かの有名なグラミー賞になんと34回もノミネートされ、その内5回の受賞を果たしているイギリスを代表するミュージシャン、エルトン・ジョン。そんな彼の自伝的映画がスクリーンに。
映画『ロケットマン』の作品情報
- タイトル
- ロケットマン
- 原題
- Rocketman
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年8月23日(金)
- 上映時間
- 121分
- ジャンル
- 伝記
ミュージカル - 監督
- デクスター・フレッチャー
- 脚本
- リー・ホール
- 製作
- マシュー・ボーン
デビッド・ファーニッシュ
アダム・ボーリング
デビッド・リード - 製作総指揮
- エルトン・ジョン
クローディア・ボーン
ブライアン・オリバー
スディーブ・ハミルトン・ショウ
マイケル・グレイシー - キャスト
- タロン・エガートン
ジェイミー・ベル
リチャード・マッデン
ジェマ・ジョーンズ
ブライス・ダラス・ハワード
スディーブン・グレアム
テイト・ドノバン
チャーリー・ロウ - 製作国
- イギリス・アメリカ合作
- 配給
- 東和ピクチャーズ
映画『ロケットマン』の作品概要
これまで、音楽界のスター達を題材にした伝記的映画が数多く発表されてきた。近年では、爆発的ヒットとなった『ボヘミアン・ラプソディ』が記憶に新しい。今作の題材となったのは、イギリスの至宝でありサーの称号も持つエルトン・ジョン。60年代より活動しているエルトンは、これまでグラミー賞を5度も受賞した紛れも無い音楽界の伝説。厳格な家庭に育ち、引っ込み思案な少年だったレジナルドが、どのようにして大スター『エルトン・ジョン』になったのか。これまであまり語られることのなかったエルトンの半生に迫る。
映画『ロケットマン』の予告動画
映画『ロケットマン』の登場人物(キャスト)
- エルトン・ジョン(タロン・エガートン)
- 誰もが知る、イギリスを代表するミュージシャン。幼い頃より、非凡な音楽の才能を発揮する。
- バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)
- 作詞家。エルトン・ジョンとは名ソングライターコンビとして名高く、数多くのヒット作を残している。
映画『ロケットマン』のあらすじ(ネタバレなし)
飛行中隊長である父と、一人の女性の間に生まれた少年、レジナルド・ドワイト。しかし、彼らの両親はレジナルドに興味を示さず、彼を育てたのは他の女性や親戚達だった。親の愛を手に入れられなかった彼に天が与えたのは、類稀なる音楽の才能だった。4歳でピアノを始めた彼は、みるみるその才能を発揮していく。一度聞いたメロディーは完璧に弾きこなし、11歳と言う若さで王立音楽院に合格するといった伝説を残して見せた。そんな彼が出会ったのは、ロックの世界。ミュージシャン、『エルトン・ジョン』として活動を始めたレジナルド。そんな彼は、ある日作詞家であるバーニー・トーピンと奇跡の出会いを果たすのだった。
映画『ロケットマン』の感想・評価
吹き替えなしの歌唱力!
本作のような、歌手の半生に迫ったドキュメンタリー番組において重要なのは高いパフォーマンス能力。特に、エルトン・ジョンのような華やかなステージをウリにしている歌手を題材にしているのだから尚更のこと。しかし、難しいのがその高い歌唱力を表現すること。フレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』でも、歌唱パートは主演俳優であるラミ・マレックとプロの歌手、そして、フレディの音源をミックスさせたものを使用している。しかし、本作では吹き替えなしで主演のタロン・エガートンが歌唱パートを担当。そもそも彼のキャスティングは、エルトン自身がタロンの才能に惚れ込み声を掛けたのだという。エルトンも認めるタロンの歌唱力、必見。
舞台中のド派手なパフォーマンス
エルトン・ジョンと聞いて、真っ先に思い出すのは何だろうか。そのキャッチーな音楽は勿論のこと、観客の度肝を抜くド派手なステージ衣装を覚えている人も多いのではないだろうか。特に70年代の衣装は有名で、なんと着ぐるみを着用してステージに立っていたこともあるという。そんなド派手なパフォーマンスは、本来引っ込み思案である自分の本質を隠していた、とエルトン自身は語っている。作中でも、タロン・エガートンが数多くの煌びやかな衣装に袖を通す。聞いていても、見ていても楽しいエルトンのステージ。まだ、エルトン・ジョンのライブを見たことがない人も、これをキッカケに彼の独特な世界観にハマること間違いなし。
映画『ロケットマン』の公開前に見ておきたい映画
ボヘミアン・ラプソディ
記憶に新しい、社会現象と呼ぶべきほどに爆発的ヒットとなった作品。最新作がミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いている伝記であることに対して、こちらは最早伝説となっているロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーを主人公としている。厳格な家庭に生まれ、家族と折り合いの悪かった青年、ファルーク・バルサラ。そんな彼はある日、ファンであったバンド『スマイル』のボーカルの枠が空いたことを知る。ファルークの類稀なる歌唱力と音楽的才能で、彼らのバンド、『クイーン』は着実にスターダムを駆け上がっていった。しかし、ファルークは次第にその名声に溺れて行き、さらには自身がゲイであることに気がつき、その葛藤から泥沼にハマっていくのだった。
詳細 ボヘミアン・ラプソディ
キングスマン ゴールデン・サークル
本作は、イギリスの名優、コリン・ファースが初めて本格的アクション映画に挑戦したことで話題となった、アクション映画『キングスマン』の続編。一見最新作とは全く関係がないように思われる本作だが、実は、エルトン・ジョン本人が本人役として登場しているのだ。本作で諜報機関、キングスマンの新たな敵として立ち塞がるのは謎の麻薬組織。エルトンはその麻薬組織のボスに捕まり、演奏を強要させられている役として登場。映画の後半では、エルトンのアクションシーンも楽しむことができる。さらに、本作の主人公を演じたタロン・エガートンが、最新作でエルトン・ジョン役を演じることも発表されている。エルトンの普段見られない一面を楽しむことができる作品。
ワイルド・ビル
本作の監督を務めているデクスター・フレッチャーは、前年には大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の製作総指揮および監督を務めた、今や飛ぶ鳥を落とす勢いを誇る人物。フレッチャーは元々子役としてデビューし、その後数多くの映画に参加してきた。そんな彼が初めて脚本、監督を担当したのが本作。名監督、デクスター・フレッチャー誕生のキッカケとなった作品といえる。本作がなければ、ボヘミアン・ラプソディや最新作は生まれなかったかもしれない。主人公であるビルは、8年もの刑期を終え出所してきたばかりの犯罪者。そんなビルは、ろくに関わったことのない息子達との同居を福祉局から命じられる。これまで自分のことしか考えてこなかった男は、果たして息子達と心を通わせることはできるのか。
詳細 ワイルド・ビル
映画『ロケットマン』の評判・口コミ・レビュー
『#ロケットマン』
名声と共に華やかになる虚飾と深まる孤独…ずっと誰かに抱きしめて欲しかったエルトンの半生。タロンくんの上手すぎるガチ歌と親友バーニーの優しさに何度も泣かされる。最高のロックンロールミュージカルを出来るだけ最高の環境で見てほしい。Dolby Atmosオススメ♪#背骨映画 pic.twitter.com/qIRt6CAyBL— 背骨 (@sebone1126) 2019年8月23日
#ロケットマン
“音楽こそが彼の人生”
エルトンジョンの半生をミュージカルにのせてに描く。
幼少期,バーニーとの出会い,渇望する愛,深まる孤独,それぞれのシーケンスを,スッと心に染みるピアノの音色,美しい歌声が繋いでいく。随所に見られる大胆な演出は,彼の激動の人生を見事に表現していた。 pic.twitter.com/ksWj3c9kgJ— Tom@映画垢 (@movie_watcjer) 2019年8月23日
#ロケットマン
75点究極のメンヘラミュージカル映画が誕生!
派手すぎる衣装、絵に書いた転落人生の中で自我を掴もうと藻掻く無様な天才が痛々しすぎる…音楽に愛されても誰からも愛されない
孤独な薄毛の壊れた心には何を足せばいい? pic.twitter.com/vM2SjNedEK— Kokky-K@1分映画批評 (@12paku) 2019年8月23日
『#ロケットマン(2019)』
おいおい、思ったよりど直球投げてきたな!が素直なとこ。
ただ、エルトン・ジョンの音楽&タロン君の素晴らしい演技、という2つの推進力があまりにも強すぎる。この作品が真価を発揮するのはエンドロールかも?
本人が存命なだけに、どこか哀しくて重い一本。是非劇場で! pic.twitter.com/Sgk7xUM8Ug— ろろ@映画垢 (@roro_filmaker) 2019年8月23日
ロケットマン
音楽の神童エルトンジョンの半生を描いた作品
派手なステージ衣装やパフォーマンスとは裏腹、孤独で愛を欲するエルトンの姿に胸が苦しくなった
ミュージカルシーンはテンション上がったし、何よりタロンくんの演技力と歌唱力に脱帽でした!
your songはやっぱり名曲! pic.twitter.com/q1Fjp9XhQ9— Yossy’s🎬 (@yossyken824) 2019年8月24日
映画『ロケットマン』のまとめ
エルトン・ジョンと言えば、数多くのヒット作を輩出してきた、間違いなく音楽史に名を残す成功者。その派手な衣装や立ち振る舞いから、彼を派手好きなセレブと捉える人も少なく無い。しかし、そんな彼のスターとしての裏側には、常に隠しきれない孤独や葛藤があった。そんなド派手なパフォーマンスの裏に隠された、レジナルド・ドワイトの本質、その背景にある彼の少年時代を垣間見られる作品に仕上がっている。この作品を見て、益々スター、エルトン・ジョンの世界観にハマること間違いなし。
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