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映画『きみと、波にのれたら』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

向水ひな子は小さな港町に引っ越し、消防士の港と恋に落ちる。2人はとても仲が良く、幸せな時間を過ごした。しかし、海に溺れた人を助けようとして、港が帰らぬ人になってしまう。悲しみに暮れるひな子が思い出の歌を口遊むと、水の中に港が現れた。

映画『きみと、波にのれたら』の作品情報

きみと、波にのれたら

タイトル
きみと、波にのれたら
原題
なし
製作年
2019年
日本公開日
2019年6月21日(金)
上映時間
不明
ジャンル
ラブストーリー
アニメ
監督
湯浅政明
脚本
吉田玲子
製作
山口真
市川南
湯浅政明
弓矢政法
久保雅一
森田圭
渡辺章仁
岡安由夏
チェ・ウニョン
製作総指揮
種田義彦
キャスト
片寄涼太
川栄李奈
松本穂香
伊藤健太郎
製作国
日本
配給
東宝

映画『きみと、波にのれたら』の作品概要

「2019年度アヌシー国際アニメーション映画祭・長編コンペティション部門」正式出品作品。映画『夜明け告げるルーのうた』(17)やテレビアニメ『四畳半神話大系』(10)を手がけた湯浅政明が監督を務めている。女優の川栄李奈とダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のメンバーである片寄涼太が主人公2人の声を担当しており、明るく無邪気な性格である向水ひな子と海の事故で亡くなってしまう雛罌粟港との切なくも不思議な恋模様が描かれている。

映画『きみと、波にのれたら』の予告動画

映画『きみと、波にのれたら』の登場人物(キャスト)

雛罌粟港(片寄涼太)
小さな港町に暮らす、消防士。正義感溢れる人物で、周囲からの信頼も厚い。海の事故で亡くなってしまう。
向水ひな子(川栄李奈)
サーフィンが大好きで、小さな港町に引っ越してくる。港と出会い恋に落ちる。明るく無邪気な性格。将来についての不安を抱えている。

映画『きみと、波にのれたら』のあらすじ(ネタバレなし)

向水ひな子はサーフィンが大好きで、小さな港町に引っ越した。そこで火事騒動に遭遇し、消防士の港に出会う。2人は意気投合し、付き合うようになった。ひな子達は一緒にサーフィンを行い、楽しいひと時を過ごした。港は何があってもずっとひな子のことを守ることを約束した。

港は溺れた人を助けるために海に入り、帰らぬ人となってしまう。ひな子は突然訪れた愛する人との別れにショックを受け、悲しみに暮れる日々を送った。そんな時、思い出の歌を口遊むと、水の中に港が現れた。ひな子は港との再会を喜ぶが、周囲の人はひな子の言うことが理解できず困惑する。港は水の中にいるため、ひな子と手を繋ぐこともできなかった。ひな子はそれでも港が傍にいる幸せを感じた。

なぜ、港はひな子の前に現れたのか?港達の未来はどうなるのだろうか?

映画『きみと、波にのれたら』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?
映画『きみと、波にのれたら』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『きみと、波にのれたら』の感想・評価

数々の名作を生み出した、湯浅政明監督作品

湯浅政明はアニメ『ちびまる子ちゃん』の原画やアニメ『クレヨンしんちゃん』の原画・設定・デザインなどを経験しており、アニメ業界の中で一目置かれている人物である。2013年にアニメーションの企画・制作を行う「サイエンスSARU」を設立し、『夜は短し歩けよ乙女』(17)や『夜明け告げるルーのうた』(17)が公開された。

夜明け告げるルーのうた』は湯浅にとって初めてのオリジナル長編映画作品となった。「第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・大賞」や「アヌシー国際アニメーション映画祭・クリスタル賞(最高賞)」を受賞するなど、国内外から高い評価を受けた。湯浅ならではの躍動感溢れる映像は、子供だけではなく大人も虜にする魅力を持っている。

天才脚本家・吉田玲子

脚本を担当したのは、天才として名高い吉田玲子である。吉田は鳥山明原作のアニメ『ドラゴンボールZ』で脚本家デビューを果たし、『おジャ魔女どれみシリーズ』やOVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』(01)など数々の人気アニメ作品を手がけてきた。スタジオジブリ制作のアニメ『猫の恩返し』(02)の脚本も担当しており、吉田が担当したアニメ作品を一度は見たことがあるという人も多いはずである。

吉田は『夜明け告げるルーのうた』の脚本を担当しており、本作で再び湯浅とタッグを組むことになった。明るくて無邪気な性格のヒロイン・向水ひな子と海の事故で突然亡くなってしまった青年・雛罌粟港との、切なくも美しいラブストーリーが描かれている。

声優初挑戦の片寄涼太と川栄李奈がダブル主演

主人公・雛罌粟港の声を担当したのは、ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のメンバーである片寄涼太。片寄は「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のボーカルとして活動する傍ら俳優業にも精を出しており、『兄に愛されすぎて困ってます』(17)や『PRINCE OF LEGEND』(19)などの作品に出演している。声優初挑戦ながら、主演に大抜擢された。

ヒロインを務めたのは、人気急上昇中の川栄李奈。川栄は『プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』(16)や『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』(18)で声優を経験しているが、主演を務めたのは本作が初めてである。

「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の『Brand New Story』が主題歌に起用されている。作品内で主人公達が歌う場面も登場する。2人の美しい歌声にも注目してもらいたい。

映画『きみと、波にのれたら』の公開前に見ておきたい映画

映画『きみと、波にのれたら』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『きみと、波にのれたら』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

夜明け告げるルーのうた

湯浅政明の代表作。監督・脚本・製作を担当している。「心から好きなものを、口に出して『好き』と言えているか?」という湯浅の疑問から生まれた作品で、少年と人魚の少女の交流が描かれている。「第72回毎日映画コンクール・大藤信郎賞」を受賞している。子役として活躍している谷花音が人魚の少女・ルーの声を担当した。

中学生のカイは両親が離婚し、父と共に寂れた漁港・日無町に引っ越してきた。両親に対して複雑な思いを抱くカイが心の拠り所にしていたのは、音楽だった。カイは自分で作った音楽を、ネット上にアップしていた。同級生の遊歩と国夫はカイが作った音楽を気に入り、一緒にバンドをしようと声を掛けた。そんなある日、カイ達の前に人魚のルーが現れる。

詳細 夜明け告げるルーのうた

兄に愛されすぎて困ってます

片寄涼太の代表作で映画初出演作。夜神里奈原作の少女漫画を元に制作されている。原作の漫画は『兄こま』の愛称で親しまれ、中高生を中心に人気を集めた。片寄が所属している「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が主題歌を担当しており、『空』という楽曲が起用されている。主演を務めたのは、土屋太鳳。千葉雄大、草川拓弥、杉野遥亮など現在人気の若手俳優が脇を固めている。

橘せとかは告白12連敗中の女子高生である。そんな彼女に、突然のモテキがやってきた。初恋の相手で超ドSの芹川高嶺、王子様キャラの美丘千秋、ちょっと抜けていて癒し系の芹川国光といった色んなタイプのイケメンが現れた。せとかにとって唯一の障害は、クールだけど実は優しい兄のはるかの存在だった。

詳細 兄に愛されすぎて困ってます

恋のしずく

川栄李奈の代表作で、初主演映画。日本三大酒処の一つとして有名な、東広島市・西条が物語の舞台になっている。川栄が演じたのは、ワインソムリエを目指すリケジョの橘詩織。劇団EXILEのメンバーである小野塚勇人が相手役を務めた。2018年に急逝した大杉漣の最後の出演映画公開作品。

21年間彼氏なしの橘詩織の夢は、ワインソムリエになることだった。橘はワインについての知識が豊富で、周囲から一目置かれていた。ワイナリーを実習先に選んでいたが、抽選に漏れてしまい日本酒の酒蔵に行くことになる。橘は日本酒が苦手だったため頭を抱えるが、単位取得に必要だったため選択肢はなかった。憂鬱な気持ちのまま、実習先の酒蔵へと足を運んだ。

詳細 恋のしずく

映画『きみと、波にのれたら』の評判・口コミ・レビュー

映画『きみと、波にのれたら』のまとめ

湯浅政明監督作品ならではの美しい映像が楽しめる作品。特に躍動感溢れる「水」は、思わず触れてみたくなるほどである。思い出の歌を口遊むと、海の事故で亡くなったはずの港が現れる。そのことからも分かるように「歌」が物語のキーとなっている。「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のボーカルである片寄涼太はもちろんのこと、アイドルグループAKB48のメンバーだった川栄李奈も歌は上手く、美しい歌声は切ない物語と相まって胸に響いてくるはずである。

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