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映画『ホテル・ムンバイ』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

2008年インド・ムンバイ。テロ事件が発生し、5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」が占拠された。ホテルの中には多くの従業員と客が取り残されていた。従業員達は客を助けるため、脱出に向けて手を取り合った。

映画『ホテル・ムンバイ』の作品情報

ホテル・ムンバイ

タイトル
ホテル・ムンバイ
原題
Hotel Mumbai
製作年
2018年
日本公開日
2019年9月27日(金)
上映時間
123分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
アンソニー・マラス
脚本
ジョン・コリー
アンソニー・マラス
製作
ベイジル・イバニク
ゲイリー・ハミルトン
マイク・ガブラウィ
ジュリー・ライアン
アンドリュー・オギルビー
製作総指揮
ケント・クベナ
ジョナサン・ファーマン
ライアン・ハミルトン
イン・イェ
マーク・モントゴメリー
デブ・パテル ジョン・コリー
ジョゼフ・N・コーエン
ゲイリー・エリス
キャスト
デブ・パテル
アーミー・ハマー
ナザニン・ボニアディ
ティルダ・コブハム=ハーベイ
アヌパム・カー
ジェイソン・アイザックス
製作国
オーストラリア・アメリカ・インド合作
配給
ギャガ

映画『ホテル・ムンバイ』の作品概要

2008年インド・ムンバイで、テロ事件が発生した。5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」が占拠され、多くの従業員や客が人質となった。従業員は客を逃がすため、手を取り合った。本作は実際に起きた事件を元に制作されている。監督を務めたのは、新進気鋭のオーストラリア人監督アンソニー・マラス。『LION/ライオン 25年目のただいま』(16)での演技が高い評価を受けた、デブ・パテルが主演を務めている。

映画『ホテル・ムンバイ』の予告動画

映画『ホテル・ムンバイ』の登場人物(キャスト)

アルジュン(デブ・パテル)
5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」の従業員。妊娠中の妻と幼い娘がいる。
デヴィッド(アーミー・ハマー)
生後間もない娘とシッターと一緒に、5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」に泊まる。アメリカ人。建築家。
オベロイ(アヌパム・カー)
5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」の料理長。厳格な人物。事件後、従業員達を纏める。
ワシリー(ジェイソン・アイザックス)
5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」の客。ロシア人実業家。ミステリアスな人物。

映画『ホテル・ムンバイ』のあらすじ(ネタバレなし)

2008年インド・ムンバイ。テロ事件が発生した。5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」は武装集団に完全に占拠されてしまう。建物の中には1000人の客と500人以上の従業員が取り残された。

ホテルの中にいる人々は恐怖に震え、家族を恋しがった。従業員の1人であるアルジュンにも、妊娠中の妻と幼い娘がいた。しかし、特殊部隊はデリーにおり、救助に向かうまでに数日はかかった。このままでは武装集団に全員殺される恐れがあったため、授業員達は自分達の手で客を逃がそうと立ち上がった。

建物からは爆発音や銃声が鳴り響いていた。皆命の危険に晒されながらも、無事に脱出するために手を取り合った。一方、アメリカ人のデヴィッドは部屋に取り残された赤ちゃんを救うため、行動を開始した。果たして、彼らの運命は!?

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映画『ホテル・ムンバイ』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『ホテル・ムンバイ』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ホテル・ムンバイ』の感想・評価

実話を元に制作された作品

2008年、インド最大の都市であるムンバイで、イスラム武装勢力による同時多発テロが発生した。そして、5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」が占拠された。閉じ込められていた500人以上の人々の多くが生還を果たしており、事件の終息後に従業員達の勇敢な活躍が明らかとなった。

この物語は作られたものではなく、現実の世界で起きた出来事である。ホテルの建物からは火の手が上がり、銃声が鳴り響いていた。危険な状況だったことは、誰の目から見ても明らかである。そんな中、宿泊客を救いたいという信念を胸に、授業員達は脱出に向けて行動を起こした。衝撃の真実と従業員達の熱い思いに、涙なくしては見られない作品となっている。

新進気鋭のオーストラリア人監督アンソニー・マラス

本作で監督を務めたのは、新進気鋭のオーストラリア人監督アンソニー・マラス。短編映画作品を多く手掛けており、本作が初めての長編映画監督作品となった。アンソニー・マラスは雑誌の中で「2018年注目すべき映画監督10人」の中の1人に選ばれており、業界から大きな注目を集めている人物である。

アンソニー・マラスは実際に起きた事件を知り、従業員達の勇敢さに心を動かされて本作の制作を決意した。そして、生存者のインタビューを行い、当時の記録を調査している。徹底的にリアリティが追及されており、事件の悲惨さと従業員達の勇敢さ、閉じ込められた宿泊客達の恐怖が感じられる作品となっている。またそれだけではなく、平和への願いと希望が込められており、メッセージ性の強い作品となっている。

役柄に合わせたキャスティング

主人公のアルジュンは、デブ・パテルが演じることを想定して生み出されている。デブ・パテルはインド系移民を両親に持つ俳優で、『LION/ライオン 25年目のただいま』(16)や『スラムドッグ$ミリオネア』 (08)など数々の話題作に出演している。『スラムドッグ$ミリオネア』の撮影で使われた駅も武装集団の襲撃を受けており、デブ・パテルにとっても他人事ではない事件になった。

従業員達を纏めるオベロイ料理長は、実在の人物である。オベロイ本人と雰囲気が似ているインドの俳優、アヌパム・カーが起用された。威厳がありながらも優しい心を持つオベロイを見事に表現している。その他、『ハリー・ポッター シリーズ』のルシウス・マルフォイ役で知られているジェイソン・アイザックスやゴールデングローブ賞にノミネートされたことがあるアーミー・ハマーなど、豪華な俳優が集結している。

映画『ホテル・ムンバイ』の公開前に見ておきたい映画

映画『ホテル・ムンバイ』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ホテル・ムンバイ』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

LION/ライオン 25年目のただいま

デブ・パテルの代表作。デブ・パテルは本作で「アカデミー賞・助演男優賞」に初ノミネートされた。ノンフィクション本『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を元に制作されており、全世界で1億ドルを超える興行収入を記録するなど大きな話題を集めた作品である。デブ・パテルは幼い頃に迷子になり、オーストラリアの家族に養子に出された青年・サルーを演じた。

サルーはオーストラリアで、愛する家族と大切な友人達に囲まれて幸せに暮らしていた。しかし、サルーにはどうしても忘れられない人達がいた。5歳の頃、サルーは電車の中で眠り込んでしまい、兄とはぐれて迷子になった。家に帰ることはできず、そのまま養子に出された。サルーは実の母と兄に会いたいと思っていた。そんな彼の助けになったのは、微かな記憶と「Google Earth」だった。

詳細 LION/ライオン 25年目のただいま

ALONE/アローン

アーミー・ハマーが主演&製作総指揮を務めた作品。アーミー・ハマーは何もない砂漠地帯で地雷を踏み、仲間が救援に来るまで待つことになった兵士・マイクを演じた。様々なアクシデントと過去のトラウマを乗り越えマイクは生き残ることができるのか、手に汗握るワン・シチュエーション・スリラー映画となっている。

米海兵隊のスナイパーであるマイクは暗殺任務に失敗し、仲間のトミーと退却した。しかし、移動中に地雷の危険地帯に迷い込んでしまう。そこには、3000万個以上の地雷が埋まっていた。トミーは地雷を踏んで吹き飛び、マイクも地雷を踏んだまま動けなくなってしまう。仲間が救助に来るまでの52時間、マイクは水・食料が無い中、砂漠地帯でじっとしていなければならなかった。

詳細 ALONE/アローン

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

インドを舞台にした作品。デボラ・モガー原作の小説『These Foolish Things』を元に制作された作品。7人のイギリス人熟年男女が登場し、インドのジャイプールのぼろぼろなホテルで人生を模索する様子が描かれている。2016年3月には続編となる『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』が公開されている。

イブリンは40年間連れ添った夫を亡くし、インドへと渡った。時を同じくして、様々な事情を抱えた男女6人もインドにやって来る。彼らはインドの豪華邸宅で、快適な老後生活を送るはずだった。しかし、実際に建っていたのは、廃墟寸前のホテルだった。イブリン達は慣れないインドでの暮らしに戸惑うが、徐々に新たな生活を楽しみ始めるようになる。

詳細 マリーゴールド・ホテルで会いましょう

映画『ホテル・ムンバイ』の評判・口コミ・レビュー

映画『ホテル・ムンバイ』のまとめ

本作ではテロ事件に巻き込まれながらも、客を救おうと勇敢な行動を起こしたホテルマン達の姿が描かれている。実際の事件では、500人以上の人質の中で死傷者は32人。そのほとんどが、従業員だった。彼らがいかに危険な状況の中で、客のために行動したかが良く分かると思う。テロ事件という悲惨な状況の中でも、信念、慈悲の心を忘れなかったホテルマン達の姿をぜひ見て欲しい。家族のことやテロのことなど、改めて考えさせられる作品になっている。

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