
映画『八王子ゾンビーズ』の感想・評価
ダンサー、山下健二郎
最近では、コメンテーターや役者としても活躍している山下健二郎。しかし、彼の本職はダンサー。しかも、あの三代目J SOUL BROTHERSに所属している程の、超一流の実力者なのである。普段から、音楽番組なので彼のダンスは見ることができる。しかし、それは多くいるメンバーの一人として。ボーカルや全体的な完成度など、見る部分が多い普段は一人一人の演技にずっと着目し続けることは、ファンでもない限り難しい。しかし、今回は山下健二郎の主演作品。勿論、他にダンスをする登場人物達もいるが、あくまでもメインは彼一人。まさに、ダンサーとしての山下健二郎の魅力を改めて知ることができる作品と言えるのだ。キレッキレの、現役プロダンサーの実力を目に焼き付けよう。
個性豊かなゾンビ達
ゾンビ映画によく見られるゾンビ達は、自我を失い、人間を襲うべく闊歩する、いわば生ける屍のような存在。しかし、本作に登場するゾンビ達は違う。全員見事に自我があり、しかも、全員がイケメンという設定まである。さらにそんなイケメンゾンビ達がダンスをするというのだから、最早想像の範疇外。まるで、アイドルのような存在と化しているのだ。実際に、演じているのはロックバンドのボーカルだったり、元アイドルだったりと、あらゆるジャンルのイケメンばかり。勿論、そんなイケメンゾンビ達にもそれぞれ個体差がある。果たしてあなたは、どのイケメンゾンビが推したくなる?これまでにない、なんとも新しいタイプのゾンビ映画がここに誕生した。
鈴木おさむ待望の新作
鈴木おさむといえば、芸人、森三中大島美幸の夫。大島とのやり取りが電波に乗ることが多くなった今、鈴木おさむをバラエティ色の強い人物だと感じている人が多い。しかし、実は彼はとてつもなく凄い人物。その活動はラジオパーソナリティ、タレント、作詞家、映画監督など多岐に渡り、現在だけでも『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』や『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』、『激レアさんを連れてきた。』などを手掛ける超売れっ子人物なのだ。そんな鈴木おさむは映画よりもTVがメイン。映画を手がけるのは、2015年に公開された新宿スワン以来なのだ。しかし、過去に手掛けてきた作品を見ても、『ラブ★コン』や『ハンサム★スーツ』、さらには『ナイトミュージアム2』日本語版吹き替え監修などビッグタイトルばかり。過去の実績から、その完成度の高さはお墨付き。思わず期待が高まる。
映画『八王子ゾンビーズ』の公開前に見ておきたい映画
HiGH&LOW THE MOVIE
山下健二郎が所属する三代目J SOUL BROTHERSは、EXILEを始めとする、EXILEグループのその一つ。高い歌唱力や圧倒的なダンス力を売りにしている彼らだが、近年演技にも大きく力を入れている。最新作の主役を務めた山下健二郎や、他にも岩田剛典やAKIRA、登坂広臣など、ドラマや俳優に引っ張りだこのメンバーが多い。その中でも、最も多くのEXILEグループのメンバーが出演しているのが本シリーズ。映画だけで6作も制作されている人気シリーズであり、他にも漫画やドラマ、ゲーム化など様々なメディア化がなされている。EXILEグループの表現力の高さを事前に確認するにはこれ以上ない作品。アイドル出演作だからと言って、甘く見ていると痛い目に遭う。
詳細 HiGH&LOW THE MOVIE
アナと世界の終わり
最新作は、ゾンビ×ダンスという異色の組み合わせ。そんな作品なんて、これまでになかったに違いない。そう思う人も多いだろう。しかし、世界は広い。全く同じテーマを題材とした作品が、過去に存在したのだ。それこそが本作。2017年に公開されたミュージカルホラー作品。舞台はクリスマスの日のこと。少女、アナが暮らすリトル・ヘイヴンという街に、何故か突如ゾンビの集団がやってきたのだ。これまで平穏だった街は、恐怖の底に叩きつけられる。しかし、ただでやられる人間ではなかった。アナは、友人達と共にゾンビの魔の手から逃れるべく立ち上がる。こうして、何故かゾンビvs人間を描いた、トンデモミュージカルが幕を開いたのだった!
詳細 アナと世界の終わり
ルームロンダリング
2018年に公開された、池田エライザ主演作品。人は死んだらあの世に行き、輪廻転生を果たし新たな一生を歩み始める。しかし、全員がその流れに乗れるわけではない。何かに未練がある者など、成仏できずに現世を彷徨っている存在もいる。そんな彼らを成仏させる。それが、最新作と本作における共通項目。最新作の主人公羽吹はゾンビ達を、本区の主人公八雲は幽霊をそれぞれ成仏させるために奔走する。ある日、突如として天涯孤独の身となってしまった八雲御子。そんな彼女の前に突如として現れたのは、叔父の雷土悟郎だった。雷土は、八雲に仕事と住む場所を提供してきた。しかし、その仕事とはなんと、事故物件に住んで事故の履歴を浄化するというとんでもないものだった!
詳細 ルームロンダリング
映画『八王子ゾンビーズ』の評判・口コミ・レビュー
ずっと気になってた作品をようやく映画で観てきました!
『八王子ゾンビーズ』
元が舞台だったのもあって、展開や演出、テンポがとても舞台!ここきっとアドリブで盛り上がるんだろうな〜という点も多々あって観終わった感想が「舞台で観たい!」でした笑
夢追い、挫折…刺さるセリフも多かったです😌 pic.twitter.com/M6W5QLBVRC— 山根有貴 (@yuki_y411) July 18, 2020
『#八王子ゾンビーズ』
アイデアは悪くない気もするけど映画としてはボロボロ。
ツッコミどころだらけの脚本、見た目だけで下手すぎるアクション、過剰な照明の使い方、痛すぎる敵キャラクター、クドすぎるギャグ。
もっとちゃんとした人達が作れば普通に面白くなりそうなのにもったいない😩 pic.twitter.com/6bWeGoXww0— ヨッシー/映画当たり屋CH (@atariya_ch) July 19, 2020
映画『八王子ゾンビーズ』のまとめ
とうとう、2020年も夏を迎えた。そして、夏といえば外せないのがホラー作品。熱い夏、迫りくる恐怖を感じることで、どこか涼しい気持ちを感じることができるのだ。本作も、ジャンルとしてはホラー映画。しかし、ここまで書いたように本作は一般的なホラー映画とは大きく異なる。ゾンビ達が歌って踊る、まさにエンターテイメント作品なのである。普段、ホラー映画は苦手で見ないが、山下健二郎が出演するなら見てみたい。そういう人にとっても、手が出しやすい作風となっている。
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