12月24日、クリスマスイヴ・東京。「恵比寿に爆弾を仕掛けた」という衝撃的な電話が、テレビ局に入る。犯人が爆弾を仕掛けたのは、恵比寿だけではなかった。犯人の目的とは一体何なのか?警察は必死に犯人の行方を追った。
映画『サイレント・トーキョー』の作品情報
- タイトル
- サイレント・トーキョー
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年12月4日(金)
- 上映時間
- 99分
- ジャンル
- サスペンス
- 監督
- 波多野貴文
- 脚本
- 山浦雅大
- 製作
- 在原遥子
川田亮
長谷川晴彦
小柳智則 - 製作総指揮
- 石黒研三
安藤親広 - キャスト
- 佐藤浩市
石田ゆり子
西島秀俊
中村倫也
広瀬アリス
井之脇海
勝地涼
毎熊克哉 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
映画『サイレント・トーキョー』の作品概要
秦建日子原作のクライムサスペンス小説『And so this is Xmas』を元に制作された作品。原作者が小説を執筆するに当たりインスパイアを受けた、楽曲『Happy X-mas (War Is Over)』のカバー曲がエンディングに起用された。佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリスら、豪華なキャストが出演している。人気作品『SP』シリーズの演出&監督を務めた波多野貴文がメガホンを取り、山浦雅大が脚本を執筆した。
映画『サイレント・トーキョー』の予告動画
映画『サイレント・トーキョー』の登場人物(キャスト)
- 朝比奈仁(佐藤浩市)
- 連続爆弾テロ事件の容疑者だと思われる人物。
- 山口アイコ(石田ゆり子)
- 主婦。買い物途中で爆弾テロ事件に巻き込まれ、犯人に仕立て上げられる。
- 世田志乃夫(西島秀俊)
- 渋谷署刑事課・警部補。相棒の新人刑事・泉大輝と共に、連続爆弾テロ事件を追う。
- 須永基樹(中村倫也)
- IT起業家。事件現場付近で怪しげな行動を取る。
映画『サイレント・トーキョー』のあらすじ(ネタバレなし)
12月24日、クリスマスイヴ・東京。誰もが幸せそうな表情で微笑み、家族、友人、恋人らと温かな時間を過ごしていた。そんな平和な日常が、突然壊れてしまう。
一本の電話がテレビ局に入った。電話の内容は「恵比寿に爆弾を仕掛けた」という衝撃のものだった。マスコミや警察はすぐに現場に向かった。物々しい雰囲気に野次馬が集まり、現場は騒然としていた。警察は必死に爆弾を探すが、なかなか見つからない。
犯人が爆弾を仕掛けたのは、一つだけではなかった。日本は予想していなかった連続爆弾テロ事件に、翻弄されていく。犯人の目的とは一体何なのか?渋谷署刑事課の世田志乃夫警部補は、相棒の新人刑事・泉大輝と共に捜査を開始した。
主婦の山口アイコは買い物途中で爆弾テロ事件に巻き込まれ、テレビ局の契約社員である来栖公太と共に犯人に仕立て上げられる。事件現場で怪しげな行動を取るIT企業家の須永基樹、興味本位で事件現場を見に来た・高梨真奈美、容疑者と思われる朝比奈仁。様々な人物が捜査線上に浮上するが、真犯人は一体誰なのか!?
映画『サイレント・トーキョー』の感想・評価
楽曲『Happy X-mas (War Is Over)』にインスパイアを受けた作品
秦建日子原作の長編小説『And so this is Xmas』を元に制作された作品。原作の小説は2019年12月3日に『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』という題名に変わり、文庫版が出版されている。2016年には劇団「秦組」により、舞台化もされた。原作者であり劇団の主宰者でもある秦建日子が、脚本と演出を担当した。
『And so this is Xmas』はジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲『Happy X-mas (War Is Over)』にインスパイアを受けて執筆された作品である。物語の舞台は、クリスマスイヴの東京。連続爆弾テロ事件が起こり、人々の平和な日常が一変する。怪しげな人物が多数登場する中、真犯人は一体誰なのか?ラストまで目が離せない展開が待っている。
名俳優&名女優の豪華な共演
誰が主演を務めてもおかしくないほど、豪華なキャストが集結している。連続爆弾テロ事件の容疑者だと思われる人物・朝比奈仁役は、俳優の佐藤浩市。買い物途中で事件に巻き込まれ犯人に仕立て上げられる主婦の山口アイコ役は、女優の石田ゆり子。山口アイコと同じく犯人に仕立て上げられるテレビ局の契約社員・来栖公太役は、若手俳優の井之脇海。
俳優の西島秀俊は、連続爆弾テロ事件を追う渋谷署刑事課の世田志乃夫警部補役。俳優の勝地涼は、世田志乃夫の相棒で新人刑事の泉大輝役。女優の広瀬アリスは、興味本位で事件現場に向かう会社員の高梨真奈美役。そして、俳優の中村倫也は、事件現場付近で不審な行動を取るIT企業家の須永基樹役で出演している。
『SP』シリーズの演出&監督を務めた、波多野貴文監督作品
本作のメガホンを取ったのは、波多野貴文監督。『SP』シリーズの演出&監督を務めたことで有名な人物である。『SP』シリーズの他には、俳優・木村拓哉が主演を務めたテレビドラマ『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(13)や俳優・小栗旬が主演を務めたテレビドラマ『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(14)などの話題作を手がけている。
脚本を執筆したのは、山浦雅大。テレビドラマ『オカンは宇宙を支配する』(02)で「第14回フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した経歴を持つ。そして、テレビドラマ『家政夫のミタゾノ』(19)やNetflixドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』(18)などのヒット作に携わっている。現在は、2020年10月9日からテレビ朝日系列で放送中のテレビドラマ『24 JAPAN』に、脚本協力として参加している。
映画『サイレント・トーキョー』の公開前に見ておきたい映画
SP 野望篇
波多野貴文の長編映画初監督作品。フジテレビ系列で放送されたテレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』の劇場版。2011年3月12日には物語の最終章となる『SP 革命篇』が公開されている。シリーズを通して、アイドルグループ「V6」のメンバーである岡田准一が主演を務めた。「第34回日本アカデミー賞・話題賞作品部門」を受賞している。
SPとは「Security Police」の略で、要人警護官のことである。井上薫は警視庁警備部警護課第四係機動警護班に所属しており、激務に耐えながら要人を守るために尽力を尽くしていた。そんなある日、六本木ヒルズで爆弾事件を起こそうとしていた男を逮捕する。一方、井上の上司の尾形総一郎は、与党・幹事長の伊達國雄と結託して何かをしようとしていた。
詳細 SP 野望篇
起終点駅 ターミナル
佐藤浩市が主演を務めており、「第40回報知映画賞 主演男優賞」と「第39回日本アカデミー賞」を受賞している。桜木紫乃原作の短編小説を元に制作された作品。佐藤浩市はある出来事をきっかけに、北海道釧路市で国選弁護専門としてひっそりと暮らす男・鷲田完治を演じた。映画『月とキャベツ』(1996)の監督を務めたことで有名な篠原哲雄がメガホンを取った。
鷲田完治は忘れられない過去の痛みを抱えながら、国選弁護専門としてひっそりと暮らしていた。そんなある日、一人の女性が訪ねてくる。その女性・椎名敦子は、かつて自分が弁護を担当したことがある人物だった。椎名は探して欲しい人がいるのだと、鷲田に仕事を依頼した。鷲田は断るが、椎名は諦めずに家に通ってくるようになった。
詳細 起終点駅 ターミナル
釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!
石田ゆり子がメインゲスト出演しており、鈴木建設営業三課の沢田弓子を演じている。石田ゆり子と共に、俳優・大泉洋がメインゲスト出演している。映画『男はつらいよ』シリーズで助監督を務めた朝原雄三がメガホンを取った。
釣りが大好きな浜崎伝助は、鈴木建設営業三課に勤めるサラリーマン。ある日、寿退社をした沢田弓子が仕事に復帰することになる。沢田は「薔薇」や「宝石」と称された、会社内で伝説のマドンナだった。浜崎や男性社員達はとても喜ぶが、沢田は浮かない表情を浮かべることがあった。実は、沢田は夫の暴力に苦しめられ、離婚していた。浜崎の隣人の太田八郎は沢田に恋をし、アピールを始めた。一方、高校の美術臨時講師を務める村井徹も沢田に恋をしており、思いを打ち明けるべきか苦悩していた。
映画『サイレント・トーキョー』の評判・口コミ・レビュー
『サイレント・トーキョー』観賞。聖なる日が最悪の1日に。危険は常に日常生活の側にあると思わされる作品。予告で受ける印象のまま本編を観ると良い意味で裏切られる。豪華キャストに爆破シーンの演出も素晴らしくまさにあっという間の99分だった。元AKBの加弥乃が立派な女性に成長しており驚く。 pic.twitter.com/wB8LQ1S0OE
— おのぶ@ハイキュー観賞中 (@onobujubilee) December 5, 2020
『#サイレント・トーキョー』
鑑賞 ☆3.25
渋谷爆破テロ予告の騒乱を
多視点で描くサスペンス大作。気合十分。なんといっても渋谷のシークエンスの緊迫感! 超邦画級のVFXに加え「現実もこうなるのでは」と心底恐ろしい。“戦争を知らない大人たち”ばかりとなった今の日本で問われる平和とは。
(続) pic.twitter.com/chcpAS2jQv— ふゆなご (@FuyuNago) December 5, 2020
サイレント・トーキョー
日本映画史上、超絶衝撃が強すぎるサスペンス。そして社会派でもあった。この99分の”戦争”を観て全身の汗が止まらなかった。爆破に恐れただけじゃない。人間の脆さも恐ろしかった。絶望のメリークリスマスが訪れた。今でもこの絶望は残っている。
あと西島秀俊さん超か(文字数) pic.twitter.com/37gm05tXvg— 塩昆布(◢⁴⁶👑🐃) (@atunes_re) December 5, 2020
『サイレント・トーキョー』鑑賞終了しました。
この頃の映画では珍しい、僅か99分という短めの上映時間ながらその緊迫感のあるストーリー構成と豪華俳優陣の演技力にのめり込みながら最後まで鑑賞出来ました。
途中にあるなかなかの激しい描写には目が釘付けになってしまいました。 pic.twitter.com/FM6SnS14oh— ヤマタノ カツミ (@GBsinsinkan) December 4, 2020
『#サイレント・トーキョー』(2020/日)
劇場にて。原作未読。賛否でいえば、否寄り。良い所も多いのですが、物語に詰め込み過ぎの部分と足らない部分がそれぞれあって、全体的に中途半端になってしまった印象。そして主題がやや古め。今年公開だからこそ感じてしまう違和感もありました。 pic.twitter.com/rXeMJ8IWUb— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) December 6, 2020
映画『サイレント・トーキョー』のまとめ
12月24日、クリスマスイヴの東京。誰もが温かな幸せを感じる日に、恐ろしい爆弾テロ事件が起こる。犯人は一体どんな目的を持ち、事件を起こしたのか?犯人に仕立て上げられた男性や、怪しげなIT企業家などが現れる中、警察の必死の捜査が進められる。重厚な物語のエンディングを飾るのは、原作者がインスパイアを受けた楽曲『Happy X-mas (War Is Over)』。ヒップホップアーティストのAwichがカバーを担当している。
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