映画『それだけが、僕の世界』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

「それだけが、僕の世界」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

幼い頃に母親に捨てられた過去を持つ、元プロボクサーのキム・ジョハ。かつてはチャンピオンとして輝いていたが、現在は住む家もなく落ちぶれてしまっていた。そんなある日、偶然自分を捨てた母と再会する。

それだけが、僕の世界の作品情報

それだけが、僕の世界

タイトル
それだけが、僕の世界
原題
Keys to the Heart
製作年
2018年
日本公開日
2018年12月28日(金)
上映時間
120分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
チェ・ソンヒョン
脚本
チェ・ソンヒョン
製作
ユン・ジェギュン
製作総指揮
不明
キャスト
イ・ビョンホン
パク・ジョンミン
ジュ・インスク
ユン・ヨジョン
製作国
韓国
配給
ツイン

それだけが、僕の世界の作品概要

王の涙 イ・サンの決断』(14)で脚本を担当したチェ・ソンヒョンの監督デビュー作品。イ・ビョンホンが主演を務め、若手俳優のパク・ジョンミンがイ・ビョンホンの弟役を演じている。母親に捨てられた元プロボクサーのキム・ジョハ、サヴァン症候群を発症し天才的なピアノの才能を持つオ・ジンテ、そんな2人の母親の3人が家族の絆を取り戻そうと奮闘する姿が描かれている。映画を見終わった後、自分の家族のことをふと思い出したくなるような温かな作品になっている。

それだけが、僕の世界の予告動画

それだけが、僕の世界の登場人物(キャスト)

キム・ジョハ(イ・ビョンホン)
元プロボクサー。40代。現在は住む家もなく、アルバイトで生計を立てている。幼い頃、母親に捨てられる。
オ・ジンテ(パク・ジョンミン)
キム・ジョハの弟。サヴァン症候群を発症している。1人で生活することができず、母親と暮らしている。ピアノの腕前は天才的。

それだけが、僕の世界のあらすじ(ネタバレなし)

ボクサーのキム・ジョハは、幼い頃に母親に捨てられた過去があった。かつてはアジアチャンピオンになりボクサーとして輝いた日々を送っていたが、40代になった現在は落ちぶれてしまっていた。そんなある日、飲食店で店員として働く母に再会する。

母親の元には、ジョハの弟のオ・ジンテがいた。ジンテはサヴァン症候群で、母親の手助けがなければ生きていけなかった。しかし、ジンテにも人より優れたところがあった。ジンテはピアノの才能があった。ジョハは自分が得られなかった母親の愛情を、一身に受けているジンテに嫉妬する。

母親は仕事で1ヶ月家を開けなければならなくなったため、ジョハにジンテの面倒を見てしいと頼んだ。ジョハは複雑な思いを抱きながらも、ジンテと交流を深めた。ジンテも攻撃的なジョハに恐れを抱きながらも、ジョハの優しい部分に触れ信頼を寄せるようになる。

それだけが、僕の世界の感想・評価

サヴァン症候群

サヴァン症候群とは知能障害などの障害を持ちながらも、特定の分野に突出した能力を持っている人のことを指す言葉である。TBS系列の連続ドラマ『ATARU』やフジテレビ系列の連続ドラマ『グッド・ドクター』など、最近ではサヴァン症候群を抱えている人物を描いたドラマも増えている。

サヴァン症候群の原因は分かっておらず、どのような能力を持っているかも人によって異なる。能力の一例としては、映像記憶が優れており一度写真を見ただけで細部まで絵に描き起こすことができる、数カ国の言葉を操ることができるなどがある。本作品のサヴァン症候群を発症しているオ・ジンテは、1人で生活することもままならないが、天才的なピアノの才能を持っている。

複雑な3人の家族

本作品は兄弟2人と母親の複雑な家族関係が描かれている。主人公のキム・ジョハはチャンピオンとして輝いていた日々が忘れられず、高いプライドだけが残ってしまった中年の元プロボクサーの男である。住むところも無く、アルバイトをして生活を成り立たせている荒んだ日々を送っている。

そんなジャハが、ある日自分を捨てた母に偶然再会する。母親は家の無いジャハを連れて帰り、自分の家に住まわせる優しい人物である。サヴァン症候群を発症しているジャハの弟のオ・ジンテのことを溺愛しており、子供を捨てるような女性には見えない。なぜ、母はジャハを捨てることになったのか、とても気になる内容になっている。また、母の愛を一身に受けている弟、母に捨てられたジャハ、子供を深く愛している母親の3人がどのように家族の絆を取り戻していくのか、それぞれの心情を考えながらぜひ見て欲しい。

実力派俳優の共演

チェ・ソンヒョン監督にとって、本作品が監督デビュー作となった。チェ・ソンヒョンは本作品の脚本も手掛けている。主人公を演じたのは、ハリウッドでも活躍している韓国の俳優イ・ビョンホン。主人公は悲惨な過去を持ちながらも、どこにでもいそうなごくありふれた中年男性である。対して、弟はサヴァン症候群を発症し、天才的なピアノの腕前を持っている。他の俳優が演じれば主人公の存在感がなくなりそうだが、イ・ビョンホンの演技力が高いからこそ、この映画の中でも一際存在感を放つ主人公になっている。

主人公の弟を演じたのは、韓国の若手俳優パク・ジョンミン。日本ではまだあまり知られていないが、映画に出演した際新人賞を総なめにしており、若いながらも高い演技力を持った俳優として注目されている。子供のように純粋だが素晴らしい才能を持っている「オ・ジンテ」という役を、見事に演じ切っている。

それだけが、僕の世界の公開前に見ておきたい映画

映画『それだけが、僕の世界』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。『それだけが、僕の世界』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

HERO

イ・ビョンホンがゲスト出演しており、日本で有名な作品。木村拓哉が主演を務めており、2001年にフジテレビ系列で連続ドラマとして放送されていた。ドラマ版は平均視聴率34.3%という驚異の数字を叩き出している。2007年に公開された本作は、2006年に放送された特別ドラマの続編に当たる。タモリの愛称で親しまれている森田一義が、主人公の久利生と因縁がある花岡練三郎役で出演している。

東京地検・城西支部の久利生公平検事は同僚の芝山に代わり、傷害致死事件の公判検事を担当することになった。特に問題もなく終わるはずだった。しかし、裁判で容疑者が突然無罪を主張し、敏腕弁護士の蒲生一臣が容疑者の弁護に名乗りを上げた。久利生は蒲生に追い詰められていく。検事事務官の雨宮舞子や東京地検・城西支部の仲間達は、久利生を助けるために動いた。

詳細 HERO

王になった男

イ・ビョンホンの代表作。イ・ビョンホンは主演を務めており、実在した王・光海君(クァンヘグン)と道化師の一人二役を演じた。イ・ビョンホンにとって、本作品が初めて出演した時代劇になった。韓国では興行収入歴代3位を記録しており、「2012年大鐘賞」(韓国のアカデミー賞)で最優秀作品賞など合計15部門の賞を受賞した。

第15代国王・光海は暗殺に怯える暴君だった。光海は命を狙われる日々に疲れ切っており、影武者を立てることにした。影武者として選ばれたのは、道化師のハソンだった。ハソンは光海と顔が瓜二つだった。ハソンは慣れない宮廷での生活に戸惑いながらも、「本当の王」として民のための政治を行おうと奮闘した。家臣達もそんなハソンの言動に心を動かされていく。

詳細 王になった男

王の涙 イ・サンの決断

チェ・ソンヒョン監督が脚本を務めた作品。1777年7月28日に実際に起こった「丁酉逆変」を元に作られており、命を狙われる王をヒョンビンが演じている。ヒョンビンは韓国で活躍している俳優で、映画の他に韓国ドラマ『ボディガード』や韓国ドラマ『雪の女王』などに出演している。また、2018年に日本で公開された映画『コンフィデンシャル 共助』で、ハードなアクションに挑戦して話題を集めた。

李朝第22代国王イ・サン。若き王である彼は、暗殺に怯えていた。イ・サンが唯一信じられたのは、宦官である尚冊(サンチェク)のカプスだけだった。国王を暗殺するために動いていたのは、最大派閥の老論(ノロン)派だった。イ・サンは暗殺の芽を摘み取っていくが、ある日カプスの秘められていた部分を知ってしまう。

詳細 王の涙 イ・サンの決断

劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL

主人公がサヴァン症候群で、特殊な能力を持っている。その主人公を演じたのは、俳優だけではなく司会者としても活躍している中居正広。2012年にTBS系列で連続ドラマが、2013年にスペシャルドラマが放送されており、本作品はその続編に当たる。映画の主題歌はドラマのエンディングにも使われていた、椎名林檎の『自由へ道連れ』。

ある日、東京で電気系統が爆発を起こす事件が発生する。同じ頃、ニューヨークでも同様の事件が発生していた。犯人として浮かび上がってきたのは、アレッサンドロ・カロリナ・マドカだった。マドカはチョコザイと同様の能力を持っており、FBIで犯罪捜査のトレーニングを受けたことがある人物だった。そんな中マドカの焼死体が見つかり、チョコザイが犯人として疑われることになる。

詳細 劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL

それだけが、僕の世界の評判・口コミ・レビュー

随時更新予定

それだけが、僕の世界のまとめ

キム・ジョハは乱暴な男で、弟のオ・ジンテを殴る場面もある。はっきり言って驚くし不快な気持ちになるが、キム・ジョハが弟に対して複雑な思いを抱いていることを知り共感できる部分もあった。オ・ジンテはキム・ジョハが欲していた母の愛情も、キム・ジョハが失ってしまった才能も持っている。キム・ジョハがそんな弟に苛立つのは、人として理解できる。そんな彼らが、一緒に仲良くゲームをする場面がある。始めはわだかまりを抱いていた2人が少しずつ本当の兄弟として仲良くなっていく様子は、心に熱いものが込み上げてくる。純粋に感動できる作品だと思う。

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