「今宵、212号室で」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

長年連れ添ったパートナー。そんなパートナーへの愛情は、まだそこにありますか?カンヌ国際映画祭で賞を獲得したストーリーを、フランスを代表する俳優達が演じ上げる。

今宵、212号室での作品情報

今宵、212号室で

タイトル
今宵、212号室で
原題
Chambre 212
製作年
2019年
日本公開日
2020年6月12日(火)
上映時間
87分
ジャンル
ラブストーリー
監督
クリストフ・オノレ
脚本
クリストフ・オノレ
製作
フィリップ・マルタン
ダビド・ティオン
製作総指揮
不明
キャスト
キアラ・マストロヤンニ
ヴァンサン・ラコスト
カミーユ・コッタン
バンジャマン・ビオレ
キャロル・ブーケ
製作国
フランス
配給
ビターズ・エンド

今宵、212号室での作品概要

第72回カンヌ国際映画祭で、ある視点部門最優秀演技賞を受賞した名作が、とうとう日本上陸。本作の監督であるクリストフ・オノレは、演劇やオペラの演出家や、絵本作家など数々の顔を持つ才能溢れる人物。そのため、様々な表現方法を熟知しており、映画がより深みのある作品に仕上がるのだ。だからこそ、『ある視点』部門という唯一無二の世界観を持つ作品に贈られる賞を受賞できたのだろう。まさに、良質な一作。リッチな時間を過ごしたいという人にこそ、お勧めの一本である。

今宵、212号室での予告動画

今宵、212号室での登場人物(キャスト)

マリア(キアラ・マストロヤンニ)
大学教員の女性。刺激を求め、夫以外と浮気を繰り返していた。
リシャール(バンジャマン・ビオレ/ヴァンサン・ラコスト)
マリアの夫。マリアが1日だけ宿泊したホテルに、なぜか若い頃の姿で現れる。

今宵、212号室でのあらすじ(ネタバレなし)

付き合って25年、結婚して20年。マリアとリシャールは、長い時間を共に過ごしてきた。二人の仲は険悪ということもなく、熟年夫婦特有の穏やかさに包まれていた。しかし、その穏やかさに幸せを感じつつも、マンネリも同時に抱いていたマリアは、夫以外の相手と夜を共にしてしまう。それが当たり前になり、浮気を重ね続けてきたマリア。しかし、とうとうその秘密が夫にバレる時がやってきた。当然リシャールは怒り、そんな彼と距離を置くために、マリアは1日だけ、家の目の前にあるホテルに宿泊することにする。しかし、彼女が宿泊した212号室で、信じ難いことが起こる。なんと、20年前のリシャールが彼女の前に現れたのだ。さらに、彼女の元彼達も彼女の前に現れて…?

今宵、212号室での感想・評価

本当の夫婦の共演

倦怠期に突入し、関係性を改めて模索することになる夫婦、マリアとリシャール。本作はそんな二人の夫婦模様を描いた恋愛作品なのだが、本作のキャスティングには少し興味深い点がある。マリアを演じたキアラ・マストロヤンニと、リシャールを演じたバンジャミン・ビオレ。この二人、実生活でも元夫婦だったのだ。二人の夫婦生活はたった3年で幕を閉じているが、そんな二人が起用されるのだから話題作りとしては最適。果たして、作中のマリアとリシャールは、キアラとバンジャミンと同じような結果を迎えるのだろうか。はたまた、二人が辿り着くことのなかった他の結論に至るのだろうか。演じた俳優達の心情も考えながら見ると、また違った楽しみ方ができる。

『ある視点部門』とは?

カンヌ国際映画祭と言えば、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つ。その知名度の高さは言わずもがなであり、カンヌ国際映画祭で賞を獲得するということは、これ以上ないほどの名誉であると言える。本作は、そんなカンヌ国際映画祭で、『ある視点部門』を受賞した作品。しかし、この『ある視点部門』、あまり聴き馴染みがないという人も多いのではないだろうか。そのタイトル通り、唯一無二の独自な世界観を持つ、独特のヴィジョンやスタイルを持つ作品がセレクションされる。これまで、黒沢清や深田晃司といった、日本の映画監督も本賞を獲得してきた。世界の映画祭が認めた、唯一無二の世界観に酔いしれよう。

若い夫と熟年期の夫

一緒にいる時間が長くなれば長くなるほど、お互いのことを理解できる時間も増え、二人の関係性は深いものになっていく。しかし、一方で、すれ違いが生まれるのも事実。関係性が良い意味で安定し、刺激が少なくなっていく。時折その刺激が恋しくなり、そして、他の相手に目移りしてしまうのだ。本作のヒロインもそのタイプ。夫に隠れ、長年他の相手と浮気を重ねてしまう。ここまでは、有りがちな展開。しかし、本作の注目点は、彼女の前になぜか若かりし頃の夫が現れるところにある。まだ、自分が恋に落ちた頃の、魅力的な彼の姿。マンネリなどとは程遠い、情熱的な恋。その幸せが再び手に入るとしたら…?果たして、彼女はどちらの彼を選ぶのか。

今宵、212号室での公開前に見ておきたい映画

映画『今宵、212号室で』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。『今宵、212号室で』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

本能寺ホテル

多くの人間が行き交うホテルという場所は、様々なドラマが起こり得る。そのため、多くの作品の舞台に選ばれているホテルだが、時空まで超えるものはそれほど多くはない。最新作と本作は、その珍しいタイプの一つ。主人公の倉本繭子は、婚約者の吉岡との結婚を控えていた。恭一の両親の金婚式に参加するべく、京都へと向かった繭子。しかし、予約していたはずのホテルが手違いで宿泊できないというトラブルに見舞われてしまう。困り果てた繭子だったが、そんな彼女の前に、『本能寺ホテル』というホテルが現れる。運良くそのホテルに宿泊できることになった繭子。エレベーターに乗り込み、金平糖を口にした。しかし、そんな時突如不可思議なことが起こる。なんと、彼女は戦国時代にタイムスリップしてしまったのだ。日本を代表する、ホテル×SF物語。

詳細 本能寺ホテル

アデル、ブルーは熱い色

恋愛大国とも呼ばれることがあるフランス。人々は、情熱的な恋愛を繰り広げている。どこか奥手なところのある日本人とは、大きく違いがある国である。そんなフランスでは、恋愛映画に大きく力を入れている。元々フランスは、日本人からするとお洒落なイメージがある。そのため、情熱的で、大人な、お洒落な恋愛映画が多いことが特徴。本作は、まさにそんなフランス恋愛映画の代表作と言っても過言ではない。一般的な大学生であったアデルは、ある日衝撃的な出会いをする。その相手とは、青い髪をしたエマという女子大生。二人の恋は激しく燃え上がり、まさに彼女達の出会いは運命だった。しかし、時が経つにつれ、二人の距離は少しずつすれ違っていき…?

詳細 アデル、ブルーは熱い色

ステキな金縛り

たった一晩。寝て起きればそれで終わり。たったそれだけの、短い時間のように思われるが、そんな一晩で自分の人生感すら大きく変わってしまうことがある。本作も最新作も、これまでの自分の人生を大きく変えるような出来事が、主人公達の身に降りかかる。宝生エミは、何をしても失敗ばかりの三流弁護士。そんな彼女が、妻殺しの容疑をかけられた矢部五郎の弁護を担当することになる。彼のその日のアリバイと言えば、宿泊していた旅館で、一晩中落ち武者が自分の上に乗っかっていた、という荒唐無稽なもの。疑いつつも、その旅館へと足を運んだエミ。すると、なんと、彼女は本当に落ち武者、更科六兵衛に遭遇したのだ。そして、彼女は六兵衛に証言台に立つことを求めるが…?

詳細 ステキな金縛り

今宵、212号室での評判・口コミ・レビュー

随時更新予定

今宵、212号室でのまとめ

フランスの恋愛映画を好んで見る映画ファンは実は多い。日本では中々表現できない、スタイリッシュ且つ情熱的な描写が、見ている者を惹きつける。恋愛に対して情熱的な国であるフランス。しかし、その分なにかとイベントも起きやすい。普段は恋愛映画を見ない人でも、フランスの恋愛映画であれば話は別、というファンもいる、喧嘩、マンネリ、浮気。恋愛は、決して心躍る楽しいことばかりではない。しかし、人は誰かに恋焦がれる気持ちを捨てられないのだ。日本人が憧れる、大人でも楽しめる良質なラブストーリー。

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