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映画『マティアス&マキシム』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

良質な作品を次々と世に送り出してきた名監督、グザビエ・ドランが次に手掛けるのは、同性同士の恋愛模様。これまで普通に友人として接してきた相手に、些細なきっかけで恋愛感情を抱いてしまう。

映画『マティアス&マキシム』の作品情報

マティアス&マキシム

タイトル
マティアス&マキシム
原題
Matthias et Maxime
製作年
2019年
日本公開日
2020年9月25日(金)
上映時間
120分
ジャンル
ラブストーリー
監督
グザビエ・ドラン
脚本
グザビエ・ドラン
製作
ナンシー・グラン
グザビエ・グラン
製作総指揮
ミヒェル・メルクト
マイケル・クロニッシュ
ナタナエル・カルミッツ
エリーシャ・カルミッツ
ナンシー・グラン
キャスト
ガブリエル・ダルメイダ・フレイタスグ
ザビエ・ドラン
ピア=リュック・ファンク
アンヌ・ドルバル
マリリン・キャストンゲ
カトリーヌ・ブリュネ
ハリス・ディキンソン
製作国
カナダ
配給
ファントム・フィルム

映画『マティアス&マキシム』の作品概要

これまで、良質な作品を多く発表してきたグザビエ・ドランが新たにメガホンを取った恋愛作品。グザビエ自身も主人公の一人とマキシム役として作品に出演。グザビエが自身の作品に出演するのは、約6年ぶりとなる。これまで監督したうちの3作もがカンヌ国際映画祭で賞を受賞しているグザビエ監督。今作も、賞レース注目の一本となっている。これだけ繊細な作品を作り続けられるところに、グザビエ監督の感受性の高さが窺える。30歳代に突入し成熟した彼が新たな境地に達したことがよく分かる一作。

映画『マティアス&マキシム』の予告動画

映画『マティアス&マキシム』の登場人物(キャスト)

マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)
マキシムの幼馴染み。美しい婚約者がいて、結婚を間近に控えている。
マキシム(グザビエ・ドラン)
マティアスの幼馴染み。友人の妹の映画に出演したことをキッカケに、マティアスへの想いに気がついてしまう。

映画『マティアス&マキシム』のあらすじ(ネタバレなし)

これまで、良質な作品を多く発表してきたグザビエ・ドランが新たにメガホンを取った恋愛作品。グザビエ自身も主人公の一人とマキシム役として作品に出演。グザビエが自身の作品に出演するのは、約6年ぶりとなる。これまで監督したうちの3作もがカンヌ国際映画祭で賞を受賞しているグザビエ監督。今作も、賞レース注目の一本となっている。これだけ繊細な作品を作り続けられるところに、グザビエ監督の感受性の高さが窺える。30歳代に突入し成熟した彼が新たな境地に達したことがよく分かる一作。

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映画『マティアス&マキシム』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『マティアス&マキシム』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『マティアス&マキシム』の感想・評価

気づかないフリをした感情

ただの友人の筈だった。しかし、たった一つの行動で、今まで自分達が積み重ねてきた当たり前が全て塗り変わる。なぜ、自分でも自分の感情に気がつくことができないのだろうか。今作の場合、無意識に蓋をしていたという可能性はないだろうか。以前より愛の多様性は社会的に認知されてきてはいるものの、しかし、異性愛と比べてマイノリティ扱いされていることは変わらない。だからこそ、自身の感情に気がつかないフリをしていたのかもしれない。しかし、一度気付いてしまった思いは、なかったことにはできない。あなたが友人だと思っているその隣人に抱いているその感情は、果たして友情だけだろうか。自分が気がつかないフリをしている感情がないかどうか、自分と向き合ういいきっかけになる。

グザビエ・ドランの新境地

映画に詳しいと自負する人であれば、グザビエ・ドランという名前を聞いたことがあるのではないだろうか。『たかが世界の終わり』や『Mommy マミー』、『わたしはロランス』などの名作を世に送り出し続けている若き天才である。そんな彼は、これまで一貫して、『母と子』というテーマで作品を撮り続けてきた。しかし、本作の主人公は親子ではなく、同性の二人組。つまり、本作はこれまでの自分とは違う、新たな境地に挑む作品となっているのだ。そして、グザビエ・ドラン作品といえば全て良質なストーリーが売り。例えテーマが違ったとしても、その重厚感が健在であれば、今作もヒット間違いなしである。良質なラブストーリーを見たいと言う人には、是非オススメの一作。

俳優としてのグザビエ・ドラン

前述したように、グザビエ・ドランは数多くの名作を世に送り出し続けているカナダを代表する監督のである。まだ31歳という若さであるため、その活躍はこれからもしばらく続くことだろう。彼が初めてカンヌ国際映画祭で賞を獲得したのは2012年のこと。つまり、23歳の若さにして既に世界3大映画祭に名前を刻んだのである。そんな、末恐ろしい才能を持つグザビエ監督。彼の芸能活動の始まりは、俳優であった父親の影響で子役として活動したこと。つまり、彼は監督であると同時にこれまで数多くの撮影に出演してきた俳優でもあるのだ。どちらかというと監督としての側面の方が注目されがちな彼であるが、実は2019年に公開となった『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』などの話題作にも出演している。主演を務める本作では、グザビエ監督の俳優としての質も問われている。

映画『マティアス&マキシム』の公開前に見ておきたい映画

映画『マティアス&マキシム』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『マティアス&マキシム』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

リリーのすべて

最新作の主人公であるマキシムとマティアスは、映画のためにキスシーンを演じたことによって、長年自身の心の奥に隠されていた本当の気持ちに気がついていく。一方、本作の主人公であるアイナーも、肖像画家である妻の絵に協力するために女装をしたところ、自身の中で眠っていた感情に気がついてしまう。本作は、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベを題材とした作品。現代では性の多様化も広く認められるようになってきたが、当時では異端の存在。リリーが受けた迫害の凄まじさは、想像に難くない。リリーの葛藤する姿と、そんなリリーを支える妻、ゲルダの姿に涙せずにはいられない。主演を務めたエディ・レッドメインの演技が高く評価された名作。

詳細 リリーのすべて

フィリップ、きみを愛してる!

周囲からの偏見、自身の葛藤など、性的マイノリティを描いた物語は何かとシリアスに仕上がることが多い。本作も同性愛者をテーマに描いた物語ではあるが、しかし、本作の主演がジム・キャリーという時点で察して頂けるだろう。そう、本作は、まごう事なき純度100%のコメディ映画である。そして、驚くことに本作は実話を基にした作品。主人公はIQ169を誇る天才詐欺師であるスティーヴン・ラッセル。妻子を持ち平和な毎日を送っていたスティーヴンであったが、ある日、自身がゲイであることに気付いてしまう。そんなスティーヴンは、ある日一人の男性と出会う。そして、愛のため、スティーヴンの暴走が始まるのだった。これが実際にあった話とはとても思えない、破茶滅茶な展開に引き込まれる。ユアン・マクレガー演じるフィリップがあまりに可愛らしく、それだけで見る価値が十分にある一本。

詳細 フィリップ、きみを愛してる!

Mommy マミー

最新作の監督である、グザビエ・ドランが2014年にメガホンを取った作品。ダイアンは夫を先に亡くした未亡人。一人息子のスティーヴはADHDを抱えており、施設に入所している。しかし、ある日スティーヴが施設内で放火騒ぎを起こしてしまい、施設から強制的に退去させられてしまうことになる。スティーヴの身元を引き取り、二人で生活することになったダイアン。しかし、感情の起伏が激しくしょっちゅう癇癪を起こすスティーヴに、ダイアンは頭を抱えることになる。しかし、そんなダイアンにとって救世主が現れる。それは、向かいに住むカイラだった。しかし、彼らには次々と問題が襲いかかってきて・・・?カンヌ国際映画祭で、審査員賞を受賞した名作。

詳細 Mommy マミー

映画『マティアス&マキシム』の評判・口コミ・レビュー

映画『マティアス&マキシム』のまとめ

誰かを好きになるということは、楽しいことばかりではない。相手の気持ちを思ってはソワソワし、自分の思いが叶うのか不安になる。だが、やはり誰かを想っている時、その人と共に過ごしている時、そして、その想いが通じた時の歓びは大きい。グザビエが監督、主演、脚本、編集、衣装、プロデューサーの全てを務めた意欲作。まさに、今のグザビエ監督が作り出せる最高傑作と言っても過言ではない。本作を観終わった後、あなたは恋をすることの切なさ、喜びを改めて実感する。

映画『マティアス&マキシム』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『マティアス&マキシム』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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