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映画『鳩の撃退法』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

『月の満ち欠け』で第157回直木賞を、その他の作本でも著名な文学賞を軒並み獲得してきた作家、佐藤正午。そんな彼の作品が、9年ぶりに映像化されることとなった。最後の最後まで展開が読めない、視聴者の度肝を抜くオチに注目。

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映画『鳩の撃退法』の作品情報

鳩の撃退法

タイトル
鳩の撃退法
原題
なし
製作年
2021年
日本公開日
2021年8月27日(金)
上映時間
119分
ジャンル
サスペンス
監督
タカハタ秀太
脚本
藤井清美
タカハタ秀太
製作
高橋敏弘
藤田浩幸
潮田一
堀義貴
藤倉尚
久保雅一
有馬一昭
製作総指揮
不明
キャスト
藤原竜也
土屋太鳳
風間俊介
西野七瀬
佐津川愛美
桜井ユキ
柿澤勇人
駿河太郎
製作国
日本
配給
松竹

映画『鳩の撃退法』の作品概要

歴史ある文学賞である直木三十五賞、通称直木賞。かつて『月の満ち欠け』という著書で見事その直木賞を獲得した経験を持つ作家、佐藤正午。佐藤正午が書き記してきた多くの著作の中でも代表作であり真骨頂であるのが本作。あまりに緻密に練り込まれたストーリー故、実写化不可能と言われた作品が、実力派キャスト、作り込まれた脚本によって奇跡的に実現した。主人公が直木賞を獲得した経験のある作家ということで、作者が主人公に自分を重ねている部分もあるのかもしれない、思い入れの強い作品。

映画『鳩の撃退法』の予告動画

映画『鳩の撃退法』の登場人物(キャスト)

津田伸一(藤原竜也)
直木賞を獲得した経験もある天才作家。今回新たな小説を持ち込むが、その小説が多くの謎に満ちており・・?
鳥飼なほみ(土屋太鳳)
津田の担当作家。津田の新作に心を奪われるが、同時にとある疑問を持ち始める。

映画『鳩の撃退法』のあらすじ(ネタバレなし)

かつて直木賞を獲得したこともある人気作家、津田伸一。そんな彼が、新作のプロットを持ち込んできた。都内のバーでその新作に目を通す担当編集、鳥飼なほみ。その作品はあまりに素晴らしく、たちまち鳥飼はその世界観に夢中になる。しかし、あまりにリアルなストーリーに、実はこの作品はノンフィクションなのではないかと鳥飼は疑いを持ち始める。そして、実際に検証を始めた鳥飼だったが、そこには衝撃の結果が待っていて・・・?果たして鳥飼が描いた作品は、本当に作品の中だけの話なのか。謎多き天才、津田が抱える大きな秘密とは。誰もが、天才、津田伸一が仕掛ける大きなミステリーに巻き込まれていく。

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映画『鳩の撃退法』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『鳩の撃退法』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『鳩の撃退法』の感想・評価

鬼才、藤原竜也

藤原竜也と言えば、実力派俳優と問われれば必ず名前が上がるほどの名優。蜷川幸雄に見出され、その厳しくも愛のある指導を受けて大きく大きく羽ばたいた。そんな藤原竜也の魅力といえば、生々しい演技。人間の本質を、あまりにもリアルに生々しく描き出している。人の持つ善も醜い部分も目を逸らすことなく描くその飾ることのない演技は、見ている者の心を良い方向にも悪い方向にも揺さぶる。藤原竜也が出演している作品を見終えた後、どっと疲れたという経験はないだろうか。しかし、その唯一無二の存在感と表現力に、私達は気付かないうちに引き込まれてしまうのだ。本作でも、新たな藤原竜也ワールドが見られることを期待しよう。

再現不可能な作品

佐藤正午の大ヒットとなった小説『鳩の撃退法』。非常に高い評価を得た作品でありながら、ここまで映像化されてこなかったことには理由がある。本作は長年、『実写化不可能な作品』と言われてきたのだ。それは、本作が非常にストーリーが難解なため。小説と現実が激しく行ったりきたりする展開を、どのようにして描写するかイメージがつかなかったのだ。そのため、本作の公開が発表された際には、原作ファンの間で大きなどよめきが起こった。喜びの声も勿論多かったが、うまくいかないのではという不安の声も上がったのだ。しかし、キャスト陣が発表され、その不安も一掃。実力派ばかりを揃えた豪華キャスティングが、『再現不可能』な作品をどう作り上げるのか注目が集まる。

没入するストーリー

先日、若者が映画やドラマを倍速にして見ているといったニュースが世間を騒がせた。友人らとの話題についていけるよう数をこなすため、単純に約2時間スクリーンに向き合えないためなど、理由は様々。作品の楽しみ方は人それぞれのため、鑑賞方法に正解不正解はない。しかし、たまには他のことを全て忘れて、作品に没頭するのも悪くはないだろう。そんな時に、本作はまさに絶好の作品。そもそも倍速にしていたり気もそぞろで鑑賞していて、理解のできる作品ではない。現実世界を忘れることができるのは、映画の大きな魅力の一つ。本作を通して、そんな映画の良さを改めて実感してみては。

映画『鳩の撃退法』の公開前に見ておきたい映画

映画『鳩の撃退法』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『鳩の撃退法』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

パプリカ(2006)

最新作は、小説と現実が絶妙に混じり合った世界観が持ち味。津田が話す内容があまりにリアルなため、担当編集者の鵜飼は、これが現実のことではないかと疑い始める。こんな、現実と架空の世界を見事にマッチさせた作品といえば今作。作中でも、『夢が混入してきている』というセリフが登場する。他者と夢を共有する装置、DCミニ。しかし、そのDCミニが何者かに盗まれてしまう。その装置で他人の夢に強制介入した何者かは、他者に悪夢を見せて精神崩壊を起こさせるという事件を引き起こし…?そんな、まるで小説のような、巧みな世界観を描き出したのは今敏監督。『東京ゴッドファーザーズ』や『千年女優』など、数多くの名作を世に送り出した名監督である。残念ながら、今監督は46歳という若さでこの世を去っている。その早すぎる死は、日本のみならず世界中のファンに衝撃を与えた。今作品の常連だったアーティスト、平沢進の『パレード』も今監督の世界観を絶妙に表現している。

詳細 パプリカ(2006)

22年目の告白 私が殺人犯です

主人公がとある『事実』に関する書籍を発表し、そして、その主人公を藤原竜也が演じているという共通点がある両作。最新作のストーリーとキャスティングを聞き、本作を思い出した人も多いのではないだろうか。知らない人も多いが、本作は元々2013年に韓国で製作された『殺人の告白』という作品。爆発的なヒットとなり、2017年に日本でリメイクされるに至った。とある残虐な事件が起こってから22年。自身が犯人だという曾根崎雅人という男が現れる。彼は自身の犯罪を書き起こした著書を発表し、その衝撃的な内容から書籍はベストセラーに。しかし、自分こそが真犯人であると名乗る人物が現れ、さらに事態は混乱を極めていく。

詳細 22年目の告白 私が殺人犯です

藁の楯 わらのたて

前述した通り、藤原竜也は唯一無二の世界観を持つ俳優である。藤原竜也と言えば『カイジ』シリーズで有名だが、本作も藤原竜也の存在が作中のキーとなっている。藤原が演じたのは、遺族から10億円の懸賞金を掛けられた殺人犯。悪役であっても、自身の美学や少しの救いなどが用意されていることが多いが、全くいいところがないという、ある意味清々しいキャラクター。ただただ視聴者の胸糞を悪くする、救いようのない彼。注目すべきは、藤原竜也がどのようにそのクズ役を演じでいるのか。俳優としては好感度の高い彼が、本作では憎たらしく見えて仕方ない。それは一重に彼の俳優としてのレベルの高さ故。ある意味、俳優としては本望なのかもしれない。

詳細 藁の楯 わらのたて

映画『鳩の撃退法』の評判・口コミ・レビュー

映画『鳩の撃退法』のまとめ

本作の公式HPを見てみると、公式は本作のことを『エンター転メイト』と称している。それもそのはず。前述したように、本作は現実と小説の中の世界が目まぐるしく移り変わっていく。次第に観客は、これが現実の世界での出来事なのか、小説の中の出来事なのか判断がつかなくなっていくのだ。最後の最後までオチが読めない作品は、視聴者からも高評価を受けることが多い。折角お金を払って映画を見にいくならば、最後の最後まで楽しみたいという気持ちもあるのだろう。その点、本作は代金を支払うに値する作品。最後の最後まで飽きさせない、極上の『エンター転メント』を楽しもう。

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